旅の概要は下記の通り。
「2019GWeu ヨーロッパ鉄道旅行・0日目 「旅の概要」」
http://egamiday3.seesaa.net/article/467814076.html

なんていうか、観光はおまけで、とにかく10連休のあいだ、列車のシートに座ってひたすらぼんやりしてよう、ついでに「ヘルシンキーリスボン間移動」というタスクをこなすだけの話です。
【egamidayさん、関空で旅を終えそうになる】
まず何はともあれ、スタート地点であるヘルシンキまで行かなきゃいけません。
というわけで、まずは関空向かいです。
記念すべき第1鉄道、特急はるか。

なんだろう、駅で鉄道待ってるだけで早くもテンションがあがりそうなのですが。
いや、まだ始まってもいねえよ的な、ヘルシンキまでの旅程はこうです。
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4/27 19:30 関空発 → 21:15 上海着(上海航空 FM0822)
4/28 00:40 上海発 → 06:55 アムステルダム着(中国東方航空 MU0771)
09:55 アムステルダム発 → 13:15 ヘルシンキ着(KLM KL1167)
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上海経由で、深夜便で渡欧し、翌日昼過ぎにヘルシンキに着く、という要領になります。
ゴールデンウィーク期間どストライクの便を、なんとかかすめとるようにして予約したものですから、まあ2回乗り継ぎとか待ち時間とかは呑み込まないといけない。
ただ、問題は1便目の”上海航空”です。
web予約したサイトはKLMですが、上海−AMSの渡欧便はコードシェアの中国東方航空、そして関空−上海便がそのまたさらに子会社っぽい雰囲気の「上海航空」なる、なんかマイナーそうな名前。webサイト見たら英語ページもなく、レイアウトが乱れててリンクもあぶなっかしい、不安。
ていうか、予約時にKLMのオペレーターさんが「上海航空はたまに予約がオチることがありまして」とおっしゃったりおっしゃらなかったり(註:人によって言うことが違う)してて、オチたらどうなるんだろう、しかも夜便だから代替手段無いぞ、と危ぶんでいたのですが、じゃあ予約確実にするための基本的旅行事務その1として”前日にオンラインチェックイン”を試みたところ、KLMサイトには拒否られ(コードシェア便だから)、上海航空サイトは皆目なんだかよくわかんない、中国東方航空サイトのほうでなんとか日本語・中国語混じりの中、もぎりとるようにしてオンラインチェックインできたという。
・・・できたのかな、あれ、大丈夫かな。
「インできました」画面とかボーディングパス画像とかを全部PDFにして、コンビニで印刷して持っていっとこう。
というのが前日までの流れでした。

で、関空のチェックインカウンター前に並んで待ってるところではあるのですが。
安いだけあってということでしょうか。セルフチェックインのシステム、無し。オンラインチェックイン済みのバゲッジドロップ、無し、全員同じ列に並ぶ。長蛇の列ですが、カウンター開くの2時間前って、ここ大丈夫かしら。なかなかキビしい感じではあります。
と、やきもきしながら1時間近く待って、やっと自分の番。
あー、スタッフさんはJALロゴつけてはるんだねえ、と。
スタッフさん「お客様、上海までですよね?」
は?
いえ、おたくで予約したのは、乗り継ぎでアムステルダムまで行く便ですよ。
きのうのチェックインもそこまで済ませてるはずです。
スタッフさん「こちらの画面では、上海までになってます」
・・・待て待て待て、やばいやばいやばい。
ほらやっぱり、念のためにオンラインチェックインを無理にでもしといてよかった、無駄かもしれなくても画面プリントアウトしてきておいてよかった。
まずこれが、ほら、オンラインチェックインの時のプリントアウトです。
それから念のためにチケット購入時のプリントアウトもあります、でしょ?
ここは、紙です。スマホ画面がどうとかデータがどうとかじゃない、情報を物理的物質上で、見せる。
スタッフさん「・・・少々お待ちください」
はい、待ちます、待ちますからどうか乗せてくださいよね。
とじっと見てますと、スタッフさんがめっちゃキーボードを叩き始める。叩く、叩く、何度も叩く。繰り返し繰り返し、え、そない何回も叩かな結果出ませんか、ていうくらい叩く。と思ったら、今度は奥のデスクの業務端末に移動して叩く、何度も叩く。戻ってきて(あかんかったんかい)叩く。そのうち別の人が来る。また別の人が来る。3人がかりで、日本語中国語混じりで、対話したり指示したりどこかへ電話してやいやい言ったりしてはる。
そんな様子を目の当たりにしながら、考えてたことと言えば。
うわあ、やっぱ紙大事、めっちゃ大事。これプリントアウトしたやつを見せなかったら、画面のデータと口頭の主張だけだったら、もしかしたらここまでやるくらいに信じてもらえなかったかもしれない。
これからも、重要事項はちゃんと印刷して携帯しとこう。(申し送り事項)
という、この長蛇の列が控える中、結局10分以上かかって、最終的に「オンラインチェックインはできていましたが、こちらの予約がオチてました」とさらっと怖いこと言われながらも、クリアしました。
あと、「上海空港でTSCカウンターに立ち寄って正しいチケットに交換してください」と言われた。だいじょうぶかな、荷物AMSまでちゃんと来るかな、たいしたもの入ってないからいいんだけど。
こんなことがあったものだから、セキュリティと出国審査通って搭乗口に到着したのが、早くも出発30分前でしたが、でもあたしよりもまだ後ろに並んでる人たちもっとたくさんいたんだけどな、みんなクリアしたのかな・・・。
この旅は、どうやら長くなりそうです。
【egamidayさん、上海で中国政府の言論統制に挑む】
■19:30 関空発 → 21:15 上海着(上海航空 FM0822)

0ヶ国目その1、中国・上海。
というわけで、どうにかこうにか上海空港に到着しました。
ちなみに、地味に中国本土初上陸の人です。
結局TSCカウンターに寄る必要はなかったらしい、空港スタッフに一生懸命説明したけど、いや、いいから先に行きなさいっていう扱いだった、よくわかんないよ。とりあえず、この乗り継ぎが”中国入国扱い”では無いらしいことは、なんとなくわかった。(参照:「中国東方航空/China Eastern Airlines (MU)|乗り継ぎ案内-上海浦東国際空港での乗り継ぎ(国際線⇒国際線)スルーチェックイン対象空港からご出発の場合」https://htn.to/3oVdGiESU7)
あと、乗ってきた関空−上海便には、カナダや別の国の日本語ガイド(黄色い)見てる人がたくさんいたり、配られる中国入国カードを受けとる人がむしろ少数だったりして、日本人客の場合はあたしみたいに上海経由であちこち行かはる人たち向け、という便なんだなとなんとなく理解した。

たった3時間程度の中国滞在中、軽食とったり買い出ししたりしてましたが、噂に聞いたとおり、ネット使用が非常に不自由なんだな、という感じでした。空港wifiにつながったところで、Googleもツイッターも使えない、これでは何の情報も入手できないし、何の言論も発信できないじゃないか。
と、あれやこれやと試していると。
あ、はてなブックマークのアプリはつながってるな。・・・ということはあれだ、はてブ投稿を自動でツイッターアカウントから流す設定にしてあるから、はてブ投稿という形でなら中国からでもツイッター書き込みができるのでは?
つって、試したのがこちら。


そう、やってみたのはいいんだけど、書き込みに成功したかどうかを確認する術がないのでした。
私の言論は、みなさんの元に届いているでしょうか。Can you hear me?
やっぱ、ネット自由に使えないのはダメだ、良くない。インプットの自由とアウトプットの自由、言論・議論の自由は人としての自由なのだ。絶対的に断固死守なのだ。
そういう思いを新たにしたのでした。
あとは、なぜか自宅の録画機チューナーにアクセスすることは許されてたらしく、日本のテレビを見ることはできました。「ヨーロッパ企画の暗い旅」を見てた。
【egamidayさん、やっとヘルシンキに到着する】
■4/28 00:40 上海発 → 06:55 アムステルダム着(中国東方航空 MU0771)
2便目です。
上海−アムステルダムは14-5時間かかるらしい。関空発よりさらに長かったんですね。


結果として、今フライトはひさしぶりに苦労した感が強かったです。脂っこい鶏めし。繋がらない機内wifi。なんだか居心地悪く、途切れ途切れにしか眠れなかったし、ただ漫然とKindle本読むだけで、ほぼ何もせずに終わった感。
読んだのは、恩田陸の『恐怖の報酬日記』と、サクラダ・ファミリア予習のためのガウディ本。
「ダリが、こんな言葉を残しています。「私のことを話し続けてほしい。たとえそれが誉め言葉であっても」…人が自分のことを話すのは悪口に決まっている。誉め言葉など言われてもろくなことはない。その誉め言葉でもいいから自分のことを話題にし続けてほしい」(『ガウディの伝言』)
なるほどねえ、わかる気がするなあ。(ガウディじゃなくて、ダリの言葉だけど)


というわけで、0ヶ国目その2、オランダはアムステルダムのスキポール空港に到着。
旅情の感慨もそこそこに、ここではいくつかの旅行事務的ポイントがあります。
その1、オランダへの入国。ここで入国すると、あとはポルトガルまですべてシェンゲン協定内ですから、移動・イズ・フリーダム。
その2、預け荷物をいったんひきとってチェックインし直し。日本−アムステルダムの航空予約と、アムテルダム−ヘルシンキの航空予約とは別々だったので。ちなみに預け荷物といっても3.4キロしかないので、ここからはもう持ち込みで。

その3、ユーレイルパスのアクティベーションをしてもらう。
今夜の船便からさっそく割引効力を発揮するユーレイルパスを、有効化してもらうという手続きのために、待ち時間を利用して駅オフィスへ。
以上。

さすがに飛行機3本目になると何の感慨も、これと言った想い出もない。
ヘルシンキ空港もついこないだ行ったばかりだし(注:この1年で3回目)。
そのうち高度が下がりはじめる、窓からヘルシンキの街が見えてくる。樹木が豊富で、すっきり晴れてる感じ。

4月28日午後1時過ぎ、ヘルシンキ空港到着。

→、旅はここから始まるのです。