2014年01月06日

(メモ)『本の逆襲』内沼晋太郎、を読んだメモ


『本の逆襲』
内沼晋太郎
http://numabooks.com/ideaink10.html

なんかいろいろいいヒントをもらったという感じ。本に限らず。


(メモ)
・うまい引用は引用箇所だけでおもしろい。
・ディスカバー・トウェンティワン
http://ja.wikipedia.org/wiki/ディスカバー・トウェンティワン「取次を通した新刊委託ではなく直接取引を行う。」
・(ハードウェアが必要な)電子書籍やデジタルを考える時は、紙の本がハードと一体で特別な用意なく読めてた、というところからのギャップについて意識するべき。「あなたがいま持ってるiPhoneでOKです」なら吉。
・記事1本読む時間よりも長く、書籍1冊読むよりも短い時間で、読めるコンテンツ/本、というビジネスチャンス。(多分この本がそんなもん)
・新しい”単位”が用意されれば、それに見合ったコンテンツがまた新たに生まれてくる。
・世界相手に国境越えて出版するとはどういうことか。
-グーグルで上位にヒットすれば世界相手に平台に置かれてるのと同じ。
-海外前提のスケールだからこそ、成立しうる企画もある。
-正確な翻訳じゃなくたって、届く相手が増えるじゃないか。
・本屋よりも図書館のほうが歴史が長い。
・街の”大きな本棚”(圧倒的物量を経験する)としての、図書館。
・リブライズ http://librize.com/ja はもっと評価されるべき。
・本の定義を拡張させることができれば、自分なりの本の定義で、自分なりの本屋を始めることができる。
・イベント開催は、頻繁にやれば慣れてコストにならない。
・本屋が片手間にやってるかのように提供されるビール・コーヒーが、美味い、ということが、ひとつのメッセージだなっていう。
・掛け算で、やる。
・CarbonCopy reading note
・エア本屋
・自分にとって本とは何か、その媒介者とは何かを見極めた上で、その中でも熱くなれることについて、気軽に始めたらいいよ。
posted by egamiday3 at 17:26| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年01月04日

wikiを編む・実践編 -- egamiday_wikiについての記録(2)

 前回記事「wikiを編む -- egamiday_wikiについての記録」(http://egamiday3.seesaa.net/article/384035001.html)からの続き、シロウトがもがきあがきググりながらやってみましたっていう、実践の記録編。

●知識ゼロから、インストールまでの道
wikipediaを自作したい!
→知識がまったくないので何をどうやったら作れるのかわからない。><
→たしかsaveMLAKのサイト(http://savemlak.jp/)だってwikipediaのやつを使ってつくるやつだったと思うし、オハイオ州立大学のドノバンさんが作ったのも(http://library.osu.edu/wikis/library/index.php/Jiji_Manga)社史のサイト(http://library.osu.edu/wikis/shashidb/index.php/Main_Page)も、wikipediaっぽいやつだから、個人ベースででもがんばれば作れなくはないんじゃないか。
→いろいろググる。
→とりあえず、ああいうのは「media wiki」というソフトを使ってるんだということを知る。
→「media wiki」、を、どうしたらいいの?
→いろいろググる。
→「サーバ」に「media wiki」をインストールして作るんだということがわかる。
→でもサーバって、お高いんでしょう? 京大の図書館のだってNBKのだってすごいでっかいのが厳重な小部屋に冷やされて置いてあるもの・・・。
→いろいろググる。
→レンタルサーバというのが安価であって、お金で間借りできるらしい。なるほどなるほど。
→いろいろググる。
→かつてサーバをレンタルしてmedia wikiをインストールするという作業に成功した人が、その記録をこと細かに書いてくれてる。
 さくらのレンタルサーバにMediaWikiをインストールする手順 - 残像ブログ
 http://appakumaturi.hatenablog.com/entry/20121225/1356445679
→やったあ、この人と同じさくらサーバを借りてこの人と同じ設定をすれば、できるじゃん! あらまほしき、先達っ!
→記事に書いてあるのと同じようにして、レンタルしたサーバにmedia wikiをインストールする。
→できたよ! (試作版)
→なお、はじめ1-2ヵ月くらいは”試作版”としてまったく非公開なものを作っておいて、操作や記述の練習とか、本番サイトの設計の試行錯誤みたいなんを、地道に延々とやってました。やっぱりいきなり本番って構えて、壁にあたりっぱなしで、飽きてやめたー、ってなっちゃいそうなのが目に見えてたので、最初は”落書き帳”に好き勝手殴り書き・殴り潰しできるような、身体に馴染ませるような感じで。いまはもうその試作版サイトは完全なる廃墟ですが。

●「仮想wiki制度」の導入
 wikiのサイトは、ひとつのサーバ上にいくつか構築できるらしいのです。
 じゃあ、複数作る?
 作りたいのは、「海外の日本研究・図書館」に関する話題のwikiと、「NBK」にまつわる話題のwikiの2つ。じゃあ2つのwikiサイトを作ればいいじゃんってなるけど、問題は「日本研究」wikiサイトの記事と「NBK」wikiサイトの記事はその話題の性格上、まあまあ重複するだろうということが予想されるわけです。同じ標題の記事を別サイトで別記事にするのはやっぱどうもおかしい。そこは、別のwikiでもひとつにできないか、ていう。
 しかも、いまは「日本研究」「NBK」の2つって言ってるけど、自分のことだから、そのうちまた別のwikiも作りたくなるに決まってるんですよ、どうせ。50個あるblogみたいに。そのたんびに別サイトってのはどうなんだ、と。さらに、「日本研究」「NBK」にも関わらないけど必要な記事、みたいなんはどうするんだ、と。

 ていうんでじゃあもうwikiサイトは「egamiday_wiki」っていうでっかいひとつの包括的なwikiサイトにしましょう、と。で、このwikiにいろんな記事を登録していくわけなんだけど、その記事ごとに、これは「『本棚の中のニッポン』wiki」(海外の日本研究・図書館の話題)に属する記事です、これは「NBKwiki」に関する話題の記事です、というふうに属するwiki名を指定(名付け)してやって、あたかも複数のwikiが「egamiday_wiki」の中に並立しているかのように見せかけましょう、と。
 で、日本研究の話題でもあるしかつNBKの話題でもある記事については、「『本棚の中のニッポン』wiki」「NBKwiki」の2つのwiki名を名付けてやる。どっちにも無関係な記事は、wiki名を名付けない、無印記事。後年、新しいwikiをまた作りたくてうずうずしだしたら、「MALUIwiki」とか「情報組織化wiki」とかの名付けをしてやればいい、それは単なる名付けなので、サイトの構造自体を技術的にいじる必要はまったくない、ていう。

 この「仮想wiki制度」を、media wikiのカテゴリ機能を使ってやってます。カテゴリってそんな使い方じゃないだろうというのはあるんですが、後述のような理由で本来のカテゴリ機能を使いそうにもないから、ということで。 

●「wiki-pサイト」の構築
 ”勉強ノート”を公開するためのwikiメディア。
 ではあるんですけど、自分が仕入れてノートに書き込んだ情報を、加工しない生のまま、どの事項もすべてあますところなく、公開するっていうようなことはまあできないわけです。
 人に読まれてさしつかえないように加工しないといけない。
 あるいは、公開するのははばかられるオフレコなこととかネガティブなこととか、裏付け無し、ただの推測、たんなる自分のためのメモ、といったものは公開できない。したくない。
 もうひとつ、記事を執筆し始めてから公開するまでにはある程度の時間がかかるわけで、推敲したり、調査し直したり、長文を書き上げるために、いったん”下書き”状態として不完全なものを非公開のまま保留しておきたい、っていう作業上の都合があるわけです。
 ところがmedia wikiさんは不都合なことに、個々の記事ごとにこれは公開/非公開っていう指定はできないわけです。できるのは、まるごとこのwikiサイトは公開/非公開、っていう全体の取り扱い指定だけ。
 でも、自分にとっては非公開な情報も、管理したい。

 ということから、公開用の「egamiday_wiki」(http://egamiday.sakura.ne.jp/wiki/)とは別に、非公開・編集用の「wiki-p」(http://egamiday.sakura.ne.jp/wiki-p/)という別個のwikiサイトを作りました。「p」はプライベートの「p」です。
 media wikiのURLには記事の標題名が付きます、例えば、標題が「BULAC」だったら、URLは「・・・/wiki/BULAC」(公開)です。そこへもうひとつ「wiki-p」サイト(非公開)を作って、そこに「BULAC」記事を登録しますとそのURLは「・・・/wiki-p/BULAC」(非公開)です。
 で、下書き・自分用ノートとして「・・・/wiki-p/BULAC」(非公開)でいったん執筆・保存したあと、公開用に加工したものを「・・・/wiki/BULAC」(公開)にコピペして登録します。これで、下書き→加工→公開、という作業手順が可能となりました。

 とはいえ、公開ページと非公開ページを両方行き来するのはめんどいので、じゃあめんどくさくならないようにっていうんで考えたのが、サイドバーに相手側サイトの同名ページに行けるリンクを貼る、というのです。
 「wiki」サイトのサイドバーには「このページのp」というリンクがあって、同じ標題名を持つ「wiki-p」サイトのURLに直で、いますぐ、いまでしょ!(注:死語)って、とんでいけます。とんだ先の「wiki-p」サイトには「このページのwiki(本編)」リンクがあって、またすぐ戻ってこれる、ていう。これは標題名を変数にしてURLを自動で作ってもらっています。

●infoboxの導入
 wikipediaと言えば、あれです、記事の右側に四角く囲った欄があって、情報を整理してくれているっていう、表みたいなの。あれを「infobox」と言うらしいのですが、あれがあってこそのwikipediaだろうって極私的には思っていて、で、自分のにもこれはぜひとも導入したい。なんか、かっこいいし(笑)。
 これを導入するにはいろいろな魔法がいるらしくって、でももう何ヶ月も前のことだったし、結構試行錯誤させられたし、結果的にいまなぜ導入できてるかの理由もちゃんとはわかってないし、ていう感じなので詳しくは記しませんが、まあ、できるようになりました。
 ここにはメタデータ的な情報を区別・整理して載せられるようにしています。前述の「仮想wiki名」が一番大事なあれで、あとは記事タイプのラベルとか、更新日とか、自分用コメント(※)とか、そんな感じです。

●その他の小ネタ集
・分類は、はてなブックマークのタグでやるようにしています。理由は、media wikiのカテゴリはカテゴリ自体の管理・操作がすげえめんどくさい、一方で、はてブはタグの管理・操作がすげえ楽なので。infoboxにはてブタグ自体を自動的に表示できたらいいんだけどわかんないので、はてブタグへのリンクを貼っています。

・記事本文には「概要・トピック制」を導入しています。「概要」には、その標題について3行程度でざっくり把握(grasp)できるようなことを書く。詳細は「トピック」ごとに書く。(トピックの中の「概要」は概要・・・まあこのへんはむにゃむにゃ)

・infoboxもそうですが、記事本文の構成もある程度統一化できるように、「テンプレート」を用意しています、といっても、これもmedia wiki自体のテンプレート機能が何のことやらさっぱりわかんなかったので、「コピペ元」(http://egamiday.sakura.ne.jp/wiki/○コピペ元)っていうページをひとつ作っておいて、そこにコピペしたいテンプレートを書いておいて、ほんとにベタにコピペしてる、っていう原始的なの。できればゆくゆくは”板付き”にしたい。

・ちなみに、「○コピペ」「○凡例」のように標題名に「○」がついているのは、このwikiの管理・マネジメント用のメタ的なページだという印です。で、こういうときにはこういう印、的なのを「○凡例」ページにメモしてってる、という感じ。

・media wikiで一番イヤなのは、記述上で単純に改行しただけでは、表示上では改行してくれないということ。↓こんなふうになっちゃうんです。
(例)
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歩いても(改行)
歩いても(改行)
ヴェッネェェェツィアァァァァァッ

歩いても歩いてもヴェッネェェェツィアァァァァァッ
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----------------------------
歩いても(改行)
(改行)
歩いても(改行)
(改行)
ヴェッネェェェツィアァァァァァッ

歩いても
(1行空き)
歩いても
(1行空き)
ヴェッネェェェツィアァァァァァッ
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 ↑なにこれ、ふざけてんの、誰が得するの??
 って思うんだけどしょうがない、これを解消してくれるのが「poemタグ」というものらしく、↓
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歩いても(改行)
歩いても(改行)
ヴェッネェェェツィアァァァァァッ


歩いても
歩いても
ヴェッネェェェツィアァァァァァッ
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 なんで、毎回で挟んでる、ていう。まあしょうがない。

・記事本文には「書誌」を1項目見出しとして設けていて、図書にしろ記事にしろ内容細目にしろwebページにしろ、とにかく次の情報収集へつながるような何かしらの情報を可能な限り記すようにしています。このwikiサイトで自己完結させることが目的でもなんでもなくて、やっぱり、よそへどんどん流れていったりつながっていったりする、そうしやすくする・そうなりやすくすることが、いまやろうとしていることのひとつの肝、だと思うので。
 同じ理由で、サイドバーにこの記事の標題名であちこちを検索しにいくっていうリンクを、これでもかっていうくらいに泥臭くベタベタ貼っています。

●今後の課題的なの
・参考文献と出典表記をどうやって管理しよう、ていう。いまは「(無印)=『本棚の中のニッポン』」のみで当座的に進行しているのみ。
・表記の統一、特に、標題の表記統一がうまくいっていないという問題。「ピッツバーグ大学」とか「East Asian Library(University of Pittsburgh)」とか「三井コレクション(University of Pittsburgh)」とか。最初にちゃんとしとかないから・・・。
・なぜか、ひと記事書くだけですげえ時間かかってるっていう問題。そのせいで、遅々として進まない。原因があるのか、あるいは、そもそもこんなもんなんだろうか・・・。

posted by egamiday3 at 16:53| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする