2009年05月29日
2009年05月21日
いつだって、いまが旬
本や図書館の未来を語る話、のついでに。
よく、本とか学術情報のあり方とか図書館とかについて、「いまが一番重要な転換期だ」とか「かつてなく動きの激しい」とか「いまほど大きな変革が求められている時期はない」とかいう言を耳にするんだけど、その”いま”っていつだろうていうか、毎年そんなふうに聞いてる気がする。少なくとも自分がこの業界に身を置き始めてから以降、約10年程。
それは、ほんまにそうなのか、それくらいの意識をもって臨まないとていう精神論なのか、ただ単にそう言いたいだけなのか。(2番目がいいな)。
未来を語るに、ものさしを以て
えっとじゃあ、本や図書館の未来について語るときに、ていうんで言うと。
将来的にこうなるんじゃないか。
未来の何々はこうあるべきではないか。
だからこれからの我々は/何々はこうするべきではないか。
という話をするじゃないですか。
そのときに、その”将来”とか”未来”とか”今後””これから”っていうのは、いったいどのくらいの期間の先のことを言ってるんだ、ていうのはできるだけはっきり言い添えたほうがいいですよね。
本や図書館がなくなる?
紙が何%くらい電子ペーパーになる?
GoogleBookSearchが、Kindleが、ブックオフが、こうこうこうなる?
学術雑誌や出版会がどう転ぶ?
図書館員の役割を○○にシフトする?
OPACはこうなっていくべきで、目録なんてのはこうなるんだ?
いろんな人がいろんなことを言って、書いて、議論してはるのを、いろんなところで見聞きして、で、どれもこれも、ああいちいちもっともだなあ、と思うんだけど。
じゃあそれって、
今後3年後くらいの話をしてるのだろうか?
それとも30年くらいのスパンでの変化を言ってる?
10年?
15年?
今年度中?
そのスパンがどのくらいであることを前提とした言説なのか、によって、”もっともだなあ”度合いもだいぶ変わってくると思うんだけども、意外なことに、それを明言でもそれとなくでもわかるように示してくれてることって、わりと少ない(註:自分も少ない)なあ、と思うよ。
だから、本や図書館やの今後、将来像的なのを語っている記事とか話とかを見聞きして、あれ、意外と言ってることがちんまいなあ、とか、何を夢みたいなこと言ってんの、というような感想を抱いてしまうときっていうのは、こちらとあちらでお互いが持ってる「時のものさし」がからっきし違ってるんじゃなかろうか、という気がする。賛同するにしろツッコむにしろ、いつ頃のこと前提の話なのかがわかんなかったら、なんか、ぬめっとしちゃうような。
これが単独の記事とか講演とかならまだしも、シンポジウムとか質疑応答とかディスカッション的な場になったときに、やばいですよね。未来について語ってる者同士の話が、白熱はしてるんだけども、噛み合ってなかったり、オチの出そうな気配ゼロだったり、最終なんかけんか腰の言い合いみたいになったり、ていうのはたぶん、尺度のぜんぜんちがうものさしの振り合いみたいになってるんちゃうかな、という気がする。(例: http://hvuday.seesaa.net/article/44637808.html ああ、そうそう、ここでも同じこと書いたんだ。「30年後にはこういうふうに変化しかねない、というような事柄を、さも1年後にでも到来するかのように煽ったり拒否ったり夢見たり意見衝突させたりしたところで、それは何か意味があるのか?」て。) 純粋にもったいないよね、せっかくのディスカッションの場なのに、前提となるものさしがちがうばっかりに、徒労感で終わるとか。
逆に、なんかやけに随所で評判のいいこちら→ http://d.hatena.ne.jp/min2-fly/20090512/1242127799 (長尾×山形セッション)なんていうのは、実際に拝聴したわけでもなんでもないんだけど、もしかしたら話者同士が時のものさしのだいたい同じところを握っていたんではなかろうか、その賜物としての高評価なんじゃなかろうか、とちょっと思ったよ。それは、意識的にそうしたのか、無意識のうちにそうしてたのか、単なる偶然なのか、いやそもそも同じとこを握ってる人同士をカップリングしたのか、はわかんないけども。
なので、ただひとこと、なんとなくでいいので、いまから自分が語る未来予想図はこれくらいのものさしでやってますよ、ていうのは、意識的に言うようにしてったほうがいいのかもしんないな、と思たです。そりゃもちろんいまのご時世、どんだけ速く事が転がってくか予測なんてつかないよ、とか、自分なんかが思ってるよりもっとずっとあっというまだよ、だから、そんなの言えないし、言ったってしょうがないよ、ていうのはあるかもしんないけど、でも、結果としてそのものさしが外れてた、ていうのはしょうがないとしても、いま自分がこれこれこう言ってるのは、だいたいこのくらいのものさしで以てものを言ってます、ていうのは、あっていいし、いるでしょう。
それは、「5年後」「30年後」とかいう絶対値的なものさしだけでなくて、「Googleがある程度スキャンし終える頃」とか「○○が当たり前のように普及する頃」とか「クリスマスキャロルが流れる頃」とかいう感じのものさしでもよい。
写真撮影するときのカラーチャートかグレースケール的なのの感じで。
まあ、忘れてなかったらそうします。
2009年05月19日
きっといまごろ全国の高校では
せんせー、なんでうちの学校は休校じゃないんですかーっ
とかやりとりしてるんでしょう。
のーてんきなやつらめ。
2009年05月18日
今日の、がんばれリサーチ・ナビ! シリーズ
国会図書館さんの真骨頂、リサーチ・ナビを見た。
すごいなぁ、リサーチ・ナビ。
「京都」とか「藤原定家」とか「祇園祭」とか検索して遊んでみた。
「祇園」で検索したところ、なぜか「京都大学附属図書館」さんはじめ、京大さんの図書館が数々ヒット。
どうやら「アジア情報機関ダイレクトリー」のデータのひとつとしてヒットしているらしい。
それまで特に現れなかったのに、「祇園」でなぜ京大さんがたくさんヒット?
と疑問に思って、その京都大学附属図書館さんのデータをつぶさに見てみた。
そしたら、下の方。
「交通機関
阪急「河原町駅」から
市バス201系統[祇園 百万遍・みぶ]行「京大正門前」下車」
・・・・・・・・・。
がんばれ、リサーチ・ナビ!!
ウルフなんちゃらに負けるな!
すごいなぁ、リサーチ・ナビ。
「京都」とか「藤原定家」とか「祇園祭」とか検索して遊んでみた。
「祇園」で検索したところ、なぜか「京都大学附属図書館」さんはじめ、京大さんの図書館が数々ヒット。
どうやら「アジア情報機関ダイレクトリー」のデータのひとつとしてヒットしているらしい。
それまで特に現れなかったのに、「祇園」でなぜ京大さんがたくさんヒット?
と疑問に思って、その京都大学附属図書館さんのデータをつぶさに見てみた。
そしたら、下の方。
「交通機関
阪急「河原町駅」から
市バス201系統[祇園 百万遍・みぶ]行「京大正門前」下車」
・・・・・・・・・。
がんばれ、リサーチ・ナビ!!
ウルフなんちゃらに負けるな!
2009年05月17日
元・クイズ研・・・認定試験「目録初級」、第2チェックポイント「正しいことを言うのは難しいでござる、の巻」
元・クイズ研の立場で、大学図書館支援機構さんの認定試験「目録初級」の例題を読む、の第2チェックポイント:「正しいことを言うのは難しいでござる、の巻」。
http://egamiday3.seesaa.net/article/119482676.html
の続き。
まず得点源にできそうな映像クイズから見ると。
【総合問題】
「・この奥付から読み取れるISBN は「4788503700C1041」である。×」
「・ この図書の出版年は1990 年である。○」
うん、やっぱり得点源でしたね。こっちから解くに限るよ。
【検索のしくみ】
「・キーワードフィールドでは、前方一致検索ができる。○」
「・『現代と史的唯物論』を検索する場合、「TITLE=史的唯物論」は有効な検索キーである。×」
1問目は純粋に知識を問う問題だから、これはまあ覚えている/知っているかどうかでしかない。
2問目のような、検索キーを問う問題は必ず出題されますよね、なんつってもNACSIS-CATさんはとにかく検索が大事、正しく検索すること=重複書誌を作らないことを絶対正義的に口が酸っぱくなるまで叩き込まれるので、その認定試験で出題しないわけがない。
しかも、「この検索キーは有効か、有効でないか」と問われたときには、まあ十中八九「有効でない」が正解だと思ってりゃいいでしょうね。理由としてはもちろん、うっかり有効でない言葉で検索してしまわない人であってほしいがための認定試験だから、というのもまああるとは思うけども、もっと単純に言っちゃうと、出題する側として「有効でない検索キー」をでっちあげるほうが作問しやすいし、しかも作問しがいがあるし、それでいて実力を判定しやすいわけだから、コストパフォーマンスがよろしいですよね。
「〜〜〜は検索キーとして有効である」ということを言おうとすると、いわゆるインデクスの作成仕様のルールすべてを確実にクリアしていて、しかも各フィールドの仕様だとか機能の有無だとかも抜け目なくクリアしてくれていて、はじめて、間違いなく「有効である」と言える。逆にゆうとそのうちのカケラでも漏れがあると、出題ミスになってしまう。「答えがちがうじゃないか」というミスはさすがになかなか発生しなさそうだけども、それよりも防ぎにくくて怖いのは「答えが出せないじゃないか、これだけの条件じゃどっちとも言えないじゃないか」ということのほうですよね、毎年1月2月にはそんなミニニュースが新聞の片隅を彩ってますけども。
それに比べて「有効でない」ということを言うのは実に簡単で、山とあるルールのたったひとつでもいいから、そのルールを破った事例を作って、はい、どうでしょう、と問うてやればいい。ああそれは、どれどれに合致してないから「有効でない」ですね、と簡単に言えてしまう。
もし「有効である」を確実に正解とする問題文を作るとしたら、そうですね、ルールの中でも”例外”の部分はそういう問題を作りやすそうな気がしますね。だから例えば、↓これをごらんになるんだったら、
目録情報の基準
11.3 ヨミの表記及び分かち書き規則
http://www.nii.ac.jp/CAT-ILL/MAN/KIJUN/m4_11_3.html
「接尾語であっても,「たち」が名詞を受けるものは分離する。 」のような例外的なルールは重点的に暗記してかかったらいいですね。
ていうかもう、「たち」問題なんか出ないわけがないだろう、て思いますけどね。ベタ問過ぎる。
同じような理屈で「【書誌同定】」のほうも。
【書誌同定】
「・同じ原本から複製された資料であれば、マイクロ資料と冊子の複製版は同一の書誌レコードとみなす。×」
書誌同定の問題で、「これとこれは同書誌か、別書誌か」と問われたときは、これもまあよっぽどのことがない限り「別書誌」が正解と見といていいでしょうね。解答者は迷ったら別書誌、でいいですよたぶん。だって、どう考えたって「これとこれは別書誌」ていう条件を作問する方が圧倒的に簡単ですもの。それに比して、「これとこれは同書誌」と断言する問題文を作りだそうとすることの、なんと困難なことか。
この出題の裏付けになるNCのコーディングマニュアル、えっと、この例題の解説文中にも書いてありますけども、「『目録システムコーディングマニュアル』0.4 新規レコード作成の指針に示されています」ていうあたりですね。
『目録システムコーディングマニュアル』
0.4 新規レコード作成の指針
0.4.1 図書書誌レコード
http://www.nii.ac.jp/CAT-ILL/MAN2/CM/0_4_1.html
例えばここに書いてあることをざっくり見渡すと。
基本、「これとこれは別書誌ですよ。」というのが大きな包丁を使って判断するルール。
だけど、「こうこうこういう場合には同書誌」というのは、たくさんの細かい条文を掲げて、小さな包丁で切り分けて判断させようというルール。
そんな細かい包丁を切り分けさせるような問題を、予選(=初級)の、しかも○×のような単純な形式で出すというのは、これは出題者の振る舞いとしてあまりにも不自然過ぎる。「ISBNは4788503700C1041ですか?」みたいな問題を出してるのと同じステージで、「主格形の冠詞を除いた冒頭の5語がどうのこうの」なことを問うてくるとしたら、これはちょっと出題側が恥をかくことになっちゃいますのでね。出すとしたら、クイズ王同士の真剣勝負企画の決勝ステージあたりでしょう。
しかも同書誌のほうのルールは、
「〜〜〜だけでは、新規レコード作成の根拠とはならない。」
「〜〜〜のみで対応関係の判断を行ってはならない。」
というような言い方をしているものばっかりで、厳密には「同書誌である」と言ってるわけではなくて、「別書誌ではない可能性がある」と言ってるにとどまるわけですからね。それを「〜〜〜は同書誌である」と言おうとすると、複数の条件を提示してやんなきゃならなくなる、「〜〜はこう、**はこう、##はこうっていう条件がそろってたら、さあ同書誌ですか?」と。
で、ここへきてネックになるのが「○×クイズ」という形式をとってしまっていることですよね。「○×クイズ」の問題文は、基本、1文で完結しないといけない。2文以上の文章を提示して、それが正しいか誤りかを判断させる、というのは、単に1文だけの正誤判断よりも論理的にややこしくなってしまいますのでね、まず、やらない。ウルトラクイズの予選○×だって、2文以上というのはまず出てこないですよ。で、1文だったとしてもできるだけ端的に、短めの文章であるにこしたことはない。長けりゃ長いだけ、これもまた論理的にややこしくなってしまう。サークルの先輩にも、○×で問題文が重文だの複文だのという出題は避けなさい、て言われましたしね。
というような○×問題で、「〜〜はこう、**はこう、##はこうっていう条件がそろってたら」なんていう出題は、やっぱり不自然過ぐるですよね。これはもう、純粋な実力認定の話ではなく、国語力の問題が介入しかねなくなってしまう。だから、そういう問題文は出せない→答えが「同書誌」にできない→答えが「別書誌」な問題が多くなる、と考えていいんじゃないかと思いますね。少なくとも初級では。
さて、この認定試験が今後どこまで回を重ねて、単なるアメリカ横断だけでなくパリだの南アメリカだのオーストラリアだのまで行くのかはわかんないですけども、中級・上級ということになれば答えが「同書誌」のような出題もそれなりにでてくるだろう、と予想されます。ただその場合でも、コーディングマニュアルの文章自体が
「〜〜〜だけでは、新規レコード作成の根拠とはならない。」
「〜〜〜のみで対応関係の判断を行ってはならない。」
である以上、確実に同書誌である条件を、限られた問題文中に提示することの難しさに変わりはない。
これで「同書誌」が正解であるような問題を作問しようとしたら、そうですね、「〜〜〜であれば、これだけで別書誌と判断してよい。○か×か」という問題文になりますね。こういう”〜〜〜だけで判断してよい”という問題文が出たら、逆に十中八九「×」が答えと見ていいんじゃないでしょうか。今度はそれが「○」になる問題を作る方が難しくなるし、もっというと「〜〜〜だけで判断してよい」=「○」なんだったら、わざわざ「〜〜〜”だけ”」なんて限定的な言い方をする必要がないですからね、「〜〜〜のとき〜〜〜である」=「○」と言えば済むはずですから。
ただ、解答者のみなさんにご注意いただきたいのは、問題文の最後が「ある」で終わってるか「ない」で終わってるかは確認しときましょうね、ていう。
できれば出題者さんサイドにも、「〜〜〜だけでは、新規レコード作成の根拠とはならない」 みたいに「ない」(=否定)で終わるような出題は避けていただきたいところではあります。「ない」なら「○」で、「なくない」なら「×」ていうのは、解答者を混乱させるだけで、これまた国語力なり論理力なりの問題になってしまいますのでね。これも先輩に言われたですよ。「ない」で終わる○×問題はクソだ、みたいに。
たぶん、もう1回だけ続きそうな気がする。
趣味です、趣味(笑)。
http://egamiday3.seesaa.net/article/119482676.html
の続き。
まず得点源にできそうな映像クイズから見ると。
【総合問題】
「・この奥付から読み取れるISBN は「4788503700C1041」である。×」
「・ この図書の出版年は1990 年である。○」
うん、やっぱり得点源でしたね。こっちから解くに限るよ。
【検索のしくみ】
「・キーワードフィールドでは、前方一致検索ができる。○」
「・『現代と史的唯物論』を検索する場合、「TITLE=史的唯物論」は有効な検索キーである。×」
1問目は純粋に知識を問う問題だから、これはまあ覚えている/知っているかどうかでしかない。
2問目のような、検索キーを問う問題は必ず出題されますよね、なんつってもNACSIS-CATさんはとにかく検索が大事、正しく検索すること=重複書誌を作らないことを絶対正義的に口が酸っぱくなるまで叩き込まれるので、その認定試験で出題しないわけがない。
しかも、「この検索キーは有効か、有効でないか」と問われたときには、まあ十中八九「有効でない」が正解だと思ってりゃいいでしょうね。理由としてはもちろん、うっかり有効でない言葉で検索してしまわない人であってほしいがための認定試験だから、というのもまああるとは思うけども、もっと単純に言っちゃうと、出題する側として「有効でない検索キー」をでっちあげるほうが作問しやすいし、しかも作問しがいがあるし、それでいて実力を判定しやすいわけだから、コストパフォーマンスがよろしいですよね。
「〜〜〜は検索キーとして有効である」ということを言おうとすると、いわゆるインデクスの作成仕様のルールすべてを確実にクリアしていて、しかも各フィールドの仕様だとか機能の有無だとかも抜け目なくクリアしてくれていて、はじめて、間違いなく「有効である」と言える。逆にゆうとそのうちのカケラでも漏れがあると、出題ミスになってしまう。「答えがちがうじゃないか」というミスはさすがになかなか発生しなさそうだけども、それよりも防ぎにくくて怖いのは「答えが出せないじゃないか、これだけの条件じゃどっちとも言えないじゃないか」ということのほうですよね、毎年1月2月にはそんなミニニュースが新聞の片隅を彩ってますけども。
それに比べて「有効でない」ということを言うのは実に簡単で、山とあるルールのたったひとつでもいいから、そのルールを破った事例を作って、はい、どうでしょう、と問うてやればいい。ああそれは、どれどれに合致してないから「有効でない」ですね、と簡単に言えてしまう。
もし「有効である」を確実に正解とする問題文を作るとしたら、そうですね、ルールの中でも”例外”の部分はそういう問題を作りやすそうな気がしますね。だから例えば、↓これをごらんになるんだったら、
目録情報の基準
11.3 ヨミの表記及び分かち書き規則
http://www.nii.ac.jp/CAT-ILL/MAN/KIJUN/m4_11_3.html
「接尾語であっても,「たち」が名詞を受けるものは分離する。 」のような例外的なルールは重点的に暗記してかかったらいいですね。
ていうかもう、「たち」問題なんか出ないわけがないだろう、て思いますけどね。ベタ問過ぎる。
同じような理屈で「【書誌同定】」のほうも。
【書誌同定】
「・同じ原本から複製された資料であれば、マイクロ資料と冊子の複製版は同一の書誌レコードとみなす。×」
書誌同定の問題で、「これとこれは同書誌か、別書誌か」と問われたときは、これもまあよっぽどのことがない限り「別書誌」が正解と見といていいでしょうね。解答者は迷ったら別書誌、でいいですよたぶん。だって、どう考えたって「これとこれは別書誌」ていう条件を作問する方が圧倒的に簡単ですもの。それに比して、「これとこれは同書誌」と断言する問題文を作りだそうとすることの、なんと困難なことか。
この出題の裏付けになるNCのコーディングマニュアル、えっと、この例題の解説文中にも書いてありますけども、「『目録システムコーディングマニュアル』0.4 新規レコード作成の指針に示されています」ていうあたりですね。
『目録システムコーディングマニュアル』
0.4 新規レコード作成の指針
0.4.1 図書書誌レコード
http://www.nii.ac.jp/CAT-ILL/MAN2/CM/0_4_1.html
例えばここに書いてあることをざっくり見渡すと。
基本、「これとこれは別書誌ですよ。」というのが大きな包丁を使って判断するルール。
だけど、「こうこうこういう場合には同書誌」というのは、たくさんの細かい条文を掲げて、小さな包丁で切り分けて判断させようというルール。
そんな細かい包丁を切り分けさせるような問題を、予選(=初級)の、しかも○×のような単純な形式で出すというのは、これは出題者の振る舞いとしてあまりにも不自然過ぎる。「ISBNは4788503700C1041ですか?」みたいな問題を出してるのと同じステージで、「主格形の冠詞を除いた冒頭の5語がどうのこうの」なことを問うてくるとしたら、これはちょっと出題側が恥をかくことになっちゃいますのでね。出すとしたら、クイズ王同士の真剣勝負企画の決勝ステージあたりでしょう。
しかも同書誌のほうのルールは、
「〜〜〜だけでは、新規レコード作成の根拠とはならない。」
「〜〜〜のみで対応関係の判断を行ってはならない。」
というような言い方をしているものばっかりで、厳密には「同書誌である」と言ってるわけではなくて、「別書誌ではない可能性がある」と言ってるにとどまるわけですからね。それを「〜〜〜は同書誌である」と言おうとすると、複数の条件を提示してやんなきゃならなくなる、「〜〜はこう、**はこう、##はこうっていう条件がそろってたら、さあ同書誌ですか?」と。
で、ここへきてネックになるのが「○×クイズ」という形式をとってしまっていることですよね。「○×クイズ」の問題文は、基本、1文で完結しないといけない。2文以上の文章を提示して、それが正しいか誤りかを判断させる、というのは、単に1文だけの正誤判断よりも論理的にややこしくなってしまいますのでね、まず、やらない。ウルトラクイズの予選○×だって、2文以上というのはまず出てこないですよ。で、1文だったとしてもできるだけ端的に、短めの文章であるにこしたことはない。長けりゃ長いだけ、これもまた論理的にややこしくなってしまう。サークルの先輩にも、○×で問題文が重文だの複文だのという出題は避けなさい、て言われましたしね。
というような○×問題で、「〜〜はこう、**はこう、##はこうっていう条件がそろってたら」なんていう出題は、やっぱり不自然過ぐるですよね。これはもう、純粋な実力認定の話ではなく、国語力の問題が介入しかねなくなってしまう。だから、そういう問題文は出せない→答えが「同書誌」にできない→答えが「別書誌」な問題が多くなる、と考えていいんじゃないかと思いますね。少なくとも初級では。
さて、この認定試験が今後どこまで回を重ねて、単なるアメリカ横断だけでなくパリだの南アメリカだのオーストラリアだのまで行くのかはわかんないですけども、中級・上級ということになれば答えが「同書誌」のような出題もそれなりにでてくるだろう、と予想されます。ただその場合でも、コーディングマニュアルの文章自体が
「〜〜〜だけでは、新規レコード作成の根拠とはならない。」
「〜〜〜のみで対応関係の判断を行ってはならない。」
である以上、確実に同書誌である条件を、限られた問題文中に提示することの難しさに変わりはない。
これで「同書誌」が正解であるような問題を作問しようとしたら、そうですね、「〜〜〜であれば、これだけで別書誌と判断してよい。○か×か」という問題文になりますね。こういう”〜〜〜だけで判断してよい”という問題文が出たら、逆に十中八九「×」が答えと見ていいんじゃないでしょうか。今度はそれが「○」になる問題を作る方が難しくなるし、もっというと「〜〜〜だけで判断してよい」=「○」なんだったら、わざわざ「〜〜〜”だけ”」なんて限定的な言い方をする必要がないですからね、「〜〜〜のとき〜〜〜である」=「○」と言えば済むはずですから。
ただ、解答者のみなさんにご注意いただきたいのは、問題文の最後が「ある」で終わってるか「ない」で終わってるかは確認しときましょうね、ていう。
できれば出題者さんサイドにも、「〜〜〜だけでは、新規レコード作成の根拠とはならない」 みたいに「ない」(=否定)で終わるような出題は避けていただきたいところではあります。「ない」なら「○」で、「なくない」なら「×」ていうのは、解答者を混乱させるだけで、これまた国語力なり論理力なりの問題になってしまいますのでね。これも先輩に言われたですよ。「ない」で終わる○×問題はクソだ、みたいに。
たぶん、もう1回だけ続きそうな気がする。
趣味です、趣味(笑)。
2009年05月14日
最近作った料理
ごぼうを薄切りにして、豚バラ肉を細かく刻んだのといっしょに炒めて、ここでふつーなら醤油と砂糖で甘辛くとかなんだけども、ふと思いついてタンドリーチキンミックスとガラムマサラの粉をばーっとかけてみたら、これが大ヒットでしたよ。みなさんにも大人気で、あっという間になくなった。豚の脂とスパイスとの相性がよかったのかな。でもインドと豚肉て・・・(笑)。
筑前煮。この時季は筍でしょう!
ナスと油揚げと白ネギを油炒めにして、味付けをどうしようかと考えたときに、もつ鍋をするためにもつをもつ屋さんで買ったら、もつ屋さんはそれを焼いて食べるんだろうと思わはって焼く用の特製タレをつけてくれるんだけど、今回はもつ鍋だからそのタレは使わずに余ってて、じゃあそれで味付けをしてみたら、甘辛の味噌味のタレでこれもまた大ヒット。浅葱の刻んだのをまぶして。
大根を短冊切りにして煮てみた。エノキといっしょに。味噌汁風に。ふつーの味噌汁風かと思いきや存外に好評だったよ。だしをいりこにしてみた。かなり強く。そして、だしをいりこにしてみたのを味わっていただくために、ほかのお料理には一切いりこだしを使わない作戦。
豆腐と天かすを混ぜて炒めて甘辛くしたのを、雷豆腐って言うんだよ、という話を聞いて、作ってみようと思って、サイコロ状に切った豆腐、おいしい天かす、油で炒めて味付けしてみたんだけど、なんか見た目に中途半端な感じになってしまったので、失敗だなあと思いながらとりあえず出してみたら、いや、江上さん、豆腐はつぶすんです、て言われてうひゃあ。でもこれはこれでそれなりに旨くってカリカリで、これもじきに売り切れたよ。
中華麺をゆでて、レトルトのグリーンカレーを軽く煮詰めた感じにしたのに、からめて食べる。
鰆の切り身を、サイコロ状のころころに切って、オリーブオイルで炒めてイタリア系のハーブ的なのを軽く振って、ここでパスタ用のバジルソースをからめようかと思ったけど、そのまま出したらこのほうがいい、ってみなさんがおっしゃるので、終わった(笑)。
筑前煮。この時季は筍でしょう!
ナスと油揚げと白ネギを油炒めにして、味付けをどうしようかと考えたときに、もつ鍋をするためにもつをもつ屋さんで買ったら、もつ屋さんはそれを焼いて食べるんだろうと思わはって焼く用の特製タレをつけてくれるんだけど、今回はもつ鍋だからそのタレは使わずに余ってて、じゃあそれで味付けをしてみたら、甘辛の味噌味のタレでこれもまた大ヒット。浅葱の刻んだのをまぶして。
大根を短冊切りにして煮てみた。エノキといっしょに。味噌汁風に。ふつーの味噌汁風かと思いきや存外に好評だったよ。だしをいりこにしてみた。かなり強く。そして、だしをいりこにしてみたのを味わっていただくために、ほかのお料理には一切いりこだしを使わない作戦。
豆腐と天かすを混ぜて炒めて甘辛くしたのを、雷豆腐って言うんだよ、という話を聞いて、作ってみようと思って、サイコロ状に切った豆腐、おいしい天かす、油で炒めて味付けしてみたんだけど、なんか見た目に中途半端な感じになってしまったので、失敗だなあと思いながらとりあえず出してみたら、いや、江上さん、豆腐はつぶすんです、て言われてうひゃあ。でもこれはこれでそれなりに旨くってカリカリで、これもじきに売り切れたよ。
中華麺をゆでて、レトルトのグリーンカレーを軽く煮詰めた感じにしたのに、からめて食べる。
鰆の切り身を、サイコロ状のころころに切って、オリーブオイルで炒めてイタリア系のハーブ的なのを軽く振って、ここでパスタ用のバジルソースをからめようかと思ったけど、そのまま出したらこのほうがいい、ってみなさんがおっしゃるので、終わった(笑)。
最近読んだ本
「アマルフィ」、真保裕一。
我が心の故郷、アマルフィのお話。大部分はローマ。どちらも知ってる土地で、知ってる土地だとやっぱり感情移入がぜんぜんちがうですよ。
読んでたら、もう、この女子は戸田恵梨香以外にありえない、と簡単に洗脳されてしまうあたり、映像の力は強いなあと思うよ。
映画公開初日に見に行きそうな勢い。帰れ、アマルフィへ。
「蓬莱」、今野敏。
もう、このゲームがやってみたくてたまらんのですよ。誰か作ってくださいよ。
「噂」、荻原浩。
うーんやっぱあれですね、”○○○の○○で、○o○○○○る!”とかいう惹句を先に見て読んじゃうと、読みながら、ああ〜、これがその伏線ちゃうか?とか考えながら読んじゃって、ほいで見事にそれが当たってて、なんか、○o○○○○り損ねたりするのとか、もったいないね。だけど、○o○○○○る!て書いてなかったらそもそも読まなかったろうしね。むつかしいね。
「カンニング少女」、黒田研一。
うん、無理ですよね(笑)。
「クラウド・コンピューティング」、 西田宗千佳。
読んだつっても、もう3ヶ月くらい前かしら。
なんかネットでいろんな人の評言を見てると、いまさらな内容じゃないか、とか言うような人もいたんだけど、そのいまさらな内容のことをちゃんと理解しそびれてるような自分には、まさにそのいまさらさ加減がうってつけで、すこぶる判り易かった。ここはぜひ、「わかりやすい」ではなく、「判り易い」と書きたいところだった。よかったよかった。
せっかくなので、この本で知ったいろんなサービスとかソフトとかを、自分なりに試してみる、という企画をそのうちやってみたい。
「パラダイス鎖国」、海部美知。
めちゃめちゃ前に読んだので、もう感想も忘れてしまった(笑)。
海外には、試しに出てみたところで損はないと思う。出た方がいいか、出ない方がいいか、出なくてもいいか、出てから戻ったらいいかは、出たらじきにわかるし、ていうか、んなもん出てから考えたらいいよ。
そりゃ出たことのある者が言える余裕だろう、て言われたらそれまでなんだけども。
「コミックマーケット創世記」、霜月たかなか。
難しかった。
その他。
「パラドックス13」、東野圭吾。
「福家警部補の挨拶」、大倉崇裕。
「英文法の疑問」、大津由紀雄。
「英語の点と線」、藤沢晃治。
軽いよ。
軽いというか、通勤カバンの中身を重くしたくないので、新書が増える。
我が心の故郷、アマルフィのお話。大部分はローマ。どちらも知ってる土地で、知ってる土地だとやっぱり感情移入がぜんぜんちがうですよ。
読んでたら、もう、この女子は戸田恵梨香以外にありえない、と簡単に洗脳されてしまうあたり、映像の力は強いなあと思うよ。
映画公開初日に見に行きそうな勢い。帰れ、アマルフィへ。
「蓬莱」、今野敏。
もう、このゲームがやってみたくてたまらんのですよ。誰か作ってくださいよ。
「噂」、荻原浩。
うーんやっぱあれですね、”○○○の○○で、○o○○○○る!”とかいう惹句を先に見て読んじゃうと、読みながら、ああ〜、これがその伏線ちゃうか?とか考えながら読んじゃって、ほいで見事にそれが当たってて、なんか、○o○○○○り損ねたりするのとか、もったいないね。だけど、○o○○○○る!て書いてなかったらそもそも読まなかったろうしね。むつかしいね。
「カンニング少女」、黒田研一。
うん、無理ですよね(笑)。
「クラウド・コンピューティング」、 西田宗千佳。
読んだつっても、もう3ヶ月くらい前かしら。
なんかネットでいろんな人の評言を見てると、いまさらな内容じゃないか、とか言うような人もいたんだけど、そのいまさらな内容のことをちゃんと理解しそびれてるような自分には、まさにそのいまさらさ加減がうってつけで、すこぶる判り易かった。ここはぜひ、「わかりやすい」ではなく、「判り易い」と書きたいところだった。よかったよかった。
せっかくなので、この本で知ったいろんなサービスとかソフトとかを、自分なりに試してみる、という企画をそのうちやってみたい。
「パラダイス鎖国」、海部美知。
めちゃめちゃ前に読んだので、もう感想も忘れてしまった(笑)。
海外には、試しに出てみたところで損はないと思う。出た方がいいか、出ない方がいいか、出なくてもいいか、出てから戻ったらいいかは、出たらじきにわかるし、ていうか、んなもん出てから考えたらいいよ。
そりゃ出たことのある者が言える余裕だろう、て言われたらそれまでなんだけども。
「コミックマーケット創世記」、霜月たかなか。
難しかった。
その他。
「パラドックス13」、東野圭吾。
「福家警部補の挨拶」、大倉崇裕。
「英文法の疑問」、大津由紀雄。
「英語の点と線」、藤沢晃治。
軽いよ。
軽いというか、通勤カバンの中身を重くしたくないので、新書が増える。
もう、ひとり1個づつ作っちゃおうぜ、的な。
ある時あるところである方が、とある大学図書館が新しく公開しはったwebOPACについて、これはひどい、自分は二度と使いたくない、とおっしゃるので、ほお、そんなにかと思って自分でも使ってみに行ったところが、驚いたことに、自分ではどこがどう悪いともぜんぜんわからない、ということがあったですよ。
もちろん、個人として勝手夢想な理想のOPAC像にも、業務的な立場からして望ましいと思われる像にぴったりあてはまるというようなのでもなく、まあちょっと目新しい以外はふつーのぼんやりとした日本のOPACではあるんだけども、それでも、これはひどいと思うようなところでは全然ない。じゃあ、自分がまだ気付いてないか見過ごしてるかしてるとてつもないマイナスが潜んでるのかもしれない、と思って、しばらくあちこちをまさぐってみたり、1週間・2週間ほど間を置いて見直してみたりしたんだけども、うん、いや別に、そこまであかん子とは思えへん。むしろじゃあ、うちの子といま取っ替えっこしてもらえるんだったら全然うれしいよ、ていう感じではあって、で、自分ではそうなんだけども、人様によってはそれが「二度と使いたくない」レベルの印象を持ってしまうものである、と。
いうことになるとこれはどうも、人によってものの使いやすさ・使いにくさ、印象の、ユーザ・インタフェースの、ツールとしての機能の良さ/悪さに、ここまでの差があるものなんだな、いや、こうなると差というよりもはや壁なり溝なりだな、と。
そして、この溝はどうしよう、どうしたら埋まるんだろうか。埋められるんだろうか。ていうか、埋めるべきなんだろうか、もはやあきらめるべきなんだろうか。いや、後ろ向きにあきらめる(=どうせムリだよ)んではなくて、あきらめるとしても前向き(=こういうユーザに限定して)に、なんだろうか。
と、幾分悩んだよ。
すぐに忘れたけど。
もちろん、個人として勝手夢想な理想のOPAC像にも、業務的な立場からして望ましいと思われる像にぴったりあてはまるというようなのでもなく、まあちょっと目新しい以外はふつーのぼんやりとした日本のOPACではあるんだけども、それでも、これはひどいと思うようなところでは全然ない。じゃあ、自分がまだ気付いてないか見過ごしてるかしてるとてつもないマイナスが潜んでるのかもしれない、と思って、しばらくあちこちをまさぐってみたり、1週間・2週間ほど間を置いて見直してみたりしたんだけども、うん、いや別に、そこまであかん子とは思えへん。むしろじゃあ、うちの子といま取っ替えっこしてもらえるんだったら全然うれしいよ、ていう感じではあって、で、自分ではそうなんだけども、人様によってはそれが「二度と使いたくない」レベルの印象を持ってしまうものである、と。
いうことになるとこれはどうも、人によってものの使いやすさ・使いにくさ、印象の、ユーザ・インタフェースの、ツールとしての機能の良さ/悪さに、ここまでの差があるものなんだな、いや、こうなると差というよりもはや壁なり溝なりだな、と。
そして、この溝はどうしよう、どうしたら埋まるんだろうか。埋められるんだろうか。ていうか、埋めるべきなんだろうか、もはやあきらめるべきなんだろうか。いや、後ろ向きにあきらめる(=どうせムリだよ)んではなくて、あきらめるとしても前向き(=こういうユーザに限定して)に、なんだろうか。
と、幾分悩んだよ。
すぐに忘れたけど。
元・クイズ研の立場で、大学図書館支援機構さんの認定試験「目録初級」の例題を読んでみるよ。
大学図書館支援機構。
どのような経緯で、どのような姿勢で、どのように活動し、どのように評価されているか。
今回の認定試験なるものが今回どう運び、今後どう転んでいくのか。
そんな瑣末事は一切関係ない。
ええ、関係ないですとも。
元・クイズ研の立場としては、世の”問題”と名の付くもの全てに対し、全身全霊をもって取り組むのみ!
というノリで、大学図書館支援機構さんが今週末に行なうという「大学図書館業務実務能力認定試験 総合目録−図書初級」の”例題”を読んでみよう、という企画なのですよ。
大学図書館支援機構
http://www.iaal.jp/xoops/index.php
認定試験 受験案内
http://www.iaal.jp/xoops/genkou/IAALjuken
出題について
http://www.iaal.jp/xoops/genkou/shutsudai0415
●出題要領
「形式」
「正・誤(○×)を問う2択問題です。」
なるほど、ここでもやはり予選(=初級)は○×なのですね。
「領域」
「以下の5分野から出題します。
総合目録の概要
各レコードの特徴
検索のしくみ
書誌同定
総合問題(情報源の図をみて答える問題)」
おおっ、映像クイズ(=図をみて答える問題)があるじゃないですか。知識がおぼろげでも正解を導き出せるタイプの出題が多いので、映像クイズってのは得点の稼ぎどころなんですよね。
もし今回のペーパークイズの出題順が、この「領域」のリスト順だったとしたら、1問目から順々に解いていくと、映像クイズにとりかかる前に4番目の「書誌同定」にぶつかることになりますが、これはヤバいですね。規則関係の問題は、通常の知識照合の問題とちがって、規則の隅々までを思い出して問題文と照合しないといけないので、悩みに悩んで、めちゃめちゃ時間がかかりかねない。今回の問題数がどのくらいかは情報がないのでわかんないけども、バカ正直に順番通りにとりかかっていると、得点源である映像クイズにかけられる時間が極端に短くなってしまう危険がありますね。
なので、開始直後に問題用紙全体をざっと見て、映像クイズのほうから先にとりかかるのがよろしかろう、と。
江上だったら、うん、1番目の「総合目録の概要」もたぶん後回しにしますね、抽象的な話が多そうだし、日常実務ではスルーしてるネタが出たら、ここも時間がかかりそう。3番目の「検索」なんかは、出題者目線からしてもくっきりした問題を作りやすいので、得点源にできそうですね。
「問題の出典」
「「総合目録‒図書初級」は目録基礎知識および、国立情報学研究所のNACSIS 関係の資料から出題します。これらの資料は、国立情報学研究所のホームページに公開されています。
『目録情報の基準』
http://www.nii.ac.jp/CAT-ILL/MAN/KIJUN/kijun4.html
『目録システム利用マニュアル』
http://www.nii.ac.jp/CAT-ILL/MAN2/MAN5/CAT5/mokuji.html
範囲:「4.総合目録データベースへの登録」を除く総合目録の概要と検索に関する部分
『目録システム講習会テキスト 図書編』
http://www.nii.ac.jp/hrd/ja/product/cat/text/webuip_menu.html#tosho
範囲:1.目録システム概論、2.目録情報の基準、3.目録検索、4.登録総論」
あぁ〜、もう言っちゃいましたね、出題範囲をね。URLどころか章立てまで指定して、ここから出しますよ、ていう宣言をしちゃったと。
出題者のこういう宣言は最大限真に受けるべき、ですね。
ここで「パネルクイズ・アタック25」の話。自分が予選を受けたのはもう10年以上前ですから、いまでも同じ方法でやってはるかどうかはわかんないですけど、自分が受けたとき、アンケート用紙みたいなのを書かされたですよ。そこに、プロフィールとかといっしょに、趣味とか、好きな作家とか、好きな○○とか、そういうのを書いてくださいね、ていう。で、係の人からも確か言われたんですけど、できるだけ詳しく、具体的に書いてくださいね、て指示されるですよ。それは、趣味が「読書」とか「音楽」とかのレベルではなく、「ミステリー小説」とか「クラシック音楽」とかのレベルですらなく、「東野圭吾が好き」とか「モーツァルトとシューベルトが好きだし、ビオラやってました」くらいのとこまで書かされるですよ。なんとなれば即ち、その人が予選通って番組に出場した暁には、東野圭吾やモーツァルトに関する問題が出される、という。わかんないけど、たぶん今でもそうだと思います、だって番組見てたら、あきらかにこの問題は誰か詳しい解答者がこの中にいるから出したやろうし、それでその誰かは今まさに意気込んで答えたこいつやろう、ていうのはなんとなく見えてくるので。アンケートでは中高の部活を書く欄とかもあったので、自分が出場してたらたぶん百人一首の問題はどっかで出たんだろうな、と思うですけども。
これは、まあもちろん、ある程度ぽんぽんと調子よく正解してもらえないと番組にも何もなんない、ていうのが一番の理由でしょうけども、でも、なんといいますかね、自分も何度となく出題者側の立場であれこれやったからわかるんですけど、やっぱりね、出題するからには正解して欲しいものなんだと思うんですよ、出題者心理っていうのはね。もちろん、目的みたいのはいろいろあって、人数を減らすための問題、実力を測るための問題、能力のある人だけを通すための問題とかあるから、全部が全部表だって正解させるための問題ってわけじゃないんだけども、それにしたって、出題者というものの根底の根底には、たぶんなんですけど、共通して「正解して欲しい」という小川はまあ流れてるんじゃないかと思うですね。そりゃあもう、苦労して作問するんですもの。血反吐を吐く思いで。出題ぎりぎりまで添削したり配列したりするんですもの。やっぱ、正解して欲しいよね。
というような心理を根底に持っているであろう出題者が、「これこれから出ますよ」ってわざわざ宣言してるんだから。これをぼんやり無視するってのは、もう、解答者モラルとしていかがなものか、ていう気がするですよ。
ええ〜っと、これどうしよう。書き始めてはみたけども、終わんないですねこれ(笑)、あきらかにね。「例題を読んでみる」って、例題にまで入ってないですからね。
じゃあ今回のは「第1チェックポイント 出題要領編」ということで、また気が向いたら書いてみまぅす。
どのような経緯で、どのような姿勢で、どのように活動し、どのように評価されているか。
今回の認定試験なるものが今回どう運び、今後どう転んでいくのか。
そんな瑣末事は一切関係ない。
ええ、関係ないですとも。
元・クイズ研の立場としては、世の”問題”と名の付くもの全てに対し、全身全霊をもって取り組むのみ!
というノリで、大学図書館支援機構さんが今週末に行なうという「大学図書館業務実務能力認定試験 総合目録−図書初級」の”例題”を読んでみよう、という企画なのですよ。
大学図書館支援機構
http://www.iaal.jp/xoops/index.php
認定試験 受験案内
http://www.iaal.jp/xoops/genkou/IAALjuken
出題について
http://www.iaal.jp/xoops/genkou/shutsudai0415
●出題要領
「形式」
「正・誤(○×)を問う2択問題です。」
なるほど、ここでもやはり予選(=初級)は○×なのですね。
「領域」
「以下の5分野から出題します。
総合目録の概要
各レコードの特徴
検索のしくみ
書誌同定
総合問題(情報源の図をみて答える問題)」
おおっ、映像クイズ(=図をみて答える問題)があるじゃないですか。知識がおぼろげでも正解を導き出せるタイプの出題が多いので、映像クイズってのは得点の稼ぎどころなんですよね。
もし今回のペーパークイズの出題順が、この「領域」のリスト順だったとしたら、1問目から順々に解いていくと、映像クイズにとりかかる前に4番目の「書誌同定」にぶつかることになりますが、これはヤバいですね。規則関係の問題は、通常の知識照合の問題とちがって、規則の隅々までを思い出して問題文と照合しないといけないので、悩みに悩んで、めちゃめちゃ時間がかかりかねない。今回の問題数がどのくらいかは情報がないのでわかんないけども、バカ正直に順番通りにとりかかっていると、得点源である映像クイズにかけられる時間が極端に短くなってしまう危険がありますね。
なので、開始直後に問題用紙全体をざっと見て、映像クイズのほうから先にとりかかるのがよろしかろう、と。
江上だったら、うん、1番目の「総合目録の概要」もたぶん後回しにしますね、抽象的な話が多そうだし、日常実務ではスルーしてるネタが出たら、ここも時間がかかりそう。3番目の「検索」なんかは、出題者目線からしてもくっきりした問題を作りやすいので、得点源にできそうですね。
「問題の出典」
「「総合目録‒図書初級」は目録基礎知識および、国立情報学研究所のNACSIS 関係の資料から出題します。これらの資料は、国立情報学研究所のホームページに公開されています。
『目録情報の基準』
http://www.nii.ac.jp/CAT-ILL/MAN/KIJUN/kijun4.html
『目録システム利用マニュアル』
http://www.nii.ac.jp/CAT-ILL/MAN2/MAN5/CAT5/mokuji.html
範囲:「4.総合目録データベースへの登録」を除く総合目録の概要と検索に関する部分
『目録システム講習会テキスト 図書編』
http://www.nii.ac.jp/hrd/ja/product/cat/text/webuip_menu.html#tosho
範囲:1.目録システム概論、2.目録情報の基準、3.目録検索、4.登録総論」
あぁ〜、もう言っちゃいましたね、出題範囲をね。URLどころか章立てまで指定して、ここから出しますよ、ていう宣言をしちゃったと。
出題者のこういう宣言は最大限真に受けるべき、ですね。
ここで「パネルクイズ・アタック25」の話。自分が予選を受けたのはもう10年以上前ですから、いまでも同じ方法でやってはるかどうかはわかんないですけど、自分が受けたとき、アンケート用紙みたいなのを書かされたですよ。そこに、プロフィールとかといっしょに、趣味とか、好きな作家とか、好きな○○とか、そういうのを書いてくださいね、ていう。で、係の人からも確か言われたんですけど、できるだけ詳しく、具体的に書いてくださいね、て指示されるですよ。それは、趣味が「読書」とか「音楽」とかのレベルではなく、「ミステリー小説」とか「クラシック音楽」とかのレベルですらなく、「東野圭吾が好き」とか「モーツァルトとシューベルトが好きだし、ビオラやってました」くらいのとこまで書かされるですよ。なんとなれば即ち、その人が予選通って番組に出場した暁には、東野圭吾やモーツァルトに関する問題が出される、という。わかんないけど、たぶん今でもそうだと思います、だって番組見てたら、あきらかにこの問題は誰か詳しい解答者がこの中にいるから出したやろうし、それでその誰かは今まさに意気込んで答えたこいつやろう、ていうのはなんとなく見えてくるので。アンケートでは中高の部活を書く欄とかもあったので、自分が出場してたらたぶん百人一首の問題はどっかで出たんだろうな、と思うですけども。
これは、まあもちろん、ある程度ぽんぽんと調子よく正解してもらえないと番組にも何もなんない、ていうのが一番の理由でしょうけども、でも、なんといいますかね、自分も何度となく出題者側の立場であれこれやったからわかるんですけど、やっぱりね、出題するからには正解して欲しいものなんだと思うんですよ、出題者心理っていうのはね。もちろん、目的みたいのはいろいろあって、人数を減らすための問題、実力を測るための問題、能力のある人だけを通すための問題とかあるから、全部が全部表だって正解させるための問題ってわけじゃないんだけども、それにしたって、出題者というものの根底の根底には、たぶんなんですけど、共通して「正解して欲しい」という小川はまあ流れてるんじゃないかと思うですね。そりゃあもう、苦労して作問するんですもの。血反吐を吐く思いで。出題ぎりぎりまで添削したり配列したりするんですもの。やっぱ、正解して欲しいよね。
というような心理を根底に持っているであろう出題者が、「これこれから出ますよ」ってわざわざ宣言してるんだから。これをぼんやり無視するってのは、もう、解答者モラルとしていかがなものか、ていう気がするですよ。
ええ〜っと、これどうしよう。書き始めてはみたけども、終わんないですねこれ(笑)、あきらかにね。「例題を読んでみる」って、例題にまで入ってないですからね。
じゃあ今回のは「第1チェックポイント 出題要領編」ということで、また気が向いたら書いてみまぅす。
2009年05月11日
水際の”際”はどの辺だろう
メキシコとかアメリカとかカナダから来た便に対して、検疫強化とか後追いで健康チェックだとかゆってて、水際対策でなんとかどうのこうのと言ってるのだけど。
だって、例えば大韓航空でソウル経由でアメリカから帰ってくる人なんか山ほどいるだろうに、そういうのは別にかまわん、という考え方なんだろうか。
韓国でも検疫やってるだろうから、かまわん、という考え方なんだろうか。韓国基準の対策でOK、ていう?
うん、そこまでやってたら手がまわらんていうのは、そりゃものすごくそうなんだろうけど、アメリカから来た便と韓国から来た便とでそんなに扱いがちがってて、それで良しになってる、ていうのが、どこまでアリなのかが、ちょっとどうかよくわかんない。
安かったもの、コリアンエア。ノースウェストの2/3くらい。