2009年02月22日
元・クイズ研だった立場から、レポートコピペ問題を考えたよ。
ええ、そうです。大学時代はクイズ研究会なるサークルに所属しておったんです。
クイズ研って、どういうことするの?ていう質問をよく受けますよね。
疑問、ごもっともです。カタギの人の目にはなかなか触れないですからね、アタック25とか以外では。
うちの活動の場合。ちなみに、サークルによって若干のちがいはあると思いますが、まあそう遠くはないと思います。
週1回とかのペースで例会が開かれます。
で、毎回もちまわりで担当者が決まっています。
担当者は、まあ1ヶ月か2ヶ月かくらい準備して、その回の”クイズ大会”を主催します。
企画・構成から作問まで、自力でやります。
参加メンバーは10人から20人くらいで、予選ペーパークイズをやり、早押しクイズをやり、だんだん人を減らしていって、決勝戦をやって、その回の優勝者を決定する、と。
そうやって各自のクイズ力を鍛えていった末に、年何回かあるテレビ番組に挑むなり、大学間の交流戦や大会に挑むなりするのがまあふつーの姿勢。私なんかは不真面目でした(笑)ので、まあその例会でわいわいやること自体が目的でしたけども。
各回の担当者の方も、やっぱりバラエティ豊かな企画でもっておもしろおかしく盛り上げようとするので、自分たちでいろいろ珍奇なルールなりゲームなりを設定したり、小道具を駆使したりして、いまあるその辺のクイズ番組なんかに負けないような企画を次々と打ち立てておられたですよね。
早押し機? まあ、有能な工学部の人とかがいますからね、たんと。
とはいえ、まあ担当者として一番力を入れなきゃいけないのは、クイズの作問のほうですね。これがなくちゃ、そもそも何もできないですからね、クイズ研は。
これは、よっぽどのことがない限り、それぞれが自作するものでしたから。空き時間にちょっと遊ぼか、くらいなら、出版されてるクイズ本から適当に出題することもあるでしょうけど、まあそんなものはメンバー全員がすでに目を通してますからね、本気で使えるような代物ではない。やっぱり、クイズは自作、これが基本。自作することで、覚えますからね自分がね。
1回で200問から300問くらいは作りますよね。
事典なり本なり参考図書なりを駆使して、ゼロから自作する。それがもちろんメインになるけど、それだけじゃなくて、どこかの本なり番組なりで使われた過去問をそのまま採用することもある。でもそれだと、みんなバカスカ答えて意味がないので、過去問を派生させたり、形を変えたりして作ったりもする。大学受験本なり、就職試験本なり、資格試験本なりから流用したりもする。
問題は、全部一本調子で作ればいいわけではなくて、企画にあわせて適したものを用意しないといけない。たとえば、予選はたいていペーパークイズですから、ペーパークイズ向けの問題を作問しますよね。文章で読ませて答えさせるのに適した問題。しかも、点数差をつけないといけないから、低レベルのものから超難問までのあらゆる段階のレベルの問題をいい具合にまぶしてやんないといけない。
早押しクイズなら、それに適した問題。フリップでの書き問題ならそれ用の。珍奇な企画をやろうってんなら、それに適した、しかもその企画が盛り上がるような内容の問題を、相当程度用意してやらないといけない。そして、決勝戦用には、決勝まで来るような実力者に向けての、それ相応の難問を用意しなければならない。
さらには、ジャンル。解答者でいるだけなら、スポーツ分野が苦手だ、科学が苦手だってゆって、投げててもかまわんのでしょうが、出題者としてはそうはいかなくて、どんなにスポーツの知識が乏しかろうと何だろうと、ある程度の数のスポーツ問題をいい具合にまぶして出題しないと、メンバーからはブーイングの嵐ですから。泣きながら作問しましたよね、無理矢理ね。予備知識ないままに無理矢理作るから、とんでもない超難問になってしまったり、そもそも間違ってたり、カス問の連続になったりしちゃう。
で、しかも相手はシロートさんじゃなくて、みずからそういうことをすでに何度もやってきてるクイズの猛者達なので、ごまかしがきかない。年間何千問というクイズ問題を目にしているような人たちに対して、退屈させないような、ほぉ、こいつなかなかやりよるな、というような問題をつきつけてやろうというんであれば、それなりに作問にも工夫が必要になってくるですよね。
ていうようなことを、年がら年中やっとったわけです。そんな作問活動なんか、自分の担当日決まってから準備してたんでは絶対に間に合わないから、たいていは、ふだんからちょっとづつ取材しては集めていく、ていう感じですし。
年がら年中、このニュースは、この情報は、このネタは、クイズとして出題するとしたらどうしたらいいだろう。早押しならこうだけど、書き問題ならこうか。いやむしろ3択向けじゃなかろうか。派生させて数問作れないか。誰々先輩なら速攻で答えられそうやし、文章を変えてやったらどうだろうか。難易度は。ジャンルは。いや、まずは正しい情報かどうか裏取りしないと。
ん、えーっとなんでしたっけ。
ああ、そうそう、「レポートコピペ」の問題ね。
思わず、ゆがんだノスタルジーに沈んでいくところでした(笑)。
うん、ですからね。
本気で学生のコピペをやめさせたいと思うんであれば、コピペでは成り立たないような形式の課題を出さなあかんのだろうな、と思うですよ。
出題者側が。
苦心惨憺して。血反吐を吐くような思いで。
人に問題を出す、って、そういう苦心惨憺なものだと思うですよ。
本気で、コピペじゃなくて自分で考えてレポートを書くということを修行させねばならん、と思うのであれば。
いかにコピペを発見するかとか、いかに罰するかとか、じゃなくて。いかに警告し説得するか、ていうのは重要な気もするけど、相手が子供(思考的に)だったら、コピペしないことの重要性、コピペのあかんことを説得することにエネルギー費やすのって、なんかやり方がちがうような気がする。(子供でしょう、高い学費出してコピペで楽しようってのは)
なんだろう、こういう言い方があってるかどうかわかんないけど。コピペが通用するような内容・形式の課題を出題してしまっている段階で、すでにシステムとして成り立ってない、ような気がする。
たとえて言うならそれは、予選ペーパーで、参加者の点差がぜんぜん開かないような問題。
早押しで、最後の最後まで問題を聞かないと正答がしぼれない問題。(早押しの意味がない)
3択で、問題なしでも、答が歴然としてしまうような選択肢。
実力者同士の決勝戦で、先週のアタック25で使われたのをそのまま持ってくる出題。
で、ちょっとググったらコピペして使えそうな文章がぼろぼろヒットするような、レポート課題。
うん、自分がそういう出題できてるか、と問われれば、さっぱりというか、まあ目的がちょっとまたちがうからね、なんだけども。
ARGカフェ3@京都の、想い出
・建物1階の誘導要員になって、案内プレートを手書きで即興で作った。
・LIFOの人たちに会えた。収穫。
・スケッチブック漫談最強伝説。
・京大の人、存外に少ないですね、と言われた。がーん。
・自分の知らないblogなりwebサイトなりプロジェクトなりが、こんなにもたくさんあるんだということを、あらためて思い知らされた。
・木曜8時のテレビ番組でCA-Rサイトがダウン、なーんだ、というクイズが出て、え?うたばんが何か?と思ってしまった。
・いつもお世話になっている府立総合資料館が、”図書館”ではないんだということを、初めて知った。
今回は、ふんわり楽しむ感じになった。だいぶ癒された。
いろんな効用があるよ。カフェだけに。
それから、首都圏等遠方からわざわざorついでで来ている人たちが、こんなにもいるとは思わなかった。
それがわかってたら、事前に、たとえば会場近くの名所はこんなんありますよ、こうやったら行けますよ、お泊まり・滞在にこういうとこ便利ですよ、ていうような「おこしやす情報」をちゃちゃっとまとめてどっかに出してあげれてたらよかったな。
・LIFOの人たちに会えた。収穫。
・スケッチブック漫談最強伝説。
・京大の人、存外に少ないですね、と言われた。がーん。
・自分の知らないblogなりwebサイトなりプロジェクトなりが、こんなにもたくさんあるんだということを、あらためて思い知らされた。
・木曜8時のテレビ番組でCA-Rサイトがダウン、なーんだ、というクイズが出て、え?うたばんが何か?と思ってしまった。
・いつもお世話になっている府立総合資料館が、”図書館”ではないんだということを、初めて知った。
今回は、ふんわり楽しむ感じになった。だいぶ癒された。
いろんな効用があるよ。カフェだけに。
それから、首都圏等遠方からわざわざorついでで来ている人たちが、こんなにもいるとは思わなかった。
それがわかってたら、事前に、たとえば会場近くの名所はこんなんありますよ、こうやったら行けますよ、お泊まり・滞在にこういうとこ便利ですよ、ていうような「おこしやす情報」をちゃちゃっとまとめてどっかに出してあげれてたらよかったな。
ARGカフェ3@京都で、Twitterを使ってみた記録。
・むかし取得したことのあるIDを復活させて使ってみた。
・それをegamiday3のブログの一部に貼り付けて表示させてみた。
・ケータイから、モバイルツイッターというサービスを使って更新することにしてみた。
・ライトニングトーク自体あわただしいのに、それをケータイを使って打ち込むのがさらにあわただしくて、なんや話よう聞けへんかった。
・しかも、たぶんこのTwitterの使い方は、Twitterの良さを活かしきれていないんだと思う。
結論。
これは、なんかちがうな。しっくり来てない。
-----------------------------------------------------
正直、手でメモって、あとで投稿するほうが、数段ラクだあ。集中して聞けなかったし。
5:06 PM
さすがにあわただしかった( 笑) http://f.hatena.ne.jp/twitt...
5:04 PM
ディスカッションはもりあがったよ。中継?できないよ(笑)
4:44 PM
東島さん。研究者が、Webで、一般にわかりやすく、情報発信することの、社会的必要性。
4:24 PM
嵯峨さん。ライブラリアン→ユーザーインターフェース。「コンテンツマネジメントパーフェクトガイド」...
4:19 PM
うわづら文庫。著作権きれてるのにアクセス可能化が不十分→個人で。オフラインな資料をオンラインへ顕在化。...
4:13 PM
中村先生。検索ランキングを人の手にとりもどす。有用な情報は人を介してやってくる。ランキングを自分でアレンジ。rerank.jp...
4:07 PM
福島さん。総合資料館。文書館は業界のせまさからくる問題。目録の電子化だけでもなかなかすすまない。...
4:01 PM
後藤さん。じんもんこん。古写真データベースはめっちゃしんどい。集合知的にできないか?
3:58 PM
村上さん。デューイ猫がアンビリーバボーで紹介されて、サーバが落ちた。続きはフェストで。
3:52 PM
オパックをひきにきてもらって、みつけてもらう、なんてことは期待できない。
3:49 PM
谷合さん。エルライブラリー。ブログで事業活動。図書館システム・羅針盤を開発。
3:46 PM
三浦さん。社会心理学はWeb的にひきこもってる?
3:42 PM
4%の図書館が60%のデータを提供。あの絵は公式に載せるべき
3:37 PM
小篠さん。レファ協。まさかのスケッチブック漫談。しかもバカリズムのようなイラストが
3:35 PM
小橋さん。知恵のクリップを配信。恥ずかしながら未見。
3:32 PM
当山先生。Wikipediaで重要なのは、正しいかどうかでなくて、そこにある知ってのはなんなんだということ。...
3:27 PM
岡本さん。京都の“紹介“でつながるという文化について。
3:21 PM
ARGカフェはプラットフォームらしいよ。
3:12 PM
五分で強制終了らしいよ
3:07 PM
いろんな立場の人がいろんな目的で来るので、けっこう迷わはる
2:57 PM
そろそろ増えだすのかな
2:42 PM
国際交流会館、ということで、国際色にあふれてござる。つっても日文研で慣れてござる。
2:30 PM
てか、まだちょい早いかな( 笑)
2:22 PM
手書きで即席の案内プレートを作ってみた
2:20 PM
というわけで、最初の数人くらいはライブ中継なしです。わはは。
2:11 PM
ボランティアとして、建物一階の誘導要員に。
2:09 PM
今日の京都はやや曇り。風が強く寒いです。 http://f.hatena.ne.jp/twitt...
12:22 PM
ちょっと加工したら、センタリングが左詰になってくれた。えらいえらい(笑)。
7:16 AM
写メもできるんだね http://f.hatena.ne.jp/twitt...
6:55 AM
モバツイッターというのをやってみた
6:52 AM
ケータイからログインしようとすると拒否られる
6:44 AM
ケータイからは???
6:30 AM
デジタルネイティブにはなれそうにないけど、せめてイミグラントとして、グリーンカードはめざしたい。...
5:59 AM
まえの記事のこってんじゃん。そーなんだ。
5:55 AM
新しいIDとろうとおもったら、前にそのメアド使ってるからダメってゆわれた。ケチい。
5:42 AM
これを使って、今日のARGカフェの実況中継をやろうと試みている。
5:38 AM
・それをegamiday3のブログの一部に貼り付けて表示させてみた。
・ケータイから、モバイルツイッターというサービスを使って更新することにしてみた。
・ライトニングトーク自体あわただしいのに、それをケータイを使って打ち込むのがさらにあわただしくて、なんや話よう聞けへんかった。
・しかも、たぶんこのTwitterの使い方は、Twitterの良さを活かしきれていないんだと思う。
結論。
これは、なんかちがうな。しっくり来てない。
-----------------------------------------------------
正直、手でメモって、あとで投稿するほうが、数段ラクだあ。集中して聞けなかったし。
5:06 PM
さすがにあわただしかった( 笑) http://f.hatena.ne.jp/twitt...
5:04 PM
ディスカッションはもりあがったよ。中継?できないよ(笑)
4:44 PM
東島さん。研究者が、Webで、一般にわかりやすく、情報発信することの、社会的必要性。
4:24 PM
嵯峨さん。ライブラリアン→ユーザーインターフェース。「コンテンツマネジメントパーフェクトガイド」...
4:19 PM
うわづら文庫。著作権きれてるのにアクセス可能化が不十分→個人で。オフラインな資料をオンラインへ顕在化。...
4:13 PM
中村先生。検索ランキングを人の手にとりもどす。有用な情報は人を介してやってくる。ランキングを自分でアレンジ。rerank.jp...
4:07 PM
福島さん。総合資料館。文書館は業界のせまさからくる問題。目録の電子化だけでもなかなかすすまない。...
4:01 PM
後藤さん。じんもんこん。古写真データベースはめっちゃしんどい。集合知的にできないか?
3:58 PM
村上さん。デューイ猫がアンビリーバボーで紹介されて、サーバが落ちた。続きはフェストで。
3:52 PM
オパックをひきにきてもらって、みつけてもらう、なんてことは期待できない。
3:49 PM
谷合さん。エルライブラリー。ブログで事業活動。図書館システム・羅針盤を開発。
3:46 PM
三浦さん。社会心理学はWeb的にひきこもってる?
3:42 PM
4%の図書館が60%のデータを提供。あの絵は公式に載せるべき
3:37 PM
小篠さん。レファ協。まさかのスケッチブック漫談。しかもバカリズムのようなイラストが
3:35 PM
小橋さん。知恵のクリップを配信。恥ずかしながら未見。
3:32 PM
当山先生。Wikipediaで重要なのは、正しいかどうかでなくて、そこにある知ってのはなんなんだということ。...
3:27 PM
岡本さん。京都の“紹介“でつながるという文化について。
3:21 PM
ARGカフェはプラットフォームらしいよ。
3:12 PM
五分で強制終了らしいよ
3:07 PM
いろんな立場の人がいろんな目的で来るので、けっこう迷わはる
2:57 PM
そろそろ増えだすのかな
2:42 PM
国際交流会館、ということで、国際色にあふれてござる。つっても日文研で慣れてござる。
2:30 PM
てか、まだちょい早いかな( 笑)
2:22 PM
手書きで即席の案内プレートを作ってみた
2:20 PM
というわけで、最初の数人くらいはライブ中継なしです。わはは。
2:11 PM
ボランティアとして、建物一階の誘導要員に。
2:09 PM
今日の京都はやや曇り。風が強く寒いです。 http://f.hatena.ne.jp/twitt...
12:22 PM
ちょっと加工したら、センタリングが左詰になってくれた。えらいえらい(笑)。
7:16 AM
写メもできるんだね http://f.hatena.ne.jp/twitt...
6:55 AM
モバツイッターというのをやってみた
6:52 AM
ケータイからログインしようとすると拒否られる
6:44 AM
ケータイからは???
6:30 AM
デジタルネイティブにはなれそうにないけど、せめてイミグラントとして、グリーンカードはめざしたい。...
5:59 AM
まえの記事のこってんじゃん。そーなんだ。
5:55 AM
新しいIDとろうとおもったら、前にそのメアド使ってるからダメってゆわれた。ケチい。
5:42 AM
これを使って、今日のARGカフェの実況中継をやろうと試みている。
5:38 AM
2009年02月21日
デジタル・グリーンカードへの道--ARGカフェをTwitterでリポートできるかな
デジタル・ネイティブにはほど遠いとしても、せめてイミグラントとしてグリーンカード取得できるくらいにはなりたい、ということで。
今日のARGカフェをTwitterで、リポート、できるかな。
ステージはとりあえずしつらえた感じになったよ。
でも更新されなかったら、技術的に失敗したり、盛り上がったので忘れてたり、気が向かなかったり、飽きたりしたんだなあ、とぼんやり解釈してください。
今日のARGカフェをTwitterで、リポート、できるかな。
ステージはとりあえずしつらえた感じになったよ。
でも更新されなかったら、技術的に失敗したり、盛り上がったので忘れてたり、気が向かなかったり、飽きたりしたんだなあ、とぼんやり解釈してください。
2009年02月17日
「近年の戦争で焼けた」と言えば「蛤御門の変」を指す
「近年の戦争で焼けた」と言えば「蛤御門の変」を指す土地から、昨今話題の「近年/現在」問題をまぜっかえしに来ましたよ、っと。
ちなみに近年じゃない戦争なら、当然のごとく「応仁の乱」です。
(ええもちろん、天子様はちょっと東にお出かけになってるだけで、じき都に戻って来はりますが、それが何か?)
「近年、「近年、」ではじまる卒業研究が増えている」
http://d.hatena.ne.jp/min2-fly/20090211/1234375492
「近年の「近年」の隆盛と現在の「現在」の凋落」
http://d.hatena.ne.jp/min2-fly/20090214/1234642662
こちらも。
「近年と現在をめぐる視座」
http://yamamomo.asablo.jp/blog/2009/02/17/4126340
この話題が出た当初。
「近年」がそんなに増えてますか。そうですか。
最新の話題を取り扱う人が多いんだねえ。
と思っておりましたよ。
ところが、「現在」との比較の登場によって、どうも様子がちがってきとる。
どうやら「近年」は、最新というわけではなくて、時間的にちょい過去から進行中のものであったり、年数的に幅のあるものであったり、動向とか経緯をたどる姿勢を示したり。だから「現在」に比べれば、「近年」は最先端ほやっほやではない、と。
ほぇー、「近年」は必ずしも最新ではない、ですか。
生き急いどるねえ(笑)。
少なくとも、何かしら研究を始めようとしたらまず藤原定家がそれをどう評しているかからさらってかないといけない分野の住人、だった私めからしてみたら、ちょっとしたカルチャーショックかっていうくらい。
ていうのはさておくとして、じゃあ、「現在○○である・・・」ていうのと、「近年○○である・・・」ていうのと、「(それ以前からこっち)○○である・・・」ていうのと、時間の順々の差だよというときに。
自分がこれから一学部生としてはじめての卒論なりレポートなりを書くとして、どういう始まりをするだろう、と想像してみましたよ。
そしたら、いやこれはもう圧倒的に、「近年」から始めさせていただきたい、と直感したです。
だってどう考えたって、「現在」や「(それ以前)」より、文献収集なり先行研究のレビューなり事実確認なりが、楽ですもの、「近年」のほうが。
とあることについて「現在○○である・・・」と言おうとしたなら、だいぶぎりぎり現在に近い、チンッチンに沸いたホットな情報を収集しないといけなさそう。その根拠となる文献としては、おそらくまだ論文として出たものはなかろうし、あっても2-3点、CiNiiさんなりを検索し倒してやっと見つかるかどうか。その代わりに頼らないといけないのは、web上に浮浪雲のようにフローしてる記事であったりblogであったり、新聞記事だの雑誌のちょっとした記事だののように粒が小さかったり、どこぞの会議・集会での口頭発表まででパワポ的なのの上がってるのを見つけなきゃいけなかったり、業務上の資料だ、人からの聞き取りだ、灰色文献だ、虹色文献だ、つって。ある程度はGoogleさんに頼って探せばよかろうかもしれんけども、それを表現する用語もまだ不安定だったりして、いろんな言い方をされてる可能性があるから何度もキーワードを変えて検索しなきゃいけないし。で、たとえ見つかったとしても、そのトピック自体まだ世で取り扱われなさすぎて、評価が固まってない状態でその文献を根拠とするのがはたして妥当だったもんかどうか、てなりそう。
そこまでかき集めたものをにらんで初めて、安心して「現在」を高らかに名告り宣言できそうな気がするよ。
対して「近年○○である・・・」として、過去数年の経緯を踏まえるということであれば、まあその頃にはそこそこの数の論文は出とろう、と。CiNiiさんで探すとかだけでなく、近隣の人にちょっと相談すれば、何々を読んでみたらいいよ、くらいは教えてもらえそうな程度に、数も出てそうだし、評価もいくらか固まってきてそう。その過去数年の経緯をざっくりまとめてくれてる記事もぼちぼち出てきてくれてるかもしれない。うまくすれば図書として、1冊とは言わずとも1章くらいを構成するテーマとしてご登場あそばされそうだし、そこに簡単な文献リストでも載ってた日にはヤフーッてなるよ。少なくとも、粒の小さい見つけづらい情報にしか頼れないなんて憂き目は見なくていいんじゃなかろうか、だし、仮にGoogleさんに頼ろうっていう段になっても、その頃には用語も安定してきてるだろうからさほどは困らずに済みそう。
じゃあそういってわりとスムーズに収集することのできた文献を踏まえて、視点を移すだの、切り口を変えるだの、まだ触れられてないところを上手に見つけてめくっていくだの、っていうように、切り込み方はまだいくつもあるだろうな、と、思える。
さてじゃあ「(それ以前)」になるとどうなるかというと、これはヤバい。読み終わらさなきゃいけない先行研究の量がどんどん増えてってしまう。それこそ源氏物語だったら、藤原定家に始まって本居宣長の研究あたりまでをさらうのに、一生かかったよ、ていうくらい。それは極端な例としても、たとえば戦後そこそこのことをどうたらって言おうにしろ、うわあ、だいぶ読まなあかんなあ、てなるし、もうたいていのことは言われ終わってるだろうし、その言われたことに対するカブセやツッコミもそれなりに数出てるだろうから、それを一個一個たどってかなきゃならん。時間がかかるだけじゃない、お金もかかる。自分とこの大学の図書館ではまかなえんだろうから、ILLだってバカにならんし。そうしてすべてを読み終えた末に、もう言い尽くされてるじゃん、どこに自分の切り込む余地があるの?てなりかねんし。
というようなことを、そりゃもちろん院生さん以上のレベルの研究であれば、「現在」「(それ以前)」レベルのかき集めくらいちゃっちゃとやれよ、なんですけども、これから初めて論文を書こうという学部生さん、ということになると、うん、まあ、「近年」の収集でもわりと苦労しはるやろうし、時間も限られてるから切り込みやすいネタじゃないと困らはるやろうしなんで、まずはそこから始めるくらいでええんちゃう?と、生暖かく思うよ。
いかん、書いてるうちにトラウマが・・・(笑)。
先行研究の論文集めるだけで夏も秋も終わってたなあ、あの頃。
そしてそのときの文献収集の経験が、現在のお仕事に活かされておる、って、なってくれてるといいな。(願望)
2009年02月13日
サインは、ぷいっ
偶然にも西京区な職場にお勤め中の我輩が、京都の北の方から毎朝お通いになるときに使う、とある私鉄のとある駅があると思いねぇ。
私鉄のわりとでっかいその駅は、京都のベッドタウン的なエリアに最寄りなこともあってか、朝夕のお客の数も結構多い。
で、その駅の改札口をでてバス停のあるロータリーへ向かうのに、100mあるかないかくらいの跨線橋的な通路があるのですよ。
跨線橋的な通路だから、それほど幅が広いわけではない。4人が横並びでふつうに歩けるくらいの幅。
で、朝夕のお客の数も結構多い。だからそういう時間帯にはかなり人の往来が激しい。
激しいんだけど、だからといってカオスになっているわけではなく、そこはニンジャの血を受け継ぐ日本人的なというか、大人の集団というか、人の流れが自然とできていて、通路半分から(江上から見て)右側が外向き(バスロータリー行き)の人の流れ、通路南側が中向き(改札口行き)の人の流れ、となっている。
しかも、誰に号令をかけられているわけでもないんだけども、毎朝毎朝図ったかのように、外向きは右、内向きは左、というふうになっている。人間って不思議ですね、みんなの身体が無意識のうちに”右側通行”をかたちづくろうとしてるかのように、ほぼ毎朝、そうなっておられる。
ここまでは、まあふつうの話。
誰に号令をかけられているわけでもない、と申しましたけども、駅側も何も考えてないわけではなかろうしというわけで、ふと足下を見ると、床のところどころに矢印のサインがプリントしてあるわけですよ。黄色地に黒で、目立たせようという感じのサイン。
外向きが左で、内向きが右の、”左側通行”を誘導しようという、矢印サイン。
全員、ガン無視。
それが毎朝。
そして、秩序が保たれている。
駅、涙目。
で、ここから学ぶことのできる、サインの失敗の有り様、とは。
サインが、現場の実態に即して作られていない。
サインが、人間の行動とか心理とかを把握して作られていない。
サインが、目立ってなくて見てもらえてない。
そもそもサインなんて、誰も見てなくて、ナビになってない。
結論。
人間の振る舞いを信じてれば、サインはいらん、かも。
過保護社会反対。
2009年02月10日
ライトニングトークの樹の下には魔性が潜んでおる。
ARGカフェの京都大会がそろそろ近くなってきましたよ。
http://d.hatena.ne.jp/arg/20090119/1232321266
江上はこのARGカフェの、第1回秋葉原大会に参加させていただいて、そこで登壇者としてライトニングトークを体験したのですよ。
まあ、あたしなんて、ライトニングトークというものの一般的なものを知ってるわけでもない。ARGカフェさんのの1回分しか参加した経験がないですよ。
そんな程度ではありますけど、そのたった1回のときに、身をもって体験したなあということには、このARGカフェでのライトニングトークには(登壇者にとって)どうやらある種の魔性めいたものが潜んでおるな、と。ぼんやりしとったら痛い目を見かねんな、と、いう感想を持ったことがいくつかあるのですよ。
なので、ちょっと書き留めておこうと思ったよ。
一番強くは。
この企画ではかなりの比重で”5分”というところが重要なんだろうな、ていう。
それはたぶん、各参加者・登壇者が想像している以上にはるかに強く、”5分”が重要。もしかしたら、岡本さんご自身の意識以上にかもしれない。
それほどまでに、”5分”。
で、ここが難しいというか、つまずきやすいところでもあると思うんだけど。
「言いたい内容を、”5分”にまとめてしゃべる企画」、ではたぶんなかろうと。
「言いたい内容を、”5分”でしゃべれるところまでしゃべる企画」、でもなかろうと。
そうではなくて、「”5分”でしゃべれる内容のことを、”5分”でしゃべる企画」、なんだろうな、と。
これが通常だと、今回は1時間しゃべってください、今回は20分しゃべってください、みたいなサイズが与えられたりするんだけど、1時間やの20分やのだと、「言いたい内容を”1時間/20分”にまとめてしゃべる」で、いいんですよ。そのやり方で成立するし、何回かやったことのある人なら、上手にやりさえすれば破綻することはない。
ところが”5分”となるとまったくもってそうはいかない。
驚いたことに、”5分”は決して「1時間の12分の1」でも「20分の4分の1」でもない。
20分かけてしゃべれる、或いはしゃべったことのある内容を、4分の1に圧縮なり切り落とすなりすれば、5分でしゃべれるか、と言えば、決してそんなことはない、そんなことをしてしまうとおそらく破綻するんじゃなかろうか。
そんな、魔性の単位。
もしかしたらこの”5分”という時間は、”逢魔が時”なんじゃないの、というくらいに。(←ちがうし)
というわけで、このライトニングトークというやつは、世にあまたあるような人前でしゃべる企画(講演なりなんなり)の”5分”版として身構えるのではなく、同じしゃべる企画でも別物の性格を持ったものとして身構えるほうが、妥当というか、失敗しにくいんじゃないかと思いますよ。
そもそも、20分でしゃべるような内容の話を5分に圧縮されたら、まず聴かされるほうがしんどいでしょうし。しかも、20分枠の企画なら20分×3人か4人で終わるんだけど、5分枠のは10人以上続くわけだから、それを20分枠由来の内容×10人分聴かされたら、聴衆、死ぬと思うよ。
それは趣旨ちがいますよね、いろんな人が、軽いけれどちょっとしたことを、あまり準備しなくてもいいからってんで、持ち寄って、ちょっとした感じでしゃべって、気楽な身軽な感じでトークしようよ、ていうステージで、聴衆ノックダウンさしてる場合じゃないだろう、と。
いう意味からいっても、”5分”には”5分”にふさわしい内容を、あらためて別の引き出しからチョイスするのがよかろうなと思うのですよ。”5分”にふさわしい、軽めの内容を。だからこその”ライト”ニングトークでしょう、と。うん、ちがうけど。
じゃあさて、”5分”にふさわしい内容って、どうチョイスするのか、構成するのか、というならば。
それはもう、”1分”ですよね。
”5分”なんか、”1分”でしかないですよね。
20分サイズのしゃべりを用意するなら、だいたい脳内で5分くらいでストーリーを追えるイメージの内容、これを他人様に理解してもらえるような筋道・尾ひれを加えて、整えて、適宜スキマなり空白の時間、どもりやいい直し、アメリカンジョークや簡単な客いじり(おい(笑))をはさんだりするなどして、20分ちょいでしゃべれればいいかな、というくらい。同じ要領で、1時間なら、脳内で10分から15分くらい。
というところから考えると、たった5分の間に他人様に何かを伝え、理解していただこうというのなら、それ相応の、ていうか相当程度の筋道・尾ひれをつけてやんなきゃいけない。5分全部尾ひれでもいいくらい。
なのに、5分しかない。
嗚呼、なんと矛盾した存在也哉、5分。
となると、せいぜい1分程度の内容しかチョイスでけへんだろう、それでギリギリ納まるか納まらんかくらいだろう、ていう算段ですよ。
ということを考えれば、まあ、たぶん配布資料やパワポはいらんというか、無いくらいがちょうどいいサイズなんじゃなかろうか、とも思うし、そんな大層な前準備もたぶんしなくていい、というよりむしろしないほうがいい、ように思う。準備しちゃうと、しただけのネタをどうしてもしゃべりたくなっちゃうものね、心情的に。
えーっ、でも、資料もパワポもなしに5分のトークだけで自分のこの言いたいことって伝わるのだろうか?とおっしゃるのであれば、残念ながら、それは5分のライトニングトークには向かないネタだったんだ、ということになる。まあそれは気落ちしなくとも、その子のデビューの場はまたいくらでもありますよ、ということで。
だから、気負う必要もない、準備にあくせくする必要もない、手ぶらでできるくらいのことをお互いに持ち寄れればそれでよい。それで失敗したっていいじゃない、だって、失敗してもダメージが少ないようにってんで”5分”に設定してあるんだし。
というある種の「無の境地」をもって対峙することこそが、この魔物(←いつのまにか!)をクリアするための真の武器だったりするのかもしれんな、これは。
というようなことを第1回終了後くらいからなんとなくぼんやりと考えていて、その考えが果たして当たってんのかしらどうかしら、ということを、来週末の第3回京都SPに確かめに行こうかな、とか思うてますよ。
以上、「これ(5分)は罠だ! 夜神のライト・ニングトーク教室」でした。
(↑スルーしてください)
「大学図書館における外部委託状況の量的調査」、を読んだ
業界の実態を丸裸にして止まない論文、「大学図書館における外部委託状況の量的調査」を読んだですよ。
Library and Information Science, 60, 2008、の。
/ 佐藤翔, 逸村裕、の。
(・・・・・・えっと、わざわざありがとうございます。m(_ _)m )
で、まあ、ぱっと見たときに「うわあ、アタック25みたいだあ」とかいう不埒な感想を抱いたっていうのはこのまま黙って墓場まで持っていくとして。
大学図書館の委託の現状を分析すると、教育重視型大学ほど多く、中規模館ほど多く、そして都市部ほど多い、らしいよ。
えーっと、それって、ある意味で”頼られてる”ところほど委託が進んでる、てことかしら。
頼られてるというのは、量的に。そして、学生さんから、という意味で。
(高度でディープなことを、とか、先生から、とかではなく)
例えば、貸出数とかとの関係ってどうなんだろう。
ILL件数とILL業務委託との関係は?
新規書誌作成率とカタロギング委託の・・・・・・。
なんつって、調子に乗っていまさらのようにここで挙げちゃって、それはもうどこぞに言及してるし、みたいなことになったら、すみません。
あと、去年の筑波長期研修のときの講義の内容は、まるっきりここ発信だったんですね、そうなんだ、ていう。
だってあのときも、「うわあ、アタック25みたい(ry
同僚の人に見せたら、うわあ、この論文マジで必要なんすけど、みたいなノリになったのとは、えらいちがいの自分のリアクションが恥ずかしいよ(笑)。
ことじょし
「ことじょし」、ですよ。
「古都」で、「女子」ですよ。
最強じゃないですか(笑)。
同時代ギャラリー(1928のとこ)にて、そういうイラスト展があるというので、ふらりとのぞいてみたのですよ。
↓こんな感じ。
ことじょし / ヨシイジュンコ
http://ameblo.jp/kotojosi/
タッチ的なのもいいけど、何がいいって、生活感ですよね。
生活者目線で、しかも、古都ならでは、京都ならではの好きなところをピックアップしてって、焦点をあててるところ。
地下鉄とか(笑)。
ステレオタイプな京都観を押し売りしたりとかいうことの一切ない、京都愛、みたいなの。
路地裏のカフェとかにこんなん飾ってあったら。
そこで本を開いて、コーヒーの香りに包まれて、小雨の音を遠くに聴きながら。
そのまま眠るように、みまかりたい。
というような不穏な(笑)親和性を感じるくらいの、でしたよ。
今後に期待。
「古都」で、「女子」ですよ。
最強じゃないですか(笑)。
同時代ギャラリー(1928のとこ)にて、そういうイラスト展があるというので、ふらりとのぞいてみたのですよ。
↓こんな感じ。
ことじょし / ヨシイジュンコ
http://ameblo.jp/kotojosi/
タッチ的なのもいいけど、何がいいって、生活感ですよね。
生活者目線で、しかも、古都ならでは、京都ならではの好きなところをピックアップしてって、焦点をあててるところ。
地下鉄とか(笑)。
ステレオタイプな京都観を押し売りしたりとかいうことの一切ない、京都愛、みたいなの。
路地裏のカフェとかにこんなん飾ってあったら。
そこで本を開いて、コーヒーの香りに包まれて、小雨の音を遠くに聴きながら。
そのまま眠るように、みまかりたい。
というような不穏な(笑)親和性を感じるくらいの、でしたよ。
今後に期待。
2009年02月06日
こんなサービスないかな。
自分のこれまでの活動とかふるまいを、時系列でまとめるというのを、webブラウザで簡易的に書き溜めて作成していける、ていうようなの。
何年何月に大学図書館研究にイタリア云々を発表とか。
何年何月に図書館系ブログのリンクを作ったとか。
何年何月に野沢温泉に行ったとか。
何年何月に親知らず抜いたとか。
たぶんあるとは思うんだけど、キーワードがうまく思いつかないよ。
ライフログってこういうことを言うの? あの語もよくわかんないですね。
自分史?で検索したら、自費出版のサイトばかりヒットしてげんなり(笑)。
何年何月に大学図書館研究にイタリア云々を発表とか。
何年何月に図書館系ブログのリンクを作ったとか。
何年何月に野沢温泉に行ったとか。
何年何月に親知らず抜いたとか。
たぶんあるとは思うんだけど、キーワードがうまく思いつかないよ。
ライフログってこういうことを言うの? あの語もよくわかんないですね。
自分史?で検索したら、自費出版のサイトばかりヒットしてげんなり(笑)。
ここ3ヶ月くらいに読んだ本
名前探しの放課後、辻村深月。
退出ゲーム、初野晴。
儚い羊たちの祝宴、米澤穂信。
T型フォード殺人事件、広瀬正。
ガラス張りの誘拐、歌野晶午。
悪夢のエレベータ、木下半太。
屋上ミサイル、山下貴光。
エッジ、鈴木光司。
片眼の猿、道尾秀介。
カレンダーボーイ、小路幸也。
名前探しの放課後、辻村深月。
最後で完全に裏切られた。どひゃーってなった。なんか変だ変だとは思ってたんだけど、まさかそんなことになるとは思ってなくて、軽くパニくった。
そして、さらに最後の最後で、中途半端に裏切られた。うへぇってなった。なんか変だ変だと読んでて、どういうことなのかさっぱりわかんなくて、ググってみていろんな人のblog記事とか読んで、まさかこの小説がそういう前提のものであるとは思ってなくて、軽く消沈した。
正直、なんか、いろいろずるいと思った。
しかも、どうも最近そういう系の小説なり作家なりをわりとちょこちょこ見かける。
それってもはや、本を読むということ自体が、読む人は読む、ていうふうに固定化しちゃってる娯楽なんだろうか、と思っている。じゃなきゃそんな前提、成立しそうにないし。
退出ゲーム、初野晴。
北村薫あたりのミステリーが好きなら、読むしかねえだろう的な、さわやかなの。キャラがいちいち愛くるしい。
退出ゲーム、初野晴。
儚い羊たちの祝宴、米澤穂信。
T型フォード殺人事件、広瀬正。
ガラス張りの誘拐、歌野晶午。
悪夢のエレベータ、木下半太。
屋上ミサイル、山下貴光。
エッジ、鈴木光司。
片眼の猿、道尾秀介。
カレンダーボーイ、小路幸也。
名前探しの放課後、辻村深月。
最後で完全に裏切られた。どひゃーってなった。なんか変だ変だとは思ってたんだけど、まさかそんなことになるとは思ってなくて、軽くパニくった。
そして、さらに最後の最後で、中途半端に裏切られた。うへぇってなった。なんか変だ変だと読んでて、どういうことなのかさっぱりわかんなくて、ググってみていろんな人のblog記事とか読んで、まさかこの小説がそういう前提のものであるとは思ってなくて、軽く消沈した。
正直、なんか、いろいろずるいと思った。
しかも、どうも最近そういう系の小説なり作家なりをわりとちょこちょこ見かける。
それってもはや、本を読むということ自体が、読む人は読む、ていうふうに固定化しちゃってる娯楽なんだろうか、と思っている。じゃなきゃそんな前提、成立しそうにないし。
退出ゲーム、初野晴。
北村薫あたりのミステリーが好きなら、読むしかねえだろう的な、さわやかなの。キャラがいちいち愛くるしい。
「プラネットグーグル」を読んだ。
「プラネットグーグル」。
これも年末くらいに読んだ。
まあ、時間がなくてどっちを読むか、とかだったら、「アーキテクチャの生態系」や「デジタルネイティブ」のほうをおすすめしたいな、とは思った。
グーグルさんについてのあんなこと、こんなこと、たくさんの事情なり情報なり視点なりは提示してくれてるので、おもしろくないわけでは決してないんだけど。
ただ、自分にできない/やったことない考え方や見方を提示してくれる、極私的に発見がある、とかいうような効用についてはちょっと薄いというか、へー、グーグルさんってそうなんだあ、以上のものは先の2著ほどではないかな、という気がする。
といいつつ、おもろいのはおもろかったんだけど。びっしり耳折れしてるし。
これも年末くらいに読んだ。
まあ、時間がなくてどっちを読むか、とかだったら、「アーキテクチャの生態系」や「デジタルネイティブ」のほうをおすすめしたいな、とは思った。
グーグルさんについてのあんなこと、こんなこと、たくさんの事情なり情報なり視点なりは提示してくれてるので、おもしろくないわけでは決してないんだけど。
ただ、自分にできない/やったことない考え方や見方を提示してくれる、極私的に発見がある、とかいうような効用についてはちょっと薄いというか、へー、グーグルさんってそうなんだあ、以上のものは先の2著ほどではないかな、という気がする。
といいつつ、おもろいのはおもろかったんだけど。びっしり耳折れしてるし。
「デジタルネイティブ」NHK出版、を読んだ。
「デジタルネイティブ」。NHKの番組ディレクターが新書で本を出したもの。
正直に白状すると、昨年秋の番組のほうを見たとき、なんかだいぶぼんやりしてるというか、スパイスの効かない感じだなあ、と思ってしまったのですが、きっぱりと謝ります。ごめんなさい。
そうじゃなかった。
パッとしないんではなく、物足りてなかったんだ、ということがわかった。
この新書を読んでやっと、ああ、なるほど、と満足した感じ。
中途半端に短い飲み会とかから帰ってきて、飲みも食いも宙ぶらりんでもやもやしてたのを、家で飲み直して、やっとまったり感に満ち足りることができた、みたいな感じ。
そうだね、たぶんあれで言いたかったのはそこんとこなんだろうね、というのが、この本を読んでやっとクリアになった。なので、番組を見た人も、見逃した人も、ようつべさんで見た人も、この新書のほうはおすすめしたいのですよ。
それって番組としてどうなんだ、とかいうことは気にする必要なし、もはや、メディアが何かとか、パッケージとしてのコンテンツがどうとかいうのは一切かんけーねーよ、ていうノリになるので。
あっという間に読めるし。
それ(新書)はそれとして、番組のほうだって、ここに書いてるような取材と活動をしはったんやったら、6回連続シリーズとかにしてくれれば、物足りなさとかなく充足できたんだけどな、と思うよ。
NHKさんの今後にさらに期待。
余談ですが、最近あっという間に読める本、多いな。
正直に白状すると、昨年秋の番組のほうを見たとき、なんかだいぶぼんやりしてるというか、スパイスの効かない感じだなあ、と思ってしまったのですが、きっぱりと謝ります。ごめんなさい。
そうじゃなかった。
パッとしないんではなく、物足りてなかったんだ、ということがわかった。
この新書を読んでやっと、ああ、なるほど、と満足した感じ。
中途半端に短い飲み会とかから帰ってきて、飲みも食いも宙ぶらりんでもやもやしてたのを、家で飲み直して、やっとまったり感に満ち足りることができた、みたいな感じ。
そうだね、たぶんあれで言いたかったのはそこんとこなんだろうね、というのが、この本を読んでやっとクリアになった。なので、番組を見た人も、見逃した人も、ようつべさんで見た人も、この新書のほうはおすすめしたいのですよ。
それって番組としてどうなんだ、とかいうことは気にする必要なし、もはや、メディアが何かとか、パッケージとしてのコンテンツがどうとかいうのは一切かんけーねーよ、ていうノリになるので。
あっという間に読めるし。
それ(新書)はそれとして、番組のほうだって、ここに書いてるような取材と活動をしはったんやったら、6回連続シリーズとかにしてくれれば、物足りなさとかなく充足できたんだけどな、と思うよ。
NHKさんの今後にさらに期待。
余談ですが、最近あっという間に読める本、多いな。
2009年02月05日
「アーキテクチャの生態系」濱野智史、を読んだ。
「アーキテクチャの生態系」、濱野智史。
読んだのは確か12月あたま頃。
一気に読んだ。
めっちゃおもろかったし。
見る人が見ると、こういうふうに考えるものなんだなあ、と思った。
同じものを見てても考えどころが全然ちがうな。
こちとら国文出で、古典ばっかやってたから、いまのお仕事したりいまの情報環境下にあっても、どうしてもそっちのものの見方に引きずられてしまう、ということはあるよ。
ニコニコ動画見てても、作品同志の引用関係とか、見る側の解釈の仕方とか、言葉遣いとか、そういうことにばっかり意識がいってしまうよ。
アーキテクチャ。ですか。
おもろいな。
アルファ書棚行き、決定。
読んだのは確か12月あたま頃。
一気に読んだ。
めっちゃおもろかったし。
見る人が見ると、こういうふうに考えるものなんだなあ、と思った。
同じものを見てても考えどころが全然ちがうな。
こちとら国文出で、古典ばっかやってたから、いまのお仕事したりいまの情報環境下にあっても、どうしてもそっちのものの見方に引きずられてしまう、ということはあるよ。
ニコニコ動画見てても、作品同志の引用関係とか、見る側の解釈の仕方とか、言葉遣いとか、そういうことにばっかり意識がいってしまうよ。
アーキテクチャ。ですか。
おもろいな。
アルファ書棚行き、決定。