2019年05月29日

今日の「CA読み」メモ:「奈良大学図書館における日本考古学協会図書の受贈事業について」「システムとしての国立国会図書館オンライン」ほか

●CA1947 - 奈良大学図書館における日本考古学協会図書の受贈事業について / 森垣優輝
 http://current.ndl.go.jp/ca1947

 セインズベリーにたいへんな不義理を働いた考古学協会の件が、いまはこう落ち着いたんだね、という話。
 http://jlablog.seesaa.net/article/165398139.html

・「2010年5月にいったんは英国のセインズベリー日本藝術研究所への寄贈が決まった。しかし、会員より、国内有数の規模である考古学関連図書コレクションの海外流出を危惧する強い反対意見が出されたため、同年9月に協会臨時総会が開催され、同研究所への寄贈は否決された」
→セインズベリーでどう扱われる予定だったかと、現在何が成就したかとの比較をしたい。
・「予算規模は、当初予算としては遡及事業費(遡及作業費、装備材料費、倉庫保管費)に約4,700万円、1階集密書架リニューアルと3階書架増設に約1,100万円を要した。さらに地下2階の電動集密書架新設工事には当初予算とは別に補正を行い、約1億5,360万円(うち書架に6,500万円)を支出している。奈良大学としては通算2億円を超える経費を投入したことになる。」
→お金の話をどこまでどう話すかというのはわりと悩む(つい最近悩むことがあった)ので、これは参考にする。「・・・したことになる」とか。
・「作業開始後、委託先からは毎月、段ボール箱20個前後(約2,500冊)の資料が納品されてきた。もともと協会の保管先から箱詰めで作業場所へ送付されていたもので、遡及作業にあたってはなるべく都道府県コードの若い順に、すなわち北の地方から順番に実施するのが望ましいと取り決められていたが、実際の作業開始後はどの箱にどの地方の資料が入っているか正確な情報がなく、開梱してはじめて判明する状態だったと聞く。このため納品後に配架すると都道府県別の配架状況に極端な濃淡が生じた。2015年度後半からは大規模な書架調整を毎月行う必要に迫られ、しかも先の見通しが不明のため一挙に調整を済ませることができず、現場合わせの移動作業を30日ごとに行うため図書館の通常業務を相当圧迫した」
→本記事の白眉とも言える、力のこもった記述だなと思った。相当の何かしらがあったのだろうなということと、じゃあそれをどうすれば避けることができたのかという失敗学として、読み返すべき。


●CA1948 - 第12回アジア太平洋議会図書館長協会(APLAP)大会 / 春原寛子
 http://current.ndl.go.jp/ca1948
・当日資料が注1のリンク先にある。(すぐにわからなかった)


●CA1949 - レーザーディスクのデジタル化に向けた国立国会図書館の取組み / 本田伸彰
 http://current.ndl.go.jp/ca1949
・レーザーディスクはデジタルじゃなかった・・・何者だ・・・幾三・・・。
・とはいえ、うちとこ所蔵分の媒体変換も考えてたところだったので、ありがたい記事。
・例えば「この記録方式の違いが、デジタル化作業に与える影響やコストの違いについて業者に確認したが、特に違いはなくデジタル化時に留意する必要はないことが分かった」のような情報や、「チャプターの情報は、デジタル変換した際に自動的に移行されず、編集作業により情報を付与するにはコストも掛かるため、デジタル化で再現しないこととした」のような”あきらめ判断ポイント”なんかはすごくありがたいです。
 国会さんにその意図はないにしろ、うちとこみたいに小さいところは、「とりあえず国会さん方式でやりましょうよ」で先に進めますからね・・・。


●CA1950 - 研究文献レビュー:公共図書館のビジネス支援サービス / 滑川貴之
 http://current.ndl.go.jp/ca1950
 普及や実施の現状はわかった。
 ”成果”や”効果”は具体的にどうなんだろう、気になる。(そういう文献が少ないということ?)


●CA1939 - 公共図書館の地域資料を活用した没年調査ソンのすすめ〜福井県での事例から〜 / 鷲山香織
 http://current.ndl.go.jp/ca1939
 このソンにおける、特に地域資料の活躍ぶりの具体的なところを知りたい。実際に活躍した地域資料はマイルドなやつだったのかしら。(注:マイルドではない地域資料とは何か)


●CA1940 - システムとしての国立国会図書館オンライン / 川瀬直人
 http://current.ndl.go.jp/ca1940
・(インデントによるグループ表示)「電子ジャーナル書誌と冊子体のジャーナルの書誌を ISSN を用いて同定したり、雑誌記事索引とデジタルコレクション収録の目次情報との同定を行っている。これらについては、1件にまとめるのではなく、インデントをつけてまとまりのあるグループであることがわかるように表示している…こうした機能は、単に紙資料とデジタル資料を統合して検索・提供するだけでなく、できるだけわかりやすく短い手順でデジタル化された資料にナビゲートするために考えられたものである」
・「アイテム情報はNDLオンラインでは保持していない。アイテム情報や利用者の情報は、申込を処理する別の業務システムが保持しており、NDLオンラインは都度その業務システムのAPIに対しリクエストを投げる」「別のシステムとAPIで連携することで、認証や申込、アイテム、利用者情報の変更等の機能を含めた全体のサービスを提供」
・「かなり多くの検索項目を簡易検索で検索可能となるように設定しており、多くの場合は詳細検索の項目を意識することなく、簡易検索のキーワード欄で検索し、必要に応じてファセットで絞り込んでいく使い方が可能」


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2019年05月28日

今日の「CA読み」メモ: 「図書館総合展の20年」「韓国の公共図書館の多文化サービス」他


●CA1944 - 図書館総合展の20 年 / 今井福司
 http://current.ndl.go.jp/ca1944
・「本稿の執筆にあたり、図書館総合展事務局より過去のパンフレットおよび開催記録の提供を受けた。」「なお、図書館総合展は印刷媒体での記事化が希である。その代わり、インターネット上での記録はかなり多く、代表的なものとしてはTwitterの投稿アーカイブサイトであるTogetterが挙げられる。」
 →togetterが記事化の代表というのもなかなかつらい。”足下のアーカイビング不備”的なことってほんとに難しい問題だなと思いました、うちとこ含め。
・ほかの参考文献は注のかたちでリストアップされてる一方で、同じカレントアウェアネス内記事への参照は本文中に「(E2035ほか参照)」って書くかたちになってるというのは、カレントアウェアネス自身のきまりごとなんだろうか。それは、”この記事で使われている参考文献”があちこちにちらばってしまってすごく使いづらいので、やだな。
・図書館総合展自体に関するまとめでわかりやすかったのは、下記の大西文献だったなと思ってたのですが、これもう10年以上前なのだなあ。
 http://kulibrarians.g.hatena.ne.jp/kulibrarians/20081219/1290519705
・↑このときも思ってたんですけど、図書館総合展って企業展示メインのビジネスなイベントだと思ってたのが、いつのまにか図書館業界人の是非もの的な、交流・フォーラムメインのイベントにイメチェンした、という印象が極私的にあって、いったい何きっかけでいつからそうなったのか、とずっと思ってたんだけど、この記事でも特にその疑問は払拭できなかったので、わかった、じゃあもうこの疑問はとりあえず無かったことにしよう。

●CA1945 - 近年の公立図書館による出版活動の概要:定期刊行物を中心に / 武田和也
http://current.ndl.go.jp/ca1945
・以下は、#調べる タグで。調査の参考にする。
「調査は、日本図書館協会編『図書館年鑑』(2009年から2018年までの10年分)掲載「各地各図書館の動き」内の「図書館等による発行資料」の項目等での文献調査及び、都道府県立図書館等が作成しているリンク集から各都道府県内の図書館のウェブサイトを閲覧することで行った。さらに、オンラインで公開されていない出版物の遺漏を防ぐため、本文中で整理した区分に従って、日本図書館協会資料室及び都道府県立図書館に対して、各館が所蔵する資料の範囲内でのレファレンスを依頼した(13)。また、レファレンスの回答で紹介があったツールや助言に基づく再調査もあわせて行い、書誌事項については国立国会図書館所蔵資料の確認に加え、CiNii Booksや当該出版物を刊行している館のOPACでの検索を実施した。直接当該館に尋ねた場合もある。」
・文芸誌の紹介その他のところでタイトル・書誌事項を本文中に羅列してるあたり、無理に文章化せずにリスト化しちゃったらダメだったのかな、と思った。CAって、記事として読むだけじゃなくて、レファレンスツールとしても使うじゃないですか。
・「ところで、今回の調査の過程で、国立国会図書館や日本図書館協会資料室、都道府県立図書館では所蔵が確認できない出版物もあった。当該出版物を刊行する図書館のOPACでヒットしない場合もあり、ウェブサイト上でのみの掲載や、エフェメラ扱いで蔵書としては管理されていないことも考えられる。」
→今日2回目の、”足下のアーカイビング不備”的なことってほんとに難しい問題だなと思いました、うちとこ含め。

●CA1946 - 韓国の公共図書館の多文化サービス−プログラム事例を中心として− / 廣田美和
http://current.ndl.go.jp/ca1946
・「韓国は、日本より一足先に、また急速に多文化時代に突入し、政府の多文化政策と共に、公共図書館における多文化サービスも発展を続けている。事例集には、本稿で紹介した事例のほかに6の事例が掲載されているが、そのすべてに共通するのは、多文化プログラムを図書館だけで運営するのではなく、学校や多文化家族・外国人支援機関(20)、民間支援団体、大使館など、関連機関・団体と協力して運営している点である。このような、韓国の公共図書館における多文化サービス事例は、日本の公共図書館で多文化サービスを企画・運営する上でも参考になるものと思われる。」
→日本が学ぶべき、一歩先を行く韓国の多文化サービス。では、その韓国はこの多文化サービスをどこから学びとった? オリジナル? やっぱりアメリカ? アメリカだとしたら、なぜ日本はそれを学びとれなかった?
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2019年05月26日

2019年4月+5月前半のまとめ

■2019年4月+5月前半のまとめ

●総評
 2019GWeuが成功。よかったね。


・2019GWeuのための旅行事務に次ぐ旅行事務(ユーレイルパス、代理店で予約確保、無理くりオンラインチェックイン等)
・『インターネットの次に来るもの』
・今年の桜:醍醐寺+上醍醐登山。哲学の道、インクライン、東山。賀茂川、桂川。
・京都ビアラボ通い
・春季寄席開始
・「イズム、離れて」(ユニット美人xソノノチ“ビジノチズム”)@ KAIKA。いい“創作”コメディだった。
・ICOM2019京都の準備
・宗田文庫@木セミ
・劇団厚岩、from韓国、の会話劇「黒白喫茶店」@吉田寮食堂
・同志社ホームカミングデーにて寄席旧常連と対談
・顧問お別れ会
・『ガウディの伝言』
---
(以下、2019GWeu)
・ヘルシンキからリスボンまで
・とにかくなんでもいいから、いったん日本を出よう。話はそれからだ。
・チェックインクライシス
・豚肉が甘い
・パスタが美味い
・パエリアが濃い
・神は塔の上から見下ろし、東から来た者にこう告げられた。「お前には予習が足らん」
・ロカ岬。ね、簡単でしょ?
・初ロストバゲージ体験
---
・ゆる速報:次の旅程が決まったらしい
・深刻な時差ボケに悩まされるの巻
・中野劇団「10分間2019」@HEPHALL
・じんもんこん
・「吉田寮で考える大学の自由自治」(https://togetter.com/li/1354429)@吉田寮食堂。いままでで一番わかりやすかった。
・もなか軍団「ハムちぃ」@KAIKA

●4月テーマの進捗
  ・寄席、再構成 → おおむねできてる気がする
  ・2019GWeu → よかったねえ。
  ・あらたな1年の計を身体になじませる、さらに → なんだっけ・・・

●5月後半+6月の月テーマは
  ・CA+日本研究
  ・木セミ+OCLC
  ・調整活動
  の、3本です。
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2019年05月07日

2019年05月06日のtweet (@egamiday)




























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2019年05月06日

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2019年05月05日

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2019年05月04日

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2019年05月03日

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2019年05月02日

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2019年05月01日

2019年04月30日のtweet (@egamiday)












































































































































































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