2010年06月27日

海外の文献が欲しくて複写を取り寄せたときの、とある顛末(記録)

 一部フィクション加工にて。

 OCLC Firstsearch を検索していて、とてつもなく魅力的なタイトルの1点もの文献(@アメリカさん)を発見。

 1つしかない所蔵大学のOPACを検索。
 書誌を見ると、ページが”○○ leaves”だし、よく見ると注記に「うちの大学のなんちゃらいうイベント(○○年)で賞されたエッセイ」だというので、私家製本的なものだなあ。

 この大学の図書館のホームページのILLサービスページを確認する。博士論文についてのポリシーと同一項として、「学部生の賞されたエッセイ」については「この大学の”文庫”部署から買え」という説明がちゃんと書いてある。
 このちゃんと書いてある感は、学ぶべき。

 でも、そう書いてある以上のことは何も分からない(笑)ので、とりあえず関係しそうな部署のメアド複数に、「どうしたらいいの?」メールを送る。

 ”文庫”部署(←これもちょっとよくわからない、アーカイブ的なところ?)から、添付ファイル付きで、「ここに書いてある見積もり値段(20USD程度)でよければ、この書類が申込書になるからサインして、小切手をこっちに郵送せよ」、とおっしゃる。
 その小切手は、アメリカで我々が換金できるものでなければならない、とおっしゃる。

 郵便局で「国際郵便小切手」なるものを購入。手数料やらなんやらで、たくさん千円・・・。

 申込書と小切手を送る。

 1ヶ月応答なし・・・。
 アメリカさんのこととは言え、遅くないか?

 当の”文庫”部署担当者に、「もう1ヶ月経つけど、どないです?」と問い合わせ。

 返事。「いや、小切手は届いてない。金も引き出されてないでしょ? 再送してよ」とおっしゃる。

 いやいやいやいやいや、アメリカさんの感覚では小切手は相手が換金しようとしない限り払う側の負担も発生しないかもしんないけど、今回こちらが送った国際な小切手は、日本の郵便局にて先払い、なので、届いてないとか無くなったとかいうのはめっちゃ困るんですけど、たくさん千円!

 と、訴えの返答をしようとしたけど、いや、困るつってもここまでの理屈では少なくとも「向こうには非がない」状態なので、この返答では向こうは動かんな、と思いとどまる。

 で、こういうこともあろうかと、トラッキング可能なEMS(国際スピード郵便)で送っておいたのさ!
 手元に保管していたEMSの伝票をチェックすると、item numberがわかる。

 日本の郵便局ホームページの国際郵便追跡検索http://tracking.post.japanpost.jp/service/jsp/refi/DP311-00100.jsp )でitem numberから検索して、現在までのデリバリー状態がどうなっているかを確認する。
 なんと、京都で投函してから3日後には「お届け先にお届け済み」となっているじゃないですか!

 但し、この日本の郵便局ページで分かるのは、届けられた日時と、届け先のZIPコードのみ。
 この情報だけではやはり先方が動くことはあるまい。

 アメリカさんの郵便局であるUSPSの「Track & Confirm」http://www.usps.com/shipping/trackandconfirm.htm )というので、検索してみる。

 めっちゃ詳しい情報が出た!
 曰く、
 ・ステータスとしては、デリバー済みである。
 ・何年何月の何時何分に、○○大学メールセンター、というところにデリバーされ、その住所とZIPコードはどこそこである。
 ・そこで受け取りのサインをしたのは、A. B****氏である。
 ・そこへ届くまでの経緯は、JAPANのどこそこから関空からニューヨークから・・・である。

 検索結果の下の方に案内があって、「誰が受け取りのサインをしたかのもっと詳しい情報をメールで送るぜ」とおっしゃるので、クリックして申し込んでみる。

 しばらく後、メールが届く。
 メールの添付ファイルには、この伝票の受け取りサイン部分が画像として貼り付けてあって、受け取ったらしきA. B****氏のハンドライティングなサイン、ブロック体のサイン、それからこの受け取り者の受け取った住所、が分かるようになっている。
 こんなん見れるんすか、すげえな。 @_@~~

 Googleマップで、この受け取られ住所と、メールセンターなるものの位置を確認しようとする。が、詳細はわからない。どちらも、Googleマップの示す大学キャンパスの範囲からはちょっと漏れた位置にあるんだけど、さてこれが、Googleマップさんのよくある不正確さによるものなのか、厳密なキャンパス内じゃないけど大学施設が近所に点在しているというパターンなのか。

 とりあえずこれだけの情報でもって、とりあえず件の大学”文庫”部署にメール。
 ・私は何月何日に送ったんだよ。
 ・USPSはおたくに何月何日に届けたと言ってるよ。
 ・そのUSPSのトラッキングの画面がこれだよ。(画面コピーをPDFで添付)
 ・ほら、USPSがメールセンターに何月何日に届けた、って書いてあるでしょ。
 ・だからちょっと、受け取り者のA.B****さんにきいてみてくんない?
 ※但し、住所に若干のブレがあるというネガティブな情報は見送って、とりあえず様子を見る

 どんなケンカをふっかけられることになるかもしれない・・・と、どきどきしながら返事を待つ。

 返事、きたーっ!

 返事「ヘルプをありがとう。確かに受け取っていました。この責任は完全に私のほうにあります。あなたのご不便とトラブルを真摯に謝罪致します。さっそく本日コピーを送ります。あなたの迅速で的確な対応に感謝します。もう一度、私の不注意をお許しください。」

  完  全  勝  利  




 ・・・・・・但し、実際にコピーが届いたのはさらにその1ヶ月後でした、と。ま、いいけど(笑)。

posted by egamiday3 at 09:30| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする