
4月28日午後1時過ぎ、まずはヘルシンキ空港に到着。

ここからの行程です。
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13時過ぎ ヘルシンキ空港着
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鉄道でヘルシンキ中央駅へ
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(ヘルシンキ中央図書館を見る)
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16:30まで フェリー乗り場・チェックイン
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17:00 ヘルシンキ発(タリンクシリヤ(フェリー))
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4/29朝 ストックホルム着
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飛行機がオンタイムで到着してくれたからよかったのですが、フェリーへのチェックインまで3時間しかない、わりと”時間との闘い”状態ではあります。

とりいそぎ、1分を惜しむかのようにして、鉄道でヘルシンキ市内へ向かいます。
あの矢印が「こっちへ行け」と有無を言わさぬ体で支持してますから、そりゃ行かざるを得ない。
ヘルシンキ空港発、ヘルシンキ中央駅行きです。



4月末のヘルシンキ、まだまだ寒いんだろうなと思っていましたが、車窓風景はやはりまだごくごく浅い春という感じの色合いです、樹は多くても緑はうすぼんやりしてる。でもその中で、駅横の桜の樹が満開だったりして、ほっこりします。
30分くらいでさくっと、ヘルシンキ中央駅に到着。



1カ国目・フィンランド、ヘルシンキ。
…残念ながら超短時間滞在なので、あまり感慨は抱かないように。
【egamidayさん、ヘルシンキの新図書館に足らざるところを覚える】
なにはともあれ、フェリーに間に合うか間に合わないかの緊張感ながらも、それをこじあけてでも寄り道しなきゃいけないところがあります。
2018年12月にオープンしたばかりの、ヘルシンキ中央図書館 Oodi です。
「フィンランド・ヘルシンキ中央図書館“Oodi”が開館」(カレントアウェアネス・ポータル)
http://current.ndl.go.jp/node/37157
「E1749 - 新ヘルシンキ中央図書館とその構想」(カレントアウェアネス・ポータル)
http://current.ndl.go.jp/e1749
日本でも業界界隈では軽く話題になってましたので、これは行かざるを得ない。
一時はサウナ併設案すら出てたようですが、無事(?)そんなことにはならなかったようで、とはいえ、居場所を大事にするイマドキの北欧図書館という感じではあるらしい。

しかも、マジですぐ隣り、近すぎてGoogleマップが遠回りルートしか出せなくなってるパターンのやつです。
外観が↓こちら。

↓入ってすぐ、1階がこう。


↓フロアマップとデジタルサイネージです。


1階が展示やディスプレイと、インフォメーションカウンター、カフェ等、まあ人が交流し行き交いますよという感じのスペース。
2階が、会議スペースや最新の3Dプリンタ、懐かしのミシンも備えた、アクティブでラーニングでコミュニティなスペース。
3階に、書架(低層)とソファなどの閲覧・居場所スペース。
↓2階です。



おおむね自習スペースと化したのかな。
ミシンのコーナーが実は結構人がいてちゃんと使われてるので、おおっ、と思いました。
↓3階です。



ざっと見の印象でしかないんですが、きれい、過ごせる、居心地のいいリビング。
ただ、物足りない。
というのも、うん、こういうのだったらよその国でも、例えばアムステルダムでもバーミンガムでもデンバーでも岡山でも、これまで散々見てきて、ああそうですね、こういう見た目や什器、空間設計、アクティブ系の場所作り諸々、まさにイマドキはちょうどこういう感じなので、特にここだけが突出して何か訴えかけてくるものがあるかというと、そういうのはない。
そうじゃなく、よそさんで訴えかけてくるものが何かあったとしたらそれは、こういうまさにイマドキの空間・設備を設けた上で、さらに従来型の地域郷土資料とかアーカイブとか調査研究系の、がっつり骨太なエリアなりフロアなり”も”あって、両者がどう融合してるか、人々をどう誘導してるか、そこらへんの全体デザインや境界のせめぎ合いなんかがほんとは見どころだったりすると思うんですね。
アムステルダムやバーミンガムやシアトルには、それがあったんですよ。で、それがあってこその、アクティブや3Dプリンタやリビングなんじゃないかなって。
ところが、このOodiさんにおいては、居心地のいいリビングが3階にあって、ん、え、あれ終わり?ってどうしても思っちゃう。
この上に地味だけど骨太なエリアがあったりしないの?と。もう一声、もう半フロアでもいいから欲しい、って物足りなく思っちゃうのは自分が業界人だからなの?と。
最終的に、え、っていうかホントは隠し階段なり隠しフロアがあるんじゃないのか?と疑ってフロアマップを見返しに行くくらいには、ちょっと納得してないという。
だって、このままだったらここって、ただの3Dプリンタがあるリビングじゃん、と。いやまあ別にそうしたかったからと言われるとそうなんだけど、もう1フロア上に重ねて、あるいは地下にでも、そういう骨太エリアがあって両者を融合させる余地があっても罰はあたらなかったんじゃないのかなって、まあ、昭和の感想なんでしょうかね・・・。



とりあえず、リビングとしては最高でした。(ソファが気に入った説)
(注:1時間しかいなかっただけで、インタビューをしたわけでもないので、話半分でお願いします)
以上、ヘルシンキ中央図書館の巻。
そうこうしているうちに、ストックホルム行きフェリーのチェックイン〆切時間まで1時間強というあたりになりましたので、図書館を出て港に向かいます。
【egamidayさん、ようやくスタート地点に立つ】



ヘルシンキは、気温8度。冬の空気ですが、とはいえ日射しがあったかいので、街を歩く分には特に苦にはならないほどです。
ここが一番寒いはずで、あとは暖かくなっていく一方の旅程(のはず)だから、まあ快適に過ごせるんじゃないかな、厚着の準備は特にいらなかったね。
とはいえ、さすがに地元っ子のみなさんのように、気温8度の中をオープンカフェの外座席で談笑する度胸はありませんが…。
それから、フェリーに乗ってしまったあとでどうなるかわかんないので、水とか虫養いレベルの軽食を買い出しとかなきゃな、ということで事前にいろいろ調べ漁ってたところ。
シナモンロールがヘルシンキ・フィンランドの名物のひとつらしいじゃないですか。
いくつかの候補店をGoogleマップにブックマークした中で、ちょうど行きがけに有名店があるとかで買い込んでおきました。
↑購入したのが、Cafe Esplanadという有名カフェっぽいところの、シナモンロール。
でかい。重い。そして1つ4ユーロする。
のちほど船内で夜や朝やにつまんで食べたのですが、日本でなんとなく買って食べるようなケーキ然としたようなのとは、なんて言うんでしょう、主食としての重みが違うなこれは、という食べ応え。それこそ骨太感。おやつのノリで食べる感じではなかった。
さておき。

徒歩で、港に出ました。
ヘルシンキ市内中心部の↓オリンピアターミナルと呼ばれる港。


写真1枚目の右に見えるのが、いまから乗るらしいフェリー、タリンクシリヤです。
ていうか、え、あっ、そうかあんなにでかいんだ。どこの誰が乗る豪華客船だろうかと思ってたけど、自分があれに乗るのか。
というわけで。
ただいま、2019年4月28日、15時46分。
ここヘルシンキ・オリンピアターミナルをこの旅の出発点とし、ここからゴールのリスボン・ロカ岬へ向かいます。
なお、5月5日5時0分にリスボン発の飛行機に乗らないと、帰国できません。なので、それまでになんとかしてたどり着くこと。
さて、うまくたどり着けますかどうか。
…うん、早よチェックインしに行けよ。
あの船、たぶんまあまあ遠いぞ。