2021年06月26日

今日の「CA読み」メモ: たはLab.、リモートライブラリー+事業、図書館総合展オンライン、Asset-Based Community Development 他


 共通して注目されたいのは、図書館がコミュニティの結節点となり、かつ、コミュニティ全体へと融解していく、そんな感動的な”未来の図書館”のあり方がたくさん詰まっているようなお話でした。


●E2395 - [たはLab.]が拓く未来のかたち
https://current.ndl.go.jp/e2395

 デジタルトランスフォーメーションが、図書館の”場”の機能と、出会った。これは感動する。

「どこで生まれ,育っても全世界と勝負できるのがプログラミングであり,それは地元への愛着や自信となる。」
「懸念していたのは常設するデバイスの盗難や破損,怪我等であったが,これも杞憂であった。まずは子どもを信じて一歩踏み出すことが,運営側には必要かもしれない。」
「知っている人」が「知りたい人」に教えるスタイルは,まさに[たはLab.]の目指すところであり,知識,情報教育の拠点としての図書館の役割とも合致する。」「図書館だからこそ,日常では巡り合わない人々の人生が交じり合う。学校や地域をつなぐ役割を図書館が担い,多様な人々がそれぞれの課題解決に役立てる」


●E2396 - 持続可能な図書館サービス「リモートライブラリー+事業」
https://current.ndl.go.jp/e2396

 これもいいなあ。こういう図書館のあり方をグランドデザインされたい。

「別府市役所,別府駅,地元の老舗百貨店地下フードコートの3か所に」「デスクと本を設架し,フリーWi-Fiやコンセントをセットにしたライブラリーデスクをまちなかに設置」
「普段,図書館を利用しない人々と本との接点を増やすため,市民が本と日常的に出会う環境を創り出す」「市民が市役所での手続き,通勤通学,買い物のついでの「すきま」時間に本に接することにより読書の楽しさや図書館の存在を意識するようになり」「分散するライブラリーそれぞれに特徴を付与することにより,別府のまち全体が図書館となり


●E2397 - 佛教大学図書館におけるAlma導入の目的と現況
https://current.ndl.go.jp/e2397
「日本の学術情報の国外展開への寄与に関しては,AlmaにWorldCatとの連携機能が用意されていることから,日常業務であるAlmaへの書誌登録を通して,WorldCatへの日本語書誌レコードの登録や更新をすることができるようになった。」


●E2398 - 日本初のジャパンサーチ・タウンをオンラインで開催<報告>
https://current.ndl.go.jp/e2398
「ジャパンサーチを砂場として,ジャパンサーチコンテンツ,その他GLAMデータや行政オープンデータという砂を,WikipediaやuMapのようなツール,いわばスコップや熊手で,掘り返し,自由に組み合わせ,多様な人材が新しいキュレーション作品を創り出した」


●CA1996 - イベントのオンライン化によって得られたもの:図書館総合展の事例 / 長沖竜二
https://current.ndl.go.jp/ca1996

 これ、ほんっっとにたいへんなことやってたんだなあと、違う場所で何度見聞きしても感動する。

・「各ステークホルダーに対し新たな約束と説明が必要になる。」「新型コロナウイルス感染症の状況が安全なレベルに落ち着いていても、出展や来場の意義が説明しきれないならば会場での開催は不可である。」「出展者に成果を確約はできないため、せめて、できるだけ低い負荷・負担で、それでいて「当たれば大きいぞ」と思わせる方式が望ましい」
・「開催の各要素につき「意味が同じでコストが低いものに置き換え・見立て」を検討したことが工夫の第一である。「物理的に失われた状態を元のようにすること」「さもこれまでと同じ本物のような見た目を再現しようとすること」は高いコストがかかるが、「意味が同じものに置き換える、そう見立てること」は、心の問題、捉え方の問題が大きいため、相対的にコストが低い。」
・「事務局では最低限のフレームのみを定め、参加者の裁量を大きくした。「すべてをシステムに委ね、形式を整える必要はない」「適宜、参加者側の工夫に預けてよい」という割り切り」
・「個人で研究や実践を行っている人や、直接図書館には関係しない事業者の出展が増え、多様性が出た。」「日時・場所の制約を大幅に崩したことで、平日に職場を離れることが難しい学校図書館関係者、ワンパーソンライブラリーの司書、非正規雇用の図書館員などの来場が有意に増えた。」


●CA1997 - 図書館に求められる水害への備え / 加藤孔敬,川島宏
https://current.ndl.go.jp/ca1997
「普段から顔が見えているつながりが多いと、災害時に「躊躇」の障壁が下がる。例えば、都道府県立図書館と市町村立図書館の関係や、大学・学校の団体等、互いの顔が見えるつながりを大切にして欲しい。」


●CA2000 - 動向レビュー:米国のIMLSが戦略的5か年計画で描くこれからの図書館像−地域変革における触発機能− / 豊田恭子
https://current.ndl.go.jp/ca2000

・「「生涯教育」から「地域振興」へのシフトは、図書館サービスの優先順位を多くの点で変化させることにつながっている。つまり、利用者個々人がその時々に図書館に求めてくることに集中するよりも、地域づくりの将来を見据えて、図書館が提供すべきサービスをデザインしなおすという方向」「図書館単独の取り組みとしてよりは、地域行政や周辺で活動するさまざまな組織との協働作業を意味し」
・「資産ベースの地域発展(Asset-Based Community Development)」「米国で注目を浴びている地域復興手法で、地域の再生を、その地の「資産」を考えることから始めるやり方」「町の「中」にある資源をどうつなげていくかを考えようというアプローチだ。そして図書館はここで、さまざまな地域資源をつなげる重要な役割を果たしうる」
・「プログラムを実践する場が図書館ではなく、施設の外にある場合が半分以上を占めているという点だ。リンカーン市図書館のプログラムでは、市内の教会、小学校、商業施設などに図書館員らが出向いて活動する。またコロンバス・メトロポリタン図書館の場合は、移民たちに地元をよく知ってもらうために、彼らの代表者と一緒に地域にある公園やスポーツ施設、警察や消防などを訪問して回る」
・「目標を地域で暮らす人々の課題解決に置き、社会で周辺に追いやられている層や、行政のサービスから取りこぼされがちな人々に焦点をあてている」「図書館の側から積極的に出かけて行く。しかも図書館単独ではなく、必ず地元の資源…と連携を組む」
・「地域をつなぎ、多くの人々を巻き込むためには、親しみやすさや中立性とともに、住民からの信頼の高さが重要な鍵となるとし、「図書館は、いま米国で、人々からの信頼を失っていない数少ない組織」だと分析している。つまり信頼こそが、図書館・図書館員が有する大きな強みであり、地域づくりにおいて貢献できる最大の価値になる」


●CA2001 - 動向レビュー:オープン査読の動向:背景、範囲、その是非 / 佐藤翔
https://current.ndl.go.jp/ca2001
「我々研究者はつい、査読を代替できるものなどないと思いがちであるが、1970年代までの多くの国では必ずしも査読は重視されておらず、そこから査読が重視されるようになったのも、少なくとも学術雑誌においては必然的な現象ではなかった。固定観念にとらわれず、査読についてオープンに考えてみることも重要だろう。」

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2021年06月22日

今日の「CA読み」メモ: コロナ禍の図書館 他


●E2371 - 図書館に関する意識:新型コロナウイルス感染症の影響
https://current.ndl.go.jp/e2371

 なかなかの数字で、ここから本気で非来館型・DXに力を入れないと、お客失ったままでいつまでもコロナ言い訳にできるわけじゃないしなあ。

・「36.9%が「休館したが特に困らなかった」と回答した。一方「休館したためとても困った」と回答したのは全体の17.5%であった」
・コロナ後には「「公共図書館には以前ほど行かなくなると思う。」と答えた人が27.6%も存在した。このように回答をした人は,紙の本を読まない傾向にある。また,公共図書館の利用については,「年に数回程度利用した」を選んだ人が多く,頻繁に利用していない人は,コロナ禍を経て公共図書館から離れてしまう可能性がある。」
・「「緊急事態宣言が出されている間,公共図書館にあれば利用したかったと思うサービスはありますか。(複数回答可)」という質問に対して,「スマートフォンやタブレットで図書館の本を閲覧できるサービス」と回答したのは45.0%,「本を自宅まで郵送するサービス」と回答したのは41.1%」


●E2373 - 第31回保存フォーラム:戦略的「保存容器」の使い方<報告>
https://current.ndl.go.jp/e2373

・「保存容器に入れた場合の注意点に関する質問に対しては,定期的な点検と記録保持の重要性を指摘した。」
・「川崎市市民ミュージアムのレスキュー作業では,保存箱に収納された資料群は水浸しになりながらも資料の形状を保っており,災害時における保存容器の保護機能の有効性を痛感した」


●E2374 - 米国で電子書籍の法定納本が開始される
https://current.ndl.go.jp/e2374

・技術的保護手段(TPM)について、「電子逐次刊行物においては,TPMを解除して納入することが求められる」「電子書籍においては,(1)TPMを含まず出版した場合は,TPMなしの版を納入する,(2)TPMありで出版した場合は,著作権者がTPMを解除して納入する,(3)著作権者がTPMの解除を拒否した場合は,著作権局,LC,LCが許可した利用者が継続的にアクセスできる版を納入する」
・「LCの施設において,許可された利用者のみが利用できる。「許可された利用者」とは,LCの職員・請負業者・登録研究者,連邦議会の議員・秘書・職員を指す。」


●E2377 - コロナ禍における熊本市立図書館の取組み
https://current.ndl.go.jp/e2377

・「当市では小中学生に1人1台タブレット端末を導入する計画が進んでいたこともあり,多くの子どもが電子図書館を利用しやすい環境にあったことも幸いした。このような取組みの結果,電子図書館の利用は急速に伸びた。」
・「2021年3月末時点でのタイトル数は約2万冊と,全国の電子図書館の中でも規模が大きなもの」


●E2378 - 小平市立図書館によるレポート作成支援講座のオンライン実施
https://current.ndl.go.jp/e2378

 いやわかるんだけど、だったらそのあいだ界隈の大学図書館さんは何をしてたんだろうっていう。


●E2379 - AI蔵書点検サポートサービス実証実験の成果と課題
https://current.ndl.go.jp/e2379

 多言語で是非。


●E2382 - 第2回SPARC Japanセミナー2020<報告>
https://current.ndl.go.jp/e2382

・「研究コミュニティが内部交流に集中する閉鎖型から研究者や情報が自由に出入りする開放型へ向かう状況では,速報性のある評価基準が必要となりプレプリントがその役割を果たす」
・「現在は学術出版社の関与するものも含め多数のプレプリントサーバーが存在しているが,すでに実績のある分野を評価するのではなく,まだ注目されていない研究発表に光が当たる環境であることがプレプリントサーバーの役割であり,これを踏まえた情報流通フローの存在が研究の進歩につながる」


●E2383 - 番組を生んだ言葉の力:長崎県をビブリオバトルの強豪県に
https://current.ndl.go.jp/e2383

・長崎放送株式会社ラジオ営業部・永石剛氏「みなさまの番組への出演をお待ちしている」。


●E2385 - 米国NARAでのトランプ前大統領のツイート等の保存について
https://current.ndl.go.jp/e2385

・「規約違反を理由にトランプ氏の個人Twitterアカウントは永久停止に至った」
→「「トランプ政権における大統領関連の公式ソーシャルメディアのすべてのコンテンツにつき,ツイートとして削除されたものや閲覧不可能になったものを含め,米国国立公文書館(NARA)が収集・保存しアクセス可能とする旨,告知が成された」


●E2386 - ラウンドテーブル「デジタル公共文書を考える」<報告>
https://current.ndl.go.jp/e2386

・「公文書は,権力が適正に行使されているかの検証や監視のために作成され,管理されるものであるが,「公共文書」と概念を広げることによって,より各自の問題となる。敷衍すれば,公文書のみならず,企業・団体・大学・コミュニティなどが作成し,公共性が認められる文書………そのために,あらゆるセクターに緊張関係を維持した「協働」が求められる」


●E2394 - 学術文献検索サービスSemantic Scholarと自動要約機能
https://current.ndl.go.jp/e2394

 20語要約同士の学術コミュニケーションという、ちょっとしたディストピア感がある。

・「Semantic Scholarの特長は,人工知能(AI)技術,特に機械学習によって論文から意味やつながりを抽出することで,各利用者の研究に最も関連がある論文の発見ならびに理解を支援する」
・「TLDRとは,“Too long; didn't/don't read”の略であり,ここでは論文を20語前後の一文に要約」
・「開発の背景としては,出版される論文本数の急激な増加や,モバイル端末経由のSemantic Scholarへのアクセスが全体の25%を占めるようになったこと…SNSなどで論文を共有するときにTLDRを利用する」


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2021年06月11日

2021年5月のまとめ

■2021年5月のまとめ

●総評
 季節柄、歩いて終わった感ある。

●5月のまとめ

・室町通
・市原〜二ノ瀬〜夜泣峠〜山幸橋。藤が爆咲き。
・「今ここにある危機とぼくの好感度について」
・大豆田とわ子しか勝たん
・在宅勤務ルーチン、本格的開始。
・近所のインフラ飲食業消滅の衝撃。
・智恵光院通
・静原〜江文峠〜大原
・人生で初めて、園芸店で花の苗を買う。庭に植え替える。紫陽花、朝顔、レモン、サンパラレルジャイアント(不明)。
・人生で初めて、肩にヒアルロン酸を打つ注射。
・大宮通
・「歩くひと」
・情報組織化研「日本の学術出版物におけるオープン・サイテーション」(西岡千文)
・図書館リデザイン(https://library-redesign.main.jp/20210412/20210516-meeting/
「レクリエーションとしての図書館でゲームの話をきいている。公共図書館のレクリエーション機能にうといので勉強になる。 #図書館リデザイン」
・風邪に似た症状〜体温計測〜相談センター〜何度かの揺り戻し〜結局不明
・下長者町通
・「おかえりモネ」
・「グレーティストSHOW NEN」と「私が女優になる日」
・「長尾先生は自分の中では最初から古典として存在してたような気がするので、これからも変わらず未来の図書館をつくる。」
・静原〜薬王坂〜鞍馬寺
・もう何度目かのNYPL

●5月の進捗
 進捗しないのだなあ。
 でも在宅がちながら健康をさほど害さずに済んだことは、評価していい。(そのために歩いてた)

●6月の取り組み
 進捗させる。(注:現在6/11)

posted by egamiday3 at 08:14| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

「海外の日本研究と日本図書館」に関する2021年5月の動向レビュー -- Digital Hub「Japan Past&Present」@UCLA、ニューヨーク日本人歴史博物館、CDDP Video Series、改正著作権法 他 ( #本棚の中のニッポン )


■日本研究
●UCLAに日本研究のDigital Hub「Japan Past&Present」が設置される。
・UCLA Announces New Digital Hub For Globalizing Japanese Studies – UCLA College
https://www.college.ucla.edu/2021/05/18/ucla-announces-new-digital-hub-for-globalizing-japanese-studies/
「Emmerich and The Yanai Initiative recently announced their intention to build on this record and on the networks they have developed by launching Japan Past & Present, a centralized digital hub for interdisciplinary and international research in Japanese humanities.」
「Japan Past & Present is a collaborative project of UCLA and Waseda University」
「The hub will include databases of translations and scholars, research materials, event notices, and a venue for mentorship and collegial advice.」
also hope to create a system designed to open up access to primary and secondary materials in the Japanese humanities to scholars at institutions that can’t afford a subscription to the ILL system.
「Paula R. Curtis, a postdoctoral fellow at Yale University, is leading the development of the Premodern Japan Collaborative and has been instrumental in conceptualizing the project as a whole.」

●東アジア日本研究者協議会、2021年11月に全面オンラインで開催。
・お知らせ | 東アジア日本研究者協議会
http://eacjs2021.net/sub/sub05_01.php?mode=view&idx=6

●NIJL/EAJRS Kuzushiji Workshop 2021 - YouTube
https://www.youtube.com/playlist?list=PLEy8DN9V7foWPZR1PL-q4a1vO_hzHdQdX
 2021年4月21日〜23日に国文研&EAJRSで開催されたくずし字のオンラインワークショップ動画。9セッション分、8本。

●陰る「日本研究」の灯、中国研究は存在感 背景に資金・ポスト不足 - 産経ニュース
https://special.sankei.com/a/international/article/20210504/0001.html


■日本資料
●「本景−−書物文化がつくりだす連想の風景」(KeMCo国際シンポジウム、慶應義塾ミュージアム・コモンズ)
https://kemco.keio.ac.jp/all-post/20210430/
・「書物のグローバルな歴史における日本の位置付け」 - digitalnagasakiのブログ
https://digitalnagasaki.hatenablog.com/entry/2021/05/30/015636
「独自の大量の書物を有しており、その調査も相当程度も進んでいる…グローバルな書物史を検討する際に、周辺地域の事例として非常に活用しやすい」

●「Japan's Book Donation to the University of Louvain : Japanese Cultural Identity and Modernity in the 1920s」
Edited by Jan Schmidt, Willy Vande Walle and Eline Mennens
Publication date: 09/15/2022
Leuven University Press

●「Digital Museum of Japanese History in New York」(ニューヨーク日本人歴史博物館)
https://www.historyofjapaneseinny.org/
「1860年以降のニューヨークの歴史に関連する文書、写真、映像、書簡、報道等を検索することができます。これら歴史的資料は、政治、外交、ビジネス、科学、文化、教育、スポーツ、メディア、日本人移住等に関するものです」
「今日の日米両国の間に存在する強固で確固たる絆は、これまで知られてこなかったニューヨーク地域における数え切れない日本人、日系アメリカ人及びアメリカ人の各々のストーリーから成り立っています。」
「 ニューヨーク日本歴史評議会…ニューヨーク及びその周辺地域における日本関連の歴史を収集、保存、公開及び発信するとともに、将来の世代に語り継いでいく」
・ニューヨークにおける日本関連の歴史資料等をまとめたデジタル・ミュージアムが公開 | カレントアウェアネス・ポータル
https://current.ndl.go.jp/node/44023
・NYでの日本人の歴史は…ネットに新博物館、差別に対抗:朝日新聞デジタル
https://www.asahi.com/articles/ASP5P53JHP5MUHBI00D.html

●The Japanese Maps Collection of the University of Manchester Library: Digitalising a Mapped Society
https://www.youtube.com/watch?v=VGx0YLLXDGE

●「日本美術の魅力:修復された海外の日本美術作品」展の延期と特設サイトの公開 :: 東文研アーカイブデータベース
https://www.tobunken.go.jp/materials/katudo/883426.html
「このサイトでは、展示を予定していた日本美術の作品紹介、作品を所蔵する欧米の美術館の紹介、そしてこれまでに修復を行った作品のリストを検索可能なデータベースの形で公開し、報告書がすでに刊行されているものについては、その本文を閲覧できる…総裏紙として使われる宇陀紙と、本紙(絵や書が書いてある作品の紙)に欠損箇所を補修するための補修紙について、映像で紹介」

●Stanford Libraries receives a remarkable East Asian information technology collection | Stanford Libraries
https://library.stanford.edu/node/172367


■デジタルアーカイブ&デジタルヒューマニティーズ
●CDDP Video Series(Comprehensive Digitization and Discoverability Program, NCC)
https://guides.nccjapan.org/cddp/video-series
 NCCの「Comprehensive Digitization and Discoverability Program」が作成した動画シリーズで、日本研究・人文学にとって基礎的なデジタルリソース、ツール、プロジェクト等を紹介するもの。
・A: Discover
How to Use Japan Search: Basic
SearchUsing Japan Search: The Nobi Earthquake Disaster of 1891
How to use Japan Search: My Note
Cultural Japan: An Interview with Dr. Akihiko Takano of the National Institute of Informatics
Cultural Japan: Self museum
・B: Collaborate & Build
100 Classical Kana Words in Motion: A Webpage and Smartphone Apps
A Digital Exhibit: Tale of Lady Karaito (Karaito Sōshi)
Introduction to Spotlight: Digital Showcases for Research and Teaching
Listen to a Graphic Novel: Tale of Revenge: A Real Heroine
Popular Protest in Post War Japan: The Antiwar Art of Shikoku Gorō
・C: Participate & Study
Kuronet Kuzushiji Recognition: IIIF Curation Viewer
Minna de Honkoku: A Crowdsourced Transcription Platform for Historical Japanese Documents
The Ten Thousand Rooms Project


■文献提供
●改正著作権法が成立:図書館関係の権利制限規定の見直し等 | カレントアウェアネス・ポータル
https://current.ndl.go.jp/node/44070

●図書館資料の海外送信について、参議院委員会での質疑まとめ | YamadaShoji.net
https://yamadashoji.net/?p=970
「法律上、外国を除外していないことを確認できた意義はあった。だが、細部は今後の関係者協議とガイドラインに丸投げに近いので、これからも注目が必要。」


■図書館サービス
●日本図書館協会(JLA)多文化サービス委員会、「多文化サービスQ&A」を公開 | カレントアウェアネス・ポータル
https://current.ndl.go.jp/node/43998
Q1.「多文化サービス」ってなんですか。 
Q2. 日本人へのサービスが先ではないですか。
Q3.「多文化サービス」を始めるとき、どこから手を付けたらよいかわかりません。
Q4.「多文化サービス」を始めるとき、どのような事業計画を立てればよいですか。
Q5.外国人のニーズがわかりません。
Q6.外国人に図書館を利用してもらうにはどうすれば良いですか。
Q7.外国語の資料をどのように整理したらよいかわかりません。
Q8.外国語資料をどのように並べるのがよいですか。
Q9.外国語資料コーナーにどのような名称を付けたらよいですか。
Q10.「多文化サービス」を始めるとき、職員にどのような研修をすれば良いですか。
Q11.児童・ヤングアダルト(中高生)にはどのようにサービスすれば良いですか。
Q12.外国語を話せる職員がいなので、カウンター対応が不安です。
【もっと知るために】
訪日外国人へのサービスも「多文化サービス」ですか。
「翻字」とは
国名/国旗と言語について
「やさしい日本語」とは


■コミュニティ
●図書館総合展「図書館海外交流_ONLINE」?
・「開催のご案内 第23回図書館総合展2021_ONLINE_plus」
https://www.libraryfair.jp/sites/default/files/news/LF23_guidance_210528.pdf
「新企画「インターンシップ_ONLINE」「図書館海外交流_ONLINE」など、出展・参加の効果がさらにアップする企画を用意しております」

●2020-2021 Japanese Studies Report in Honor of Kristina Troost | H-Japan | H-Net
https://networks.h-net.org/node/20904/discussions/7647921/2020-2021-japanese-studies-report-honor-kristina-troost
 2020年6月で退任した元デューク大学日本研究司書のKristina Troostさんを称える連続研究会が、多くの日本研究者たちによって、約半年にわたり12回おこなわれた。

●Dr. Alisa Freedman氏が次期NCCのHumanities Faculty Representativeに。
https://guides.nccjapan.org/homepage/news/news/Announcing-NCCs-Next-Humanities-Faculty-Representative
We are pleased to announce that Dr. Alisa Freedman will be joining the NCC Council as our next Humanities Faculty Representative from July 1, 2021, until June 30, 2024.


■社会問題
●ラムザイヤー論文問題
・Japan’s Burakumin (Outcastes) Reconsidered: A Special Issue Refuting Ramseyer’s Interpretation (The Asia-Pacific Journal: Japan Focus, Volume19, Issue9.)
https://apjjf.org/2021/9/ToC.html
 ラムザイヤー氏の部落関連論文に対する特集。
- Professor Mark Ramseyer and the Buraku Question: an introduction - Ian Neary
- Mistaken Assertions: a response to J Mark Ramseyer マーク・ラムザイヤー論文について前近代史の叙述部分に関する問題点 - Teraki Nobuaki and Fujii Toshikazu, translation by Ian Neary
- Problems with the References to Historical Documents in J. M. Ramseyer, “On the Invention of Identity Politics: The Buraku outcastes in Japan” / M. Ramseyer “On the Invention of Identity Politics : The Buraku Outcastes in Japan”における歴史研究への言及の問題点 - Toriyama Hiroshi, translation by Hirano Yuji, with translation supervised by Komori Megumi
- Issues in Ramseyer’s understanding of modern Buraku history and the Suiheisha / M.Ramseyer の近代部落史および水平社理解の問題点 - Asaji Takeshi and Hirooka Kiyonobu, translation by Ian Neary
- Crucial Fallacies in “On the Invention of Identity Politics: the Buraku outcastes in Japan” by J. Mark Ramseyer / J.Mark Ramseyer “On the invention of identity politics the Buraku outcastes in Japan”に関する重大な誤謬とそれに基づく問題 - Fujino Yutaka, translation by Okada Kimiko, with translation supervised by Komori Megumi
- Letter to the Editors-in-Chief of the Review of Law and Economics: “On the invention of Identity Politics: The Buraku Outcastes in Japan” by J. Mark Ramseyer - Akuzawa Mariko and Saito Naoko
- Condemning J. Mark Ramseyer’s Paper “On the Invention of Identity Politics: The Buraku Outcastes in Japan” - Fujioka Mieko, Joseph Hankins, Kumamoto Risa and Suraj Yengde
- Doing Violence to Buraku History: J. Mark Ramseyer's Dangerous Inventions - Timothy Amos, Maren Ehlers, Anne McKnight, David Ambaras and Ian Neary

・慰安婦論文の米大学教授 問題提起した研究者に脅迫めいたメール(聯合ニュース) - Yahoo!ニュース
https://news.yahoo.co.jp/articles/f555c295886f6cfcf7de93830699101a98d8cf96
「イ氏は各国の専門家とともに、問題の論文を掲載した学術各誌に対し研究・出版倫理上の問題点を示した上で論文の再審査と掲載撤回を要求した。これを受け、ドイツのある出版社は在日コリアン差別を正当化する内容の論文に対する調査に着手した。英ケンブリッジ大出版局は、朝鮮人虐殺に関する論文のうち問題になった部分を全面的に修正するようラムザイヤー氏に求めた。」

・「Ramseyer and the Right-Wing Ecosystem Suffocating Japan」 - Tokyo Review
https://www.tokyoreview.net/2021/05/ramseyer-and-the-right-wing-ecosystem-suffocating-japan/
「He has even gone so far as to openly admit that applying Korean, Burakumin, and Okinawan issues to demonstrate his logic allows him to make offensive remarks about minorities while avoiding the backlash he would rightly receive if similar statements were made about American minority issues. Ultimately, the ecosystem that shelters these views is a closed circuit, with right-wing social media promoting revisionist history while threatening researchers.」
「some of Ramseyer’s so-called sources are themselves dubious right wing blogs, the same blogs that revere his word as gospel and accept no alternatives. Ultimately, each feeds off the other, allowing the pernicious cycle of self-validation to continue.」

●Japanese Studies Antiracist Pedagogy Project - YouTube
https://www.youtube.com/playlist?list=PLf0C5hGXpxd9o6JAMW7R_jve77MktiW4O
「The University of Michigan Japanese Studies Antiracist Pedagogy Project…for discussing and promoting diversity, equity, and inclusion within the field of Japanese Studies.」

●映画『牛久 : 比類無き不正義』
https://www.ushikufilm.com/

posted by egamiday3 at 08:04| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする