2020年10月31日

「災害と図書館情報資源」のまとめ(途中)メモ #図書館情報資源概論

 たまによく書く、 #図書館情報資源概論 シリーズ。
 災害と図書館については学ぶべき語るべきこと数多ありますが、中でも”図書館情報資源”を中心に据えて、のまとめのメモの途中です。

●論点整理
災害と図書館情報資源.gif

●話のポイント
・地震と水害にしぼる
・体験する可能性の高い中小規模被害に話の重点を置く
・地震 →落下問題(民博)
・水害 →マジ
・水濡れ →実務レベルまで言及
・結局”被災前”が肝、に持っていく
・saveMLAK+「地図はいまも悪夢を知っている」. NHK. https://www3.nhk.or.jp/news/html/20201021/k10012673411000.html
 →集合知、参加型企画、へ持っていく
・できれば、図書館備品カタログの防災カテゴリまで持っていきたい
・コロナはまた性格が変わるので、別枠扱い

●参考文献
『防ぐ技術・治す技術 : 紙資料保存マニュアル』. 日本図書館協会, 2005.
『みんなで考える図書館の地震対策 : 減災へつなぐ』. 日本図書館協会, 2012.
『みんなで考えるこんなときどうするの? : 図書館における危機安全管理マニュアル作成の手引き』. 日本図書館協会, 2014.
眞野節雄. 『水濡れから図書館資料を救おう!』. 日本図書館協会, 2019.
日置 将之,村林 麻紀. 「災害時における図書館の役割::資料・情報を守り伝えるために」(特集・第60回研究大会シンポジウム). 『図書館界』. 2019, 71(2), p.104-115.
徳永智子. 「みんぱく図書室、落下図書21万冊再配架作業」. 『大学の図書館』. 2019.2, 38(2).
白井哲哉. 「図書館の被災から学ぶこと」. 『図書館雑誌』. 2020.3, 114(3).
藤井広美. 「真備図書館の被害状況と再開に向けた取り組み」. 『図書館雑誌』. 2020.3, 114(3).
「地図はいまも悪夢を知っている」. NHK. https://www3.nhk.or.jp/news/html/20201021/k10012673411000.html
被災・水濡れ資料の救済マニュアル - YouTube(東京都立図書館) https://www.youtube.com/watch?v=svCK-yQDyOs
「大津波からよみがえった郷土の宝―陸前高田市立図書館郷土資料の修復」 - YouTube https://www.youtube.com/watch?v=ZPRxDGGcXu8
posted by egamiday3 at 14:21| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年10月06日

今日の「CA読み」メモ: 学校図書館研究文献レビュー

●CA1980 - データ引用を研究活動の新たな常識に:研究データ利活用協議会(RDUF)リサーチデータサイテーション小委員会の活動 / 能勢正仁,池内有為
https://current.ndl.go.jp/ca1980
「研究データのオープン化を促進するにあたっては、研究データの提供者・管理者やデータセンターの役割が重要であるが、そのインセンティブを確保するためにも、研究データ引用の重要性が広く理解され、それが研究活動の新たな常識になっていく必要がある」
「研究データ利活用協議会(Research Data Utilization Forum)」
「雑誌によるデータ公開の要求は多くの分野で増加している一方で、データ引用を求めている雑誌はそれほど多くはなかった」


●CA1981 - グローバル時代の学校図書館 ―国際バカロレアからの示唆― / 高松美紀
https://current.ndl.go.jp/ca1981
「21世紀型の汎用的学習スキルの育成として有効なプログラム」「学校図書館は重要な役割をもつ」
「図書館は、「人々と場、コレクションとサービスとが結びついたものであり、学習と指導を助け、発展させるもの」と定義づけられ、図書館やライブラリアンは「学びのコミュニティにおいて、共に働き、活性化させ、支援する」「相互に結びついたシステム」」
「学校図書館は、単なる施設ではなく、有機的に結びついた学びのシステムの一部であり、ライブラリアンは学校全体の学びを活性化し、コーディネートする役割を担う」
「IBの図書館は施設が豪華であることよりも、適切なリソースやサービスによって活発な学習活動を促すことが重要である」
「特に多文化理解やグローバルな課題に関するリソースを揃えることは重要である。絵本や小説等の選書においても、地域や文化に偏りがなく、多様な文化や価値観に触れさせること」
「オンラインサービスは…学びは柔軟でダイナミックなものになる。図書館は物理的な場と同時に、オンラインネットワーク上に新たな学習の場を創造する」


●CA1982 - マンガ図書館におけるマンガ以外の所蔵資料 / myrmecoleon
https://current.ndl.go.jp/ca1982

 これは寄席でやる。


●CA1983 - 動向レビュー:Machine-actionable DMPs(maDMPs)の動向 / 常川真央
「研究データを公開するといっても様々なタスクが発生し、その解決にはデータライフサイクル全体を見なければならない。」「DMPがデータライフサイクルを支える存在として注目されている。DMPとは、「研究中ならびに研究終了後の両方でいかに研究データが取り扱われるかを概説した公的なドキュメント」」


●CA1985 - 研究文献レビュー:2010年代の学校図書館に関する日本国内の研究動向:研究の多様化と学校図書館を取り巻く状況の変化を踏まえて / 今井福司

「松田はランクス(R. David Lankes)によるコミュニティメンバーを集めることを重要視する“Anti-Field of Dreams Model”を自身が関わる学校図書館実践に適用し、コミュニティ形成における学校図書館専門職の役割を論じ(30)、杉浦は島根県の松江市立小中学校図書館における『はだしのゲン』の閲覧制限問題(E1472参照)と関連諸団体の対応を取り上げながら、学校図書館専門職としての対応を提案している(31)。」
→(30) 松田ユリ子. 学校図書館におけるコミュニティ形成プロセス. 現代の図書館. 2017, 55(3), p. 130-137.
(31) 杉浦良二. 松江市立小中学校図書館における『はだしのゲン』閲覧制限: 地方教育行政と学校図書館専門職の問題. 中部図書館情報学会誌. 2014, 54, p. 55-62.
https://8fcdfa39-a-62cb3a1a-s-sites.googlegroups.com/site/chuubutoshokanjouhougakkai/54sugiura.pdf, (参照 2020-07-20).

「立田は学校図書館の利用を通じて新たな読解力を評価するためのルーブリックの例を解説している(50)。ルーブリックについては、大作が日本の探究学習で利用可能な一般的ルーブリックを開発するために、米国のルーブリックの現状と課題の検討結果に基づいて原案を作成し、ルーブリック評価の活用を通じて、探究学習における学修支援のあり方について考察も行っている(51)。」
→(50) 立田慶裕. 読解力の発達を図る学校図書館利用のルーブリック. 情報の科学と技術. 2018, 68(8), p. 400-405.
https://doi.org/10.18919/jkg.68.8_400, (参照 2020-07-20).
(51) 大作光子, 探求学習における情報活用スキルに焦点をあてたルーブリックの開発. 筑波大学, 2019, 博士論文.
http://doi.org/10.15068/00159235, (参照 2020-07-20).

「大川は学校で所有する史料を学校図書館のデジタルアーカイブとして公開した経緯や、公開した史料の解説を行っている(66)。」
→(66) 大川功. 学校図書館におけるデジタルアーカイブの構築: 「語り継ぎ」から「語り上げ」へ. デジタルアーカイブ学会誌. 2020, 4(1), p. 7-15.
https://doi.org/10.24506/jsda.4.1_7, (参照 2020-07-20).

「久野は「場としての図書館」理論を学校図書館研究に導入し(96)、研究の枠組みを援用して「文化センター」としての学校図書館を提唱した(97)。」
→(96) 久野和子. 「第三の場」としての学校図書館. 図書館界. 2011, 63(4), p. 296-313.
https://doi.org/10.20628/toshokankai.63.4_296, (参照 2020-07-20).
(97) 久野和子. 「文化センター」としての学校図書館: 「学習センター」「情報センター」「読書センター」に続く新しい学校図書館機能の提案. 学校図書館学研究. 2018, 20, p. 23-36.

「電子書籍やデジタル教科書について、米谷と北はデジタル教科書の普及のために「学校図書館の情報化」が促進されることが重要であると主張し(109)、井上は米国の学校図書館におけるコンピュータの整備状況ならびに電子書籍の普及状況を解説し課題を論じている(110)。」
→(109) 米谷優子, 北克一. デジタル教科書と学校図書館: 教育の情報化をめぐって. 学校図書館学研究. 2014, 16, p. 43-59.
(110) 井上靖代. 米国の学校図書館と電子書籍, Common Core State Standardsが与える影響の可能性. 現代の図書館. 2013, 51(4), p. 217-222.
posted by egamiday3 at 22:39| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年9月のまとめ

■2020年9月のまとめ

●総評
 やっとコロナ関係なく”休日”を活用できるようになった感。
 サードプレイス大事。

●9月のまとめ
・本田由紀『教育は何を評価してきたのか』(岩波新書)。ランキング競争社会と横並び監視同調社会が両立併存し、能力が社会を決定づけるという、地獄。
・ゆるトレッキング、北白川・瓜生山編。薄く遭難しかける。
・「北白川子ども風土記の話で、「ここだからできたことだ」みたいな反応があった話あるじゃないですか、あれ聞くたびにあたし「だからなんだ」ってわりとイラッとするんですよね。そしてそれはニューヨーク公共図書館でも同じことでして。」
・ファイル整理とストレージの運用開始。
・配信練習。講義動画の公開録画、スマホ撮影動画の編集等。
・『教養としての歴史問題』。「歴史について一席ぶちたいが歴史学を一から勉強したくない横着者が、「学界の権威主義」を批判するという体裁をとって、根拠のないヨタ話を始め、これが相当数の支持を集めてしまう。何故そうなってしまうかというと…歴史学界に閉鎖的な側面があるから」「人間に寿命がある以上、ある程度「いかがわしさ」と付き合わなければならない。問題はその排除ではなく、上手い付き合いかた…完璧を追い求めても、それを達成できないまま死んでいくのが関の山」
・「E2281 - 津高生に本を届けようプロジェクト:学校休業期間の取組」(カレントアウェアネス・ポータル)。コロナ禍下の図書館系ニュースの中でも、最高にクールでスマートでしかも熱い話。
・あのオンライン学会もこのオンライン勉強会も、当日受け付けない、リアルより不便。
・ウォーキング、柊野〜市原編。
・Cute Cut(スマホ動画編集アプリ)
・「ギルティ」(2010年・菅野美穂版)
・“図書館“の“アフォーダンス”が“パブリック”なのでは仮説。
・パニコス・パナイー「フィッシュ・アンド・チップスの歴史 : 英国の食と移民」
・ウォーキング、柊野〜玄琢〜鷹峯編
・「司書課程のオンライン授業の現状について」
・中野劇団「短篇集『会議家族』」
・民博「知的生産のフロンティア」展。「負けてられない(勝つ気か」
・笑の内閣「東京ご臨終〜インパール2020+1〜」
・「映画『パブリック』にまつわるメモ 〜『鬼滅の刃』のラスボスに「Make Some Noise」を添えて〜」(egamiday 3)
・iPhoneSEの導入。4年半ぶり、4台目。
・秋のD寄席開始。土曜1-2限、200人教室に5〜20人という鬼。
・ヨーロッパ企画「京都妖気保安協会」#4鴨川サマーデイドリーム」。今年の本公演は無くなってなかった。
・というより、劇場。ブザーが鳴ると泣きそうになる。
・「空間は共有できないけど時間は共有できる」(上田誠)
・「やりたいこと、ちょっとづつ、ずっと、全部やる。」
・「今日我が輩はこの世界の真理をひとつ発見した。」
・女子会、6ヶ月ぶりの外で飲み会。
・「非常勤ながら教壇に立って授業することで得られるのは、将来の同僚と、自分自身のリカレント教育と、自力では得られない視点や考え方を学生さんから教わる、の3本です。3つ目が一番大事、もっぱら教えてもらいに行ってるようなもん。」

●9月テーマの進捗
 ・新宅の防災対応 →軽く
 ・寄席の準備・コンテンツ化 →軽く
 ・読み書き(続) →軽く

●10月の月テーマ
 ・セキュリティ強化月間(サイバー的な意味で)
 ・寄席登壇と下ごしらえ(読み書き)のリズムをつかむ
 ・アウトプットの増やし処をカルティベートする(謎)

 我々の2020年はどこいった、いや、これからだ。
 ちょっとづつ、ずっと、全部やる。

posted by egamiday3 at 06:03| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする