2017年08月07日

ヨーロッパ企画『来てけつかるべき新世界』から考えた、資料・情報とユーザのあり方についてその2


 『京都の凸凹を歩く』の紹介(http://egamiday3.seesaa.net/article/451624332.html)に並んで、もう1冊紹介するには、どれを選んだら釣り合いがとれるだろう、特に資料・情報とユーザのあり方を考察するにあたって、ということをいろいろ考える機会が、どうやらegamidayさんにはあったらしく・・・というのはどうやら建前で、実のところは、本の紹介をする原稿を書いてくれ的な依頼を受けた時点でまっさきに本書をとりあげる気が満ち満ちており、それをどうにかこうにか理屈付けした挙げ句がこういうことになっている、のが真相かと思われます。
 オフィシャルな原稿でヨーロッパ企画を語るのはたぶん初であろうと思われますが、その、たぁーっと書いたのの下書きめいたもの。

来てけつかるべき新世界 -
来てけつかるべき新世界 -

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 『来てけつかるべき新世界』(上田誠. 白水社, 2017.)は、京都を拠点に活躍する劇団・ヨーロッパ企画による舞台演劇(2016年)を収録した戯曲本である。手塚治虫の『来たるべき新世界』からタイトルをとったらしきこの作品は、2017年第61回岸田國士戯曲賞を受賞した。と書くと何やらたいそうに見えるが、「大阪の新世界に、デジタルとテクノロジーの”新世界”が到来した」という、SFと吉本新喜劇をミックスジュースにしたような、ゲーム好き・工学部出身の脚本家・上田誠氏が得意とするシチュエーション・コメディである。

 筆者の極私的な評になるが、ヨーロッパ企画本公演作品のうち三大傑作を選ぶとするなら、これまでは『サマータイムマシン・ブルース』(大学のサークル部屋を舞台にしたゆるい会話劇と、時間ものSFの粋を集めた伏線回収の見事さが圧倒的な、代表作)、『囲むフォーメーション』(9つの別の部屋で同時に何かが起こっている様子が、次第に明らかになっていくパズル的な趣向で、いまだ映像化されていない幻の名作)、『Windows5000』(空間的制約の中でやはりゆるい日常を送る人々の会話劇と、建築という”地形”が持つある種の容赦無さをドリフ的なオチでしめた傑作)であったが、ここに四天王の最後の1人がついに登場という感じで現れたのが、この『来てけつかるべき新世界』である。これからの本劇団の代表作と称されることはおそらく間違いないし、称されなかったとしても私はそう称したい。

 舞台は、おそらくもうあと何年後かの、大阪・新世界のはずれ。主人公は食べログの評価に悩む串カツ屋の娘。ソース二度づけで揉めたり、縁台将棋で暇をつぶしたりと、一見デジタルとは無縁のおっちゃんらがたむろする路地裏に、“新世界”の羽音がきこえてくる。出前ドローンがお好み焼きを運び、ロボットが日雇い労働者の職を奪い、将棋クラブでは人工知能を搭載したゴーグルがディープラーニングで銀を泣かし、パーマ屋がヴァーチャルリアリティの同棲相手からの嫉妬にさいなまれ、通天閣の歌姫がマインドアップロードに挑む。テクノロジーがもたらすのは単なる効率化・省力化だけではない。例えば、串カツ屋の娘に好意を寄せるIT企業のCEO(通称テクノ)は、道頓堀に飛び込んだ阪神ファンを遠隔操作のドローンで救い上げた時の様子を、ディスプレイ越しにこう語る。
 テクノ「慌ててまわりのドローンに呼びかけて、救助活動したんです」
 パーマ屋「あれ、お前が指揮したんか」
 テクノ「指揮っていうか、連携を取り合いまして」
 この掛け合いひとつからも、情報技術の進化が組織構成など社会のあり方自体を変えつつある様子がうかがえる。

 シンギュラリティの先はユートピアかディストピアか。非日常的な出来事の連続に、最初は拒絶反応や愚痴ばかりだったおっちゃんたち。しかし少しづつ新アイテムが入りこみ、使わざるを得なくなり、使いこなすようになり、いつしか無くてはならない存在になっていく。その結果”新世界”は到来しただろうか? ラストシーンのおっちゃんたちは相変わらず縁台将棋を楽しみ、ソース二度づけで揉めている。到来したのは”未来”と言うより、むしろ”次の日常”だった。何かが変わったのかもしれない。何も変わってないのかもしれない。よくわからない。もはやスマホがなかった頃どう行動していたかも思い出せない、かと言って、あの頃の未来にぼくらは立っているはずだけども、思ったほど衝撃的に変化したようにも思えない。おそらくおっちゃんら…デジタルと無縁かに見えるユーザは頑固でも旧態依然なわけでもなく、ただちょっとものぐさなだけ、新しい物が来るなら来るで早いとこ日常化してほしいだけなのではないか。
 だとしたら、資料・情報の提供のあり方を常に変革し前進させようとしている我々の営みは、どこへ向かうのか。その答えはもちろん本書にはない。ただなんとなく、バラ色の未来を強硬に実現するというよりは、いまの日常から次の日常へのゆるやかかつすみやかなアップデートくらいでええんとちがうやろか、と思う。

 本作に興味のある方はDVD(http://www.europe-kikaku.com/shop/eurodvd028.html)もおすすめ。キセルの音楽とともに楽しんでいただきたい。

posted by egamiday3 at 07:57| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年07月08日

『京都の凸凹を歩く』から考えた、資料・情報とユーザのあり方についてその1

 梅林秀行. 『京都の凸凹を歩く』1・2. 青幻舎, 2016-2017.、をもとに、資料・情報とユーザのあり方について考える機会が、どうやらegamidayさんにはあったらしく、そのことについてたぁーっと書いたのの下書きめいたもの。
 なお、著者の梅林さんも登壇予定の9/9-10の「アーカイブサミット 2017 in 京都」(http://archivesj.net/summit2017top/)は、近日参加受付開始と思われます。

京都の凸凹を歩く  -高低差に隠された古都の秘密 -
京都の凸凹を歩く -高低差に隠された古都の秘密 -
京都の凸凹を歩く2  名所と聖地に秘められた高低差の謎 -
京都の凸凹を歩く2 名所と聖地に秘められた高低差の謎 -

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 『京都の凸凹を歩く』は、土地の“高低差”や“凹凸”を主役に据えた、他に類を見ない京都ガイドブックである。著者である京都高低差崖会崖長(http://kyotokoteisa.hatenablog.jp/)の梅林秀行氏によれば、この崖会は「まいまい京都」(http://www.maimai-kyoto.jp/)という京都の住民がガイドするミニツアー企画の活動を通して生まれたものらしい。特徴的な土地の形状から読み取れる歴史や社会と人の関わりをわかりやすく解説してくれる。梅林氏は、NHKの人気番組「ブラタモリ」にもたびたび出演し、サングラスのあの方をあちこち連れ回しては軽快な語り口でその地形や街並みに秘められた物語を紹介している。
 土地を解説してくれているわけだから、ただ屋内でぼーっと読んでいるだけではもったいない。というわけで、6月のある週末、『京都の凸凹を歩く2』一冊を携えて金閣寺へ足を運んでみた。金閣寺と言えば一年中観光客でごった返し、一方で市民が足を運ぶことはほぼないようなスポットで、私自身も訪れたのは10年ぶりか15年ぶりかとんと覚えがない。そんな手垢のついたような観光地でも、あらためて本書を片手に地図と写真と解説文を比べながら歩いてみると、見知っていたはずの風景がまるで違って見えてくる。金閣の配置とその背景を構成する地形にはそんな由来があったのか、金閣と衣笠山はこんなふうに見えるのか。古文献によれば金閣の北にもう一棟あったらしい、だとすれば風景はさらに違って見えるのではないのか。そうやってひとつひとつの意味を丁寧に解説してくれる”ガイド”とともに歩いていると、本書に言及のないものでも自力で丁寧に見るようになってくる。あの垣根は、あの祠は、あの敷石はどういう由来があるんだろう、気になっては立ち止まりスマホでググる。そうこうするうち、観光客なら30分で通り過ぎるような境内に、気がつけば2時間以上も滞在していて、いやあ金閣寺ひとつにこんなポテンシャルがあったとは、とすっかり堪能してしまった。
 その丁寧な”ガイド”を支えているのが、本書中で引用・参照されている豊富な文献・資料の数々である。金閣寺の章だけでも、江戸中期の古絵図、大正の都市計画基本図、幕末の錦絵、室町期の日記本文、京都市埋蔵文化財研究所による地下電気探査の報告書、そして地形図のベースは「カシミール3D」(http://www.kashmir3d.com/)という地形データのデジタルアーカイブ。学際的、というよりは分野の混交、その土地を主軸とした一種の総合芸術(総合学術?)のようにも思える。
 このような活用をしているユーザへこれらの資料・情報がどう届くかを考えるとき、ポイントのひとつは分野横断的なポータルの有無だろう。デジタル公開されてくれていればそれでもよいが、各種のデジタルアーカイブがネット上に散在していて思うように探せないとなれば、効率が悪いだけでなく、柔軟な発想を生み出しにくい。個々にしぼって探せる機能、に加えて、異なるデジタル資料を一括で発掘できるツールがほしい。2020年までに整備されるという国立国会図書館のジャパンサーチ(仮称)(@デジタルアーカイブの連携に関する関係省庁等連絡会・実務者協議会. 「我が国におけるデジタルアーカイブ推進の方向性」. 2017. http://www.kantei.go.jp/jp/singi/titeki2/digitalarchive_kyougikai/houkokusho.pdf@)がそれを実現してくれるのか、期待されるところである。
 もう1点、著者の梅林氏が大学等に所属しない”崖会”の”崖長”であることにも留意したい。各分野の様々な専門資料・学術資料が、特定の大学に属する者だけでなく公共に開かれたものであるか。特に、デジタル資料がオープンにアクセス可能かどうか。知の継承と共有が新しい知を生産するサイクルの原動力となる、ということを信じる立場としては、最高学府たる大学が知の囲い込みや出し渋りに走るのはひとつの自殺行為に等しいと考えずにはいられない。大なり小なりどのような形でであれ”オープン”を実践していくことは、今後の大学等の社会に対する責任の果たし方のひとつとしても切実に考えられなければならない課題のひとつであろう。
posted by egamiday3 at 16:03| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

このMALUIがすごい! : 「近畿地区MALUI夏の親睦会2017」からの報告

 
 先日(2017.7.2)、京都某所にて、近畿地区MALUIの恒例行事である”名刺交換会”あらため”夏の親睦会2017”が開催されました。

・近畿地区MALUI
 https://kinkimalui.wordpress.com/
・近畿地区MALUI 2017年夏の親睦会
 https://connpass.com/event/58372/

 MALUIというのは、要はMLAのバージョンアップ版であり、
  Museum(美術館・博物館)
  Archives(アーカイブ・文書館)
  Library(図書館)
  University(大学)
  Industry(産業・企業)
 の略で、文化学術情報関係のあらゆる人々で集まり、交流し合い、まあるい環になったところでお互いに協力しあって課題解決にもいそしみましょうよね、という多業種横断的な業界ムーブメントです。
 近畿地区では数年前からこのMALUI関係者が顔を合わせて自己紹介しあいましょうよねという”名刺交換会”という名目の呑み会がたびたび開かれており、善男善女が集っては友達の環!をかたちづくりつづけて早幾年、環が螺旋になりつつあるんじゃないかという成長ぶりであります。

 私もこの会に参加し、(ちょっとしたよんどころない事情で遅刻したディスアドバンテージに多少の心理的ダメージを持ちつつも)いろいろな方のお話をうかがってきて、たいへん勉強になりました。
 MALUIは組織ではなくムーブメントですので(たぶん)、固定メンバーがいるわけではもちろんなく、でもそのゆるさというかアドホックというか、だからこそ得られるファーストコンタクトの機会、というのがいいよなって思ってます。

 それで、せっかくなので、どんな方のどんなお話をうかがって環をひろげてきたのか、というそのいくつかをご報告してみようかなと。そうすることで、来なかった人たちをうらやましがらせたうえでの来年以降につなげてはどうかと、そういう浅知恵含みの記事です。


●全国遺跡報告総覧の世界発信
 http://sitereports.nabunken.go.jp/ja

 奈良文化財研究所の研究者で高田さんという方にお会いしてお話をうかがう機会がありました。
 高田さんは奈文研の全国遺跡報告総覧を世のデータベース類と連携して流通させようとしてらっしゃる方で、え、そうなんですか、あたし常々、あの活動はもっともっとこの業界で注目&議論されるべきだと思ってました(例:これこれ)し、これはベストプラクティス行き、この流れ来い!って思ってたし、もっと言うと、このニュースきっかけでうちとこでもいまちょっとしたことを具体的に取り掛かってる最中なんで、お話うかがえてありがたかったです。
 具体的には下記を参照。

・奈良文化財研究所、全国遺跡報告総覧とWorldCatとのデータ連携を開始
 http://current.ndl.go.jp/node/33409
・奈良文化財研究所、全国遺跡報告総覧の英語自動検索機能を公開
 http://current.ndl.go.jp/node/32393
・全国遺跡報告総覧、ProQuest社のディスカバリサービスSummonに対応
 http://current.ndl.go.jp/node/29385

 その時に見せてくださったのが下記の図なんですけど、

image2.JPG

 「ここまではやったんですけど、これ以外に何かないですかね」って問われたんですけど、いや、もうこれ、全部やってますやん、やれてない自分とこが縮こまるだけのやつですやん、ってなって恐縮してしまいましたっていう。
 その場にいた図書館業界の懲りない面々も「これはすごい」と色めき立ってたんですが、でもやっぱり、ていうかいまになって色めき立つくらいに、ほんとは当たるべきスポットライトがまだまだ当たり足りてない、もっと当たってほしいと思ったので、2015年に1記事出てるみたいではありますが、ぜひこの連携・発信活動のあたりをもういちどカレントアウェアネスでお願いします、という感じで、その会に参加してたカレントアウェアネス担当者にお願いしておきました。


●アニメ資料のアーカイブ化
 「プロダクション・アイジー」というお名前をあたしはそれまで存じ上げなかったんですが、会場でその自己紹介がされると「おおー」という声が上がってたので、あたしが知らないのがあかんかったのですね、「攻殻機動隊」ですよね、すみません、永崎さんに見ろと言われてまだ見てないです、すぐ見ます。Amazonプライムとかにないかな。ていうかwikipedia見たら知ってる作品ばっかりでビビった。
 そのプロダクション・アイジーの山川さんという方がいらっしゃってて、この方には3月にトロントでおこなわれていた北米の日本研究司書の集まりにもいらっしゃっててそこでお会いしたのですが、アニメ資料のアーカイブ化に携わっておられるとのことで、これもまた、さまざまなお話をうかがい勉強させていただきました。これは要後追い。
 ネットで見つけた参考文献を貼っておきます。

・山川道子インタビュー「アニメ会社におけるアーカイブ、そして未来」 | X - クリエイターに聞いた10年後の未来
 https://joshibi.github.io/mdw16/a/2.html
・第75回デジタルアーカイブサロン「アニメーション制作資料の保存と活用」
 https://www.slideshare.net/MichikoYamakawa/ss-75279406


●『ひっちょのステンショと呼ばれた駅』
 京都駅研究家の北川さんにもお会いしました。

・京都停車場 ひっちょのステンショと呼ばれた駅
 http://kyototeisyaba-hittyonosutensyo-m1025.blog.jp/

 京都のカフェで「『京都駅 絵葉書で見る140年』展」というのをやってて、京都駅関連の図像資料がずらーっと展示してあったのを、あたしもこないだ見に行ってきました(https://twitter.com/egamiday/status/860339682378477568)が、充実しすぎてて図録買って帰らざるを得ない感じで、堪能して帰ってきました。(当然ながら)知らんこともいっぱいあった。京都駅はまだまだ掘り下げられるべき。


●合同会社AMANE
 金沢からいらっしゃっていた上田さんという方にもお会いしました。合同会社AMANEというところは学術資源の保存とデジタル化にかかわる事業をやっておられるところで、金沢大学や石川県などの各機関、京都大学などとも連携でいろいろやっておられる。あと、あの国文研の江戸料理レシピ関連のをやっておられたのもこちらです。
 CiNiiひいたらいっぱい記事出てたので、リンク貼っておきますね。

・CiNii Articles 検索 - 上田 啓未
 http://ci.nii.ac.jp/search?q=%E4%B8%8A%E7%94%B0%E3%80%80%E5%95%93%E6%9C%AA
・KURA: 博物資料情報に対するDOI付与の意義と展望
 http://dspace.lib.kanazawa-u.ac.jp/dspace/handle/2297/45891

・合同会社AMANE
 http://amane-project.jp/


●『賀茂祢宜神主系図』データベース
 月本さんという方は、本業とは別に、上賀茂神社の文書のデータベース化にたずさわっておられるそうです。

・賀茂県主同族会
 http://www.kamoagatanushi.or.jp/
・賀茂県主同族会(上賀茂神社) 賀茂祢宜神主系図ほか
 https://trc-adeac.trc.co.jp/WJ11C0/WJJS02U/2600515100

 上記サイトで重要文化財である「賀茂祢宜神主系図」が公開されていて、800年代から明治までまとまってる、検索もできるという。
 関連論文もオープンアクセスで公開されてましたので、貼ります。

・『賀茂祢宜神主系図』データベースの構築と活用の可能性(じんもんこん2015論文集)
 http://id.nii.ac.jp/1001/00146546/

 9月にはこの系図の曝涼・展覧もおこなわれるらしいので、これはカレンダーに書き込んどかなきゃなという感じです。


●展示・イベント各種
 京都国立近代美術館の黒岩さんから、8月から10月にかけて開催の「絹谷幸二 : 色彩とイメージの旅」展をご案内いただきました。9/1には京大の山極総長と対談イベントするらしいですよ。

・絹谷幸二 色彩とイメージの旅 | 京都国立近代美術館
 http://www.momak.go.jp/Japanese/exhibitionArchive/2017/421.html
 
 伊丹市昆虫館の坂本さんからは「ぶんぶんミツバチ」展の案内をいただきましたが、残念ながら7/3まででしたね・・・

・伊丹市昆虫館
 http://www.itakon.com/ 

 大阪市立中央図書館の司書の皆さんからご案内いただいたのは、デジタルアーカイブのオープンデータ提供についてです。
 下記のページを見たら、ミニ展示として「オープンデータ活用術」というのをやってたんですね。そうか、”活用方法の展示”か、これはかなり学ぶべき。

・デジタルアーカイブのオープンデータ化開始 - 大阪市立図書館
 http://www.oml.city.osaka.lg.jp/index.php?key=johsaozpv-510


 他にもたくさんの人にお会いしましたが、手元に資料のあるがこんな感じです、すみません。

 あと、ごくごく個人的なハイライトとしては、高校の時の先輩に20数年ぶりに再開したことで、まさかこんな近場におられるとは思ってなかった。名乗ってもしばらくリンクしなかったみたいで、めっちゃ驚かれましたとさ。
 そんなハプニングもたまにある(かもしれない)という近畿地区MALUIの催しは、今後もちょくちょくおこなわれると思いますので、興味のある方はぜひ下記のML登録からよろしくです!

・近畿地区MALUIメーリングリスト
 http://www.freeml.com/k-malui


posted by egamiday3 at 12:00| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年06月11日

極私的解説付きの「日本美術の資料に関わる情報発信力の向上のための課題解決についての提案」

 先日、「日本美術の資料に関わる情報発信力の向上のための課題解決についての提案」という文書が公開されました。

・「日本美術の資料に関わる情報発信力の向上のための課題解決についての提案」
 http://www.momat.go.jp/am/wp-content/uploads/sites/3/2017/04/J2016_520.pdf
・極私的にhtml化したもの
 http://egamiday.sakura.ne.jp/wiki/「日本美術の資料に関わる情報発信力の向上のための課題解決についての提案」

 詳細は下記を参照。
・『公開ワークショップ「日本美術の資料に関わる情報発信力の向上のための提言」報告書』(I, II, III). JALプロジェクト2014「海外日本美術資料専門家(司書)の招へい・研修・交流事業」実行委員会, 2015.3-2017.3
 http://ci.nii.ac.jp/ncid/BB18323816
・水谷長志. 「JALプロジェクト「海外日本美術資料専門家 (司書) の招へい・研修・交流事業」2014-2016:3年間の総括としてのアンサー・シンポジウムおよび 「提言」 への 「応答」 としての 「提案」 について」. 『情報の科学と技術』. 2017, 67(6), p.309-314.
 http://doi.org/10.18919/jkg.67.6_309

 これは海外で日本美術やその研究・資料提供の仕事をしている専門家の人たちが、日本側に向けて「もっとこういうふうに情報発信力を高めてほしい」とこれまで言い募ってきた提言を、凝縮してまとめたものです。もちろん美術分野に限らず、あらゆる文化資源や学術資料、研究資源やデジタルアーカイブ的なもの全般に向けての提言でもあります。

 この提言の元になった「海外日本美術資料専門家(司書)の招へい・研修・交流事業」(=Japanese Art Librarian、JALプロジェクト)は、2014-2016の3年間、国立東京近代美術館さんが中心になっておこなってきたものです。私も実行委員その他のかたちで参加しました。3年間で計25人の方が海外から来日し、研修を受講し、そして最後にワークショップのかたちでさまざまな提言をのこしてくれました。その3年間の事業とワークショップが終わり、さらにその海外からの提言に日本側からこたえようじゃないかという試みとしてアンサー・シンポジウムが開かれ、という経緯を経て、その蓄積された提言を国内外関係者に広く知ってもらって課題解決につなげなきゃだろう、ということでの、このA4・2枚の「・・・提案」という文書なわけです。
 というのも、アンサーシンポジウムまでやってもなお、それが課題解決に直結するわけでもないし、しそうにない、それはそうです、一部の人たちが集まって話するだけで解決するようなスケールの問題じゃないし、そういうスケールの仕組みでもない、今後継続的にあちこち、多業種・多分野で、大きいところで大きくなり小さいところで小さくなり地道になりドラスティックになりやってかなきゃいけないことばかりなんだから、そこに集まった人たちだけで、はい、わかりました、では、国内全体のレベルを底上げするような解決にはつながらない。
 必要なのは、ここで提言されたこと、ニーズや解決すべき課題やその肝となる考え方を、まだ知らない/認識してない人たち、多業種・多分野・大中小のあちこちに知ってもらうことだろう、と思うんです。ていうか、思ったんです。
 そうは思うものの、じゃあ例えば報告書全文やレジュメのPDFや講演の動画などをアーカイブとしてネットに上げておけば、伝わるか、っていうと、見たい人は見るでしょうけど、別に見ようと思ってない人にまで届くわけじゃなくて、それだと困る。伝わりやすいように、届けやすいように、参照されやすく配布されやすく一覧・一瞥しやすく、箇条書きかチェックリストのようなかたちでPDFをネットに上げておけば、なにかにつけて、そういえばこういうのあるからこれ見てよって、ポンって示せるから、そういうのがあったらいいんじゃないかなって、思うんです。ていうか、思ったんです。

 思うんですけど、こういう課題があるとかこうしたらいいっていう指針って、fixできる正解があるわけじゃないんですよね。この文書A4・2枚を書いて出したからといって、個々の機関や立場によってできるできないがちがうし、業界や職種によって問題の大小がちがうし、時間が経てば環境も事情もちょっとづつ変わるから、課題も指針も考え方も変わって当然なので、だからこれを金科玉条にして実現に邁進していくんだ、グイグイの力仕事なんだ、っていうわけじゃないし、こうなるのが唯一のハッピーエンドなんだって言うつもりもない。あくまで課題・問題の所在の認識だし、考え方をひとつ取り入れるかどうか的なことだと思うし、だからこそ、その認識・考え方は追ってアップデートされていくのが自然だろうと思います。
 ただひとつ、バッドエンドがあるとするならば、それはせっかく出た提言、課題、問題の所在という知見が、知られずに終わること、共有されずにすぅっとフェードアウトしていくこと、気付かれないがゆえに何もされないというぼんやり感。その手のバッドエンドだけはせめて避けたいし、避けられるだろう、やりようによっては、と思うんです。ていうか、それがたぶんあたしの考え方のベースなんだろうなって思うんですけど、だから”図書館”とか”文献”とかいうものの力を信じてこの仕事してるわけで。
 で、そういう参照されやすいような文書にしましょうっていう提案をして、下書きして、委員会で完成形にしてもらったのが、それです。

 ただ、これ抽象的な提言文句だけだと、なんのこと言ってるのかも伝わりにくいよなあ、って思って、いくつかの条文に、事例というかこういう具体案がありますよ、こういうベストプラクティスがありますよ、的なことも添え書きしてたんですけど、それだとコンパクトに収まんなくなることもあって、割愛になったところもあるんですが、でもやっぱりこう見ると、んー、そのことをわかってる人にしかわかりにくいんじゃないかな、的なところも多分にあるし、なにより、ただたんにああしろこうしろと言われるよりは、「それについてはこういうイケてる事例があってね」と示されるほうがノリも良くなるだろうと思うんで、はあっていうんで、前置きが長くなりましたが、スペースの都合上割愛したところを極私的に解説するという、そういうやつです。

 以下、各条を抜粋しつつ。

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1. 海外のユーザについて
1.1. 海外のユーザのことも対象者として認識すること。
・日本の美術資料は、日本のユーザだけのものではなく、海外のユーザも必要としているということを認識してほしい。
・専門の研究者だけでなく、日本文化に興味を持つ一般のユーザや、日本が専門ではない司書・資料専門家・研究者等も、日本美術資料のユーザとして認識してほしい。
・ターゲット・ユーザの見直しは、国内・海外を問わず必要である。
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 海外のユーザも日本資料を必要としている、という件について、ここではあるポエムを紹介させてください。JAL研修2016年受講者のフォルミサノ・ペトコヴァ・サロマー班がプレゼンで紹介した、Kahlil Gibranという人の作品です。(和訳)

 あなたの子どもはあなたの子どもではない
 彼らは生命そのものが望んだ息子と娘である
 彼らはあなたを通って生まれてくるが、
 あなたから生まれるのではない
 あなたと共にいるけれども、
 あなたのものではない

 このプレゼンのタイトルは「アートは世界の遺産:Art Belongs to all」でした。受講者のみなさんはこのポエムを通して、日本資料は日本だけの専有物ではない、ということを伝えたかったのだろうと思います。


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1.2. 海外のユーザが日本から離れつつある現状を認識すること。
・日本美術資料のために、英語等が整備された海外のデジタルアーカイブを使うユーザが多い。(例:ニューヨーク・メトロポリタン美術館、大英博物館、Ukiyo-e.org等)
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 これもJAL研修2016年受講者のグッドさんからの紹介です。「Good model for an easy access」として紹介されたのは、ニューヨーク・メトロポリタン美術館や大英博物館のデジタルアーカイブでした。

 ・ニューヨーク・メトロポリタン美術館の例
 http://www.metmuseum.org/art/collection#!?q=ukiyoe
 ・大英博物館の例
 http://www.britishmuseum.org/research/collection_online/search.aspx?searchText=japan&images=true

 もちろん、コレクションの豊富さや情報の充実度で言えば、日本の美術館や博物館のwebサイト、日本のデジタルアーカイブの方がより充実しているでしょう。ですがそれでも、海外の研究者たちが比較的よく利用するのはメトロポリタンや大英博物館の方だと言います。たとえ件数が少なくても英語で公開されているそれらのwebサイトの方が使いやすい、という理由です。
 ・・・いや、と言うよりもはや「日本サイトのほうが日本資料充実してる」説のほうがダウトっぽくなってきてないですかマジで。
 こんなサイトもたくさんの海外研究者が利用しているそうです。

 ・Kuniyoshi Project
 http://www.kuniyoshiproject.com/
 ・The Utagawa Kunisada (Toyokuni III) - Project
 http://www.kunisada.de/
 ・Kabuki.21
 https://www.kabuki21.com/ 

 単に英語だからというより、そもそも使いやすさ、機能、ポータル的充実さが日本製のサイトよりぜんぜんいい、という意味では、代表的なのは、Ukiyo-e.orgですね。

 ・Ukiyo-e.org
 https://ukiyo-e.org/

 メタデータ検索だけでなく、画像による類似検索もできる。そして日本からも江戸東京博物館、東京国立博物館、早稲田大学演劇博物館、立命館大学等がデータを提供している。正直言うと、例えばあたしなんかは浮世絵や美術が専門じゃないからそんなにしょっちゅうそれ系の検索とかするわけじゃないんだけど、そのくらいの距離感だと、日本のどこかのサイトに期待するよりはよっぽどこのUkiyo-e.orgのほうを先に見に行っちゃう、っていうのはあります。
 という意味では、日本資料を求めてるからと言って、日本が頼りにならないんなら、ユーザは当然よそへ行っちゃうよ、という感じのあれです。それは、「日本が頼りにならないから→日本以外のサイトで日本資料を探す」というのもそうだし、さらに進むと「日本が頼りにならないから→日本を研究することをやめて別のことをする」ということでもあります。そのことは、たくさんの人が形を変え言葉を変え事例を変えつつ同様のことを口々に言うてはる。特に、日本語や日本文化を学生に教えている大学教員・講師に就いている人たちにしてみれば、もう直接的に目の前にいる学生たち(=若いデジタル世代)が困る→モチベーション下がる→減る、なわけなんで、その語り口はまさに真剣です。


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2. データベースやデジタルアーカイブのあり方について
2.1. 多言語対応、ローマナイズが必要であること。
・コンテンツ全体の対応が難しくても、メタデータやアブストラクトだけでも対応してほしい。(例:渋沢栄一記念財団の社史データベース)
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 メタデータの英語対応への努力、ということでは、JAL研修2016年度アンサーシンポにおいて渋沢栄一記念財団の茂原さんが紹介してくださった「渋沢社史データベース」の例があります。

 ・渋沢社史データベース
 https://shashi.shibusawa.or.jp/

 AASやEAJRSで海外のユーザから受けとった要望をふまえて、書誌事項にローマ字のヨミを追加しています。


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・日本美術研究資料の翻訳を推進してほしい。(例:Japanese Arts Library、Heibonsha Survey of Japanese Art)
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 翻訳については、JAL研修2014年受講者の吉村さんから提言があったので、挙げておきました。特に学部の段階で日本語の書籍を読みこなせる学生はどうしても少なく、一般教養の一環として学ぶ学生ともなれば英語文献に頼らざるを得ない。そういうユーザにリーチする=将来の日本研究者を育てるのに、基本図書の翻訳出版はやはり重要だろうという話です。
 そこで紹介されたのが、「Japanese Arts Library」(至文堂「日本の美術」からの翻訳)と「Heibonsha Survey of Japanese Art」(平凡社「日本の美術」の翻訳)の2つのシリーズでした。

 ・Japanese Arts Library
 http://ci.nii.ac.jp/ncid/BA00635786
 ・Heibonsha Survey of Japanese Art
 http://ci.nii.ac.jp/ncid/BA07219382

 これらはうちとこの図書館にもあって、確かによく使われる、受講者の吉村さんはワシントンDCのフリーア美術館のライブラリアンですが、そこでもやはり学生さんはコレラをよく使う。ただし、この2シリーズは1970年代から80年代に翻訳出版されたもので、そして、それ以降はめざましい翻訳シリーズが出ていない、だからいまだに使われている、とのことだそうです。
 平凡社のに至っては日本での出版が1960年代ですから、半世紀前のコンテンツっていうことですよね。それをいまだに使ってる、となると、”新鮮な”翻訳コンテンツってちゃんと無いとダメよな、ってやっぱり思います。

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・翻訳が困難でも、海外の一般ユーザに届くコンテンツは作成可能である。(例:Visualizing Cultures(MIT)等)(※本紙上は割愛)
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 この1条は公開版からは割愛されてます。そういうのもあります。まあ、英語/ローマ字話にこれが混じってるのもどうかというのはありますが、とは言え、言語の壁をどう解決するかという点ではこれは重要かつ有効な考え方のはずだとやはり思うので、ここで挙げておきます。
 JAL研修2015年受講者レッドファーンさんからの紹介です。

 ・Visualizing Cultures
 http://visualizingcultures.mit.edu

 データベースやコンテンツを全部英語に翻訳するのはコストがかかる。それに、翻訳したとしてそれだけで、たとえば専門家でない海外の一般の人々がどれだけそのことを理解できるか、という問題もある。そのような、「日本語もわからない」し「日本のこともわからない」人へ向けたコンテンツのあり方の一例として紹介されたのが、マサチューセッツ工科大学の「Visualizing Cultures」というサイトです。
このサイトでは、日本由来のデジタル画像からさまざまな種類の関連文献へのリンクが提供されています。リンク先には、論文やエッセイがあったり、地図や動画があったり、別のデジタルコレクションや、オープンコース的なサイトへのリンクもあります。言語による翻訳、というよりは、コンテンツをリッチにして文脈を解説する、外堀を埋めるというような感じ。これだと、それっぽいプラットフォームさえあれば、言い方は悪いかもしれませんが”ありもの”で埋めていくこともできるわけなんで、ネット上でのコンテンツの作り方、その考え方としてはベストプラクティスなんじゃないかなって思いますね。
 翻訳/英語化/ローマ字化すること自体が目的ってわけじゃないですし。


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2.2. 可視化が必要であること、およびそのためのポータルサイトが必要であること。
・日本のデータベースやデジタルアーカイブが、あちこちに散在していてわかりにくく、インターネットで公開されていても、海外の専門家に周知されていないことを認識してほしい。
・包括的・効率的な検索・アクセスのために、日本美術に関する資料・情報を集約するポータルサイトを構築してほしい。
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 そんな”日本版ヨーロピアナ”的なものの実現については、内閣府知的財産戦略本部というところで検討が進められ、国立国会図書館さんが(現行)NDLサーチ→(仮)ジャパンサーチを構築しようとしてらっしゃる。「世界に向けて我が国のメタデータを流通・発信」「多様な分野のコンテンツへのアクセス、所蔵情報をわかりやすく伝える」ということらしいので、当面はそれを現実的な解として考えていくべきなんだろうなと思いますね。

 ・デジタルアーカイブの連携に関する関係省庁等連絡会、実務者協議会及びメタデータのオープン化等検討ワーキンググループ(内閣府知的財産戦略本部)
 http://www.kantei.go.jp/jp/singi/titeki2/digitalarchive_kyougikai/index.html
 ・「NDLサーチの歴史と今後」小澤 弘太
 http://www.ndl.go.jp/jp/event/events/lff2016_forum_search1.pdf

 ていうかもう、これでできなかったら日本終了だなと思いますけどね。


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2.3. オープンなアクセスが必要であること。
・ソーシャルサイトや外部のwebサービスにも積極的に提供してほしい。(例:Flickr、Wikimedia Commons等)(※本紙上は割愛)
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 最後の1条も割愛されたものです。JAL研修2014年受講者の岩瀬さんが、アメリカやヨーロッパの進んだ機関ではソーシャルメディアに作品画像をアップロードして、アクセスポイントを増やしている、ということを指摘なさっていました。
 事例で言うとこのへんでしょう。

・LC、Flickrに進出
http://current.ndl.go.jp/node/7146
・英国図書館、100万枚以上の画像をFlickr Commonsで公開
http://current.ndl.go.jp/node/25080

 あらためて確認しにいったら、LCがFlickrに画像アップしたのって2008年、もう10年前じゃないですか、マジですか、ドッグイヤーですか。
 あと日本で最近出てきためでたい事例が↓。

・東京大学附属図書館アジア研究図書館上廣倫理財団寄付研究部門、漢籍・碑帖拓本の高精細画像をFlickrで公開:CC BY-NC-SA 4.0で提供
http://current.ndl.go.jp/node/34068

 この、ソーシャルサイトやwebサービスにアップロードすることを「オープンなアクセス」のひとつに条的には入れてますけど、そもそも”オープンなアクセス”って、「タダで見ていいよ」的な許可的な文脈で語られるよりは、「見つけてもらえやすくする=ファインダビリティ、ディスカバラビリティ」的な文脈でこそ語られたほうが出す方も見る方も前向きになれると思うんで、並べるとしたらこうなるかなって思うんですよね。


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2.4. ユーザにとって使いやすいこと。
・特に若い世代の学生等のためにデジタルコンテンツの充実とデジタルデバイスへの対応が必要である。(例:スマホ対応、アプリ作成)
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 「若い世代対応」問題は1.2でも出ましたが、その繰り返しです。ここで言う「スマホ対応、アプリ対応」というのは、決して「流行りモノにのっかんなさい」という意味ではなく、どういうユーザにどう焦点をあてるのか、そしてそのユーザが普段使い普段目にしているものは何でどこなのか、それを考えたら対応すべきはこれでしょう、ていう。2016年JAL研修受講者のペトコヴァさんは大学の先生ですが、現代の学生はスマホでデジタルにアクセスできない、見つからないと、それ以上はやらない。あるいは何するにしてもアプリを活用する。そういうユーザにどうリーチするのか。
 これについてはよくご存知のベストプラクティスがこちらで。

・「早稲田大学文学学術院、「変体仮名」をゲーム感覚で身につけられる無料スマートフォンアプリを公開」
http://current.ndl.go.jp/node/29862
・「くずし字学習支援アプリ「KuLA」が公開開始」
http://current.ndl.go.jp/node/30780

 海外の学生にも大人気らしいですよ、ベストプラクティスですね。もちろんこれが一朝一夕にできるわけじゃないというのは重々承知の事ながら、コンテンツ自体は海外のみなさんにも興味持ってもらえそうなものいっぱいあるわけなんで、ビジュアル系の分野なんか特にいいですよねって思いますね。


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2.5. 国際的なレベルでのデータベース構築やコンテンツ発信が必要であること。
・国際的なポータルサイト等に日本の機関も積極的に参加してコンテンツを発信することを検討してほしい。(例:Ukiyo-e.org、Artstor、東京文化財研究所による展覧会カタログ情報のOCLC提供等)
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 最後の1条、つまり、日本側でポータルを構築整備することもさることながら、それだけじゃなく、すでに国際的に流通・普及している海外のポータルサイトのほうに出てきなさいと。海外サイトに参加し、データを提供し、コンテンツを発信しなさい、じゃないと、日本の国境線内側だけでオープンにしてても”可視化”にはなんないよ、と。
 その例として、Artstorというサイトの話は2014年にも2015年にも繰り返し言及されていました。

 ・Artstor
 http://www.artstor.org/

 2015年JAL研修受講者のジヨンさんによれば、Artstorという美術教育用データベースが欧米ではよく使われていて、そこには各国の美術作品画像が素材としてごっそり収録されていて、学生は美術学習のためにそれを自由に使える、というインフラ的な存在らしいです。そこに、日本の美術作品も収録されるにはされているものの、その提供者というのは日本の美術館博物館ではなくて、ほとんどがV&Aとかナショナルギャラリーとか大英博物館とか、そういう欧米の所蔵館が提供しているもの、という事情だそうです、2015年現在の話ですが。もちろん、日本のどこそこの博物館のどこそこのサイトに行って何回かクリックすれば、タダでオープンで公開されてるのかもしれないけども、それと、国際的に普及しているポータルサイト上でぽんっと出てくるのとでは、同じオープンはオープンでも雲泥のオープンなんだな、ていう。

 そういう意味では、下記の2つ、東文研さんと奈文研さんのはもっと話題にされてほしいベストプラクティスだなって思いますね。

・東京文化財研究所、展覧会カタログ情報をOCLCで提供 (2016年10月)
「第7回美術図書館の国際会議(7th International Conference of Art Libraries)への参加」
http://www.tobunken.go.jp/materials/katudo/240626.html
「東京文化財研究所は、本年度このOCLCに、日本で開催された展覧会の図録に掲載される論文情報を提供することになっており、来年度にはこうした当研究所のもつ情報が世界最大の図書館共同目録「WorldCat」や、OCLCをパートナーとする「Art Discovery Group Catalogue」で検索することができるようになります」

・奈良文化財研究所、全国遺跡報告総覧とWorldCatのデータ連携開始 (2017年2月)
https://www.nabunken.go.jp/nabunkenblog/2017/02/worldcat.html
OCLCのセントラルインデクスに奈文研がデータを提供して、WorldCatで全国遺跡報告総覧の検索・リンクができる。
「WorldCatの検索結果画面から奈良文化財研究所の全国遺跡報告総覧に画面遷移し、収録する発掘調査報告書の PDF をダウンロードできる」
(「「全国遺跡報告総覧」は、埋蔵文化財の発掘調査報告書を全文電子化して、インターネット上で検索・閲覧できるようにした“電子書庫”です。「総覧」は、全国遺跡資料リポジトリ・プロジェクトによって構築された遺跡資料リポジトリ・システムとコンテンツを国立文化財機構 奈良文化財研究所が引き継ぎ、運用しているものです」)


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3. 人的サポートとコラボレーションについて
3.3 交流・ネットワーク作りやコラボレーションが重要であること。
・国際会議に積極的に参加し、発表したり、パネルやワークショップを催したりして、情報発信をしてほしい。(例:AAS(アジア学会)、CEAL(東アジア図書館協会)、EAJRS(日本資料専門家欧州協会)、EAJS(欧州日本研究協会)等)
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 AAS・CEAL・EAJRS・EAJSといったところへ、日本の文化学術機関が出向いていって、資料・情報の伝播・発信という意味での活動をおこなう、ということについては、それをもっと促進させたい。その促進させる、させやすくするひとつの案として、例えばですが、こういうふうにやってきたよ、という実践例・成功例が集約・蓄積されてるようなところがないかな、っていうのは思いましたね。国文研さんなんかたくさんやってはるけど、そのノウハウとか実践報告みたいな、それを読んだら、あ、うちもできるじゃん、って思えるような感じのやつ。


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・海外に出向いて学生に研修をおこなったり、情報交換の場を設けたりしてほしい。(例:ピッツバーグ大学JAL出張セミナー)
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 2016年にはJAL出張セミナーと呼ばれるものがピッツバーグでおこなわれてたんですね。

 ・ピッツバーグ大学でのJAL出張セミナー開講の試み
 http://www.momat.go.jp/am/wp-content/uploads/sites/3/2017/04/J2016_460.pdf

 で、そこでも言われてたんですけど、一方的に教えに行くような姿勢の研修・セミナーよりは、「情報交換のワークショップのような相互に教え合う対等な形の方が良い」んだろうと思います。これは逆もそうで、日本から海外に研修・調査の出張に行くとかいうようなときに、こちらが情報を得るばっかりの目的で行くのはやっぱり相手にとって失礼というか、なんの旨味もおもしろみもないので、答えもオチも特になくていいから、ディスカッションや情報交換のようなかたちで場をデザインするのが肝要なんだろうな、って思いますね。専門家同士の会合ならそういうふうにしようって、わりとすっと思えるんですけど、学生相手の企画として、っていうときになってそういうことをすっと思えるかっていうと、そうでもない気がするので、そこは気をつけようって思いました。


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・多言語対応・ローマナイズやデータベース等のプロジェクトにおいて、海外関係者ともっと議論をし、連携・協力を求めてほしい。
・海外の関係者もプロジェクトに加えて進めることを検討してほしい。(例:東京文化財研究所とセインズベリー日本芸術研究所による英語での文献情報提供)
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 そうなんですよ、これまででてきたもろもろの課題を、日本側だけの問題として日本側だけでなんとかしようとするから、コストがかかるとか上手くいかないとかになっちゃうんで、それもっとこう、向こうの人たちひっぱりこんで一緒にやったらいいんだなって、例えば下記のような事例の話を聞いて思いましたね。

 ・「文化財関係文献(統合試行版)」. 東京文化財研究所
 http://www.tobunken.go.jp/archives/文化財関係文献(統合試行版)
『日本美術年鑑』所載文献、などの日本語文献・情報の統合データベースの中に、セインズベリー日本藝術研究所が採録・入力した英語の日本美術文献のメタデータ等(主に2013年以降)を収録しているもの。
 ・「セインズベリー日本藝術研究所との共同事業のスタート :: 東文研アーカイブデータベース」
2013年7月
 http://www.tobunken.go.jp/materials/katudo/120524.html
「この事業は、これまで東文研が日本国内で発表された日本語文献の情報を収録して公開してきた「美術関係文献データベース」を補完するものとして、SISJACが日本国外で発表された英語文献の情報を収録したデータベースを構築及び公開することにより、日本国内外における日本芸術研究の共通基盤を形成することを目指しています」

 天理の古典籍ワークショップもそうでしたし、初期の頃の海外日本司書研修もそうだったと思うんですけど、日本側と海外側とで一緒になって何かやるのって、たぶん、それが盛夏として成就するかどうかよりも、一緒になって何かやってるその過程の議論や活動のほうが意味大きいんだろうなって思いますね。
 なんかもう、よろずのことは、結果が出るか出ないかはあんま問題じゃないみたいな。


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・学生をプロジェクトに参加させることが、若い世代の育成につながる。(例:立命館アートリサーチセンター)
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 最後は、いつもお世話になってる立命館アートリサーチセンターさんからの事例です。これも2016年JAL研修受講者のペトコヴァさんが見学行ったからかわりと厚く語ってた気がします。

・立命館大学アート・リサーチセンタ一
http://www.arc.ritsumei.ac.jp/
・立命館大学大学院 文学研究科 行動文化情報学専攻「文化情報学専修」(2014年新設)
http://www.arc.ritsumei.ac.jp/lib/gslbunkajyoho/
・赤間亮. 「立命館大学アート・リサーチセンタ一の古典籍デジタル化 : ARC国際モデルについて」. 『情報の科学と技術』. 2015.4, 65(4), p.181-186.

 将来の後進を育てる、という意味においては、プロジェクトに学生を実際に巻き込んでいるというARCモデルの教育と実践は、学生側も専門家側も、日本側も海外側も、得るところ大きいんじゃないかなって思いますね。


 以上です。
 同じ事でも手を替え品を替えして示すこと大事だなって思いました。



posted by egamiday3 at 11:02| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年03月28日

国会図書館送信サービスの海外対応について、日本の図書館こそがパブコメ(3/29〆切)を送るべきちょっとした理由。


 文化庁の文化審議会著作権分科会法制・基本問題小委員会によって公表されている中間まとめ(2017年2月24日)にて、いろいろな検討&コメントがなされてますがそのひとつとして、国立国会図書館の図書館送信サービスを海外図書館にも拡げたほうがいいんじゃないの、という言及がされています。これについてパブコメも募集中です。
 このパブコメに、日本の図書館も、というか日本の図書館こそが、送ってください、そうしたほうがいい理由がちょっとありますよ、というお話です。


・「文化庁文化審議会著作権分科会法制・基本問題小委員会、中間まとめを公表:パブリックコメントも募集中(-3/29)」. カレントアウェアネス. 2017.3.21.
 http://current.ndl.go.jp/node/33686

・「文化審議会著作権分科会法制・基本問題小委員会中間まとめに関する意見募集の実施について」. e-Gov. 2017.2.28.
 http://search.e-gov.go.jp/servlet/Public?CLASSNAME=PCMMSTDETAIL&id=185000892&Mode=0

 ※パブコメを送るときは章・ページとして「第4章著作物等のアーカイブの利用促進 第2節著作物等の活用に関わる著作権制度上の課題 1)国立国会図書館による資料送信サービスの拡充について(p. 123-124)」を記入する。



●国立国会図書館の図書館送信サービスとは何か?

 国立国会図書館さんが「国立国会図書館デジタルコレクション」(http://dl.ndl.go.jp/)サイトで公開しているデジタル化資料には、大きくわけて3種類あります。
 (1) 「インターネット公開」=”オープン”(著作権切れ・許諾済み等で、オープンに公開されている)
 (2) 「図書館送信資料」=”半開き”(著作権が切れていないけど、絶版等。国内の図書館にあるパソコンまで行けばそこで見られる)
 (3) 「国立国会図書館内限定」=”クローズ”(国会図書館まで行かないと見られない)

 今回言及されているのは(2)「図書館送信資料」で、いま多くの国内図書館がこのサービスに参加しているので、わざわざ国会図書館まで行かなくても近所や所属大学の図書館で、デジタル化された絶版書を見ることができるのですね。これがいま約150万点あるって言うから、これが使えるのと使えないのとでは相当なレベルの差が出るという感じです。


●国会図書館送信サービスの”海外対応”とはどういうことか?

 その(2)「図書館送信資料」ですが、いま現在このサービスに参加できるのは日本国内の図書館だけに限られています。これがサービス開始当初から国外の関係者に不評でした、せっかくデジタル化して、まあまあ著作権切れてないからフリーでオープンにできないのはもちろん仕方ないとしても、国内の図書館で受けられるサービスと同じことが海外でできない。海外にも日本のことを研究して日本について調査している人、資料の閲覧を求めている人は少なからずいますが、それらの海外ユーザにせっかくのデジタル150万点を提供できない、という状態にずっとあったわけです。
 しかも悪いことに、ですが。国会図書館さんは「デジタル化が済んだ本は、ILL・現物貸借で図書館に貸し出さない(デジタルで見なさい)」という運用をとっている。でも海外図書館はデジタル送信に参加できない。結果どうなったかというと、この図書館送信サービス開始以降、デジタル化済み図書をデジタルで見ることもできないし、ILLで借り出すこともできないしで、資料へのアクセスがシャットダウンされてしまっている、という状態にあります。これ、明らかに設計ミスってるだろう、っていう。ていうか、この問題って早いうちから認識されていたはずなんですけど、これについてじゃあ海外にはデジタル化済みでも貸すことにしましょう、的な運用でカバーするような動きも特に見られなかったのって、なんだろうなって思いますが。
 そんなこんなもあって、送信サービスに海外図書館も含めるということがずっと求められてて、で、今回の委員会でそれに言及されたので、みんなでパブコメ送ってこの件を実現させてもらいましょう、というところです。

 本件についての反応記事いくつか。

・「パブリックコメントを」. 『忘却散人ブログ』.
 http://bokyakusanjin.seesaa.net/article/448181654.html
・「国立国会図書館による資料送信サービスの拡充について」. 『ゴードン W. プランゲ文庫ブログ』.
 https://prangecollectionjp.wordpress.com/2017/03/27/%e5%9b%bd%e7%ab%8b%e5%9b%bd%e4%bc%9a%e5%9b%b3%e6%9b%b8%e9%a4%a8%e3%81%ab%e3%82%88%e3%82%8b%e8%b3%87%e6%96%99%e9%80%81%e4%bf%a1%e3%82%b5%e3%83%bc%e3%83%93%e3%82%b9%e3%81%ae%e6%8b%a1%e5%85%85%e3%81%ab/

 ちなみに、海外(非日本語)の方がこのパブコメを送るための、簡単ガイド的なのが、こちらにあります。
 https://pitt.app.box.com/s/e2l1karpa3d9pjgw9h0pjrxkpfn5up83
 ていうか、あたしにも参考になってうれしいくらいの。


●国会図書館送信サービスの海外対応に、日本の図書館がパブコメ送ったほうがいい理由?

 本題です。
 海外対応するかどうかの話だから、海外図書館や海外ユーザがコメント送ったらいいんでしょう?みたいに他人事おっしゃらずに、日本の図書館業界のみなさんにもぜひ積極的に、この件で「海外にも対応を」的なコメントを送っていただきたいと思っています。
 そうしていただきたいという理由が、2つあります。

 1つは、大きな話になりますが、そうやって日本資料・日本情報を積極的に海外からアクセス可能にしていくこと、それがめぐりめぐって最終的には我々日本サイド自身に影響が及ぶ問題だからです、という話。海外に発信し使ってもらえれば、海外の日本研究が盛り上がる、そうでなければ盛り下がる、そういう問題ですということ、これはこのブログでも『本棚の中のニッポン』()でも再々言ってる、いつもの話ではあります。

 それとは別にもう1つ、もうちょっと現実味を帯びた現場レベルの理由がありまして。
 先ほど説明しましたように、国会図書館はデジタル化済みの絶版図書をILLとして海外図書館に貸し出してくれません。デジタルでも見れない、現物貸借としても借りられない、という本を必要とする海外図書館は、じゃあどうするかというと、同じ本を持っている日本の他の図書館にオーダーすることになるでしょうと。せっかく国会図書館さんが大枚はたいて作ってくれたデジタル画像があそこにあるのに、それにアクセスできさえすれば済む話なのに、それと同じ本を我々日本の(国会以外の)図書館が、コピーしたり発送作業したりをしなきゃいけなくなる。無駄な労働力がかかります、時間もかかります。対象図書は古い時代のが多いですから、コピーしたり発送したりするごとに傷みも増します。(注:うちは海外ILL対応してないよ、とおっしゃる場合は、そのこと自体をご検討し直していただければ幸いです)
 そういった労働力や時間や傷みリスクを、国会以外の我々日本の図書館が背負わないといけないのは、無駄なんじゃないの、せっかくあそこにデジタルあるんだし。こういう理由については、日本側の図書館こそが申すべき、っていうか言っても罰あたんないんじゃないかな、っていう。


 そういった意味も含めまして、3/29〆切のパブコメ送ってみてはどうでしょう。ていう話です。

・「文化審議会著作権分科会法制・基本問題小委員会中間まとめに関する意見募集の実施について」. e-Gov. 2017.2.28.
 http://search.e-gov.go.jp/servlet/Public?CLASSNAME=PCMMSTDETAIL&id=185000892&Mode=0

posted by egamiday3 at 21:05| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする