クリスマスシーズンまっさかりなので、積極的に浮かれようぜ、ということで、なんとなくクリスマスのキャロルっぽく聞こえるような感じの歌を作詞してみるシリーズ。
吊り橋かけよう
かみのみまえに 吊り橋かけよう
ごくらくおうじょう 吊り橋かけよう
みぎてにワインを ひだりてにパンを
くらきよみちに さす人影は
かがやきませり かがやきませり
2009年12月23日
2009年12月20日
帰ってきた、OPAC wishlist(20091220)
2年ぶりに自分のmemoを開いて、いろいろ書いてみたもの。
2年前のwishをベースにしてるから、だいぶ古かったり的外れもありそうな気もするけど、まあ晒すだけならタダだしという感じで。
またちょくちょく育てていこうっと。
【凡例】
・ここで言う「OPAC」は、図書館の蔵書目録データベースというより、むしろ、図書館が情報サービスを総合的に提供するにあたっての出発点となるデータベース、という意味でのそれです。
・基本的に大学/研究機関のOPACについてであり、NC参加館のであり、要するに京大さんやNBKさん的なところを想定しています。
・よそでは実現していても、京大・NBKで実現してなかったら、載ることがあります。
・京大・NBKで実現してなくても、よそでかなり普及していたら、載らないことがあります。
・いわゆる次世代OPAC的なのとして昨今世に流布してる範疇のものかどうかとかは、いっさい考慮せず、ごっちゃにしてます。
・実現が簡単そうなのも、難しそうなのも、ごっちゃにしてます。
・今日明日にでも実現して欲しいのも、いつか遠い未来でいいのも、ごっちゃにしてます。
・もう絶対めっちゃ実現して欲しいのも、まあそんなでもないのも、ごっちゃにしてます。
・実現して欲しいこと同士がかちあっちゃってるかもしれませんが、ごめんなさい。
・要するに、ただぼんやりメモしてる段階です。
・思いついた先から、断続的に更新していきます。前回との差分とか、ごめんなさい。
・ここで実現済みだよ、こういう論文があるよ、こんなアイデアがあるよ、おまえ知らんのか、て思われるかもしれませんが、そういうのもごめんなさい。
(前提)
・重くない。
(検索)
・「貸出中/禁帯出でない」しぼりこみ
・「返却予定日が○日以内」しぼりこみ
・ページ数でしぼりこみ。(薄いのが読みたい/大部なのが必要)
・コード値のみの検索ごときで、ガタガタ拒否ってんじゃねえよ、と。
・語形変化した単語もヒットする。"society"で検索したら"societies"も、"apply"で検索したら"applied"もヒットする。
・請求記号からその分類を把握して、複数の異なる請求記号体系の本であっても、同じ分類であればおしなべてヒットしてくれる仕組み。
・利用情報による検索/しぼりこみ・・・書誌情報でもなく、所蔵情報でもなく、○○講座のリザーブとか○学部の教員が編纂した読みたい100選とか、文学部学部生の貸出ランキングトップ100とか。
(書誌)
・目次情報を持つ。(書誌に持たせるよりかは、横断・統合検索の機能として持たせるほうが効果的か)
・古典籍資料の場合は国書総目録の該当書名情報を持つ。(注記のレベルか)
・目次情報や本文もいいんだけど、いやむしろ、索引や参照文献リストのほうが検索/表示できてほしい。
(インデクス)
・この書誌を最終的に選んだ人は、この検索語で検索を始めた、というデータを何かしら活用できないか?
(インタフェース)
・履歴・ブックマークの保存/消去のコントロール(個人PC用/館内共用用)
・言語コード/国コードをもっとこう簡単にわかりやすく選べる仕組みはないものか。
・スペル/検索語のサジェスチョン。
・コマンドサーチモード。
・超初心者用至れり尽くせりモード。
・自分でOPACを学べるチュートリアルモード。
・Google的なモード。
(表示)
・表紙の画像を表示する。
・背表紙の画像を表示する。よく「表紙の画像があれば現物を探しやすい」と言われるが、むしろほんとのほんとに探しやすいのは背表紙(カバー付きのとき&カバーなしのときのどっちも)の画像だと思う。書架での探しやすさが格段にちがってくる。
・書誌データのタイトル・著者名・ページ数(厚み)・大きさ(縦サイズ)・請求記号(配列情報)・背表紙の画像を使って、仮想書架を画像で表示させる。
・仮想書架を蓄積させて、仮想図書館を、GoogleEarth的にブラウジングできる。
・書誌レコードの日本語ヨミに対応するローマ字を表示する。留学生向けに、Englishモードだけでよい。
・学内の所蔵館がGoogleマップで表示される。(Googleでなくてもいいのでとにかくマップ)
・学内の複数の所蔵は、いまいる位置からの距離順に並んでいる。
・近隣の大学&公共図書館の所蔵館がGoogleマップで表示される。(Googleでなくてもいいのでとにかくマップ)
・よそさんの複数の所蔵は、いまいる位置からの距離順に並んでいる。
・ソートは複数条件で指定できる。
・請求記号でソートできる。(→NBKさんできました)
・貸出ランキング順位/回数を表示する。その本が貸出ランキングで全体の何位か、またはこれまでに何回貸出しされたかを表示。
・特に自分で設定しなくても、各種多言語文字が適切なフォントで表示される。しかも、自力で設定することも可能である。(両方とも大事)
・画面上の書誌を、ふつーにコピーしてふつーにテキストファイルやExcelファイルにペーストしても、レイアウトがぐだぐだにならない。
・請求記号の表示を、実際に本に貼ってあるラベルと同じレイアウトで。
・書誌表示の「簡易モード」「詳細モード」「スタッフモード(NC書誌的に。欧米ではMARCモードというのがあるのがわりとデフォルト)」
・版違い・刷違い、出版者・販売者違い、非売品・売品違いなど、書誌上の差から別書誌になっているけど実際にはほぼ同じ値の書誌について、その所蔵を一括して表示させる機能。(いっしょじゃん、全部見せろよ、ていうの)
・表現形が同じやつの一括表示。
・↑これらは、いわゆる「この本を借りた人はこんな本も借りてます」よりよっぽど先にやるべき。
・同じ資料で書誌が図書と雑誌に分かれているもの同士を、相互リンクさせる。または、どちらか片方だけ見れば図書所蔵も雑誌所蔵もわかるようにする。(ただし、もっと根本的な解決が必要な気がする)
・書誌のNCID・ISSN・ISBNから、他のデータベース(NACSIS-WebCAT、WebCATplus、NDL-OPAC、BLOPAC、OCLC、インターネット書店のデータベース(Amazon、bk1、Yahoo、生協)、GoogleBookSearch、府立図書館、市立図書館、論文データベース等(Web of Science、CiNii、雑誌記事索引、ArticleLinker))へ。
・「似たもの検索」:分類・件名によるそれではなく、タイトルがリンク状態になっていて、同じタイトル(またはほぼ同じ)の書誌を再検索する。同じ著作のちがう版や、図書・雑誌の書誌、翻訳本等を見つけるのをサポートする。(たぶん”ほぼ同じ”ていうところがポイントになりそう)
・なんとなく、もっとこんな感じの本が他にないか、のサジェスチョン。
・書誌中の語句のあらゆるところがリンク状態になっていて、クリックすると、その語句で再検索する。
・ボタンをクリックすると、その書誌詳細ページへのURLがクリップボードにコピーされる(こういうのをパーマネントリンクっていうのかな)。
・書誌中の人名・固有名詞・学術用語等をクリックすると、wikipediaの該当記事が開く。(←書誌内容そのものの解説・案内という考え方。Aさんの著書を探してたらこの書誌にあたったんだけど、この共著のBさんって誰だろう、というとき等。)
・GoogleBookなり近デジなり貴重資料画像なりへのリンク。
(横断・統合検索)
・他の図書データベース:NACSIS-WebCAT、WebCATplus、NDL-OPAC、BLOPAC、OCLC、府立図書館、市立図書館
・インターネット書店のデータベース:Amazon、bk1、Yahoo、生協、ジュンク堂
・論文データベース等:Web of Science、CiNii、雑誌記事索引、ArticleLinker
・本文データベース:青空文庫、JapanKnowledge・・・
・電子ジャーナル・電子ブック:契約もの、オープンもの、NIIもの
・各種リポジトリ
・GoogleBookSearch
・別に契約してなくったってペイパービューでもいいんだからとにかく全文データベースとの統合検索。
・自館・学内で自作・公開している他のデータベース
・自館・学内で自作・公開している種々雑多なフォーマットの簡易資料リスト類
・とにかくその他のあらゆるデータベース(Z39.なんとかとかもはや関係なく)
・利用者が雑誌名でなく論文名で検索したときは、自動的にどっかへ何かしてくれるように。
(ILL支援)
・ILLオーダーの手前くらいの、その書誌のNC所蔵館一覧が出る画面で、所蔵館ごとに、複写料金と、これまでのILLオーダー実績から計算された到着までの平均所要日数が表示されるとか。
・ていうか、これまでのILL実績があるんだったら、その図書の郵送料金はもうすでにわかってるだろうからどっかに表示させとこうぜ、ていう。
(My系サービス)
・返却日の何日前にリマインダーのメールを送るとかいうのが自分で設定できる。
・検索中なりリクエスト中なりどのタイミングでログインしても、もとの状態のもとの画面に戻ること。(或いはそこから1ステップ先へ行くこと。少なくとも戻ってしまってもう一度同じ手順をふまなきゃいけないとかじゃなく。)
・過去に借りた図書のリスト。
(その他)
・iPhone対応。
・書誌がGoogleでヒットする。
・書誌データ・所蔵データその他を使って、週末プログラマー的な種々の人たちがいろんな便利な機能やツールを作っていけるような状態にある。(←こういうのを要するに何て言うんですか? OpenURL? これが「マッシュアップ」?? 「AIP」とか「API」とか言うやつ??)
・好きな書誌レコードを集めて、自分の本棚/ブックリスト(この本は何とか先生の何とかゼミに役立つとか必須とか)を作れる。
・その本について言及している書評・Amazonコメント・blog記事がその場で/ワンクリックで見れる。
・タグ付け。(OPAC内で/外部サービスで/ライブラリアン専用モード)
・ソーシャルブックマーク。(OPAC内で/外部サービスで/ライブラリアン専用モード)
・コメント貼り。(OPAC内で/外部サービスで/ライブラリアン専用モード)
・EndNoteやRefworksに対応
・パーフェクトなハンドアウトが印刷できる。それはどういうことかというと、いまからこの本を探しに行こうという時に、ワンクリックで印刷できたものを持っていれば、そこには書誌データも、所蔵データも、所蔵館の学内地図も、館内配置の地図も、閲覧係の電話番号も、開館日・開館時間案内(ゼネラルなのに加えて、向こう1週間のカレントなのも)、利用規則・貸出規則的なことも、もっとぜいたく言えば最寄のコピーセンターの場所も、A4一枚の中にコンパクトにまとめて書いてある、ていうの。
・↑これと似たのが、QRコードで携帯に読み込ませられる。
(超・その他)
・具体的な検索方法・画面遷移を動画で解説してくれる。例:http://www.youtube.com/watch?v=91wuBqlny50
・OPAC検索による資料の探し方が自然に身につく情報リテラシードラマ、またはラノベ。
2年前のwishをベースにしてるから、だいぶ古かったり的外れもありそうな気もするけど、まあ晒すだけならタダだしという感じで。
またちょくちょく育てていこうっと。
【凡例】
・ここで言う「OPAC」は、図書館の蔵書目録データベースというより、むしろ、図書館が情報サービスを総合的に提供するにあたっての出発点となるデータベース、という意味でのそれです。
・基本的に大学/研究機関のOPACについてであり、NC参加館のであり、要するに京大さんやNBKさん的なところを想定しています。
・よそでは実現していても、京大・NBKで実現してなかったら、載ることがあります。
・京大・NBKで実現してなくても、よそでかなり普及していたら、載らないことがあります。
・いわゆる次世代OPAC的なのとして昨今世に流布してる範疇のものかどうかとかは、いっさい考慮せず、ごっちゃにしてます。
・実現が簡単そうなのも、難しそうなのも、ごっちゃにしてます。
・今日明日にでも実現して欲しいのも、いつか遠い未来でいいのも、ごっちゃにしてます。
・もう絶対めっちゃ実現して欲しいのも、まあそんなでもないのも、ごっちゃにしてます。
・実現して欲しいこと同士がかちあっちゃってるかもしれませんが、ごめんなさい。
・要するに、ただぼんやりメモしてる段階です。
・思いついた先から、断続的に更新していきます。前回との差分とか、ごめんなさい。
・ここで実現済みだよ、こういう論文があるよ、こんなアイデアがあるよ、おまえ知らんのか、て思われるかもしれませんが、そういうのもごめんなさい。
(前提)
・重くない。
(検索)
・「貸出中/禁帯出でない」しぼりこみ
・「返却予定日が○日以内」しぼりこみ
・ページ数でしぼりこみ。(薄いのが読みたい/大部なのが必要)
・コード値のみの検索ごときで、ガタガタ拒否ってんじゃねえよ、と。
・語形変化した単語もヒットする。"society"で検索したら"societies"も、"apply"で検索したら"applied"もヒットする。
・請求記号からその分類を把握して、複数の異なる請求記号体系の本であっても、同じ分類であればおしなべてヒットしてくれる仕組み。
・利用情報による検索/しぼりこみ・・・書誌情報でもなく、所蔵情報でもなく、○○講座のリザーブとか○学部の教員が編纂した読みたい100選とか、文学部学部生の貸出ランキングトップ100とか。
(書誌)
・目次情報を持つ。(書誌に持たせるよりかは、横断・統合検索の機能として持たせるほうが効果的か)
・古典籍資料の場合は国書総目録の該当書名情報を持つ。(注記のレベルか)
・目次情報や本文もいいんだけど、いやむしろ、索引や参照文献リストのほうが検索/表示できてほしい。
(インデクス)
・この書誌を最終的に選んだ人は、この検索語で検索を始めた、というデータを何かしら活用できないか?
(インタフェース)
・履歴・ブックマークの保存/消去のコントロール(個人PC用/館内共用用)
・言語コード/国コードをもっとこう簡単にわかりやすく選べる仕組みはないものか。
・スペル/検索語のサジェスチョン。
・コマンドサーチモード。
・超初心者用至れり尽くせりモード。
・自分でOPACを学べるチュートリアルモード。
・Google的なモード。
(表示)
・表紙の画像を表示する。
・背表紙の画像を表示する。よく「表紙の画像があれば現物を探しやすい」と言われるが、むしろほんとのほんとに探しやすいのは背表紙(カバー付きのとき&カバーなしのときのどっちも)の画像だと思う。書架での探しやすさが格段にちがってくる。
・書誌データのタイトル・著者名・ページ数(厚み)・大きさ(縦サイズ)・請求記号(配列情報)・背表紙の画像を使って、仮想書架を画像で表示させる。
・仮想書架を蓄積させて、仮想図書館を、GoogleEarth的にブラウジングできる。
・書誌レコードの日本語ヨミに対応するローマ字を表示する。留学生向けに、Englishモードだけでよい。
・学内の所蔵館がGoogleマップで表示される。(Googleでなくてもいいのでとにかくマップ)
・学内の複数の所蔵は、いまいる位置からの距離順に並んでいる。
・近隣の大学&公共図書館の所蔵館がGoogleマップで表示される。(Googleでなくてもいいのでとにかくマップ)
・よそさんの複数の所蔵は、いまいる位置からの距離順に並んでいる。
・ソートは複数条件で指定できる。
・請求記号でソートできる。(→NBKさんできました)
・貸出ランキング順位/回数を表示する。その本が貸出ランキングで全体の何位か、またはこれまでに何回貸出しされたかを表示。
・特に自分で設定しなくても、各種多言語文字が適切なフォントで表示される。しかも、自力で設定することも可能である。(両方とも大事)
・画面上の書誌を、ふつーにコピーしてふつーにテキストファイルやExcelファイルにペーストしても、レイアウトがぐだぐだにならない。
・請求記号の表示を、実際に本に貼ってあるラベルと同じレイアウトで。
・書誌表示の「簡易モード」「詳細モード」「スタッフモード(NC書誌的に。欧米ではMARCモードというのがあるのがわりとデフォルト)」
・版違い・刷違い、出版者・販売者違い、非売品・売品違いなど、書誌上の差から別書誌になっているけど実際にはほぼ同じ値の書誌について、その所蔵を一括して表示させる機能。(いっしょじゃん、全部見せろよ、ていうの)
・表現形が同じやつの一括表示。
・↑これらは、いわゆる「この本を借りた人はこんな本も借りてます」よりよっぽど先にやるべき。
・同じ資料で書誌が図書と雑誌に分かれているもの同士を、相互リンクさせる。または、どちらか片方だけ見れば図書所蔵も雑誌所蔵もわかるようにする。(ただし、もっと根本的な解決が必要な気がする)
・書誌のNCID・ISSN・ISBNから、他のデータベース(NACSIS-WebCAT、WebCATplus、NDL-OPAC、BLOPAC、OCLC、インターネット書店のデータベース(Amazon、bk1、Yahoo、生協)、GoogleBookSearch、府立図書館、市立図書館、論文データベース等(Web of Science、CiNii、雑誌記事索引、ArticleLinker))へ。
・「似たもの検索」:分類・件名によるそれではなく、タイトルがリンク状態になっていて、同じタイトル(またはほぼ同じ)の書誌を再検索する。同じ著作のちがう版や、図書・雑誌の書誌、翻訳本等を見つけるのをサポートする。(たぶん”ほぼ同じ”ていうところがポイントになりそう)
・なんとなく、もっとこんな感じの本が他にないか、のサジェスチョン。
・書誌中の語句のあらゆるところがリンク状態になっていて、クリックすると、その語句で再検索する。
・ボタンをクリックすると、その書誌詳細ページへのURLがクリップボードにコピーされる(こういうのをパーマネントリンクっていうのかな)。
・書誌中の人名・固有名詞・学術用語等をクリックすると、wikipediaの該当記事が開く。(←書誌内容そのものの解説・案内という考え方。Aさんの著書を探してたらこの書誌にあたったんだけど、この共著のBさんって誰だろう、というとき等。)
・GoogleBookなり近デジなり貴重資料画像なりへのリンク。
(横断・統合検索)
・他の図書データベース:NACSIS-WebCAT、WebCATplus、NDL-OPAC、BLOPAC、OCLC、府立図書館、市立図書館
・インターネット書店のデータベース:Amazon、bk1、Yahoo、生協、ジュンク堂
・論文データベース等:Web of Science、CiNii、雑誌記事索引、ArticleLinker
・本文データベース:青空文庫、JapanKnowledge・・・
・電子ジャーナル・電子ブック:契約もの、オープンもの、NIIもの
・各種リポジトリ
・GoogleBookSearch
・別に契約してなくったってペイパービューでもいいんだからとにかく全文データベースとの統合検索。
・自館・学内で自作・公開している他のデータベース
・自館・学内で自作・公開している種々雑多なフォーマットの簡易資料リスト類
・とにかくその他のあらゆるデータベース(Z39.なんとかとかもはや関係なく)
・利用者が雑誌名でなく論文名で検索したときは、自動的にどっかへ何かしてくれるように。
(ILL支援)
・ILLオーダーの手前くらいの、その書誌のNC所蔵館一覧が出る画面で、所蔵館ごとに、複写料金と、これまでのILLオーダー実績から計算された到着までの平均所要日数が表示されるとか。
・ていうか、これまでのILL実績があるんだったら、その図書の郵送料金はもうすでにわかってるだろうからどっかに表示させとこうぜ、ていう。
(My系サービス)
・返却日の何日前にリマインダーのメールを送るとかいうのが自分で設定できる。
・検索中なりリクエスト中なりどのタイミングでログインしても、もとの状態のもとの画面に戻ること。(或いはそこから1ステップ先へ行くこと。少なくとも戻ってしまってもう一度同じ手順をふまなきゃいけないとかじゃなく。)
・過去に借りた図書のリスト。
(その他)
・iPhone対応。
・書誌がGoogleでヒットする。
・書誌データ・所蔵データその他を使って、週末プログラマー的な種々の人たちがいろんな便利な機能やツールを作っていけるような状態にある。(←こういうのを要するに何て言うんですか? OpenURL? これが「マッシュアップ」?? 「AIP」とか「API」とか言うやつ??)
・好きな書誌レコードを集めて、自分の本棚/ブックリスト(この本は何とか先生の何とかゼミに役立つとか必須とか)を作れる。
・その本について言及している書評・Amazonコメント・blog記事がその場で/ワンクリックで見れる。
・タグ付け。(OPAC内で/外部サービスで/ライブラリアン専用モード)
・ソーシャルブックマーク。(OPAC内で/外部サービスで/ライブラリアン専用モード)
・コメント貼り。(OPAC内で/外部サービスで/ライブラリアン専用モード)
・EndNoteやRefworksに対応
・パーフェクトなハンドアウトが印刷できる。それはどういうことかというと、いまからこの本を探しに行こうという時に、ワンクリックで印刷できたものを持っていれば、そこには書誌データも、所蔵データも、所蔵館の学内地図も、館内配置の地図も、閲覧係の電話番号も、開館日・開館時間案内(ゼネラルなのに加えて、向こう1週間のカレントなのも)、利用規則・貸出規則的なことも、もっとぜいたく言えば最寄のコピーセンターの場所も、A4一枚の中にコンパクトにまとめて書いてある、ていうの。
・↑これと似たのが、QRコードで携帯に読み込ませられる。
(超・その他)
・具体的な検索方法・画面遷移を動画で解説してくれる。例:http://www.youtube.com/watch?v=91wuBqlny50
・OPAC検索による資料の探し方が自然に身につく情報リテラシードラマ、またはラノベ。
2009年12月05日
岡村孝子が説く、発言・プレゼンのための実践的レッスン
たとえば会議や勉強会や研修会のようなところで、その時々に応じた発言をする。あるいは、ある程度準備するなどして、発表なりプレゼンなりをする。
そういう発言とかプレゼンとかいうのは、これは純粋に言語的能力なだけでも、内容的なものが備わってればすっとできるようなものでもなく、どこかしらその、場の空気をつかむ的なカンどころも必要だし、声の出し方・視線や表情のセットの仕方のような身体的なコツもいるし、それらを即座その場で当意即妙にコントロールし得るような精神的慣れがまず欲しい、ということになると、これはもう、普段やり慣れてない人が、ここぞというときにだけしようってゆっても、すぅっとできるようなもんではまったくない。
だから、小さな機会でいい、中くらいな場でいい、身内相手でいい、簡単なお題でいい、日常的にちょっとづつ、様々な場で発言するという実践的レッスンを積んでおくという必要がある。そのステップを踏んでおいて初めて、大きな場/お題でもある程度思った通りに発言・発表・プレゼンが可能な自分に近づける。
日常の実践的レッスンは、どんなんだっていい。会議でも業務MLでも、勉強会やシンポジウムの質疑でも、blogでもtwitterでも、その場所・そのメンツ・そのテーマ・そのメディアにうまくかなった発言を、適宜アウトプットする。
その繰り返しをやってないうちに、マジで必要ガチで重要なときだけ、それがうまいことできるよ、ていうのは、ふつーの人ならまずありえん。
日々はレッスン。ささやかな日常が用意してくれた大切なレッスン。
もちろん失敗もする。緊張もする。
失敗して恥ずかしい思いをする。痛い思いをする。冷たい汗や脂汗やいろんな汗をかく。胃酸がどっと放出されて急激な腹痛に苦しむ。10年経っても思い出すたびに身悶えする。
そういう痛い経験なんかほんとはしたくないんだけども、でも、それと引き替えにしてでも繰り返し、場数を踏んでおくくらいでないと、実践的レッスンを踏んでるということにはならないので。
あ、ここまで声高に言っちゃうと、排除な風が吹くんだね、これ書いちゃうとピクッてなる人いるんだね、という距離感をつかむとか、こういう底意地の悪い質問やツッコミをする人もいるんだね、とか、つい口を滑らせちゃうとへんなとこへ話がいっちゃうからほどほどのスピード感とか、そういうの。
そういうのを、緊張や失敗の胃の痛みと引き替えに、手に入れる。
加えて、その緊張や失敗の痛み自体に慣れるようにして、少しづつその痛みを感じなくて済むように、自分を成長させる。それは、自ら痛みを受け入れることでしか成し得ないから。
というようなことを、わざわざ江上みたいなもんが言葉を尽くして言わなくとも、岡村孝子はかの名曲『夢をあきらめないで』の中で、たったひとこと、こう説いておられます。
「せつなく残る痛みは 繰り返すたびに薄れてゆく」
痛みは繰り返すたびに薄れていくのです。
発言・発表の緊張や失敗という痛みは、自ら場数を踏んで繰り返すことで、薄れ、コントロール可能なものになっていくのです。
で、そういう日々のレッスンにおける繰り返しの場として、見知った顔ばかりが集まってるような場、しかも同年代の若い人ばかりで年上だの上司だのがいない場、取り扱ってるのは業務や図書・情報に関する身近なテーマ、というような、すこぶる内輪というかドメスティックな敷居低い場。
某勉強会とかが、まさにそれ。
そういう、失敗したり恥かいたりしたところで、てへっ、失敗しちゃったね、わはは、で済むような場でもってこそ、日常的に場数を踏んでおくべきであって、そんな、まあ言葉悪いかもしんないけど、つまんないステージのうちに積んでおかないと、シャレになんないマジなステージに上がって、あ、距離感わからへん、緊張してきた、言葉が出ない、二の句が継げない、ではもうふつーにアウト、ですよね。
某勉強会の10年企画だとか、某大の某世代某PACの講演会(まああれはだいぶ大きかったっすけど)だとかで、自ら積極的に発言とか質問とか出さなあかん、てゆってるのは、そういうあれです。
なんで、MLで発言ためらってる人はためらわない。勉強会でまだ発表してない人は自らすすんで発表する。聴いてる側の人は、ひとつふたつでいいから質問や意見を出す。いま自分はtwitterやってるからいいもんねー、ていう人は、いいもんねーじゃなくて、もうひとつ次のステップの負荷を自分にかけてみる。たとえば表に見えるところにblog書いてない人は、匿名でいいから書いてみる。ていうのをひとつづつやってみてくださいな、ということで。
そういう発言とかプレゼンとかいうのは、これは純粋に言語的能力なだけでも、内容的なものが備わってればすっとできるようなものでもなく、どこかしらその、場の空気をつかむ的なカンどころも必要だし、声の出し方・視線や表情のセットの仕方のような身体的なコツもいるし、それらを即座その場で当意即妙にコントロールし得るような精神的慣れがまず欲しい、ということになると、これはもう、普段やり慣れてない人が、ここぞというときにだけしようってゆっても、すぅっとできるようなもんではまったくない。
だから、小さな機会でいい、中くらいな場でいい、身内相手でいい、簡単なお題でいい、日常的にちょっとづつ、様々な場で発言するという実践的レッスンを積んでおくという必要がある。そのステップを踏んでおいて初めて、大きな場/お題でもある程度思った通りに発言・発表・プレゼンが可能な自分に近づける。
日常の実践的レッスンは、どんなんだっていい。会議でも業務MLでも、勉強会やシンポジウムの質疑でも、blogでもtwitterでも、その場所・そのメンツ・そのテーマ・そのメディアにうまくかなった発言を、適宜アウトプットする。
その繰り返しをやってないうちに、マジで必要ガチで重要なときだけ、それがうまいことできるよ、ていうのは、ふつーの人ならまずありえん。
日々はレッスン。ささやかな日常が用意してくれた大切なレッスン。
もちろん失敗もする。緊張もする。
失敗して恥ずかしい思いをする。痛い思いをする。冷たい汗や脂汗やいろんな汗をかく。胃酸がどっと放出されて急激な腹痛に苦しむ。10年経っても思い出すたびに身悶えする。
そういう痛い経験なんかほんとはしたくないんだけども、でも、それと引き替えにしてでも繰り返し、場数を踏んでおくくらいでないと、実践的レッスンを踏んでるということにはならないので。
あ、ここまで声高に言っちゃうと、排除な風が吹くんだね、これ書いちゃうとピクッてなる人いるんだね、という距離感をつかむとか、こういう底意地の悪い質問やツッコミをする人もいるんだね、とか、つい口を滑らせちゃうとへんなとこへ話がいっちゃうからほどほどのスピード感とか、そういうの。
そういうのを、緊張や失敗の胃の痛みと引き替えに、手に入れる。
加えて、その緊張や失敗の痛み自体に慣れるようにして、少しづつその痛みを感じなくて済むように、自分を成長させる。それは、自ら痛みを受け入れることでしか成し得ないから。
というようなことを、わざわざ江上みたいなもんが言葉を尽くして言わなくとも、岡村孝子はかの名曲『夢をあきらめないで』の中で、たったひとこと、こう説いておられます。
「せつなく残る痛みは 繰り返すたびに薄れてゆく」
痛みは繰り返すたびに薄れていくのです。
発言・発表の緊張や失敗という痛みは、自ら場数を踏んで繰り返すことで、薄れ、コントロール可能なものになっていくのです。
で、そういう日々のレッスンにおける繰り返しの場として、見知った顔ばかりが集まってるような場、しかも同年代の若い人ばかりで年上だの上司だのがいない場、取り扱ってるのは業務や図書・情報に関する身近なテーマ、というような、すこぶる内輪というかドメスティックな敷居低い場。
某勉強会とかが、まさにそれ。
そういう、失敗したり恥かいたりしたところで、てへっ、失敗しちゃったね、わはは、で済むような場でもってこそ、日常的に場数を踏んでおくべきであって、そんな、まあ言葉悪いかもしんないけど、つまんないステージのうちに積んでおかないと、シャレになんないマジなステージに上がって、あ、距離感わからへん、緊張してきた、言葉が出ない、二の句が継げない、ではもうふつーにアウト、ですよね。
某勉強会の10年企画だとか、某大の某世代某PACの講演会(まああれはだいぶ大きかったっすけど)だとかで、自ら積極的に発言とか質問とか出さなあかん、てゆってるのは、そういうあれです。
なんで、MLで発言ためらってる人はためらわない。勉強会でまだ発表してない人は自らすすんで発表する。聴いてる側の人は、ひとつふたつでいいから質問や意見を出す。いま自分はtwitterやってるからいいもんねー、ていう人は、いいもんねーじゃなくて、もうひとつ次のステップの負荷を自分にかけてみる。たとえば表に見えるところにblog書いてない人は、匿名でいいから書いてみる。ていうのをひとつづつやってみてくださいな、ということで。
これから海外の図書館へ行く人のために、のメモ
ドイツへ行くんだ、イギリスへ行くんだ、オランダへ行くんだ、中国へ行くんだ、台湾へ行くんだ、という。
海外の図書館を訪問・見学に行くときに、どうすればよいと思ったか、どういうことに気づいたか、という件については、短期で行ったことのある自分、短期で来る人を迎えたことのある自分、長期で行ったことのある自分、長期で行ってる間に短気で来る人を迎えたことのある自分、といういろいろな立場な経験から、これまでに何度も思いつく度に書いたりしてたし、だいぶ前にはそれで記事1本(http://hdl.handle.net/2433/84998)投稿したりしてるのですが、それでも、これから行くんだ、という後輩の人や同輩の人は後を絶たないので、またあらためていまのタイミングで、いま思いつけることを書いといたらいっかな、という。いま、なので、かつての繰り返しになるだけでなく、ちがうこと、矛盾することを言ってることになるとしても、特に気にはしない。
予習は絶対に必要。めちゃめちゃ大事。ここでいう”予習”ていうのは、その訪問先について調べようとしていること、知りたいと思うことを、事前にwebなり文献なりで勉強しておくということですね。
どこへ行こうというんであれ、いまどきwebサイトくらいどんな行き先にだってあるだろうし、小さいところであっても施設・組織の概要となにがしかのコンテンツ、中くらい以上のところであればPDFによるなにがしかの文書なりが載ってるでしょう。紙ベースの文献という意味でも、テーマの差はあれ、日本からわざわざ行きます、行きたいです、ていうような行き先なら記事・文書の類はどこかに発表されてるだろうし、言うたら、もう日本の誰かさんがすでに行って報告なりを出して終わってる可能性も充分に高いので、そういうのをつぶさに探して(探すの得意でしょ、そういう仕事なんだから)おく。そして目を通しておく。相手に余裕がありそうなら、メールでいろいろ相談したり資料を送ってもらう。自分に重要なテーマであれば自力でまとめなおす。たとえ見つかったのがwebページ半分にも満たない切れっ端だったとしても、それでも、目を通す通さないはぜんぜんちがうですよ。言語? がんばれ。
予習はなぜ必要かというと、いろいろ理由はあるにせよ、やっぱり一番には「相手に対する礼儀」だと思うですよ。
迎える側というのも結構気を遣うもので、何を説明したらいいか、どこを案内したらいいか、誰を呼んできておいたらいいのか、来訪者がよくあるようなところならまだしも、そういうことに慣れてない図書館/ライブラリアンさんだったら、それにかかる手間なり時間なりというのは相当のものがあるといってよい。そこへ来て、いざ当人が来てみたら、予備知識もない、問題意識もない、説明をただぼーっときいている、たまに質問したかと思えば、公表された記事類やwebサイトを事前に見ていればとっくに知れるようなことばかり。あるいは、基本的な前提知識なしに質問するからとんちんかんな的外ればかりゆってる。何が知りたくてここに来たの? 何のために来たの? ていうか、ほんとにうちに興味あんの君ら? というのが迎える側だとよくある。時間やお金の無駄である以前に、相手先の応対者に対して失礼じゃないか、という考え方ですよね。
予習は、自分の勉強のためだけにするんではない。時間を割いてくれている、迷惑をかけている相手さんへの感謝の意味をこめて、予習をするんだと。
そもそも、当日その場へ行ってその場で話を聴けばいいんだから、と思ってたところで、当日そんな余裕なんかあるわけがないですよ。初めてな土地、不慣れな交通機関を使って、時間の見積もりも正しくできず、時刻表通りに動いてくれるわけもなく、やっと最寄りに到着したかと思えば、右も左もわからんだだっぴろいキャンパスを、でっかいカバンとコロコロのケースをひきずりながら青息吐息で探し回って、約束にぎりぎりの状態で訪問して、しかも時差ぼけで昨晩はほとんど寝れてない。精神的にも時間的にも体力的にも最悪の状態の中で、どんな人柄かもわかんない初対面の外国人と、英語なり何語なりでやりとりする。こんな状態で、予習もなしに相手の説明をすんなり理解して充分な調査ができるとしたら、そんなスーパーマンは別にわざわざ海外行かなくたって仕事できるじゃないか、というくらい。ただでさえそんな余裕はないです。
逆に充分な予習があって初めて、そんなずたぼろの状態で説明を受けてもすんなり理解ができるというのはありますよね。相手の英語が早口で太刀打ちできそうになくても、すでに一度読んだことのあるような内容の話題だと、あ、あのことを言うてはる、と。そのうち、よくよく聴いていれば、なるほどあそこにああ書いてあったのは、こういう意味だったのか、こういう文脈での話だったのか、あの数字とあの話とはこうつながってるものだったんだ、というような、文献・字面だけではわかりにくなったような”実”のある理解ができるようになる。断片だったピースが脳内でぱたんぱたんとつながっていく、心地よさ。
そうなればシメたもので、多少の精神的・思考的余裕もうまれてくるから、相手の説明をただ聴いているだけではなくて、「あ、いまの話はおたくのサイトで読みましたけど、じゃあ実際にはこういうことだったんですね」というようなことを差し挟めるようになる。すると相手は、お、こいつはこの話をそういうふうに/その程度まで理解してるんだ、じゃあ、こういう補足をしたろう、つって、もう三言五言説明を加えてくださる。まあゆっても、説明する側だって最初のうちは相手が何を知ってて何をわからずにここにきてんのか、ちゃんとは把握してないままに説明せなあかんわけなんで、おおまかなあたりさわりのない話をせざるを得ないんだけども、そこへ来て聞き手がふぅっと自分の理解の立ち位置を示してくれれば、話しても、ああなんだ、だったらじゃあこういうこと言えばいいんだね、と安心して踏み込んだ話に移行できる、というものですよ。で、そんな踏み込んだ話をしてもらえると、聞き手の理解がさらに深まり、そしてさらにコメントや質問を差し挟む。答える。これが2-3ターン繰り返されれば、ちょっとしたディスカッションのできあがり、となる。お互いに満足。よろしいじゃないですか、ねえ。それもこれも、予習があってのこと、てわけですよ。
そう、ディスカッションが大事。
”予習”するのはいいんだけど、結構それでやっちゃうのが、事前質問をとてつもなく大量に送りつけてしまう、というパターン。もちろん、事前に質問を送るのは効果的なやり方なのでそれ自体はいいのですが、質問数が50だの100だのとなってしまうのはいかがなものか、と、我が身を振り返ってみても思います。だってねえ、わかるですよね、毎日忙しくしてる自分のところに、来週そっちに行くからこれに答えてね、つって、50や100ものわけわからん質問を叩きつけられたら、自分、どうなるか、っていうの。
それで実際に訪問して、日本側が質問を投げかける、相手がそれに答える、さらに質問する、相手が答える、記者会見じゃないんだから、ていう。いくら調査のための見学・訪問とはいえ、それに終始してしまうんでは迎える側は、苦労して自分の情報をアウトプットする一方向、得るものは特に何もない、ということになってしまう。それではやっぱり相手にも悪いし、せっかく面と向かって会って話してるわけなんでも、もっとこちらからも積極的に話を出しに行く。それは、単に自館の事情・情報をプレゼンせよということだけを言うんではなくて、その話題・テーマについて自分はどう思うのか、どういう考えを持っているのか、相手の説明内容や相手館の事情をどう評価するのか、どう考えるのか、あるいはそもそも日本ではどういう状況にあるのかどういう問題があるのか、それについてどう考えるのか、そういうこちら側コメントを適宜まぶしながら(適宜、であって、がっつり、だとまたちょっとちがう)その場の話を進めていく。そうすれば、まあある程度のギブ&テイクなディスカッションができるんじゃなかろうか、と思うのですよ。
・・・難しい? うん、難しい(笑)。だからまあ、いきなり何もかもは無理だと思うんですけど、とっかかりとしてじゃあ、「相手の説明に「それはすごい」「それは良い」とか言う」というのが第0.5ステップで、「すごいや良いを言うときに、何がすごいかを相手の言葉のオウム返しでもいいから言う」のが第1ステップ、「何故すごいかの理由を付け加えて言う」のが第1.5ステップ、つうんでどうすかね。
”復習”はできるだけ早いうちに。
というのも、たとえばじゃあこの出張の報告書提出が1ヶ月以内とかに指定されてます。で、帰国後はいろいろと溜まってるからそっちを先にして、調査のまとめはあとまわしにします、という。これはやばい。何がやばいって、さっきのようなずたぼろの状態で走り書きした自筆メモなんか、1週間も経てば、何書いてあるんだかいっさい解読できない、ていう問題。話を聴いた時点では、ああ、いまのひとことはなるほどだなあ、つって、パパッと書いた1単語2単語の走り書き。文脈もなければ主語もない、なんのことを書いたんやらいっさいわかんない。1週間どころか、刺激・見聞の多い海外滞在を送ってたら1日2日でもだいぶ危ないもんなので、まあできれば、まず最初のとりあえずのまとめ・復習は10分20分でいいからその日のうちにやってしまう、のが良いと思いますよね。
あたくしがいつもやってるのは、訪問しました、取材終わりました、メモの走り書きが束になってばーっとできました。で、辞去して外へ出る、街へ出る、コーヒーショップ的なところを見つけてアイスコーヒーなりをいただく、脳がヒートアップしたのをゆっくり冷まして、ひと心地おちついたところで、先ほどのメモの走り書きの束を取り出す。そこへ、だいたい鉛筆なりボールペンなりの黒で書いてありますから、その上から直接、今度は赤のボールペンで、読めない字を清書したり、主語や語句を補ったり、文脈や見出しを補記したり、区切り線や矢印を加えて情報を整理する。その日のうちにこういう整理をやっておくだけで、後の整理の楽々さがだいぶちがう、次に読むのが1−2週間あとになったとしても落ち着いて読み返せる、という感じですよ。
あとは健康と天候にお気をつけて。
天候は、特に冬だと、列車遅れる&飛行機飛ばないのなんか日常茶飯事と思ってプランニングしておいた方がいいですよ。移動日は基本一日使うという算段で。
では、いってらっしゃい。
楽しんできてね。
2009年12月03日
京大講演会「次世代OPACを考える : 目録情報の視点から」についてのメモ
京都大学図書館機構平成21年度第2回講演会 「次世代OPACを考える : 目録情報の視点から」
http://www3.kulib.kyoto-u.ac.jp/kenshu/archive/091127kouenkai/index.html
2009.11.27
●渡邊隆弘(帝塚山学院大学)「次世代OPACとこれからの目録情報」
・日本の次世代OPACの議論は、「検索機能・システム・サービス」の面に偏りすぎではないか。「目録情報」のあり方についての意識が(特に日本では)薄いのではないか。
・これまで典拠コントロールはどのように利用者に使われてきたか
キーワード入力(正しい入力をユーザに強要する)/インデクスのブラウジング/リンク
→ファセット型ブラウジング
・限界がある。書誌・標目上にわざわざ書かない情報。シソーラス的な階層構造が活用されない。
・NCの件名情報は、MARCみたく、どれが地理・どれが形式いうようなタグ的なもんとかついてへんし、ファセットにするのがしんどいねん、と。
●清田陽司(東京大学)「知識体系の新たな融合 : 情報探索と件名標目表の活用をめぐって」
・フォークソノミーには、コミュニティを作り出す力がある。
・テーマグラフでは、拡散してしまわないように、NDLSHにたどりつかないようなカテゴリタグはカットしてしまう。
・図書館の最大の価値は、情報資源の多様性にある。その情報資源を、いかにユーザに有効に提示することができるか、がカギ。
・”個人の知識欲”に”図書館”はどう支援できるか?
●田辺(慶応・メディアコミュニケーション研究所)「次世代OPAC実装への取り組み」
・FRBRモデルでの書誌を作成する・実演(Enjuを使って)
・EnjuはFRBRモデルを採用している国内唯一のシステム
・各種のWebAPIに対応・・・RSS/Atom, MODS, OAI-PMH, iCalendar
・従来の目録作成は、書式のマス目を埋めていく。FRBRは積み木で像を組み立てていくイメージ。閉じてない。
・テーブルの数がやたらと増えているので、システムにも影響が出るし、入力の手間も増える。
・自動化・集中化が必須??センター館構想??
・Project Next-L 総合目録 というモデル
センターでWork・Expressionを管理
ローカルでManifestation・Itemを管理
・Portaから書誌をコピーしてとってくる
→登録する (←ここのタイミングが受入業務であり、受け入れはどこの図書館でもやるので、そのタイミングで目録登録ができる)
→総合目録にも登録
・図書館システムを考えることは、すなわち、目録を考えること
●ディスカッション
・機械的に提供するサービスの、○○パーセントの誤り・ノイズが、ユーザにどこまで受け入れられるのか、それよりもメリットの方が受け入れられるのか、というトレードオフ。
・フォークソノミーはカタロガーにこそやってもらうのがいいと思うよ。それにはwiki的な仕組みを使えるよ。
●江上コメント
・やっぱり、宮澤先生の「書誌ユーティリティ」本・最高伝説。
・ファセットブラウジングはノースカロライナの次世代OPACで火がついた説がほんとなら、日本発のまだ見ぬ将来型OPAC機能も可能なはずだと思うんだぜ。
・FRBRを”ふぁーばー”と言う人と”えふあーるびーあーる”と言う人といる。江上は後者派。DRFの”だーふ”も嫌い、ぱっと聞きで何のこっちゃわからん。
・Wikipediaは原典として採用すべきでなく、調べ物の出発点とすべき、てwikiの創始者の人がゆったらしいけど、それを言うたら、ほんまは冊子の百科事典だってそういう性格のもののはずだと思う。でもたぶんその意味は両者でちがう。
・webと図書館の対比、は、いままでいろんなことが言われては消えてったり残ったりしてったけども、清田先生のこの話は、少なくとも向こう10年は変わらず拠り所にしていける考え方だろうなと、なんとなく思っている。
・図書館システムを考えることは、すなわち、目録を考えることなんだ、と言われた。ということは、その目録を考える(考えたがってる)のが旧来の頭の固いベテランだけだとよろしくないと思う。とはいえ、逆に、お若い頼りがいのある人らは、目録の話(やっぱりしばらくは旧来型の図書館ライクな仕組みも関わってかなきゃならん現実だと思うので、そういうの)をどこまで理解できるだろう。実務経験がなきゃダメだ、とは言わんけども、がっつり関わって理解するという機会が業務上どんどん少なくなってる現状で、さて、どこまで、と思う。
・ディスカッションのターンで、京大の人、しかも若手、から発言も質問もまったくでなかったことに、少なからず意気消沈している。常連に発言させてる場合じゃないだろう、と。どうせなら司会も「ここでせっかくなので、若い人に発言してもらいたいとおもいます」的な流れを作りゃいいんだな。
・話自体は随所で聞いた話ではあるけども、その向こう側にあるような「良いひとこと」をたくさん聞けた会でしたよ。だからアップされたレジュメとかより、京大のオープンコースウェア?にアップされるという当日録画のほうを期待してください、ぜひ!
・江上の提案:webcatなりNDLOPACなりのデータベース的なのをwikiにして、ライブラリアンが随時自分で、件名付与したりフリーでタグをつけたりっていうフォークソノミー的なことに限らず、書誌同士を関連づけしたり、評価や付加情報を記入したり、ていうことをできるようにすれば、そういうの好きなライブラリアンなんか山のようにいるはずだから結構いい仕組みになると思うよ。ライブラリアンズコメント、ていうようなフィールドを1個つくる。