2020年09月21日

映画『パブリック』にまつわるメモ 〜『鬼滅の刃』のラスボスに「Make Some Noise」を添えて〜


 長めのまくらです。
 昔々読んだ小説で極私的に好きなのに『青猫の街』(涼元悠一著、新潮社、1998年刊)というのがあって、1996年が舞台のデジタルがらみのミステリー的な小説で、そのストーリーはさておき、印象的で忘れがたい場面がいくつかあるために20年以上経ついまでもアルファに近い開架(自宅)扱いなんですが、そのひとつが、飲み会で「ひとびとのヒットビット!」と懐かしネタで盛り上がるという場面。もうひとつが、サーチエンジンでキーワード検索したらwebページが170件”も”ヒットしてしまい、主人公がうんざりしながら絞り込みをかける、という場面、確認ですが1996年の話です、隔世の感がありますね。
 そしてもうひとつ。人捜しのために主人公と探偵的な”センセイ”とが公園のホームレスに聞き込みしてまわる、という場面で、いつしか二人の会話がホームレスと社会についての議論っぽくなり、主人公が、道路や公園のような公共スペースでホームレスが野宿しているのは自分たちのせいじゃない、というようなことを言ったときの、”センセイ”の返し。

 「すべての人間の基本的人権も守れないような社会に、公園なんて贅沢品があるのがおかしい」、と。

 この言葉はわりとずっとどこか頭の片隅にのこっていて、じゃあ果たして我々が築こうとしているものは”必需品”と言いきれるか、”贅沢品”で終わらないためには、的なことを思うわけです。

 まくらその2。
 あたしは『鬼滅の刃』を情報番組の類と「99人の壁」でしか触れてない、ほぼ無知で、「人間をゾンビ化する鬼集団がいて、家族を殺された少年が復讐のために剣で闘う」みたいに理解してるくらいなのですが、何かの折りに、ラスボスが最終回でこんな話をしてたみたいなネット記事を読んだことがあって、それもちょっと心にひっかかるやつだったのですが。
 家族を殺された恨みを復讐するという主人公のしつこさに、辟易したという感じでラスボスの鬼がこういうことを言う、と。

 「お前たちは生き残ったのだからそれで十分だろう。」
 「自分は幸運だったと思い、元の生活を続ければ済むこと。」
 「雨が、風が、山が、噴火が、大地の揺れが、どれだけ人を殺そうとも天変地異に復讐しようという者はいない。」
 「いつまでもそんな事にこだわっていないで、日銭を稼いで静かに暮らせば良いだろう。殆どの人間がそうしている。何故お前たちはそうしない?」

 あ、これ『パブリック』の話といっしょだ。
 と、1話たりともこの連載マンガを読んだことのないおっさんは、とっさに思い浮かんだわけです。
 主人公サイドに感情移入する読者は、この3年鬼面組みたいな名前のラスボスの言い分に、「そういうことじゃねえよ」とか思ったんじゃないかなと。その情念の出処は”身内の仇”的なところで『パブリック』とはだいぶ違うだろうですが、でもやっぱり「自分は幸運だったと、静かに暮らせば良い」と言われたところで「いやそういうことじゃねえよ」というのがあの映画の「Make Some Noise」的なところから随分にじみ出てたんじゃないかな、って思います。

 長くなりましたが(もうここで終わってもいいくらい)。
 以下、映画『パブリック」にまつわる諸々のメモです。
 なお映画「パブリック」本編のほか、以下の関連イベント動画についてのメモを含みます。
・【第1夜 7/7(火)】映画『パブリック 図書館の奇跡』から考える、日本の《公共性を持つ空間》のあり方と未来 - YouTube
 https://www.youtube.com/watch?v=GC4aGeKo2TM
・【第2夜 7/8(水)】映画『パブリック 図書館の奇跡』から考える、日本の《公共性を持つ空間》のあり方と未来 - YouTube
 https://www.youtube.com/watch?v=D3VJK0lDI4w
・6月28日 映画「パブリック 図書館の奇跡」から考える、いま日本の公共に求められること #声をあげるべきは今 - YouTube
 https://www.youtube.com/watch?v=nowzQfLGDWg

 全体見て、なるほど「パブリック」ってそういうことを指して言ってたのかと理解したことには、もちろんパブリック・ライブラリーを指したのではないし、それどころか、公共施設がホームレスを受け入れるか受け入れないかという問題を指して「パブリック」って言ってるわけでも、実はなかったな、と。そりゃだってパブリックって別に「お上が施すリソース」なんかじゃないもの。
 そうじゃなくて、窮したホームレスが団結して声を上げ起こしたことなり、それを見た周囲の人々(主人公だけじゃなく、物資持ってきた市民達など含め)がそれぞれで自主的に起こした社会的行動、その総体のことを「パブリック」って言ってんだな、っていう。誰かが建てた何か知らんけど自由に入れる施設・ハコのこと、じゃなくて、Make Some NoiseとかBlack Lives Matterとかスタインベックとかそういう”思想”の”群れ”というか人々の合意みたいなもの。あるいはそれは第2夜で平賀さんの言う“多様な自治”的なものかもしれない。ハコは、その結果のあらわれのどれかひとつであって。
 それらは言ってみれば非常にめんどうくさいことであり、廻り道で非効率であり、失敗もあり得るだろうではあるんですが、いや、それでも喧々囂々侃々諤々Make Some Noiseの中で模索していく過程そのものが、社会、ていうか、人が何かしら集まってるところ、にとっての本質的なあり方なはずであって、「静かに暮らせばいい」じゃねえんだよ、と。
 そうやって考えないと、「不法占拠だろ」「シェルター行けよ」みたいなその場の答だけのペラい議論で終わっちゃうので。

 他、いくつか。

・よくできたドラマで、それこそ野木脚本で日本版にしたらいいと思ったです。
・本編、最初のほうで「メキシコ」のワードが出たのが一番ホッとしたかな、っていう感じです。全体通して、人種、薬物、ヘイト、アルコール、法、正義、市民的不服従、いろいろ出たけど、メキシコもちゃんと出た、という感じ。
・「君に必要?」←これはドキッとする。
・映画見ながら暗闇でとったメモに「環境と正義」って書いてあったんだけど、何のことか忘れた。
・刑事・検察官サイドの理屈が最後までよく理解できなかった。彼らはいったい何と戦って、何を守ろうとしてるんだろう? ていうか、その守ろうとしてるものにバグがあるぞ、って話をしてるわけで、御礼言ってもいいぐらいなのでは、っていう。
・それ以上に、館長の人物像が一番しょうもなかったというか、どっちサイドにしろ最初ちゃんと仕事してなかったゆえにこの事態が発生し、あとから情にほだされた行動してラスト満足げに唄ってるの、なんなん。どっちサイドでもいいからちゃんとせえや、と思った。
ジェンダー的にどうなの、という描き方はいっぱいあって、結局メインで動いてるのは男性ばっかりで、女性は数名が脇にいる感じなのが、アメリカでパブリックがどうのって言ってる中でもそうなんだろうか、ってだいぶ意外だった。
・ラストは特にそうで、女性が参加できない/しない行動で社会に何をアピールしようとてか、って思うし、ていうかそもそも男性なら全員同調する行動だと思ってんのか?ていう、そういうところ。それ、「パブリック」って言える?

 それにしてもこの映画「パブリック」だけでなくこれに類する話題になったときの、窮するホームレスに対して”謎の上から目線”コメント(しかもそれが同情サイドであったとしても)をナチュラルに出す人ばっかりなのは、あれもなんなんだろうか、と思うことが多くて、よっぽどリスク意識無いかなのか、自分がそっちサイドに立つことが絶対に無いかのようなその自信はどこから出てくるんだろう、というのもあるんだけど、そうじゃないにしても、いや、自力だけではどうにもならない困りごとっていま既に誰でもそれぞれ持ってるはずであり、あらゆる人にmatterがあるはずであって、それを社会(=我々自身)がどう向き合っていくんだ、っていう話なわけで、これを傍観者でいられる人なんかそうそういないと思うんですけど。

 という感じでこの映画を見てあるいは考えてたので、業務上のあるあるがどうとか、レファレンスがどうとかだけでなく、司書の役目とは云々すらほぼ眼中になかったのでした。そういう映画じゃなかった。なので、このブログもなんならこのまま最後まで「図書館」という言葉をまったく使わずに書けたかもしれない。
 とは言いつつもなお、図書館にパブリックの要素を求めるとしたら、こう薄ぼんやりとですが、「行動選択の自由」であり、「図書館のアフォーダンスがパブリックなのでは」という仮説は立てられるかもしれないと思いました。図書館というより、本のアフォーダンスがなのかもですが。

 Youtubeの議論から考えたメモ。
・街のベンチでホームレスが寝たらどうするという問いと、ランドリー田中さんの「どうもしないよ」という答え、この答えは心に刻んだ。おっしゃるとおり。
・谷合さんの、図書館の究極の目的は「次の戦争をさせない」という話。奇遇ながら、あたしもまったく同じ思いでおります。
・第2夜のような議論を、第1夜のメンバーから聞きたかった。

 ざっと、こんな感じです。

posted by egamiday3 at 19:32| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年09月11日

今日の「CA読み」メモ: オンラインフォーラム、津高校、オープンリサーチ出版ゲートウェイ 他

●E2276 - 新しい公共空間を考える:オンラインフォーラムの試行と展望
https://current.ndl.go.jp/e2276
 これは読み返すべき。超大事な記事。
「ウェブへの移行を決めた最大の理由は,インターネット空間もまた「新しい公共」を考える場のモデルになりうると考えた」
「このたびのフォーラム開催にあたり重視したのは,ウェブ対話という方式に意味を持たせることである。リアルな集客型イベントを単にバーチャルへ移行させるだけではなく,心地よいオンラインコミュニケーションのあり方を追求することを忘れてはならない。」

●E2277 - 文化庁長官裁定制度による明治期地方紙のインターネット公開
https://current.ndl.go.jp/e2277
 これも超大事で読み返すべき、デジタルアーカイブ編。
「地方紙は当該地方の近代史研究にとって高い有用性を持つため,世界各国の図書館等で画像のインターネット公開が進んでいるが(CA1577,CA1750参照),日本ではこうした取組みはほとんど見られない」
「本取組みは,著作権保護期間が満了した記事だけでなく,著作権者不明等の記事も文化庁長官裁定制度(CA1873参照)を用いて公開するものであり,これだけまとまった量の一括公開は全国的にみても初めてのもの」

●E2278 - Europeanaの2020年から2025年の戦略:デジタル変革に力を
https://current.ndl.go.jp/e2278
 本来Europeanaってこういうことやからなあ。
「デジタル変革におけるEuropeanaの役割は,文化および国の境界や,コレクションの位置づけの垣根を越えて,欧州の文脈の中で主要なアクターをつなぎ,文化遺産セクターが能力を発揮できるよう保証する」「文化的多様性の保持」

●E2279 - オーストラリアの公共図書館は電子書籍をどう選んでいるか
https://current.ndl.go.jp/e2279 
 気になる。問題は、なぜか電子になった途端に需要重視の姿勢になってしまうということの原因が、電子であることに由来するのか、他の要因があるのか、もしかしたら化けの皮がはがれたところに需要重視があらわれちゃってるのか、云々。

●E2281 - 津高生に本を届けようプロジェクト:学校休業期間の取組
https://current.ndl.go.jp/e2281
 コロナ禍下の図書館系ニュースの中でも、最高にクールでスマートでしかも熱い話。全文が読みどころで、「CA読み」どころか「年間アルファコンテンツ」行き。
 そして、カーリルさん。

●E2282 - コロナアーカイブ@関西大学の開設経緯,特徴とその意図
https://current.ndl.go.jp/e2282
 なんなら、そもそもアーカイブとは何か、デジタルアーカイブの可能性はどこにあるか、と問われている気がする。
「ユーザー参加型のコミュニティアーカイブというスタイルを選択したのは,ユーザーに対して,いま・ここの記録と記憶を将来の資料/史料として残すという行為を求めたためであって,その行為そのものがコロナ禍の時代にあるという自己意識を持つことをユーザーに対して突きつける」

●E2283 - 現在(いま)をアーカイブする:COVID-19図書館動向調査
https://current.ndl.go.jp/e2283
「苦労した点はエビデンスとなるウェブサイトをアーカイブすることだ。保存したいウェブページのURLが開くたびに変わる,調査時にURLを保存しても調査時点でのウェブページがアーカイブでうまく呼び出せなかったり,海外のウェブサイトからのアクセスを弾く設定になっていて保存できないケースもあった」

●E2284 - 各国の図書館における新型コロナウイルス感染症への対応例
https://current.ndl.go.jp/e2284
「インドネシア国立図書館(NLI)はウェブサイトを通じ,提携している学術関連データベース等の無料提供を展開している。」

●E2286 - トルコ最大の図書館,大統領府国民図書館の開館
https://current.ndl.go.jp/e2286
 キナい。
「大統領府国民図書館の開館により,トルコ最大の図書館かつ唯一の国立図書館の地位を失ったトルコ国立図書館は微妙な立場となってしまった」「2018年に議院内閣制を廃止して大統領府に行政権を一元化する改革が行われた際に,国立図書館設置法が廃止されてしまった」

●E2287 - 城西大学水田記念図書館の利用者支援RPG『TOSHOKAN QUEST』
https://current.ndl.go.jp/e2287
 そんなツールでそんなことできるのか。動物の森とこれとがあれば、云々。
「図書館を模したゲームを作ってツアーを疑似体験できるようにしたら」
「株式会社KADOKAWAが販売するロールプレイングゲーム(RPG)作成用ツール『RPGツクールMV』を筆者が個人的に所有していたことから,これを使った企画を提案し,検討することとなった」

●E2288 - 研究成果公開の新たな国際標準に向けた筑波大学の取組
https://current.ndl.go.jp/e2288
 なんだろう、この最高の仕組み。
「オープンアクセス(OA)出版プラットフォームの提供」「研究成果を公開することが出来る,世界初の「オープンリサーチ出版ゲートウェイ」」「ゲートウェイとは,論文ならびに著者と査読者との議論が掲載されるウェブサイトを指し,…本学所属の研究者は英語だけでなく日本語でも研究論文をはじめ,意見論文,総説論文,研究報告,技術報告などの論文を投稿できる」

●E2289 - Code4Lib JAPANカンファレンス2020,オンラインにて開催
https://current.ndl.go.jp/e2289
 ストレートに、すごく良いイベントでした。

●E2294 - フロッピーディスク保存の新デバイス「ポリーヌ」について
https://current.ndl.go.jp/e2294
「アーカイブ機関や研究所などでFDデータの保存を行う際に求められる高いクオリティを実現しながら,特別なライセンス契約がなくても使用できるようオープンソース下で開発」

●E2296 - データリポジトリの信頼性に関するTRUST原則
https://current.ndl.go.jp/e2296
「デジタルリポジトリの信頼性を実証するための一連の指針」

●E2297 - 韓国国立中央図書館の新型コロナウイルス対応
https://current.ndl.go.jp/e2297
「同館がデジタル化した資料約133万点のうち,オンライン公開されている資料は約21万5,000点にとどまる(2019年12月末時点)。残りの約110万点の資料を対象に,今回のような国家的災害時には一時的に館外からも利用できるよう許諾を求める著作権利用同意キャンペーンを5月6日から展開し,著作権者の協力を仰いでいる。」

●E2298 - 南欧の国立図書館における複写貸出サービス
https://current.ndl.go.jp/e2298
 ↓あれ、これって日本でも同じことなのでは?
ポルトガル国立図書館「同館は各自がデジタルカメラやスマートフォン等で撮影することを認めている。著作権との関係を担当者に尋ねたところ,研究目的での複製は認められており,その法的責任はすべて利用者が負うとのことであった」
posted by egamiday3 at 05:26| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年09月04日

2020年8月のまとめ

■2020年8月のまとめ

●総評
 酷暑に負けず、休日多めのおかげで、本棚もファイルも片付きました。
 よくがんばった。

●8月のまとめ
・閉架図書の梱包と、開架書架の配置と、開架図書の配架がほぼ片付く
→電子ファイル整理、ハードディスク新調、無駄重複の整理などがほぼ片付く
→紙束のスキャン化と処分が始まる
・東福寺
・Tropical Funk(NOM CRAFT、farm IPA)
・egamidayの配信練習。および、zoom→youtube配信とそのマニュアル。
・『酒場の京都学』
・『書物学 第18巻 蔵書はめぐる : 海外図書館の日本古典籍コレクション』
・久々のきぬがさイン
・遠と近がシームレスな眼鏡の新調
・「コンテンツを起点とする情報の組織化の可能性」永崎研宣@情組研
・テレビ画面の2個持ち化
・「渡辺直美のナオミーツ特別編 第1夜Innovator美の革命児」
・Amarillo IPA(志賀高原ビール、hazy session IPA)
・無駄にバスに乗る大回りで、未知のルート、未知の通り、未知の町、未知の美味い店、そしてすべて市内移動。(例:京阪バス17番ルート、小洒落ラタトゥイユサンドイッチ等)
・「JOKE2022 パニック配信!」
・『図書館巡礼:「限りなき知の館」への招待』
・「あーイタリア行きたいドイツ行きたいアイルランド行きたいニューヨーク行きたい。  あ、でも大丈夫、我が輩には京都がある(我にかえった」
・「"おらほ"と海外をつなぐ図書館 その2: なぜ日本の地域資料を(わざわざ)海外に発信するのか?」(egamiday3 http://egamiday3.seesaa.net/article/476826450.html
・「例えばウェールズ人が自地域の歴史をグローバルに理解するのに、筑豊炭鉱の地域資料に価値を見出すという時、地域資料は無限大の普遍性と固有性で世界とつながる、それが貴いんだという話」「その地域資料を海外発信してアピる図書館の機能は、住民への資料情報提供とは逆向き矢印の「公共財化」であり、地域貢献であり、他業種に比べて御膳立てそろってるから実践一択でしょう、という話」
・ボルヘス『伝奇集』
・「(Q&A)「司書にならない(なるつもりはない)としても司書科目を勉強する意味は?」「利用者として図書館に貢献できることは?」」(egamiday3 http://egamiday3.seesaa.net/article/476836183.html
・「最終、「図書館がその本質的な機能の全うのために本当は為したかった、けども為し得ることの決してない理想の姿」みたいなことを考えているという話」
・比叡山プチハイク、延暦寺詣で、坂本・旧竹林院など
・京都妖気保安協会・西陣編、貴船編
・「点」の大文字
・「(食材) 家事ヤロウ」で検索
・シルキーヴァイツェン(西陣麦酒)
・ストロングセゾン(西陣麦酒)
・『椿井文書 : 日本最大級の偽文書』
・プレモル秋!プレモル秋!プレモル秋!
・じゃあ逮捕ですよね?
・御室八十八箇所
・AAS-in-Asia2020神戸“OpenGLAM and Redevelopment of Japanese Studies - AAS-in-Asia2020 Submission and Review System”
・オンライン講評会「図書館からLibraryへ」(『ライブラリー・リソース・ガイド第31号特集』編)
・『産業士官候補生』

●8月テーマの進捗
 ・充実で埋める →成果が随分出たので良しとする。
 ・今年分の執行 →ぼちぼち。
 ・AAS神戸 →成功裏に終了、よかったね。

●9月のテーマ
 ・新宅の防災対応
 ・寄席の準備・コンテンツ化
 ・読み書き(続)

posted by egamiday3 at 05:56| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

今日の「CA読み」: 米国のオピオイド危機と公共図書館の対応、地域の拠点としての図書館施設 他

●E2255 - 分散型のオープンな出版フレームワーク“Pubfair”
https://current.ndl.go.jp/e2255

 あー、あたし、20年くらい前になんとなくぼんやりこんなこと考えてたわ。思いつきだけど。
 そのとき考えてたのは、リポジトリじゃなくて共有フォルダみたいなのだった。

「Pubfairは,この旧態依然の学術出版を取り巻くシステムを,機関とそのリポジトリによるリポジトリネットワークとそこにあるコンテンツを利用して構築される,分散型のオープンな出版フレームワークに置き換えることを目指している」
「オーバーレイジャーナルの中心となるのは,論文を公開するリポジトリと,そこに登録されている論文の品質・評価を行うためのワークフローを実現する仕組みである」
「「Pubfairは,成果の投稿,評価,公開といった論文のライフサイクルには欠かせない要素を含んでおり,既存の学術出版に依存せずに学術コミュニケーションを実現する」


●E2257 - 「国立国会図書館関西館書庫棟」の竣工
https://current.ndl.go.jp/e2257

 わあい、書庫大好き。


●E2260 - Open Research Libraryの動向
https://current.ndl.go.jp/e2260
「Open Research Library(ORL)は,世界中のオープンアクセス(OA)の査読付き学術単行書や論文集等のチャプターを単一のプラットフォームから利用可能とするKnowledge Unlatched(KU)の新しい取組」
「費用について,KUは,学術単行書のOA化と同様に,図書館に負担を求めている」
「学術基盤はガバナンスの透明性を確保し,学術コミュニティ等による共同管理の下で運営される必要があり,この点において,ORLやKU自体のガバナンスは不十分である」


●E2262 - シンポジウム「社会に魅せる研究力」を測る<報告>
https://current.ndl.go.jp/e2262

 「評価の指標・基準」問題。

「研究成果の評価基準は,成果の羅列では不十分で,広く一般の人々を納得させうる指標が必要」
「(1)影響力を考慮したメディアによる発信」
「(2)政策立案から決定,実施までを含めた公共政策への関与」
「研究評価は自己点検が基本で,自己点検がきちんとできているかを評価するのが評価者の役割であるにもかかわらず,自己点検がなおざりにされている」
「アウトプットやアウトカムが,研究で想定された地域を超えて社会全体に広く役立つか,そこに税金を研究資金としてつぎ込んでも国民に理解されるか」
「技術的には指標の作成は可能であるが,現実問題としては,質を含めた指標は労力や時間的に難しい」


●E2263 - 吉永元信国立国会図書館新館長インタビュー
https://current.ndl.go.jp/e2263
「国内外の図書館や博物館,美術館,文書館などの機関が提供する情報資源も含めて,統合的に利用できるサービスの実現に向けて取り組む必要性」


●E2264 - 企画展の工夫による少女雑誌の利活用促進
https://current.ndl.go.jp/e2264
「当町在住の村崎修三氏が収集し,2003年に同氏から寄贈を受けた少女雑誌コレクション(雑誌約3,000冊,ふろく約1,600点)がある」


●E2265 - 「北海道学校図書館づくりサポートセンター」のオープン
https://current.ndl.go.jp/e2265

 よろづのことにサポセンは大事。

「学校図書館向けの見本図書の常設展示」「学校図書館管理システムのデモンストレーション」「学校図書館づくりのための装飾や館内サインの提案や制作のお手伝い」「学校図書館に関する情報提供」


●E2266 - 台湾における公共貸与権の試行導入
https://current.ndl.go.jp/e2266
「試行は,国立公共資訊図書館および国立台湾図書館で実施」「試行期間は2020年1月1日から2022年12月31日までの3年間」「両館での年間の資料貸出数が補償金計算の基準となる」「1回の貸出し当たり新台幣3元(本稿執筆時点で日本円約10円に相当)」


●E2267 - 英国図書館が進める音声記録の保存事業
https://current.ndl.go.jp/e2267
「記録媒体の物理的劣化や旧式化により再生できなくなるおそれがある音声記録50万点を保存する」「BLが地域のハブ機関である国内10機関と連携して希少なコレクションをデジタル化・目録化し,その音源を誰もが自由に聴くことができるウェブサイトを開設する」


●E2269 - 地域の拠点としての図書館施設:国立国会図書館の調査研究
https://current.ndl.go.jp/e2269

 ↓これは要確認
国立国会図書館図書館協力課. 地域の拠点形成を意図した図書館の施設と機能. 国立国会図書館. 2020, 163p., (図書館調査研究リポート, 18).
https://doi.org/10.11501/11488787

「インターネットによる情報入手の容易化をはじめとした社会状況の変化に対応するため,図書館施設はこれまでの“Space for media”(資料・情報のための施設)から,地域の拠点となる“Space as a media”(市民活動の道具としての施設)の方向へと進みつつある」
「「フリースペース」の設置と活用が複数の館で見られたことである。用途を限定せず柔軟な利用ができる空間が,利用者の多様なニーズを満たす受け皿として機能している」
「地域の拠点となる図書館施設のあり方は一様ではなく,環境の変化に応じて不断に模索し改良していくべき」
「市民と関係者が「良き協働体制」を形成し,両者が図書館の将来像について共通認識を持つことが重要」


●E2270 - 米国のオピオイド危機と公共図書館の対応に関する研究報告書
https://current.ndl.go.jp/e2270

 これはおっしゃるとおりだし、それが実行できるだけの体力があるのがうらやましい(、って言ってるだけではあれなんだけど…)。
「図書館の強みを生かして課題に取り組む方法を考えなさい,そして図書館の取組で埋めきれないギャップを埋められるパートナーの支援を求めなさい」
「地域住民と信頼できる情報・サービスとを結びつけるというミッションにぴったり合致した部分で成果を出すことにこそ公共図書館の役割がある」

 ↑
アクション1:地域社会のデータを調査する
アクション2:地域の人的資源を考慮し,パートナーとつながる
アクション3:課題に関する図書館員・住民の理解と知識を深める
アクション4:図書館員へのケアに着目する
アクション5:地域社会への参画やプログラムの取捨選択を提案する
 ↑
「米国ではモルヒネなどのオピオイド系鎮痛薬の不適切使用が問題視されており,オピオイド危機(opioid crisis)はその状況を示す言葉である。2016年には,オピオイドの不適切使用により 6万4,000人近くが死亡している」


●E2271 - J-STAGE Data:オープンサイエンス時代の新たなサービス
https://current.ndl.go.jp/e2271
「J-STAGE Dataは…(J-STAGE)の登載記事に関連するデータを公開するデータリポジトリ」「現在はパイロットジャーナルとしてデジタルアーカイブ学会の発行する『デジタルアーカイブ学会誌』の協力を得て,同誌の掲載記事に関連するデータを公開」

●E2272 - データサイエンス,機械学習,AIの責任ある運用のために
https://current.ndl.go.jp/e2272
 OCLC Researchのポジションペーパー “Responsible Operations: data science, machine learning, AI in libraries”(2019.12)。
「バイアスのマネジメント(「責任ある運用への関与」)…歴史・言語的に構造化されてしまった偏見や,周縁化されたコミュニティの側に立った史料が少ないことなどが要因となって,データやこれに基づいたアルゴリズムにはバイアスが存在する」


●E2274 - 韓国・国立世宗図書館の政策情報サービス・文化プログラム
https://current.ndl.go.jp/e2274

 これいいじゃん、やりましょうよね。
 ↓
「専門家による資料紹介,B(Book)タミンサービス…その分野の専門家が,最も高いレベルの知識が含まれた本を厳選し,その要点を数分の動画で紹介する
「政策情報ポータルサイトであるPOINTは,国民の誰もが容易に政府の政策に関連する情報にアクセスできるようにするとともに,政府および公的機関の職員に対して政策活動に必要な情報を提供する」


posted by egamiday3 at 05:08| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年09月03日

今日の「CA読み」メモ: 災害と図書館、きやまRESASデジタルアカデミー、ごっこ遊びで学ぶ 他



●E2226 - 米国図書館界とマクミラン社との電子書籍をめぐる攻防戦
https://current.ndl.go.jp/e2226
「ここ2・3年の間に英語圏での電子書籍の売り上げが停滞していることが背景にある。マクミラン社があげる理由としては公共図書館での電子書籍無料貸出が大きいとしている。ALAが数年前に行った調査では公共図書館で薦める電子書籍は売上も高くなるという結果が出ているにもかかわらず納得していない」

●E2227 - SPARC Japanセミナー2019特別編<報告>
https://current.ndl.go.jp/e2227
「OA2020とは,学術雑誌の購読モデルをOA出版モデルへ転換することを目指し国際的なイニシアティブを取っており,2020年までに主要雑誌をOAへ転換することを目的としている」

●E2229 - IFLA,資料の寄贈に関するガイドライン増補版を公開
https://current.ndl.go.jp/e2229
「Appendix 2(電子文書の寄贈)では,各図書館において,ボーンデジタル資料やデジタル化資料等の電子文書に固有の受入れプロセスを検討し明確な寄贈方針を策定する」

●E2230 - 持続可能なデジタルキュレーションおよびデジタル保存の研修
https://current.ndl.go.jp/e2230
「研修の立ち上げ時に重要な役割を果たした人が継続的に関わること」「研修内容に対しての定期的なレビューや更新も重要」「指導に関する専門知識を明確化し身に付けること」

●E2231 - ミライon図書館(長崎県)のオープンについて
https://current.ndl.go.jp/e2231
「「広域自治体の視点」と「基礎自治体の視点」の両方の視点を持った職員の育成に繋がる」

●E2232 - 田原市図書館の行政・議会支援サービスについて
https://current.ndl.go.jp/e2232
新しいサービスを市役所職員向けに提供したいと考え,レファレンスや貸出など,既にあった図書館の手法をいくつか組み合わせた「行政支援サービス」「具体的には,郷土の歴史や新聞記事,先進事例,議会視察先の情報に関する依頼」

●E2233 - リーフレット「研究データにDOIを付与するには?」の製作
https://current.ndl.go.jp/e2233
「研究者はその分野の研究やデータそのものについては詳しいが,データのマネジメントやデータ引用・被引用などの近年の潮流に関しては疎いことが少なくない。そこで,研究者がDOIを付与する際の参考となるよう」「DOIを付与するための対応がわかるフローチャートになっている。質問に答えていくと,個々の状況に応じた対応が分かる」

●E2234 - 「データ引用原則の共同宣言」:データ引用を学術界の慣習に
https://current.ndl.go.jp/e2234
・研究データ利活用協議会(Research Data Utilization Forum:RDUF)リサーチデータサイテーション小委員会
・「研究者がデータ公開に対して最も懸念を感じていたのは「データを引用せずに利用される可能性」であった。一方,研究者がデータ公開のインセンティブとして最も重視していたのは,「データに紐付いた論文の引用」,次いで「データの引用」
・「学術機関等のリポジトリがデータを公開する際には,DOIを付与することが重要となる」

●E2235 - 2019アーバンデータチャレンジ京都 in NDL関西館<報告>
https://current.ndl.go.jp/e2235
「れはっちが手伝う ウィキペディア編集支援ツール」「全国に浸透しつつあるウィキペディアタウン開催に必要な未編集のトピックの発見,関連文献の調査,コースの設定などの準備のため,レファ協に登録されたレファレンス事例データを活用し,レファ協のイメージキャラクター「れはっち」に質問する形式でWikipedia編集やウィキペディアタウンの活動に有用な情報を探すアプリ」


●E2236 - 第30回保存フォーラム「収蔵資料の防災」<報告>
https://current.ndl.go.jp/e2236
「当日の配布資料はNDLのウェブサイトで公開している。」https://www.ndl.go.jp/jp/event/events/preservationforum30.html

●E2237 - 第28回京都図書館大会<報告>
https://current.ndl.go.jp/e2237
 井口和起氏「災害と図書館」より。
「公的機関に目録のない郷土資料などの民間文書を守るための「資料の救助優先リスト」の作成,被災した市町村から煩雑な手続きが必要な正式ルートによる依頼がなくても被災館へ専門家を公費派遣できるしくみをつくる必要性」

●E2238 - 文化遺産の意図的な破壊―人はなぜ本を焼くのか―<報告>
https://current.ndl.go.jp/e2238
「消失を防ぐ手立てとしてのアーカイブのデジタル化は,テキストクリティークを常に意識し,状況に応じて原本の写真を確認するなどの作業工程が必要であること」

●E2239 - 大学の研究データサービス/研究インパクト指標<報告>
https://current.ndl.go.jp/e2239
「日本においては,RDSの体制を整えようにも,専門知識を持つ人材が圧倒的に不足している。人材育成や体制整備のための資金を得ることも容易ではない」
 ↑これからの、↓これ、はちょっとうーん、ってなった。意気込みで解決するようなことだろうか。
「なんとかしてRDSを実現してみせようと意気込んだ図書館員も多かったのではないだろうか」

●E2241 - 優れた研究データ管理(RDM)実践の24の事例集<文献紹介>
https://current.ndl.go.jp/e2241
「RDM・データ共有に関する議論はこうした話題に関心のある一部の図書館員や研究者の間でしか交わされていない」「研究データの主たる生産者・再利用者である研究者が効果的にRDMへ関与し研究コミュニティ全体の意識を転換することが必要」

●E2242 - 東日本大震災後の図書館等をめぐる状況(2020/3/20現在)
https://current.ndl.go.jp/e2242

 2月5日,岩手県が,東日本大震災津波の記録・記憶・教訓を伝え,後世に受け継ぐため,米・ハーバード大学エドウィン・O・ライシャワー日本研究所と相互のアーカイブに関する連携・協力についての覚書を締結した。
https://www.pref.iwate.jp/governor/yotei/1019100/1026884.html

 2月27日,宮城県教育委員会が,ハーバード大学エドウィン・O・ライシャワー日本研究所と「デジタルアーカイブに関する連携協定」を締結し,同大学が運営する「日本災害デジタルアーカイブ」上で,「東日本大震災アーカイブ宮城」で公開されている資料情報の検索・利用が可能となった。
https://www.pref.miyagi.jp/release/archive-agreement.html


●E2244 - 情報ナビゲーター交流会:第8回開催までの歩み
https://current.ndl.go.jp/e2244
 これはおっしゃるとおり。
「普段交流する機会の少ない地方の公共図書館の職員と都市部の専門図書館の職員が互いのサービス内容や課題などを語り合い,いざという時に備えて信頼関係を構築しておくことこそが情報ナビゲーター交流会開催の目的である」


●E2247 - 基山町立図書館による「きやまRESASデジタルアカデミー」
https://current.ndl.go.jp/e2247
RESASでまちを分析した後,そこで見つけた課題を参加者自身に考えてもらう
「データは現在の状況は示してくれても,変わりゆく先の解決策までは示してくれない。そこで図書館ならではの取り組みとして,まちの課題の解決策を考えるときに,本の展示とブックトークを行った」
「この事業を通じて住民が町の将来を認識し,我が事として考えるようになったのは,民主主義の観点からも有意義」

●E2248 - 「過去のビッグデータ」を探る欧州タイムマシン研究計画
https://current.ndl.go.jp/e2248
「人文学オープンデータ共同利用センターでは,TMプロジェクトとは独立に「歴史ビッグデータ」プロジェクトやEdo Time Machine構想を進めている」

●E2249 - 「ごっこ遊び」で学ぶ電子情報保存:ボードゲームレビュー
https://current.ndl.go.jp/e2249
 なるほど、「ゲーム」が「ゲームである」必要がない、という考え方に納得させられました。これはいい仕組み。
ゲーム中に各項目を読み,重要性を他者に説明することで,この基準について理解を深めることを目的に設計されている。このような性質上,普通の意味の「ゲーム」として遊ぶのは難しい。しかし,デジタル資料の保存に興味を持つ同僚と,例えば研修の一環としてこのゲームをプレイする場合,意外なほどに楽しめる」


●E2250 - 研究データの公開・利用条件指定ガイドラインの策定
https://current.ndl.go.jp/e2250
「「研究データの公開・利用条件指定ガイドライン」を2019年12月に策定し,2020年2月に公開」
「分野によっては公的資金によらないデータも広く研究で用いられており,より裾野の広いデータ公開を実現するためには,データ保持者からの多様な要求に配慮していく必要がある」

 ↓特にこの2点がなるほど、と思った。これもいい仕組み。
「ガイドラインは「研究データの公開と利用条件指定に関する5 の質問」で構成されている。以下に挙げる5つの「質問」に沿って進むことで,データ公開を希望する読者が求める利用条件と公開先を設定した公開が可能になる」
「制約の解除要件を設定する」


●E2251 - アーキビスト認証制度創設の検討について
https://current.ndl.go.jp/e2251
 なんか結構要求されてるけど、それに見合う待遇は用意されるのかしら。
「知識・技能等:職務基準書に示される知識・技能等の一定基準を満たした大学院教育の単位を修得,又は関係機関の研修を修了していること。
実務経験:知識・技能等を活かしながら職務基準書に定める職務に3年以上従事していること。
調査研究能力:次の2点を満たしていること。
−修士課程相当(国内外を問わない。)を修了していること,又は修了していない者にあっては紀要等に論文を執筆していること。
−アーカイブズに係る調査研究実績(論文,研究発表,報告書,その他業務に係る成果等)を有していること。」

●E2252 - 第2回SPARC Japanセミナー2019<報告>
https://current.ndl.go.jp/e2252
↓人名典拠の編纂は図書館の従来からの領分では。
「リポジトリの運用に関わった図書館員としては,研究者情報データベースは教務・人事の担当,つまり「垣根の向こうの畑で作られた別個の存在」という意識があった」

posted by egamiday3 at 05:35| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする