2011年02月28日

Facebook関連の某所への草稿を極試験的に晒す試み(あとで消します)


 昨年末頃から、日本でも「Facebook」が広く話題にあがり始めたように思います。もちろん、それ以前からこのサービスはありましたし、本国アメリカだけでなく海外の多くの人がこのSNSに参加し、すでにインフラ化すらしていたのですが、日本で、身近なwebサービスとして話を聞く機会が増えた、あるいは、自分でも登録をしようかどうかという”手の届く範囲”に感じられるようになった、というのは、多くの人にとってはやっと最近のことなのではないでしょうか。
 このFacebook、今後どれだけ日本で、一般に浸透するwebサービスになり得るのか。私にはまったくわかりません。海外であれだけ浸透しているものが日本だけ広まらないことはないだろう、と思う一方で、単に映画の宣伝が一時的に効いてるだけじゃないか?、という疑問もぬぐえない。この記事がみなさんのお手元に届く頃、あるいは次の夏の全国大会あたり、Facebookがあたりまえの存在になってるのか、一部の人のものでしかないのか、おおむねスルーされちゃってるのか、ちょっと読めません。

 図書館で言えば、海外ではライブラリアン個人が学生・利用者とのコミュニケーションをとるため、レファレンスサービスを行なうために活用している、という話も随分前から聞きますし、BL・LCをはじめ、館の大小を問わず、図書館がFacebook上に公式ページを設置して、広報や情報発信、お客との双方向コミュニケーションに役立てている、という話もよく聞きます。オーストラリア国立図書館では「積極的に使いなさい」と職員に言われているくらいです。参考までに、カレントアウェアネス・ポータルで「facebook」関連記事を検索してみて下さい。(→ http://current.ndl.go.jp/search/apachesolr_search/facebook
 日本の図書館でだって、サービスに、広報に、情報発信に、活用しない手はないとは思うのですが、それにしても、利用者さんはじめ国内である程度浸透してくれていないことには、館として手を出していいものかどうかもなかなか判断がつかない。このあたり、登録者以外でも自由に閲覧ができるようなブログやYoutube・Ustreamなどとは、若干事情が異なるところですね。

 ただ、まあ何にせよ、とりあえずのぞいてみて実際に使ってみないことには、プラスともマイナスとも言いようがありませんよね。

 私も一応、Facebookのアカウントを持っています。が、残念なことにほとんど利用もログインもしていない、というのが実情です。正直なところ、仕組みもちゃんとはわかっていない。海外の図書館や大学・機関がいくつも作っている”専用ページ”へのアクセスも、ほとんどしたことがない。
 でも、そのくらいにぼんやりとしかFacebookのことをわかっていない、使っていない私であっても、些少ではあるけれども、こんな使い道があるな、こんなメリットがあるみたいでよかったな、と感じることがいくつかあります。ここではそれをご紹介することによって、同じようにぼんやりとしかFacebookのことをわかっていなくて、まだ手を出すことに躊躇している、という方々の気持ち的な敷居を、少しでも下げることができたら、Facebookに参加してみるというきっかけになってもらえたら、というふうに思います。

(1) 海外のライブラリアンとつながりを持ちやすくなる。
 出張等で海外に出向いてライブラリアンと会う機会のあった方、逆に海外からの訪問を出迎えた方、留学生や来日研究者とカウンター越しになかよくなった方、とりあえずそこから始めてみるのはどうでしょうか。欧米であれアジアであれ、海外の方であればかなりの高確率でFacebook上にいらっしゃるのを見つけることができます。私が初めてFacebookに招かれたのもアメリカの知人からですし、その後、たくさんのライブラリアンとつながりを持てるようになりました。年に数えるほどしかログインしなくても、つながりはつながりですし、何かあったときには良かったと思えるつながりになります。
 すでにmixiやtwitterを使っていらっしゃる方なら、例えば、mixiは国内用、Facebookは海外用、というように使い分けてみるのはいかがでしょうか。もうひとつの”顔”を持つことで、あらたな自分を発見するかもしれません。そうでなくても、簡単な英文をポストし続ける”英語日記”代わりにでも使って、英語の勉強ツールにしてしまってもいいのではないでしょうか。

(2) はてブ→blog/twitter/Facebookでものぐさ連携
 それでも、あまりに自分がこのFacebookを活用してない現状をかえりみて、もったいなさを感じましたので、何かちがう使い方はないものか、と考えました。そこで思いついたのが、私と友人登録をしてくださっている海外在住の日本研究ライブラリアンのみなさんに、日本の情報を投稿で流そう、というものです。
 Facebookの中核にあるのが、blogやtwitterのようにその時々の自分のコメントを投稿して、いろんな人たちに見てもらえる、という機能です。ここに、「海外における日本研究・日本資料」に関連するニュースやwebページなどの情報を随時投稿していくことによって、私の”フレンド”である日本研究ライブラリアンの人たちの目にその情報が触れる、ということができれば、何かちょっとでもお役に立てるのではないか、と思いました。
 とはいえ、毎回Facebookにログインしに行って、それから投稿する、というやり方では、面倒が多くて長続きしそうにありません。そこで、「はてなブックマーク」というソーシャルブックマークサービスから、Facebookへ自動的にその情報が流れるような仕組みを、なんとか形づくってみました。
 以下、その流れです。(各サービスの概要については割愛します)

 「Googleアラート」や「GoogleRSSリーダ」で、海外日本研究に関する情報を見つける。
 →Firefoxでブラウジングする。
 →Firefoxに組み込んである「はてなブックマーク連携アドオン」で、その場でブックマークする。このとき[JLA短信]というタグをつける。
 →「twitterfeed」に、はてなブックマークの[JLA短信]タグのみのRSSを受信させる。
 →「twitterfeed」が[JLA短信]タグのついたブックマークの情報を、Facebookの自分のアカウントと、twitterの”JLA_line”というアカウントとに、自動的に投稿する。
 →twitterの”JLA_line”に自動投稿された情報は、1日1回まとめられた記事として、ブログに自動投稿される。

Facebook: toshinori.egami
Twitter: JLA_line
「海外日本研究と図書館のブログ」: http://jlablog.seesaa.net/

 このように、他のwebサービスと適当に組み合わせることによって、有用な情報を見つけたその場で数クリックすれば、Facebookにも、twitterにも、blogにも、ほぼ自動的に情報を流すことができるようになりました。
 ただ、この方法が本当にスマートな方法なのかは私にもちょっとよくわかりません。もっと簡潔な方法があったら、ぜひ教えてください。

 そして、それでもやっぱりFacebookをよくわからないとおっしゃる方。私がFacebookで受け取ったアメリカのライブラリアンからのコメントを紹介します。
 「日本にはmixiや2ch(?)があるんでしょ。無理にFacebook使わなくてもいいんじゃない?」
 おっしゃる通り(笑)。

posted by egamiday3 at 07:48| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする