2015年12月01日

ワークショップ「日本美術の資料に関わる情報発信力の向上のための提言II」(海外日本美術資料専門家(司書)研修・2015)のメモ

 JAL プロジェクト2015のご案内
 http://www.momat.go.jp/am/visit/library/jal2015/

 海外で日本美術を担当している司書・研究者・専門家の人たちを、日本に招いて研修をおこなう、という事業(通称「JALプロジェクト」)が去年から始まっていまして、今年はその2年目で、11月中頃から2週間くらいでおこなわれていたんですが、その最終日におこなわれた公開ワークショップ(「日本美術の資料に関わる情報発信力の向上のための提言II」)が東京国立近代美術館(2015.11.27)でありまして、それに参加してきました、ていうののメモです。
 (ちなみに会場が地下だったせいで当日ツイートとかしてませんパターン。)

 概要としては、
・文化庁の補助金による事業
・2014-2016の3年計画
・東京国立近代美術館さんがメイン
・今年の参加者は9人
・東京+関西・福岡の各種機関見学と、研修、グループワークなど
 という感じ。

 まずはダイジェストとして、極私的にこれは注目、ていうピックアップと、自分なりに考えたことのもろもろを。


●極私的に注目したことのピックアップ
・NDLデジタルコレクションについて。図書館送信対象資料については、海外からはアクセスできず、かつ、ILLも停止している。→デジタルアーカイブの連携に関する実務者会議(2015.11)で海外からのアクセスについて言及があったとのこと。(<e>ここ要確認)
・2019年には”非欧州美術”図書館として統合される予定(フンボルト・フォーラムと呼ばれる複数団体による施設(←<e>要後追い))。
・ユーザにとってはその資料がミュージアムにあろうがライブラリーにあろうが関係ない、どっちも同じ。なのに、そこで検索・探し方やアクセス・手続きが異なるのはいかがなものか。
・例:ハーバード大学の新OPAC(ディスカバリーシステム)であるHOLLISプラスでは、アイルランドのチェスター・ビーティー・ライブラリーが持っている絵巻物のデジタル画像がヒットする。(注:これは、チェスター・ビーティーの所蔵品のスライドをハーバードの美術館が持っていて、それをデジタル化したものを、チェスター・ビーティーから許諾をとってアクセス可能にさせている。)
・日本では、すこしでもデータが不十分であれば公開しない傾向にある。ユーザにとっては、不完全でもいいから出しておいてほしい。
・例:Visualizing Cultures@MIT。日本のコンテンツを一般の人に紹介する方法として、デジタル化画像と論文とをリンクさせる。コンテンツを英語化するのは難しくても、英語しか分からない人にそのデジタル化画像のことがわかるようにする。(<e>この試みは学ぶところが多いはず。そのリンクは誰がどうメンテしているのか?)
・例:アート・ライブラリー・コンソーシアムの美術図書館横断検索システム。ただ、各参加館のプロフィールがわかりにくいので、その紹介をつけておいてほしい。(例:http://lahlf.weebly.com/libraries.html)(←<e>そうそう、シンプルなんだけど、実はこういうのって意外とないよねっていう。)
・例:「Artstor」(http://www.artstor.org/)のような、国際的なポータルサイトに参加してデータを提供してほしい、こういうところで見つかりやすくアクセスしやすくなるように。(Artstorに載っている日本美術作品は、日本以外の機関からの情報ばかり)
・海外からの日本語でない問い合わせに、返事をください!(<e>これはマジ)

●自分なりに考えたことのもろもろ
・プラハは行かなあかん。
・ていうか、ベルリン行かなあかん。
・何はなくとも、検索のローマ字対応・アルファベット対応。
・何はなくとも、英語メールに返事。これは常に意識しているつもりの自分でもたまにうっかりSPAMと混同して消してしまうくらいなので、マジでキャンペーン張ってもいいくらいの。
・ていうか、「ローマ字で検索したいというニーズがあると初めて知った」っていう意見もあって、こういうことは根気強く説明して広めていかないとな、そりゃまあ普段意識してなければ知るよしもないっていうのは自分だって別のことであればそうなっちゃうわけだしな、っていう感じ。
・あとすごく気になったのが、受講者の皆さんが口々に言う、「あちこち訪問して、いろんな人に話をきいて、いろんなデータベースがあるのを知った」ていうの。ネットで公開しているはずの「データベース」を、現地訪問して初めて知る、ということの意味。もちろんその気持ちは自分にもわかるし、そういう側面があるのは確かなんだけど、あまりにも皆さんが揃ってそれを言うので、え、ちょっと、そんなにもか?とビビってしまった。
 それは、日本のデータベースが引き籠もり型なせいで知られてないのか? それとも日本だろうがなんだろうがデータベースなんてしょせんはやっぱりそういうものだ、っていうこと? ネットにある、検索でヒットする、そんなことだけでは「自分の役に立ちそうなもの」を見つけること・出会えることはなかなか難しい、そこで所謂”キュレーション”が必要、ということか? 例えば、たまたまその会場でお会いした方は高島屋の歴史資料を研究していた人なんだけど、自分の研究に必要な思わぬ資料を「こういうのもあるんですけど」と人に紹介してもらって初めて知った、そういうのは検索ではなかなか出てこない・見つからない、みたいな話をちょっとしてた。この界隈の問題はもっと考えられるべきかと思う。
・当日のディスカッションでは、突然発言を求められてあたふたした結果、ローマ字とメールのようなものすごく限定的な話しかできなくてプチ落ち込んだけど、ほんとはもっとあれこれ考えるべきことがこの会にはあったはず。ただ、今回のワークショップは話題のジャングルがちょっと広大すぎて、話のとっかかりが見つけられなかったのだよ・・・。


 以下、本文です。
■全体概要
■各受講者による自己紹介/所属機関紹介プレゼン
■講演
■受講者による提言プレゼン
■コメント・ディスカッション

 文中の<e>はegamidayさんのコメントです。

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■全体概要

 事務局長・水谷さん(東京国立近代美術館)による基調報告

・JALプロジェクトの目的
1 受講者が研修で理解を深める
2 日本の美術図書館員のほうが海外の図書館の理解をする
3 相互理解と交流
4 ネットワークの継続
5 日本の美術図書館を海外の目から客体化する
・2014の受講者はおおむね日本人だったため、安心と予断があった。今年はそうではない。
・MLA-Diversity
・海外から日本の資料・情報へのアクセスに障壁がある。
★・例:NDLデジタルコレクションについて。図書館送信対象資料については、海外からはアクセスできず、かつ、ILLも停止している。→デジタルアーカイブの連携に関する実務者会議(2015.11)で海外からのアクセスについて言及があったとのこと。(<e>ここ要確認)
・画像データベースの検索ひとつとっても、IME起動の必要があったり、アルファベット(ローマ字)で検索すると検索結果が異なったりする、という問題がある。


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■各受講者による自己紹介/所属機関紹介プレゼン

 参加した受講者9名が、それぞれ自己紹介や国・所属機関の事情について(以下敬称略)

●ヤナ・リンドヴァー(プラハ国立美術館東洋美術部)
・プラハ国立美術館
・1796年創立、キンスキー宮殿にあり。
・1951年に東洋美術部設立。現在はキンスキー宮殿に常設展示を持つ。
・展示プロジェクト(2014 チェコにおけるジャポニズム展)
・17世紀〜大正時代の美術品コレクション、薩摩治カ八のコレクション(寄贈)、写本・絵巻物等、
★・コレクションの数で言うと、美術館全体で14000点、うち日本の美術品が7000点以上ある。ヨーロッパ内でも多いほうです。(<e>やばい、プラハ行かなあかん)
・図書室の東洋美術部蔵書は5000冊(日本1450冊)
・学芸員は展覧会準備に当たって展示作品をどう把握するかに焦点をおく。図書室担当者は文献やその整理から情報を把握しようとする。

●ジヨン・ウッド(ロンドン大学SOAS図書館)
・ソウル出身→イギリス
・SOAS図書館は国の指定研究図書館(5つ)のひとつ。130万冊所蔵。人文・社会・法律・芸術・考古学。サブジェクト・ライブラリアンが11名所属。
・芸術・考古学の蔵書は、各種言語で約50000冊。SOAS図書館の中において(言語ではなく)”主題”で独立しているコレクション。
・芸術分野サブジェクトライブラリアンとしての前任者が日本人だったことや、セインズベリー日本芸術研究所などから寄付金を受けていたことから、日本美術に関する書籍がヨーロッパ内でも充実している。
・電子資料の充実。電子資料の管理のためにオープンソースの図書館システムであるKuali OLEを導入している。
・デジタル・ライブラリを来年公開する予定。(<e>これは要後追い)
・サブジェクト・ライブラリアンの役目は、Collection DevelopmentやInformation Literacyなどの実務、学科会議出席や助成金獲得活動などのマネジメント、研究活動。
・現代は資料や情報が”ありすぎる”ほうが問題の時代であり、その選択や編集をおこなうことがサブジェクト・ライブラリアンとしての重要な役割。
・サブジェクト・ライブラリアンだとは言ってもそのカバーすべき範囲は広く、一人ですべての専門知識を身につけることは難しい。重要なのは「知っていること」だけでなく、「それをどこで見つけるか」を知っていること。

●ヴィーベッケ・オセット・グスタヴセン(オスロ大学人文社会学図書館)
・オスロ大学人文社会学図書館は、ノルウェー国内で最大規模。
・日本コレクションは1970年代から増加し始めた(同時期に人文学科で東アジア学教育が始まったため)
・国際交流基金からの継続的な日本書籍寄贈を受けていた。
・現在も日本学は盛んで、定員以上の学生希望がある。
日本語の書籍よりも、英語による学術書が主
・古典籍90タイトル400冊(1900年代初頭に購入か)。肉筆画帖13点あり。
・日本のポピュラーカルチャーの展示会。オスロ大学の矢部さんの協力のもと展示を企画。
・司書の将来像として、ヨン・ビングの言葉。「こんなにたくさんの情報があってまだ図書館が必要か、という質問は、これだけ道路があってなお道路地図が必要か、と問うのと同じことだ」

●メアリー・レッドファーン(チェスター・ビーティー・ライブラリー)
・チェスター・ビーティ・ライブラリーは図書館というより博物館
・日本コレクション1775点
・アルフレッド・チェスター・ビーティー卿の美術品収集。1917年に山中商会の顧客として日本を旅行したときに、絵入り本・奈良絵本に興味を持ち収集を始める。
・1953年創立→2000年にダブリン城に移転、展示公開に力点を置く。
・参考図書・閲覧室。16000冊所蔵。
・OPACも画像DBも日本コレクションの一部しか収録されていない。冊子体の目録・図録がある。
アイルランドで日本美術を所蔵展示するところはここくらいしかない

●ケビン・トレント・マクドウエル(オレゴン大学図書館)
・オレゴン大学図書館の日本研究司書。
・日本語蔵書はおもに文学・歴史・芸術関連。図書4万冊、雑誌176タイトル、DVD600点。
・オレゴン大学美術館は、日本美術3000点を所蔵。
・ガートルード・バス・ワーナー。旅行家でアジア美術をコレクションしていた。その日本美術コレクションがオレゴン大学美術館のコレクションとなった。(幻灯スライドなど)

●キャロリーン・ジェーン・ワグーラ(ピッツバーグ大学)
・中世・仏教美術の博士課程学生・TA。
他分野の学部生に国際文化教育の一環として日本美術について教える。(大学ギャラリー、作品レプリカなど)
・ヒルマン・ライブラリー(中央図書館)内に東アジア図書館がある。1965年から日本資料を収集し始める。
・現在ではスタディスペースの確保のために、東アジアの蔵書を閉架扱いにしたりデジタル資料でまかなうようになっている。

●コルドゥラ・トライマー(ベルリン国立博物館美術図書館/アジア美術館図書館)
・ベルリン国立博物館は、プロイセン文化財団の一部として、15の博物館と4つの研究書からなる。
・美術図書館は1867年創立。研究図書館と博物館との複合施設で、3施設に60数人の職員が勤務する(<e>!)。蔵書55万冊。
・アジア美術館図書館は蔵書4万冊。学生・学芸員らが利用。司書はトライマーさん1人(<e>!)。
★・2019年には”非欧州美術”図書館として統合される予定(フンボルト・フォーラムと呼ばれる複数団体による施設(←<e>要後追い))。そのために目録のオンライン化、請求記号の調整など。
・デジタル化、オープンアクセス(ヨーロピアナなど)

●文貞姫(韓国美術研究所)
・韓国美術研究所の研究員。
・「京城日報」の美術イメージのデータベース化プロジェクトなど。
・今後は朝鮮半島に限らず台湾などへもその対象をひろげ、当時の芸術家の分析にあてる。

●李世泳(韓国国立現代美術館)
・海外で所有する韓国文化財のデータベース化事業をおこなう。
・国立現代美術館は3つの美術館からなる。ソウル館は2013年開館。図書館・アーカイブ関係の部署として、美術研究センターとデジタル情報室とがある。
・デジタルアーカイブに必要なのは日本その他との連携である。


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■講演

 ハーバード・イェンチン図書館の日本研究司書、山田マクヴェイ久仁子さんによる特別招待講演。
 「視聴覚資料へのアプローチ : 北米日本研究図書館の現状と課題」

・米国の日本研究 現況(2012JF調べ):2774大学のうち、学部生レベルで日本研究専攻課程があるのは361
。日本語資料を所蔵する大学図書館は67(うち4万冊以上は31)。
・大学図書館の使命とは、教育研究の支援である。その中でファクターや媒体や手法は変わっていくのでそれにあわせていくことが必要。
・ひとことで「FINE ARTS」と言っても、たとえばLCCでは「写真」「動画」はT:Technologyのカテゴリになってしまう。でも、北米における日本×芸術関係の博士論文を概観してみると(プロクエストで検索)、写真や動画が多く含まれている。伊勢神宮もあればヒップホップもある。非常に多様な学問領域が交差して学際的になっているのが実際のところだ。
・(ちなみに、北米の日本関係博士論文・修士論文は、1890年以降2015年までで3023件(プロクエスト検索)。そのうち芸術に関するものが166件。)
・例:『日本美術全集』第19巻は「拡張する戦後美術」。「複製技術の進展と普及によって飛躍的に流布した写真・デザインに加え、純粋な美術としてとらえられてこなかった漫画や特撮美術も我が国ならではの戦後美術を代表する表現として、進んで取り上げた」という。こういう美術という概念の多様な広がりは、今後の図書館での収書の方向にも影響するだろう。
・学生の例1。近世の刷り物の研究。文学・地理・宗教と大きく関わる。イギリス・ケンブリッジ大学の勉強会にアメリカからスカイプで参加する。
・学生の例2。日本中世物語文学の研究。絵巻物という美術の一次資料が、日本文学研究に必要。
・ユーザにとってはその資料がミュージアムにあろうがライブラリーにあろうが関係ない、どっちも同じ。なのに、そこで検索・探し方やアクセス・手続きが異なるのはいかがなものか。その意味でも、所蔵資料のデジタル化と公開を進めていくのは必要なこと。
★・例:ハーバード大学の新OPAC(ディスカバリーシステム)であるHOLLISプラスでは、アイルランドのチェスター・ビーティー・ライブラリーが持っている絵巻物のデジタル画像がヒットする。(注:これは、チェスター・ビーティーの所蔵品のスライドをハーバードの美術館が持っていて、それをデジタル化したものを、チェスター・ビーティーから許諾をとってアクセス可能にさせている。)


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■受講者による提言プレゼン

 9人の受講者が、3人×3グループをつくって、もろもろの提言をプレゼンをするというコーナー。

●日本における美術資料管理・検索システムの課題と展望
・・国立美術館・博物館の学芸員作業における問題点
・それぞれのデータベースをできるだけオープンに、海外からの利用者にもわかりやすくしてほしい。
・デジタル・コレクションだけでなく、レファレンス・ツールとしての別のデータベースと連携することで、調査・研究がしやすくなるように。
・日本語がまだ充分に分からない研究者でも検索できるように、言語選択・ローマ字検索などが必要。
・日本資料・日本美術を紹介する展覧会が、世界各地でもっと開催できるように、プロジェクト助成をおこなってほしい。
・・日本の研究図書館の課題
・データベースの検索方法がわかりにくい。
・ローマ字検索ができるところがほとんどない。
・ソーシャル・メディアに積極的に関与するべき。これは、複数の通信チャンネルを持つべきということ。
・研究図書館の資料は、研究者や学生だけでなく、オープン・アクセスで一般の人にも提供されるべき。
・・日本の美術資料管理・検索システムに関する提言
・メタデータの標準化などにより、日本の各種機関にある資料を一括で検索できることが必要。便利なデータベースは各機関にあるがそれぞれ孤立してしまっている。ヨーロピアナが良い例。
・複数機関同士もそうだが、それだけでなく、同じ機関内でも協力をして、図書館資料と、美術作品、アーカイブとを統合したデータベースを。
・アート・アーカイブの専門家が必要。
漢字・仮名・アルファベットのどれでも検索できるように

●保護から効率化へ 日本美術図書館におけるデータベース、アクセス、コラボ
・これまでの保存重視から、活用重視へという考え方が重要。
・・リソースとしてのデータベース
・データベースがユーザのニーズと合致していない。
日本では、すこしでもデータが不十分であれば公開しない傾向にある。ユーザにとっては、不完全でもいいから出しておいてほしい
・一般向けの入門的なコンテンツをつくること。
・例:V&Aミュージアム。一般ユーザ向けのインタフェースは見やすく、解説文なども加えている。手間や時間はかかるが、国立機関なので情報開示が重視されており、また情報が不充分であったとしても公開されている。研究者にはデータが不十分であってもいい。
★・例:Visualizing Cultures@MIT。日本のコンテンツを一般の人に紹介する方法として、デジタル化画像と論文とをリンクさせる。コンテンツを英語化するのは難しくても、英語しか分からない人にそのデジタル化画像のことがわかるようにする。(<e>この試みは学ぶところが多いはず。そのリンクは誰がどうメンテしているのか?)
・しかし、そもそもユーザがデータベースを見つけられなければ意味がない
・・入門者のためのアクセス推進
・ポータルサイトの必要性。海外のユーザのアクセスが便利になるように。
★・例:アート・ライブラリー・コンソーシアムの美術図書館横断検索システム。ただ、各参加館のプロフィールがわかりにくいので、その紹介をつけておいてほしい。(例:http://lahlf.weebly.com/libraries.html)(←<e>そうそう、シンプルなんだけど、実はこういうのって意外とないよねっていう。)
・海外の特に学生がとっつきやすくなるように、概要やヘルプだけでも英語で。
★・例:「Artstor」(http://www.artstor.org/)のような、国際的なポータルサイトに参加してデータを提供してほしい、こういうところで見つかりやすくアクセスしやすくなるように。(Artstorに載っている日本美術作品は、日本以外の機関からの情報ばかり
・・コレクション収集に関するコラボレーション
・美術図書館で資料を分担収集して、コンソーシアム内で共有する。
・Orbis-Cascade Alliance。オレゴン・ワシントンの37の学術図書館による、コレクション収集に関するコンソーシアム。

●美術資料のグローバルな客体化へ向けて
・・グローバル時代の美術資料データベースの共有性
・日本のデータベースはローカリズムが強い。グローバル化し、アクセスとコラボがしやすくなるように。
・海外の機関とコラボしてプラットフォームを開発する。
・・オープンとアクセスの再検討
デジタル化してもインターネットで公開しない例が日本にはある。海外での利用者の範囲を広めてほしい。
データベースをその美術館や機関内の人だけで作成するのではなく、海外の研究者等と共同で構築したほうがいい
・コンテンツのオープン化。例えば、所蔵作品だけに限る、とか、国宝・重要文化財などに限るなどの例。このように資料の対象範囲を限定されてしまっては、研究が深まらない。(良品主義。価値が高いと指定したものに限ってデータベース化しているようだったら日本美術への理解は深まらない。美術の階層化につながる)
・日本語以外の言語での解説やブラウジングの仕組みがないと、海外のユーザや一般のユーザはアクセスできない。様々な利用者を考える必要がある。
・例:メトロポリタン美術館 Heilbrunn Timeline of Art History(http://www.metmuseum.org/toah/)。関連コンテンツへのリンクの提供など。
・・探索を簡単にすること。
・そのコンテンツの目的は何か? 対象ユーザは誰か? そのユーザはどのように発見可能か?
・日本国内における日本美術史の研究も、国際的観点に立つことが必要。
・メタサーチシステム(例:KVK)、表記の揺れを吸収するマッピング、標準化。
・海外研究者がプロジェクトに参加することで改善できる。
・日本版ヨーロピアナが必要。(NDLサーチはもっと参加館を多く)
海外からの日本語でない問い合わせに、返事をください!(<e>これはマジ)


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■コメント・ディスカッション

●小出いずみ「アウェイとホーム」
・・日本への期待について
・アクセスを容易にする: 言語、使いやすさ、制度、思い込み(固定観念)
・「日本語の本やwebサイトが海外で読まれるわけがない」ことはない。
・情報を豊富にする: メタデータの標準化、連携、統合、プラットフォーム
・国内・館内・館間のコラボレーションが必要。これによって研究対象へのアプローチの多角化が可能になる
・・研究潮流の変化について
・研究手法の変化: デジタル化
・一次資料・アーカイブズ資料への注目
・研究対象の変化・ひろがり: ポピュラーカルチャー
・横断的、複合的
・研究のグローバル化(研究対象、研究主体)
・・まとめ
・ニーズはユニバーサルである。
・アウェイの支援をすれば、それはホームの支援になる。
・私たちはコラボレーションすべき。

●ディスカッション
・問い合わせをどこに出していいか分からない。窓口をはっきりさせてほしい。
・コンタクトフォームをつくっておいてほしい。
・Japan Art History Forumやeastlib にはいってください。
・いろいろ言いましたが、日本だけでなくどの国でもできてないことが多いんです。(ていうフォロー)

posted by egamiday3 at 21:48| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする