2013年11月18日

シンポジウム「総合資料館の50年と未来」に行ってきました・記録

 2013年11月16日、京都府立総合資料館で行なわれたシンポジウム「総合資料館の50年と未来」を聴いてきましたので、その記録です。


総合資料館開館50周年記念シンポジウム
「総合資料館の50年と未来」
平成25(2013)年11月16日(土) 10:30〜17:00
京都府職員研修・研究支援センター

「文化資源の保存・活用のために」吉見俊哉氏
「文化資源保存の重要性−マンガ研究の立場から−」吉村和真氏
「総合資料館の実力」松田万智子・岡本隆明
「総合資料館の50年と新館構想」井口和起
「新資料館と国際京都学センターに望むこと」長尾真

・【イベント】京都府立総合資料館開館50周年記念シンポジウム「総合資料館の50年と未来」 (11/16・京都) | カレントアウェアネス・ポータル
 http://current.ndl.go.jp/node/24620
・USTREAM: KPLA: 京都府立総合資料館
 http://www.ustream.tv/channel/kpla

・京都府立総合資料館開館50周年記念シンポジウム「総合資料館の50年と未来」 #総合資料館20131116 - Togetter
 http://togetter.com/li/591126
・「総合資料館の50年と未来」 参加記(前篇) - みちくさのみち
 http://d.hatena.ne.jp/negadaikon/20131117/1384686745

 当日結構たくさんツイートしたし、大根さんブログはあるし、さっき見たらなんかtogetter2つできてたし(笑)で、もうあたしのほうから特に付け加えることはあまりないので、以下、記録としてあたしのツイートを時系列で並べて置いておきます。適宜ご参照ください。
 (末尾の6桁数字は、時:分:秒)

 今回のシンポジウムでは特に
(1) 全体像を把握しどのような世界をデザインしていくべきかについて、吉見先生の「文化資源の保存・活用のために」
(2) その実現のため、具体的な活動方針・構想としての、井口先生の「総合資料館の50年と新館構想」
 の2つががっちり仕上がっていて、今後の文化学術資源やそのアーカイブにまつわる議論はここをスタート点として行なわれるべきじゃないか、と思うくらいでした。
 パワポ・配付資料が公開されたら一番いいんですが。出たら誰か教えてください。

・京都府立総合資料館50周年記念シンポジウム「総合資料館の50年と未来」11/16 1030-1700 吉見俊哉・吉村和真・松田万智子・井口和起・長尾真の各氏講演+ディスカッション #総合資料館20131116 (101454)
・(´-`).。oO(長い一日になりそうだ・・・) #総合資料館20131116 (101505)
・本中継はustream中継を行ないますって書いてあるけどそんなツイート流れてたっけ?? #総合資料館20131116 (101603)
・Ustream中継やるんですって>京都府立総合資料館50周年記念シンポジウム「総合資料館の50年と未来」 http://www.ustream.tv/channel/kpla #総合資料館20131116 (101938)
・まあいつもの通り、ゆるっと聞いて、ゆるっとつぶやきます。 #総合資料館20131116 (102056)
・5分ほど送れて始まります #総合資料館20131116 (103101)
・(´-`).。oO(どうせみんな午後にならないと来ないんでしょ・・・) #総合資料館20131116 (103430)
・始まるそうですよ #総合資料館20131116 (103551)
・副知事あいさつ。オープンな資料館にしたいとの意図。 #総合資料館20131116 (103914)
・北に国際港としての舞鶴、南に学術研究開発のけいはんな。そのけいはんなの旧しごと館を文化財の拠点に。それを結ぶデザイン。 #総合資料館20131116 (104252)
・グランドデザイン的な話をしている。 #総合資料館20131116 (104448)
・#総合資料館20131116 / “今日のニュース:京都府新副知事 就任へ抱負 山内氏、太田氏に聞くって話題になってるけど? - livedoor Blog(ブログ)” http://htn.to/qDDtUP (104752)
・吉見俊哉「文化資源の保存活用のために : 知識循環型社会における集合知と記録知の統合」 #総合資料館20131116 (104852)
・1000年の話をしますんで、1章目で500年の話をしますw #総合資料館20131116 (105003)
・序・文化とは何か。 #総合資料館20131116 (105032)
・カルチャーは、「文化」ではなく「人を耕す」ということ。 #総合資料館20131116 (105204)
・ナポレオンのフランスがフランス「文明」を大陸に席巻させようというのに対し、ドイツはドイツの「文化」があるんだという、文明vs文化の対立。この対抗軸が重要なんだ、という話。 #総合資料館20131116 (105341)
・宗教・神の価値観から、世俗の文明・文化へ。 #総合資料館20131116 (105438)
・ドイツの「文化」→大学。イギリスの「文化」→シェークスピア。国民の根拠としての文化。 #総合資料館20131116 (105547)
・ところが日本ではこの「文明vs文化の対立構造」がないままに文明も文化もふんわり輸入しちゃった。 #総合資料館20131116 (105629)
・(´-`).。oO(この序章だけで90分話してもらえんかな・・・) #総合資料館20131116 (105729)
・グローバルな「文明」秩序 vs 多様性としての「文化」 #総合資料館20131116 (105755)
・1・グローバル化と情報爆発の500年 #総合資料館20131116 (105847)
・(´-`).。oO(あてられたwww) #総合資料館20131116 (105906)
・大航海時代のグローバル化っていうのは短気に一気に起こった。そのキーになったのが銀。16世紀の銀産出はメキシコ・ペルー・日本の石見。 #総合資料館20131116 (110121)
・グーテンベルクとコペルニクスの話。 #総合資料館20131116 (110304)
・コペルニクスは、グーテンベルクによってもたらされた大量の書物に蓄積され流通された天文学的なデータをもとに、地動説にいたった。中世から近代への重大なメディア革命・情報革命。 #総合資料館20131116 (110452)
・16世紀の情報爆発・メディア革命。これは、中世的な大学システムのおわりでもある。知識を求めた放浪から書籍の流通へ。秘伝から公開へ(社会の記憶のあり方の変化)。 #総合資料館20131116 (110730)
・メディア革命が社会革命になる。宗教改革。科学革命。国民と国語(母国語)の形成。 #総合資料館20131116 (110758)
・21世紀の情報爆発。それ以前のマスメディアの発展(1対多)、文化の大量生産大量消費。からの、デジタル・ネットによる情報爆発。 #総合資料館20131116 (110952)
・グローバルコミュニケーション(グローバル化)+ビッグデータ(情報爆発) #総合資料館20131116 (111155)
・グローバルな知識循環型社会、について。近代(16-20世紀)は量的右肩上がりの豊かさ・大衆消費。21世紀は、一方通行の生産→消費ではなく、蓄積→リサイクルという循環による価値創造、ではないか。 #総合資料館20131116 (111451)
・(´-`).。oO(おい、MAULIは(c)偉大なのか!?!?) #総合資料館20131116 (111526)
・マスコミ型情報社会から→ネット×アーカイブ型知識社会へ。 #総合資料館20131116 (111638)
・日本って、非西洋の中では、近代と相当長々格闘してきたところなんだよね、っていう話。 #総合資料館20131116 (111714)
・大学人の立場から、知的価値創造のトライアングルについて。 #総合資料館20131116 (112059)
・(´-`).。oO(いまちょっとマジで大事な話だったので、聞き入ってました。) #総合資料館20131116 (112154)
・2・エンサイクロペディアと集合知 #総合資料館20131116 (112241)
・いまガンガンとばしましたw #総合資料館20131116 (112256)
・エンサイクロペディア的な知。フランス百科全書がもっとも重要なのは、大量の執筆者がいたということ。しかも過半数が学者じゃなく”実務者”。つまり知識の集積編集それ自体がネットワーキングなんだということ。 #総合資料館20131116 (112425)
・だから西周はエンサイクロペディアを「百学連環」と訳した。これは正しい。 #総合資料館20131116 (112539)
・近代日本における百学連関は、これは「研究会」だと思う。知のネットワーキングという「研究会」文化。いろんな研究会がうまれてきた。これはエンサイクロペディアなんだ、と。 #総合資料館20131116 (112652)
・3・アーカイブと記録知 #総合資料館20131116 (112735)
・311は、高度情報化社会で起こった、莫大な記録が残存する災害。 #総合資料館20131116 (112809)
・問題は、それらの莫大な記録がまとまらない、つながらない、その仕組みがいまの日本社会にない。いずれ消えるだろう。そうならないようにする、活かしていくのが我々の責務。 #総合資料館20131116 (112857)
・それぞれがムラのようにかたまって、連携・統合していけない。日本の一番弱いところ。 #総合資料館20131116 (112937)
・「どこにも属さない膨大なメディア文化資産」、これが新たなる文化資源としてあふれている。このことに、我々は311によって気づかされたのだ、と。 #総合資料館20131116 (113104)
・21世紀の2度目の情報爆発に対応するためには、「どこにも属さない膨大なメディア文化資産」のための仕組みが必要なんだ、ということ。 #総合資料館20131116 (113225)
・例:テレビ番組の脚本は数百万規模であるはずだが、多くがすでに散逸。「どこにも属さない」ため。 #総合資料館20131116 (113413)
・(´-`).。oO(これ15回講義で聴きたい・・・) #総合資料館20131116 (113434)
・例:有名どころでない人びとによる記録映像。これも失われていく。記録映画のアーカイブ化が必要。 #総合資料館20131116 (113558)
・4・知識循環型社会の価値創造基盤。 #総合資料館20131116 (113611)
・リサイクル・利活用の仕組みをどう構築するか。 #総合資料館20131116 (113742)
・20世紀の大量消費社会から、→21世紀の知識循環型社会へ。MALUI連携。 #総合資料館20131116 (113911)
・(´-`).。oO(なぜか「MALUI連携」を口にすると半笑いになってしまう現象) #総合資料館20131116 (113949)
・知的財産を公共的に利活用できる仕組みが必要なんだよ、まじでそうなんだよ・・・ #総合資料館20131116 (114144)
・人づくりが必要。専門職としてのデジタル・キュレーター。その育成と雇用。地域サポーター、地域エディタ、デジタルアーキビスト。大学院重点化で量産されたポスドクの専門性を活用すべきではないか。 #総合資料館20131116 (114327)
・”わかりやすい”文化資源だけではなく、我々とともにあるなんでもないような文化資源、多種多様な文化資源。それをとりあつかえる専門的なナショナル・アーカイブが必要。吉見説では京都・東京・仙台に。 #総合資料館20131116 (114520)
・ロンドンからオリンピックのあり方がかわりつつある。スポーツ・経済だけでなく、文化的基盤の整備をめざしての2020東京五輪であるべき。 #総合資料館20131116 (114702)
・おしまい。 #総合資料館20131116 (114724)
・I'm at Chang Noi http://4sq.com/1ihCVC0 (124846)
・もうすぐ再開 #総合資料館20131116 (130929)
・Ustream中継やるらしいよ。午後は京都精華大学漫画学部の吉村先生や我らが長尾真先生など。>京都府立総合資料館50周年記念シンポジウム「総合資料館の50年と未来」 http://www.ustream.tv/channel/kpla #総合資料館20131116 (131211)
・(´-`).。oO(暖房故障のおしらせ・・・) #総合資料館20131116 (131311)
・再開します。 #総合資料館20131116 (131511)
・吉村和真「文化資源保存の重要性 : マンガ研究の立場から」 #総合資料館20131116 (131529)
・京都国際漫画ミュージアムの概要。マンガ研究と文化資源の問題。 #総合資料館20131116 (131632)
・会場のほとんどがマンガミュージアム行ったことあり。さすが。 #総合資料館20131116 (131656)
・マンガミュージアムは、アーカイブ+人的交流拠点として構想したんだけど、当初はマンガ収蔵庫の予定だった。だが最重要は旧龍池小学校の地元の人たちの理解。地元の人たちの小学校への思いはとても熱い。 #総合資料館20131116 (131937)
・建物はほぼそのままのこす。運動場は芝生で人びとが過ごせる場所。これがこのミュージアムらしさになった(当初は予期していなかった)。地域の人びとやマンガ読者によって産み出された”場”。 #総合資料館20131116 (132201)
・地域の人びとの関心と期待は、”地域”と”世界”にあった。 #総合資料館20131116 (132240)
・(´-`).。oO(ああ、これじゃあ、マンガミュージアムが人気なのはあたりまえだなあ) #総合資料館20131116 (132316)
・メインギャラリーで展示をしてマンガについて説明・提示するんだけど、日本人は興味を持たない。なぜなら、マンガのことをもうわかってる(あるいはわかってると思ってる)から。とのこと。 #総合資料館20131116 (132434)
・30万点所蔵のうち5万点が開架。 #総合資料館20131116 (132458)
・(´-`).。oO(京都の中心の古い小学校の建物をいま文化施設として再利用しているところって、ほんとに宝だと思うなあ) #総合資料館20131116 (132614)
・いま全国にマンガアニメ関連施設は結構あるが、その職員はローテーションの非専門家が多い。ここでは京都精華大学という「U」が関与する。 #総合資料館20131116 (132755)
・新しい観光拠点としての集客促進。 #総合資料館20131116 (132946)
・秘密のスライドなのでツイートは控えます。 #総合資料館20131116 (132959)
・既成概念にはおさまらないという意味での「ミュージアム」の体現、ということかな? #総合資料館20131116 (133104)
・サステナブルな運営をどう行なうか。という問題をふまえると、大学Uが関与する意義は大きい。 #総合資料館20131116 (133157)
・取材は1日2件ペース(!?) #総合資料館20131116 (133302)
・マンガのアーカイブにとって最大の問題は、マンガは”捨てる”もの、だということ。捨てられる、価値があるかないかが定まらないものをアーカイブ化するということ。 #総合資料館20131116 (133656)
・A級は公的機関がのこす。C級はマニアがのこす。B級がのこらない、という問題。 #総合資料館20131116 (133734)
・もうひとつの問題。そもそもマンガを研究して一体何になるのか? #総合資料館20131116 (133827)
・マンガは文化依存度が高く本来は読むことが難しいはずなのに、我々日本人読者は簡単だと思っている。そこに議論を吹き込むための、アーカイブ、ミュージアム。 #総合資料館20131116 (133942)
・麻生首相のときにマンガ施設に批判が殺到した。批判されるてもある意味当然だろう、あってあたりまえと思ってるから。 #総合資料館20131116 (134055)
・日本国内でこれだけ大量に生産され流通され消費されそして捨てられる。そしてあぶさんは引退するとき球場でイベントやった。我々の社会に影響がないわけがない。 #総合資料館20131116 (134318)
・このような存在に対して、既存のミュージアム・アーカイブのあり方、ひいては研究・学問のあり方すら、通用するのか、くつがえるんじゃないか、という考え方。 #総合資料館20131116 (134407)
・(´-`).。oO(やばい。マンガやばい。) #総合資料館20131116 (134424)
・おしまい。 #総合資料館20131116 (134505)
・松田万智子「総合資料館の実力 文献課編」 #総合資料館20131116 (134610)
・文献課は、京都府立総合資料館の”図書館機能”のところ。京都の資料を重点的網羅的に収集し、灰色文献・個人発行物・寄贈なども。 #総合資料館20131116 (134727)
・文献課によるレファレンス事例の紹介、のターンみたいです。 #総合資料館20131116 (134858)
・#総合資料館20131116 / “吉村和真 - Wikipedia” http://htn.to/SKUce1 (135222)
・歴史資料課・岡本隆明「総合資料館の実力 : 歴史資料課当時百合文書編」。歴史資料編です。 #総合資料館20131116 (140839)
・1967年の論文である百合文書が取り上げられてるが、典拠の書き方が「東寺百合文書のうの1から12のうちのどれかにある」という書き方しかできなかった。なぜなら、当館による目録整備以前だったから。 #総合資料館20131116 (141149)
・「う」の箱の中の様子(当時)が写真として紹介されてるけど、何というか、鼻紙のくずかごみたいになってる・・・ #総合資料館20131116 (141326)
・整理・目録・修繕、たいへんだったんだな・・・・>< #総合資料館20131116 (141351)
・劇的!百合ビフォー&アフター、の話 #総合資料館20131116 (141438)
・web上での百合文書の存在感は?という話 #総合資料館20131116 (141835)
・(´-`).。oO(Bing!?) #総合資料館20131116 (141842)
・情報爆発の中で、府立総合資料館が発信すべき情報が埋もれてしまっている。これをなんとかしなければならない! #総合資料館20131116 (142059)
・専門家・研究者・知ってる人にとっての百合文書=総合資料館、そんなものは知られてて当然。一般の人にそれが届くかどうか、という問題。 #総合資料館20131116 (142146)
・総合資料館がやろうとしていることと、利用者が期待することとの間に食い違いがないか。世間一般の流れとしてどうなのか。 #総合資料館20131116 (142236)
・おしまい。いまのはよかった。 #総合資料館20131116 (142331)
・井口和起「総合資料館の50年と新館構想」 #総合資料館20131116 (142401)
・井口先生の配付資料の充実度がすごい!これはベストプラクティス行き! #総合資料館20131116 (142519)
・(´-`).。oO(この先生のパワポの使い方いいな・・・>テキストの背後に半透明の写真があって、テキストよりもその紹介をしている。) #総合資料館20131116 (142704)
・総合資料館はもともと府立図書館のうまれかわりのはずだった。実際には存続。 #総合資料館20131116 (142920)
・総合資料館は、図書館法にも博物館法にももとづいていない、府条例によるもの。 #総合資料館20131116 (143042)
・(´-`).。oO(やべえこれはツイートできねえ) #総合資料館20131116 (143322)
・学習室。これが一般市民へのアピール度が高い? #総合資料館20131116 (143504)
・「知る人ぞ知る」総合資料館?→知らない人はまったく知らない。 #総合資料館20131116 (143559)
・レファレンス力は確かに高い。しかし、それでも当館にあるのは京都の文化資源のごくごく一部でしかない。思い込み・固定化は危険。 #総合資料館20131116 (143819)
・現代京都に関する史料の収集保存継承公開への関心が、薄いのではないか? #総合資料館20131116 (143854)
・1京都資料に特化。2公文書館機能。3研究学習教育支援ネットワーク。4北山ゾーン。 #総合資料館20131116 (144019)
・公文書というのは、文化財の問題ではない、民主主義の問題なんだ、と。 #総合資料館20131116 (144056)
・(´-`).。oO(実は公文書館のほうがよほど理解してもらいづらいのかもしれん) #総合資料館20131116 (144149)
・RT @negadaikon: うむ。交通費払って来た甲斐はあったな。 (144156)
・(´-`).。oO(このシンポ、3日くらいやってくれんかな) #総合資料館20131116 (144231)
・非文字資料。現代資料。地域資料。なお、デジタル化は必須である! #総合資料館20131116 (144313)
・府立総合資料館新館における役割のひとつとして、地域資料文化資源の所在情報(館内外)の共有とネットワーク化。これはマジ。 #総合資料館20131116 (144439)
・知る人ぞ知る、来館者を待っている資料館ではダメだ。こっちから出かけていって、働きかけて、修学旅行生に立ち寄ってもらうために旅行会社に売り込みにも行くような、そういう資料館に! #総合資料館20131116 (144554)
・京都学=地域学は、地域の抱える問題解決と活性化のための学問、ではないか。(伝統京都の文化力云々にとどまるのではなく) #総合資料館20131116 (144741)
・そのためには、研究力、人脈、コーディネート力。 #総合資料館20131116 (144912)
・(´-`).。oO(放談www) #総合資料館20131116 (145019)
・日本文化なんて簡単に言うなと。各地に多様な文化があるんだから、その「comparative studies」が必要。 #総合資料館20131116 (145217)
・「出かけ、働きかける」資料館へ。おしまい。 #総合資料館20131116 (145309)
・長尾真「新資料館と国際京都学センターへの期待」 #総合資料館20131116 (145337)
・分析的なデジタル化による調査研究の必要性について。 #総合資料館20131116 (145706)
・異種デジタル文化財の統合的利用としての”京都学”について。 #総合資料館20131116 (150346)
・人・国を問わずアピールできる見せ方と、それができるレベルの人材、について。 #総合資料館20131116 (150459)
・「文化資源特区」? #総合資料館20131116 (150538)
・古い古い蔵の隅に眠らされている文化資源について。 #総合資料館20131116 (150557)
・そこで、旧・私のしごと館ですよ! #総合資料館20131116 (150700)
・各地の個人・寺社などの所有する文化資源を寄託してもらって、あのだだっぴろい場所を活用して、保存・修復・デジタル化をやっていこうぜ!ていう。 #総合資料館20131116 (150757)
・免税や優遇。それが伴わないとなかなか個人所有の文化資源は活用できない、ていう話。 #総合資料館20131116 (150832)
・災害時の緊急避難的な場所としても、活用できる。>旧・私のしごと館 #総合資料館20131116 (150917)
・(´-`).。oO(私のしごと館がこれほど人気なことがあったろうか!) #総合資料館20131116 (150938)
・それには目録の充実と検索システムが重要だよ!というごもっともな話。 #総合資料館20131116 (151014)
・その、国際的発信。そしてやっぱり2020東京五輪。 #総合資料館20131116 (151217)
・なぜ「京都」か? 1000年の歴史のうち戦乱も多かったが、そこをしぶとく生きてきた都市と人びとの生命力と活動、その経験が活かせるのでは。 #総合資料館20131116 (151443)
・(´-`).。oO(これがほんまのKYOTOプロトコルやな!) #総合資料館20131116 (151512)
・おしまい。休憩のあと、ディスカッションです。 #総合資料館20131116 (151558)
・(´-`).。oO(バッテリーチェンジ) #総合資料館20131116 (151611)
・吉見先生。震災資料は国際的なコラボレーションをとっていく機会になり得る。日本は歴史を通じて大きな自然災害を受けてきた経験のある社会である。世界人類の共有のものにできるのではないか。負の遺産をプラスに価値転換していける。 #総合資料館20131116 (153648)
・だから日本だけでやっていてもダメで、国際的に蓄積していくフレームが必要。デジタルならできるはず。そういう連携の仕組みを作っていくことそのものがミュージアム・アーカイブのこれからの可能性になり得るのではないか。 #総合資料館20131116 (153658)
・吉村先生。日本のマンガの翻訳版と、世界で作成表現されている漫画。後者について、海賊版もあれば、ローカルな創作もある。創作は実は先方から熱心に売り込みに来る。 #総合資料館20131116 (153827)
・一番やっかいなのは、日本に向けて海外の漫画の魅力を届けること、これが一番ハードル高い。のちのち手を伸ばす可能性を見込んでの収集は必要だし、その経緯自体が研究対象になる。 #総合資料館20131116 (153846)
・(´-`).。oO(吉見せんせ、たいへんだな・・・) #総合資料館20131116 (153931)
・吉見先生。MALUIにはK(公民館)が加わるべきだろう。K(公民館)はイコール、地域、である。 #総合資料館20131116 (154018)
・我々は近代的枠組みを前提にMALUI・Kの機能を分化して考えてしまうんだけど、そもそもで言えば一体で考えるべきだろう。我々が知の営みとして古代から行なってきたはずのことがいまITで再現されている。 #総合資料館20131116 (154247)
・長尾先生。ネットワークの整備、オープンデータの整備によって、相互利用が進んでいくだろう。ただプライバシーは問題。震災のアーカイブもそう、NY911資料も6割が公開不可。 #総合資料館20131116 (154532)
・吉村先生。地域連携について、マンガミュージアムはコミュニティの場所的インフラとして使ってもらっている。これはストレートに理解を得るのに効果的。 #総合資料館20131116 (154637)
・井口先生。洛北高校の校舎改築には関与できなかったが、鴨キ高校では資料保存に関与していっている。フィルムとか蔵書とか非常に貴重な資料群がある。 #総合資料館20131116 (155042)
・同志社の渡辺先生登場。 #総合資料館20131116 (155138)
・西村精一・府立図書館長の話。 #総合資料館20131116 (155455)
・ディスカッションのターン。Ustream中継やってますよ。>京都府立総合資料館50周年記念シンポジウム「総合資料館の50年と未来」 http://www.ustream.tv/channel/kpla #総合資料館20131116 (155603)
・大学図書館がdisられている・・・ #総合資料館20131116 (161630)
・(´-`).。oO(偉大に「挙手しろ」と脅されたんだけど、ずっとちがう話題が続いてるんだw) #総合資料館20131116 (161750)
・(´-`).。oO(これは司会が上手いからいい具合に話題が続いてるんだよな。学ぶべき。) #総合資料館20131116 (161924)
・井口先生。大規模なデジタル化って、外部業者に委託するしか実際問題ないんです。費用がものすごくかかる。メンテにも。こんなことが自治体レベルでできるんだろうか?今後コストはさがるのか? #総合資料館20131116 (162609)
・長尾先生。かつて1ページ80円だったのが、Googleなら10円。ただしGoogleもコピーを持つ条件、というのがひっかかり、そこに依頼することができなかった。 #総合資料館20131116 (162804)
・一時期に大量に行なう、というのは、業者の対応、必要な設備、人の雇用がまったく異なる。少量少額でも毎年コンスタントにこつこつやる、というやり方だと単価は抑えられるんではないか。 #総合資料館20131116 (163038)
・一気に大量に、ていうのは、ほんとあかんのだ。あたしが言えたあれじゃないけど・・・ #総合資料館20131116 (163104)
・吉見先生。デジタル化のコストは下がっていく。持続的な予算確保ができればコストは下がる。ただしそれを”使えるもの”にするにはいくつかの問題がある。 #総合資料館20131116 (163249)
・まずメタデータの標準化。それと人材確保と育成。法的権利処理。せっかくデジタル化しても使えないというのはたくさんある。 #総合資料館20131116 (163414)
・井口先生。あまり難しくない標準化されたメタデータの仕組みが必須、急募。 #総合資料館20131116 (163612)
・吉村先生。司書学芸員の資格取得者を対象にプラスマンガに特化した育成を行なおうとしている。2015年から。 #総合資料館20131116 (163817)
・人材育成をサイクルとして考えている。 #総合資料館20131116 (163838)
・海賊版翻訳マンガについては、出版側は規制しなければならない。研究者側は保存したい。 #総合資料館20131116 (163944)
・言い値でやるのはもうやめよう。業者さんとどういい関係を築けるかが鍵。 #総合資料館20131116 (164030)
・ガチで質問&聴いてたので、ツイート無しで #総合資料館20131116 (165704)
・井口先生。アーカイブの構築と発信は相当の努力が必要、そういうことが学べた一日でした。おしまい。 #総合資料館20131116 (170027)

posted by egamiday3 at 12:53| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年11月11日

《メモ》同志社大学・竹林熊彦文庫見学のメモ(2013.11.3)


 関西・関東合同文脈の会合宿(2013.11.3)にて、同志社大学図書館の竹林熊彦文庫を拝見してきました。その極私的メモです。
 ちなみに竹林文庫は、過去に2-3回見学させてもらえるチャンスがあったのを、行きそびれ続け続けてやっと行けたという。

●総記
・貴重書庫は、同志社図書館の開架書庫のフロアに直結したところにあり。外と貴重書庫の間に前室的なものは特になし。入口に靴底の不純物を除去する粘着シートがあって、靴のまま入室する。
・引率は春山明哲先生。

●竹林熊彦文庫とは
・竹林熊彦(1888-1960)。おおむね省略。図書館学の人で同志社でも教鞭をとったとのこと。
・戦前に、田中稲城(これも省略、ググってください)の遺族から「田中稲城文書」を譲り受ける。それと、それに加えて竹林自身の文書とともに、1986年に同志社に寄贈される。
・2003-4年に文書資料が同志社で整理される。その経緯についてはこれが有名。→「アーカイブ資料整理へのひとつの試み--同志社大学所蔵田中稲城文書・竹林熊彦文書の場合」  http://ci.nii.ac.jp/naid/40007415981

●竹林熊彦文庫の中身
・旧蔵書 約600冊(一般書は通常の書庫に配架)

・『明治時代に於ける図書館の歴史的研究史料』
 旧蔵書のうち貴重書に指定されて貴重書庫にあるもの。69冊。竹林が明治時代の図書館史について新聞雑誌記事などを文献調査して、必要な箇所を抜き書きして、その原稿用紙を製本した上に、件名索引のカード目録をつくって検索可能にしたという、作ったなぁおい、というもの。(もちろん)書写資料、既製の原稿用紙にペン書きしたもの。カード目録は、事項/人名にわかれてABC順。69冊の内42冊が対象と思われる。なお、カードの内容は同志社さんでwebにup済み。
・ほかに貴重書としては、『日本キリスト教史資料』『明治時代伝記史料』など。

・アーカイブ資料 約3000点
 田中稲城文書が1300、竹林熊彦文書が1700。ほかに2003年追加寄贈分など。
 文書は厚紙製のアーカイバルボックス(A4がすっぽり入るサイズに奥行きが約13cmの標準的なもの)、の中に、緑色のタグによる仕切り(「袋」と呼ばれてるらしい)、の内に、白い紙製フォルダ(A4サイズに下にマチ・上にタグがある、標準的なもの)がたくさん入ってて、そのフォルダにはさまるようにして原資料が入っている。
 タグ部分に「28-58-35(4)」とか書いてあって、箱no.28の袋no.58-アイテムno.35で、4ページ分ある、の意。
 竹林熊彦文書は、手稿(原稿)、雑誌のバラ、ノート、スクラップブックなど。ただし書簡・日記の類の個人文書はほとんどない。原稿の裏にも紙背文書あり。

●まとめ
・評価としては、『明治時代に・・・』とアーカイブ資料ともに、竹林の思索・執筆の経緯をトレースできるよ、という感じ。
・数量は(貴重書庫内のそれに限れば)書架数連分なのでべらぼうな文書量というわけでもたぶんない。この規模の未整理文書はあちこちの図書館さんにふつーにありそうなので、こちらを見習ってちゃっちゃと整理しちゃったらいいなって思たです、もちろんうちとこを含む。

posted by egamiday3 at 20:25| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年11月04日

図書館の資料展示に”時短”はどこまで可能か

 
 註:古典籍・稀少資料の類を展示ケース等で展示することのほうを言います。一般図書をテーマにそってディスプレイして貸出もするほうの「展示」ではないです。

 図書館での展示については、つねづね、もっとコモディティ化すべきじゃないか、っていうふうに思っていて、それは先の文脈の会での展示関連発表(http://toshokanshi-w.blogspot.jp/2013/02/18.html)でもやっぱり思ったことなんですけど。
 大規模で、力を注いで、大々的でレベルもすごく高くて、人的・時間的・金銭的コストをかけた、職員にとっても負担の大きいものを、たまにやって、ああたまにやってるなあ、というタイプのやつももちろんそれはそれでそれならではのメリットはあるんだろうけど。
 そうじゃなくて、日常的に、もっと頻繁に、もっとたくさん、もっと身近な催事として実施することで、お客側から見てもいつもやってるし、よく回転してるし、飽きないし、多様な図書館・資料のあり方をアピールできるし、そういうことにメリットがあるから常設的なことをしてはる図書館さんも少なくはないんだろうし。特別なことをする/してるというイメージを与えるんでなく、常に、いつも、ユーザとともに身近にそこにある稀少資料とその展示、ていうあり方というかたたずまいというか。
 そういう意味での、コモディティ化。
 それをコモディティと言うのかどうかはよくわかんないですけど、なんか気に入ったので(笑)。

 で、そのためにはひとつひとつの展示企画にコストや負担がかからないよう、”省エネ””時短”が必要だろうと。図書館での展示企画が職員から避けられる理由のおおかたが、負担、でしょうから。
 人的・時間的・金銭的コストをできるだけ削減したうえで、なおかつ、効果や品質はそれほど下げずに済むような方策。いやむしろ、場合によってはむしろ上げかねない勢いの方策。
 そういったtipsやハックやおばあちゃんの知恵袋的なのを、みんなで披露しあってよさげなのをマネできたらいいんじゃないかなって。

 というような期待含みで、先般我が所で行なわれた「一般公開展示」(註:センターを一般市民の方に公開して講演会等をやるという一日催事で、その一環として貴重書・古典籍の類の展示を一日だけやる)の仕切りを担当しましたので、そのときのことをいくつかメモします。

 基本的に、しなくていいことはやりたくない、代替できる物があればあり物で済ませたい、めんどくさいことを避けるためなら努力は惜しまない、という感じです。
 めんどくさいことは、すべて嫌い。そういう行動原理。


●取りかかりを早くし、準備期間を長くとる
 逆説的なようにも思えますが、コスト削減の第一歩はこれにつきるんじゃないかと思います。今回は3ヵ月以上前、100日くらい余裕持ってたんじゃないかな。
 直前の短期間に集中して、一気に片付ける、というやり方もあるにはあるとは思います。けど、たぶんそれが通用するのは、作業が単純で、ひとりかせいぜい2-3人規模が、他の仕事を一切しなくてもいいようなとき、くらいじゃないでしょうか。
 短期間に納めようとすると、まずタスクがコンボになってしまいますから、実時間以上に時間の融通が利きません。例えば7時間分のタスクを、1日8時間勤務の中に納めるときと、30日8時間勤務の中に分散して納めるときとでは、納めるためにかける労力がまったくちがう、ていうか、タスクこなすこと自体に労力かけたいのに、時間の融通のために労力かけてる場合じゃないですって直前に。長期間の日常業務の中に、タスクを細切れにして分散させてやれば、そのタスク自体は都合のいいスキマ時間に納めることができますので、いつのまにか吸収され雲散霧消していきます。100日あればある程度の時間は”なかったこと”にすらできるんじゃないかとすら思える。
 ただしそのためには、タスクを容易に細切れにできるように、何をいつどんなふうにしなきゃいけないのかを当初から明確にしておかないといけない。計画ずくでタスクを配置しないといけない。
 でもそれも長期間の猶予があれば、交渉・調整の時間がとれる、アイデア取材の時間がとれる、沈思黙考の時間がとれる。沈思黙考なんて、直前短気ではまずそんな余裕ないですから。100日あればいろんなこと模索したり組みかえたりアイデア練ったりできますんで。

●力仕事を極力しない (展示ケースを移動させない)
 力仕事、いたしません。めんどくさいし時間がかかる。
 我が社の展示ケースは建物に固定してあるやつではなく、什器として置いてあるやつです。それが大きいの、中くらいの、細長いのとある。そしてそれを動かそうとすると、成人男子数人がかりで持ち上げないといけない、という力仕事。
 動かしたくないじゃないですか、そんなの。めんどくさい。腰でも痛めたらどうするんだと。
 でもその展示ケースって去年使ったときの順番で並んでるんですよ、例えば、「大大大中長大」みたいな感じで。で、資料のサイズや形状によってケースの適・不適ってやっぱどうしてもあるじゃないですか、この巻物はどうしても中型にはおさまらない、とか、バランスがわるい、とかね。だから今年陳列する資料が決まったら、その資料に適したケースを使うために、ケースの順番を変えなきゃいけない、移動しなきゃいけない。やだなあ、什器移動さすの。めんどくさいなあ、って。
 なので、ケースの順番を変えるのではなく、資料の陳列順をケースにあわせました。もしくは、そのケースに置ける資料を選ぶように持っていきました。
 つまり、ケースが「大大大中長大」の順にいま並んでるんだったら、そのまま動かさずに使えるよう、資料のほうを「大大大中長大」のケースに置ける候補を並べるし、その中から展示テーマ(今回は「日常生活史」)にあったものも選ぶし、その通りにそれっぽいストーリー構成もするし、ていうあれです。
 じゃあそれに必要なのは何か。あまたある所蔵資料の中から、展示テーマにもケースにも両方に合致しなおかつ資料的価値も高い、というような候補を複数並べることができること。つまり、資料のことふだんから理解してなきゃいけなかったな、ということになるんだと思います。

●キャプション・解説文をパネルに貼らない
 キャプションや解説文の類ってパネルに貼るじゃないですか。シール付きの、発泡スチロールか何かでできた、でっかい板状のやつ。印刷したキャプションを、パネルに貼って、手持ちのカッターで切る。まっすぐ、ゆがまないように、慎重に、大中小さまざまのものを、いくつも、いくつも、いくつも。カッターがゆがんだらやりなおし、シール上にまっすぐ貼れなかったらやりなおし、誤字がみつかったらやりなおし。
 めんどくさい、実にめんどくさい。やりたくない。
 なので、いたしません。
 なぜパネルに貼るかというと、紙面が波打たずにフラットであること、が一番だと思うんです、そのほうが読みやすいし見た目にもきれい。だったら、紙面がフラットになるような紙を使えば、パネルはいらないと思うんです。美術館さんのようなところならともかく、図書館のコモディティな展示なら、一分のスキもゆるみもないようなフラットさはオーバースペックじゃないか、それにこだわってまでの効果がそこにあるかどうかが問題じゃないか、って。
 今回使用したのは最厚口と呼ばれる厚手の紙です(B5〜A3、白ほか各色)。自作用の名刺用紙よりももうちょっとだけ厚い感じがする、けど、業務用のプリンタでそのままふつーに印刷できる紙です。
 プリンタでふつーに印刷できる。ああ、なんという省エネでしょう。
 印刷したものをそのまま展示ケース内にぽんと置いてみる。それなりに紙面がフラットでくっきりとしていて字が読みやすい。パネルよりは若干安っぽさは覚えるかもしれませんが、長期・大規模の催事でなければさしつかえないでしょう。

 キャプション・解説文の類をパネルに貼ることをあきらめると、タスクがコンボにならなくて済む、という利点があります。
 パネル貼りの場合、「原稿の執筆・推敲・編集」+「印刷」+「パネル貼り」という作業が一体になってしまいます、だから、パネル貼り後に誤字や訂正が発生すると、印刷もパネル貼りも再度やらなきゃいけなくなる。だからそれを避けるために、かなり手前のタイミングで原稿の執筆が締め切られる。だから、時間的融通がどんどん利かなくなる。
 時間的コストがかかる、というのは、時間がかかること、だけではないです。タイミングが限定される、融通が利かない、というのも時間的コストです。
 最厚口の紙に直接印刷してそのまま置けるようにすれば。何度でも刷り直しができます、修正も変更も、直前までいくらでも可能、当日だって可能。原稿執筆者が複数いたとして、各者でばらつきがあっても別に困らない、できた時点で印刷すればいいだけの話なんで。
 パネルとちがって裁断機が使えるから、まっすぐ切れるし、もし失敗してもまた印刷しなおせばいい、1分でできます。
 なにより助かるのが、何度でも刷り直せるので文字のサイズ・フォント・太さを試行錯誤することができる。試行錯誤することによって、お客さんにとって読みやすい文字を選び直すことができる、ということです。読みやすさって、一分のスキもないフラットさよりも、文字のサイズや太さのほうが影響大きいと思うので、そこを調整できるのはやっぱりありがたいです。

●配付資料を製本しない
 配付資料・・・これもまた悩ましい・・・。
 A3両面に印刷した4ページ分を二つ折りにする。折るのもめんどくさい。え、自動的に折る機械なんてあるんですか、いいなあ、そんなの持ってるところは。持ってたとしても、それだと4ページ分の配付資料しか作れない。
 じゃあA4をホチキスでとめますか。輪転で大量に印刷した紙の山から、一枚づつ順番に取ってって、とんとんってそろえて、ホチキスでぱつって留める。その繰り返し。無間地獄。
 めんどくさい。
 製本せずに、各章ごとに「ご自由にお取り下さい」コーナーを作って置いておきます。
 今回の展示では4章くらいあったので、各章でA4両面1枚に説明をおさめる、というふうにユニット化してしまいます。その両面印刷した紙の束を、展示ケースの各章の冒頭のところにぽんって置いておく。これならホチキスどめも二つ折りもいらない、刷ってそのまま置けばいいし、足りなくなったら増刷も簡単にできる。
 実際には、背の低いスツールの上にプラスチック製の書類ケース(フタ無し)を置いて、その中に入れておきます。今回の展示はわりと章ごとに性格がちがうので、興味のある箇所の紙だけ持って帰ってもらったらいい、全員に全頁を押しつける必要はないかな、っていう。
 ただ、やっぱりこれだと、全部ほしいというお客さんにとっては手間なのでちょっとどうかな、と。何十部かくらい”全部入り”のやつをある程度用意しておいて、求める人に渡す、というのもいいかもしれないです。

●関連する”物品”を混ぜる
 なんか、めんどくさいことはやりたくない、ばっかりの話になっちゃってもあれなので、手間をかけずに見栄えがするかな、っということで、「物品を混ぜる」というのもやりました。
 図書館の資料展示って、資料ばっかりになりがちで、それはちょっと飽きるな、と。変化をつけるために、その巻物が入ってたケースとか、その資料に関する記事が載ってる新聞原紙とか(資料ですが)、その作品が外国語訳された本とか(資料ですが><)、なんか、アクセントになるようなのが混ぜられたらいいね、っていう。


 ていうか、これ書くのもめんどくさかった。
 でも、次にまた展示企画やるときにゼロから同じこと思い出すのもめんどくさいので、ここにメモとして記しておきます。
 書いたのがどのフォルダに行ったかわからなくなって探すのもめんどくさいので、ググってヒットするようなところに置いておきます。
 これでめんどくさくならずにすむ、ていう感じのあれです。

 参考文献をあとで探し直すのもめんどくさいので、載せとく。

広報としての図書館展示の意義と効果的な実践方法(<特集>図書館の発信情報は効果的に伝わっているか?)
http://ci.nii.ac.jp/naid/10016618354
大学図書館における展示会活動 : 図書館展示の分析および筑波大学附属図書館の事例報告(<80号記念特集>わが図書館のコアコンピタンス)
http://ci.nii.ac.jp/naid/110007571861
CA1758 - 図書館展示の課題:国立国会図書館の企画展示アンケートの結果から / 古野朋子 | カレントアウェアネス・ポータル
http://current.ndl.go.jp/ca1758
一橋大学附属図書館における公開展示事業と資料保存
http://hermes-ir.lib.hit-u.ac.jp/rs/handle/10086/13403
はてなブックマーク - negadaikon のブックマーク - 展示
http://b.hatena.ne.jp/negadaikon/%E5%B1%95%E7%A4%BA/
筑波大学附属図書館展示Blog
http://www.tulips.tsukuba.ac.jp/exhibition/blog/

posted by egamiday3 at 11:18| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする