2019年06月27日
今日の「CA読み」メモ:「田中あずささんにインタビュー」「民主主義の宝庫」他
●E2141 - LJ誌Movers & Shakersに選出の田中あずささんにインタビュー
http://current.ndl.go.jp/e2141
・詳しくは「E2068 - 日本学多巻資料の総目次・索引電子化プロジェクト」(http://current.ndl.go.jp/e2068)を参照。
・「世界的に権威のある組織が,日本語資料をテーマとしたプロジェクトという,メインストリーム以外の分野に,スポットを当てて評価してくれた」
・ホントはここなんですが・・・>「日本でこのようなプロジェクトを引き継いで頂ける場合,私達のプロジェクトで使ったワークフローなどを共有することが可能です」
●E2142 - 須賀川市民交流センター内に中央図書館が移転オープン
http://current.ndl.go.jp/e2142
情報とアーキテクチャみたいなことだと思うので、”空論”と”実践”のどちらもをもっと知りたい、という感じだった。
↓
「tette内の図書館以外の場所にも相当数の本を置くという斬新な案」
「tette内の図書館エリア外にある子どもの遊び場や円谷英二ミュージアムなどの中にも本を置くこと」
「オープンして4か月経ち,多くの利用者はどこに置いてある本でも使いこなしている」
「趣味の活動で来館した人や,特に目的を持たずに来館した人が,ふと目に入った本に興味を持って手に取り借りてみた」
●E2143 - つくば市立中央図書館におけるロボットスーツHALRの導入
http://current.ndl.go.jp/e2143
問題は、こういうツールを必要とする仕事を担当するのはどういう職員なのか、と考えるのはヘンなことなのかな。(タグは #専門性 で)
●E2144 - 研究データ同盟第13回総会<報告>
http://current.ndl.go.jp/e2144
「我々には,新たなデータの世界を結ぶ,堅固で美しく,立派な懸け橋を作り上げる責任がある」
●E2145 - 民主主義の宝庫:スウェーデンの図書館戦略に関する提案
http://current.ndl.go.jp/e2145
作成過程の後半や報告書のあり方が、民主主義のメディア的実践だなあ、と思った。
オチが「今後の動きを注視していく必要がある」なのは、もっと来い、と思った。
2019年06月05日
今日の「CA読み」メモ:「学校と公立図書館との複合施設」「デジタルアーカイブコンテンツの児童・生徒向け教育への活用をめぐって」他
●CA1941 - 日本図書館協会建築賞について / 植松貞夫
http://current.ndl.go.jp/ca1941
・「2016年1年間で新たに建設された公共図書館が38館あるのに対し、応募館は9館と少ない…設計者には応募に熱心な者、そうでない者、賞の存在を知らない者があることから、周知方法に改善を要する」
・受賞館を確認しようとすると、JLAのwebサイトには途中からのリストしかなく、結局wikipediaを見るのが一番早かったので、そういうとこだなと思った。
●CA1942 - 動向レビュー:学校と公立図書館との複合施設 / 長澤 悟
http://current.ndl.go.jp/ca1942
・これは読み返すべき。理想的なまとめ。
・これを読んでると、カレントアウェアネスは写真の掲載にあまり積極的じゃないのかな、と思う。建物とか位置関係の説明を読んでると、えっと、要するにどういうこと?、ってなる。
・「大人にとって魅力のある蔵書の構築、管理者だけでなく司書の配置の必要性、市の図書館ネットワークへの組み込み等が課題として指摘されるようになった。学校図書館の開放は校庭や体育館の開放と違い、単にスペースの利用だけではなく、本来の図書館機能を充実する必要があった」
●CA1943 - 動向レビュー:デジタルアーカイブコンテンツの児童・生徒向け教育への活用をめぐって:米国・欧州の動向を中心に / 古賀 崇
http://current.ndl.go.jp/ca1943
・「米国デジタル公共図書館(DPLA)での教育活動」「「オンライン上の一次資料」の項目と教材・指導案を取りまとめて公開する「一次資料セット(Primary Source Sets)」」「「一次資料セット」は、2018年9月時点で141の項目を収録しており、各項目にはテーマに即したDPLA内の複数の一次資料と、Wikipediaを含めた外部の関連資料、そして指導案として質問項目や課題の事例、およびTPSのための留意点など」「「1980年代の保守主義の高まり」の項目を例にとると(14)、レーガン政権期の戦略防衛構想(SDI)を記した政策文書や、当時の政権高官へのインタビューなどの動画、政権批判の風刺画など」
→やっぱりキュレーティングが非常に大事であるな、という理解。
・「公文書管理をめぐる問題が頻発する日本の現状では、デジタル技術の活用以前に、一次資料や証拠の成り立ち・形状・出所から考えつつ学習を進める、という取り組みこそ」必要
→何周か遅れてる・・・。
・参考文献
-鎌田均. 一次資料の利用と情報リテラシー:米国大学におけるアーカイブ, 特殊資料コレクションの教育的役割から見て. 同志社図書館情報学. 2013, (23), p. 1-15.
https://doi.org/10.14988/pa.2017.0000014206, (参照 2018-09-14).
-鎌田均. 米国の高等教育におけるアーカイブズの教育活動.アーカイブズ学研究. 2016, (24), p. 86-91.
2019年06月03日
今日の「CA読み」メモ:「人文社会系分野におけるオープンサイエンス」「地域コミュニティにおける公共図書館の役割」他
●E2136 - 起業における図書館活用(1)起業知識ゼロから飲食店経営者へ
http://current.ndl.go.jp/e2136
菅谷本を読んでるかのような、非常にベストプラクティス的なビジネス活用談話だったので、もっと長尺でじっくり読みたいなとも思いましたが、シリーズ化される風のナンバーがついてるので今後に期待という感じです。次は語り口を変えてくるかな?
●E2137 - 「ニューヨーク公共図書館と<図書館の未来>」<報告>
http://current.ndl.go.jp/e2137
いや、これは動画だな。
●E2138 - 文化資源学フォーラム「コレクションを手放す」<報告>
http://current.ndl.go.jp/e2138
「本テーマは,ミュージアムのコレクションを手放すことを奨励するかのような誤解を招きやすいテーマであるものの,今,ミュージアム側が先手を打って議論しなければ,外部者の思惑に引きずられ,ミュージアムにとって不利益になるだろう」
●E2139 - NDL,「デジタル化資料活用ワークショップ」を開催<報告>
http://current.ndl.go.jp/e2139
大学図書館と公共図書館とでは活用の様相が若干異なってくるような気がするんだけど、どうか。
●E2140 - 3D/VR技術と学術図書館の役割に関する報告書
http://current.ndl.go.jp/e2140
結局はデータマネジメントの問題ということなんだろうか。
●E2130 - 東日本大震災後の図書館等をめぐる状況(2019/5/10現在)
http://current.ndl.go.jp/e2130
「東日本大震災による被災資料の保全等に関する白井哲哉氏の著書『災害アーカイブ:資料の救出から地域への還元まで』」
●E2131 - 日本図書館研究会第60回研究大会シンポジウム<報告>
http://current.ndl.go.jp/e2131
「一般に図書館司書は博物館学芸員などと比較すると,地域資料のような固有の貴重資料を後世に継承していく意識自体が希薄なのではないか」
●E2132 - 第4回SPARC Japanセミナー2018<報告>
http://current.ndl.go.jp/e2132
読みやすいなと思ったら、飯野さん筆だった。
・第4回SPARC Japanセミナー2018「人文社会系分野におけるオープンサイエンス〜その課題解決に向けて〜」
・「海外において,大学以上の高等教育レベルで日本語を学習している人々は100万人前後いることから,日本語の学術書をOAにすることで,これら潜在的な読者がアクセスできる機会が増える」
・へえ〜→「海外ではデジタル化は進んでいるものの,商業出版社での出版が中心となっていることから,コンテンツへのアクセスは多くが購読者に限られる」「日本の学術雑誌では,採算という概念はあまり持ち込まれない傾向があり,OA化など広く社会に研究成果を還元するというシステムに繋がっている」
●E2133 - 米国OPEN Government Data Actの成立
http://current.ndl.go.jp/e2133
・「民主党のオバマ大統領から共和党のトランプ大統領へと政権の移行があったが,オープンデータに関しては重要な政策として位置付けられ」
・「連邦政府機関に対して,保有するデータ資産の全容を把握するために,データ一覧を整備することを求めた。さらに,唯一のオンライン上の公開インターフェースとしての連邦データカタログの整備についても明確化された」(Data.govに法的裏付けを与える)
●E2134 - 地域コミュニティにおける公共図書館の役割:米国の実践事例
http://current.ndl.go.jp/e2134
・そこまで度肝を抜かれたとんがったものがあったわけではないので、日本全然追いつける、できる。
・「スマートコミュニティにおけるアンカー機関として革新的な取り組みを行っている米国各地の公共図書館」
・テネシー州のチャタヌーガ公共図書館「自治体と協力し,犯罪統計や予算,計画類等のデータセットを提供するオープンデータポータルも開設」
●E2135 - 私達の人生を変える図書館:第3次図書館発展総合計画(韓国)
http://current.ndl.go.jp/e2135
・「(7)「積極的な情報福祉の実現」・・・農・漁村での図書館サービス強化」