2021年12月31日

ごあいさつ2021→2022 または、言葉というタイムマシンを信じることについて


 2021年中もいろいろとお世話になりありがとうございました。
 2022年もどうぞよろしくお願いいたします。




 というようなことを、こうやって今日も、今年も、たぶん来年も、ブログというかたちで書きます。

 学んだこと、考えたこと、調べたこと、願うことや想うことなど、自分は何かにつけてそれらを言葉にし、文章にして書いたりのこしたりしようとします。たぶん自分のそれは人の平均よりも多かったり強かったりして、それはブログでもいいし、文書や記事・論文でも、Twitterのツイートでもいい。
 それは、インプットをまとめたアウトプットであるという意味もあるし、できれば”publish”、それは出版というよりはインターネットで”アクセス可能化”さすことのほうがもはやメインストリームかとも思いますが、そのためという意味でもあります。

 でもさらに言うなら、それは「タイムマシンになり得る」ということだろうなと思います。
 自分の「学んだこと、考えたこと、調べたこと、願うことや想うこと」が時空を越えて別の人に届く、ということ。言葉ってもともとそういう機能をもって生まれたものでしょうけど、文章化すれば内容の再現性が高まるし、publishすればアクセサビリティが高まるし、何らかのメディア(媒体)に書きつければ保存性が高まるしなので、やっぱり、何かにつけて文章にして書いてのこそう、って思うんですね。それはほとんど、強迫観念とまでは言わないものの、そうしないと気持ちが悪いというか座りが悪くて落ち着かない、という域にはあります。

 タイムマシンの届け先は、主には他人かもしれない、自分の「学んだこと、考えたこと、調べたこと、願うことや思うこと」が、自分がいないところ/ときでも、いなくなっても、タイムシフトで、自分以外の人に届けられる。届くとそれは(情報の)力学的にまったくのゼロではありえないでしょうから、何らかの影響や効果が(情報的にや想い的に)発生する。起こる。それは大なり(めっっちゃ強い想いで)小なり(ほぼ無意識のゼロエネルギーで)想ってるんでしょう、たぶん、起これ、起これ、と。(10年くらい前にある人(チェブラーシカの人)がブログで「起これ、起これ」的なことを書いてたの、いまめっちゃなるほどと思いましたが。)
 また届け先は自分かもしれない、実は極私的には一番の動機は「自分のため」で、あとで読み返してああそうだったそうだった、という備忘のために書いているのが一番なので、そういう意味では「冷凍庫で保存」みたいなタイムマシンではあるのですが。まあこれは今回ちょっと置いておきます。今日の主眼は、他人に届けるタイムマシンとしての文章の話です。

 で、それはまあ実際どれほど効力があるかどうかなんていうのは、さほど気にしなくていいんですよね、特にネットの銀河の場末にちょっと置いておくだけだったらほぼコストゼロだし、それでもググってヒットする以上は存在感はゼロより大なので、ダメ元で置いておけばいい。
 それにそれが効力ゼロなんかじゃないことは、”届けられる側”としての自分が重々ご承知なわけで、これまでにいろんな人が書いた大なり小なりの言葉・情報・文章というタイムマシンに乗ってやってきた、人様の「学んだこと、考えたこと、調べたこと、願うことや想うこと」をびったびたに浴びて、いまの自分があると言えばあるわけです。それは、イタリアの田舎の食事屋のメニューがググったら出てきて参考になった、ということでもあれば、あの人はこんな想いで職務にあたってらしたのか、というようにして人生の訓えを受ける。あるいはあの先生はこんなことを考えながら国際会議や資料調査してらしたのか、と自らを省みる、というようなことでもあったりするわけです。自分にその気さえあれば、再配達時間指定で受け取れるわけですから、こんなうれしいタイムマシンないじゃないですかね、と。
 そう考えれば、自分から送り出すタイムマシンのほうも何らか機能するだろうし、機能すると信じるに十分値するだろう、と。信じてるからこそ、起これ、起これ、とも思うというか。

 そう思っていたのですが。

 ……あれ、よく考えたら、このタイムマシンって未来行き専用ですかね?

 あーそうか、その問題がありましたね。
 なんとかしてこう、過去行きのタイムマシンとしての機能が持たせられないものか。

 そういうある種無理なことをいろいろ考えることがあったんですね。
 で、その時になんとなく、↓知ってる人には有名なこの図のことを思ったんです。

2021-12-31_21h48_08.png

 この図で言うなら、「東京」の位置を「過去」、「大阪」の位置を「未来」、で、「現在」の自分はじゃあ「三河安城」あたりにいるとするじゃないですか。「過去」の人には「過去」の人なりのいろんな想いや考えがあって、その人の望む「大阪」という「未来」=到着地があるはずなんです、その人がそれを言葉・文章にしてのこしているかもしれないしいないかもしれない、私的な想いもあるだろうし公的な理想でもあるかもしれないけど、何らかその人なりの「大阪」がある。
 じゃあ「三河安城」の自分がいくら文章というタイムマシンを放出したって、「過去」の「東京」には届くべくもないんですけど、「大阪」より手前の「名古屋」か「米原」あたりには届けることができるわけですよね。だったら「三河安城」の自分は、「東京」の人の願う「大阪」という「未来」にちゃんと到着できるように、例えば援護射撃をして到着が早く/強く/楽になるようにあと押しをするとか。「未来」が道を逸れて飛騨高山や南紀白浜に行ってしまわないように、軌道修正するとか。そういうかたちでの未来へのタイムマシン放出なら十分できるよな、って思ったわけです。

 えっと、やたら地名が出てきてノイズがひどいので、端的に言うと。
 過去の人に今から文章を届けることはできないけれども、過去の人が願う未来やのこした想いのためになら今からでも文章を出すことができる。

 (なんだ、一文で言い切れるじゃないか……、なんでドラえもんなんか引き合いに出したよ……)

 ということを考えて、結果。

 自分は今日も精一杯生きよう。
 生きて、言葉を刻もう。
 そのくらいなら自分にもできる。生きている限りいくらでもできる。
 それが時間差でもいいから。

 と決意するに至った、という話です。
 あたしがたまに言う「まだまだ書くぜい」((c)夢枕獏)というやつです。



 今年、知人を何人かなくして、それでこういったことを考えていました。


 まだまだ書くぜい。




posted by egamiday3 at 21:49| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

極私的・egamiday十大ニュース 2021


 なんかもうこれがほんとにノーマルになっちゃうのかな、的な「2年目突入」で、あらためて思い返してみても自分がいったい何をやってたのかいまいち記憶にない、そんな一年でも、無理くり振り返ってみようという年末企画。”十”でもないですが。

●egamiday氏、二条城まで朝歩きの日々
 一時的ながらも断続的に繰り返しぶり返す在宅勤務期間を強いられたegamiday氏ですが、身体的にも精神的にも健康を保つべく、朝一の人っ気ほぼゼロな裏路地を通って、自宅から二条城まで小一時間ウォーキングする、というゆる習慣が身についたようです。距離的にちょうど良く、車もなくて歩きやすく、何より縦横に細々と延びる西陣地域の裏路地たるや、日々歩いても歩いてもまた知らん路地が次々と新しく発見されるという、碁盤の目が生成するほぼ無限の順列組み合わせ。ビデオテープが擦り切れるかのように何度となく繰り返し歩くのですが、それでも飽きがくることなく今に至ります。健康と京都愛のめでたいマリアージュという具合で、体調心調ともなんとか崩れずに持ちこたえられて一安心という感じでしょうか。

●egamiday氏的、セカンド・ニューノーマル生活
 2年目突入のwithコロナ、特に感染者数爆上がりの深刻さを受けて、egamiday氏のニューノーマル生活にも歪んだ磨きがかかりつつあります。ピーク時には、外食はしない、混んだバスは見送る、使い捨て手袋を多用、スーパーで買ってきたものはすべて表面をアルコール消毒、という病の入りよう。さすがに落ち着いてからはマイルドになったものの、買ってきた物の消毒はいまだに続いており、なんか気持ち的にどうしてもスプレーでシュッシュしちゃうんですよね。この分では当面のあいだ「アルコール漬けの生活が続く」ことになりそうで、字面だけ見ると真逆に不健康そうなのがなんともはやという感じです。
 なお外食も、基本的に個食黙食しかしないし、ていうか入店しても混んでたり衛生対策が怪しかったりするとそのまま帰ったりするようになりましたしね。この期に及んでマスクしてない飲食店員とかたまにいるの、なかなか信じがたいですが。

●egamiday氏、四十肩で健康の大切さを知る
 そんなコロナ禍生活と関係あるのか無いのかわかりませんが、深刻な四十肩に悩まされるようになったegamiday氏。あれって単に腕が上にあがるあがらないだけでなく、ポケットから物を出すだけでもひと苦労なので、事務仕事でも影響あるし、ましてや図書の配架なんてできないから司書としては結構深刻な話なんですね、罹ってみてわかりました。人生初の整形外科、人生初のリハビリでもなかなか回復傾向は見えず、薬を飲んでも上がらない、湿布を貼っても上がらない、低周波なんちゃらでも上がらない。これは地味で長い闘いになるぞと思ってましたが、これも人生初のヒアルロン酸注射なるものをした結果、しばらくして忘れた頃になんか急にふわっと軽くなって治癒したという、人体って不思議ですね。肩ならまだしも、腰とか歯とか目とか、年齢が年齢なのでちゃんと大事にしましょう。

●egamiday氏、365日中364日と20時間を京都市内で過ごすという京都愛ぶりを示す
 確認してみてびっくりしました、2021年の1年間で京都市内から出た日がずぅぅぅぅっとなかったんです。唯一出たのが12月の、後述する観劇のため滋賀県・栗東に行った時、行き帰り含めておよそ4時間程度だけだった、という。これが京都公演に行ってたらパーフェクト達成でしたね。感染者数が減少したタイミングで大阪とか東京なんかにでも行けたかもしれませんが、なんていうんでしょう、必要もないのに危険を冒すこともないかなっていうか、まあ言うても京都でこそ十分満足する性分の人間ってことでしょう、そのためにここに住んでるわけなんで。

●egamiday氏、約2年ぶりの観劇にリアルガチでむせび泣く
 思い返せば大学に上がってからの過去約30年、こんなにも長いあいだ「劇場で芝居を観る」ということをしなかったのは初めてのことだったわけです。それが2年ぶりに劇場に行けることになって、ひょっとして泣くかもなあ、と思いながら劇場に入り、久々に雰囲気を味わいつつ、ああでもすごく嬉しくはあるけど泣くとかじゃないなあという感じで幕が上がるのをのほほんと待ってたのですが、劇場であたりまえに流れる「本日はご来場いただき…」「携帯電話等の音の出るものは…」という事務的かつ定型的なアナウンスで、たまらず号泣してしまいました。言葉通りの意味で、声を押し殺してむせび泣いてました。こんなところにトリガーがあったんですね、舞台でも俳優でも演技や音楽でもなく。確かに一番「劇場」っぽい。

 というわけで、次に泣くのは「関空の橋が見えた時」かな、「EAJRSの会場についた時」かな。
 そんな日が早く来ていただきたいものではあるのですが。 

 以上、まあこんなご時勢だからなのかどうかわかりませんが、事件案件が半径数メートルレベルになりがちではあり、何か思い出そう思い出そうとするんですが、トピックスがなんかこう「サザエさんの題名」の域を出そうにない1年だったな、という感じです。
 これは今後もこんな感じなのかあるいは進展さすのか、というところも含めて来年への申し送りにしておこうと思います。

 以下、次点的なトピックス。(やはりおおむねサザエさん的)

・egamiday氏、お弁当生活へシフト
・egamiday氏、人生初の園芸に手を出すも、順当にぜんぶ枯らす
・egamiday氏、ドラム式洗濯乾燥機で自由革命
・egamiday氏、初めてのハイブリッド授業
・egamiday氏とデジタルアーカイブとメタデータ、「なんで私が○○に?」
・egamiday氏、2回目ワクチンの副反応の余波でだらだら、まさかの継続中か

posted by egamiday3 at 19:51| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

極私的流行語大賞 2021


・monthly(月ごとに棚卸しする習慣づけとしての)
・「ほしいものはつくる」(「ナナマルサンバツ THE QUIZ STAGE O」オンライン配信より)
・「我々は起つ」(「分離派建築会100年 建築は芸術か?」@京都国立近代美術館より)
・庭の椿に、メジロが来るよ。
・「ちゃんと、怒られろ」(ドラマ「にじいろカルテ」で、ミスを先走って謝ろうとする高畑充希への井浦新の言葉)
・ハラスメント
・二条城まで(密避け・在宅時の軽運動としての朝歩きから)
・知らん路地(密避け・在宅時の軽運動としての朝歩きから)
・山伏活動(密避け・在宅時の軽運動としての山歩きから)
・四十肩
・「もうすぐ終了するという○○について」
・「祇園祭を返せ」
・「なんで私が○○に?」(NIIやJPCOARやメタデータやなど)
・「助さん格さん、もういいでしょう」(ワクチン2回目の副作用を克服した際の気持ちとしての)
・再本気
・線を引く/図を引く(物事を整理するために図示/モデル化するという意味での)
・メタデータの流通/「メタデータの話しかしないんだったら、メタデータの話する意味ない」
・やったね
・はいでたー
・リテラシー(クイズを考察するキーワードとしての)
・QoL
・今日もバンガロー(がんばろう、という意味の)
posted by egamiday3 at 10:37| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

極私的・今年のアルファ本棚行きコンテンツリスト 2021


 自宅の”アルファ本棚”と呼んでる本棚に置いておきたい極私的アルファ級のコンテンツを、書籍メディアに限らずリストアップした、My Favorite Things。
 こうやって「良かった探し」を来年もしていきましょうよね。


・「世界同時ドキュメント 私たちの闘い(NHKスペシャル)」《テレビ》
 時代と社会と思いを映す、プラス、動画メディアとユビキタスな個人記録の時代について、象徴的なコンテンツ。
 https://www.nhk.or.jp/special/plus/articles/20200603/index.html

・笑の内閣「お正月ダヨ 走れメロス」《演劇/動画》
 嵐山から三条木屋町まで、京都路上堪能兼京都演劇界堪能コメディ。
 https://twitcasting.tv/hibiki_takama/shopcart/44219

・「ミヤコが京都にやって来た」《ドラマ》
 京都堪能・映像美編。
 https://www.asahi.co.jp/miyakyo/

・『首里の馬』《小説》
 「地域資料のアーカイビング」と「日本文化の海外受容」と「クイズ」の3つがテーマの、egamidayさんが異様に得してそうな気がする小説。
 https://www.shinchosha.co.jp/book/353381/

・「天国と地獄」《ドラマ》
 ほんとに本人同士が入れ替わってるように見える、日本が誇る演技派男女俳優による演技合戦。
 https://www.tbs.co.jp/tengokutojigoku_tbs/

・「にじいろカルテ」《ドラマ》
 特に安達・西田・水野回の鬼気迫る善意は、さすがの岡田惠和脚本、ずっと見ます。
 https://www.tv-asahi.co.jp/nijiiro/

・ガスファンヒーター《家電》
 自宅極寒問題が瞬殺で解決。
 https://rinnai.jp/products/living/fan_heater/standard_point

・「青天を衝け」《ドラマ》
 特に、毎回目頭が熱くなるオープニングと、あとパリ編。
 https://www.nhk.or.jp/seiten/

・「クイズ 最高の一問」《テレビ》
 クイズ史にのこる特級の記録文献では。必要に駆られてホワイトボードを文字起こししてしまった。
 https://www.nhk.jp/p/ts/P2WVR66NRZ/episode/te/36JJP35MVR/

・「山形において近代に収集された歴史資料の研究と活用 −長井政太郎収集資料と林泉文庫−」(山形大学 佐藤琴)《動画》
 ライブ感あふれるギャラリートーク動画、「ああいうのがいっぱいyoutubeに上がるとすごいことになると思うのですが」という感想は今後当面忘れずに実践に結びつけたい。
 https://www.metaresource.jp/2020meeting/

・「中川晴樹のラジオ番組「俺のラジオ」#5」(ヨーロッパ企画の生配信)《動画》
 トークの超基本的お手本としての。
 https://www.youtube.com/watch?app=desktop&v=ydwo5Zeie_g

・「サブジェクト・ライブラリアンの将来像 -- 日本の大学図書館への導入拡大に向けて --」(東京大学U-PARL)《動画/催し》
 http://u-parl.lib.u-tokyo.ac.jp/archives/japanese/mh4
 参照→「視聴メモ「サブジェクト・ライブラリアンの将来像 -- 日本の大学図書館への導入拡大に向けて --」」(egamiday 3)http://egamiday3.seesaa.net/article/480603253.html

・「Digital Humanities Japan」(AAS2021)《動画/催し》
 https://www.eventscribe.net/2021/AASVirtual/index.asp?presTarget=1560904 
「バックグラウンドの分からないYoutuberより、専門家がYoutuberればいいだろう、みたいな話だった気がする」「そうか、逆に言えば、Youtubeだからといって専門家による批評の目をスルーしたままでいいってわけではないよね、ってことか。」

・チロルチョコきなこもち《食》
 https://www.tirol-choco.com/lineup/detail.php?product=2110_fkro_kinakoM

・「大豆田とわ子と三人の元夫」《ドラマ》
 https://www.ktv.jp/mameo/

・「歩くひと」《ドラマ》
 https://www.nhk.jp/p/ts/XZXRZP87LY/

・「おかえりモネ」《ドラマ》
 いわゆる”朝ドラっぽくなかった”ためか、極私的に最高の朝ドラだったかと思われる。
 https://www.nhk.or.jp/okaerimone/index.html

・「グレーティストSHOW NEN」および「私が女優になる日」《テレビ/演劇》
 劇場に行けなくなったかわりとしての。
 https://www.asahi.co.jp/the_greatest_show-nen/
 https://www.tbs.co.jp/watajo_tbs/
 
・ドラム式自動選択乾燥機《家電》
 22年ぶりの洗濯機買い替えで、洗濯にまつわる時間と手間のコストがほぼゼロになり、時間の使い方が確実に自由になり、QOLが大幅にアップした。大枚散在を大幅に超える価値あり。

・「戦後京都の「色」はアメリカにあった」@京都文化博物館《展示》
 https://www.bunpaku.or.jp/exhi_shibun_post/sengokyotonoiro/

・「オンライン画像を使った研究と図書館での研究」(EAJRS/国文研)《動画/プレゼン》
 デジタルヒューマニティーズに対する図書館の役割を、従来型のそれと見せつつ現在に通じる普遍性、みたいな感じで考えさせられ、今後の考え・行動の基礎になりそうな重要なお話しでした。
 https://www.eajrs.net/researching-online-images-and-libraries-2021

・「クイズ99人の壁」9/25回《テレビ》
 まさかここで眞鍋かをりの人の東大王ばりの本気早押しを鑑賞できると思わなかった。
 https://www.fujitv.co.jp/99wall/archive/210925.html

・「消えた初恋」《ドラマ》
 特に第3話の「ぜんぜんヘンじゃない」のあたり。
 https://www.tv-asahi.co.jp/kietahatsukoi/

・『世界史とは何か』(岩波講座 世界歴史 第1巻)《書籍》
 歴史/歴史学についての考え方をいったん白紙にしてアップデートさせられた感ある。
 https://www.iwanami.co.jp/book/b591589.html

・「マイクロライブラリーサミット」の「本業、社会貢献、ワクワク」のベン図《動画/プレゼン》
 これも今後の考え・行動の基礎になりそうな重要な概念。

・『クイズ思考の解体』《書籍》
 https://publications.asahi.com/ecs/detail/?item_id=23097

・「東大王」11/17回《テレビ》
 いま早押しクイズの魅力を端的に伝えようと思ったらこの回では。
 https://www.youtube.com/watch?v=dfq4Wu8dfEM

・サーモス《ツール》
 弁当作りが日常化し始めた今年、QOL(quality of lunch)を上げるアイテム。
 https://www.thermos.jp/product/detail/jbz-200.html?color=LB

・クラフトビールとしてのWheat IPAまたはWhite IPA全般《食》

・カルディのクラフトコーラシロップ《食》
 クラフトコーラ、始めました。
 https://www.kaldi.co.jp/ec/pro/disp/1/4515996934544

・「進化する図書目録」《記事》
 https://www.swissinfo.ch/jpn/culture/%E9%80%B2%E5%8C%96%E3%81%99%E3%82%8B%E5%9B%B3%E6%9B%B8%E7%9B%AE%E9%8C%B2/47106290

・「動向レビュー:図書館を内側から問いなおす―米国社会とライブラリアンシップのゆくえ―」(吉家あかね/カレントアウェアネス・ポータル)《記事》
 https://current.ndl.go.jp/ca2007
「図書館を批評すること、ときにはそれが痛烈な批判ともなることは、すなわち図書館の機能を否定することでも価値を貶めることでもない。図書館の可能性を模索することである」

・「九十九龍城」(ヨーロッパ企画第40回公演)《演劇》
 http://www.europe-kikaku.com/e40/

・『京都と近代』《書籍》
 https://www.amazon.co.jp/%E4%BA%AC%E9%83%BD%E3%81%A8%E8%BF%91%E4%BB%A3-%E3%81%9B%E3%82%81%E3%81%8E%E5%90%88%E3%81%86%E9%83%BD%E5%B8%82%E7%A9%BA%E9%96%93%E3%81%AE%E6%AD%B4%E5%8F%B2-%E4%B8%AD%E5%B7%9D-%E7%90%86/dp/4306073165


 以下、「手前味噌編」。

・「CiNii Researchと大学図書館」(NIIオープンフォーラム)《登壇》
 https://www.nii.ac.jp/openforum/2021/day1_rcos1.html
・「デジタルヒューマニティーズと図書館の役割 : リソースをめぐるクロストーク」(EAJRS)《司会》
 https://www.eajrs.net/panel-discussion-2021
・「チャプターレベルのメタデータ流通」(月刊JPCOAR)《登壇》
 https://www.youtube.com/watch?v=ruxsP7z7rXU
・古賀&福島のアーカイブ・トーク(非公開)《司会?》
・ニューヨーク公共図書館関連記事(未発表)《記事》
・デジタルアーカイブ&メタデータ関連文献(未発表)《文書》
・長尾眞先生関連記事(未発表)《記事》
・「もうすぐ終了するというCiNiiのArticlesについて」(egamiday 3) 《blog》
 http://egamiday3.seesaa.net/article/482402223.html
・「もうすぐ終了するという「アタック25」について」(egamiday 3)《blog》
 http://egamiday3.seesaa.net/article/482402344.html
・「「図書館×クイズ=アウトリーチ」試論 : 「99人の壁」を実践例として」(egamiday 3)《blog》
 http://egamiday3.seesaa.net/article/482582706.html

posted by egamiday3 at 10:19| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年12月のまとめ

■2021年12月のまとめ

・一足早い大掃除連休
・デジタルアーカイブマシマシ講義
・カルディのクラフトコーラシロップ
・「進化する図書目録」
https://www.swissinfo.ch/jpn/culture/%E9%80%B2%E5%8C%96%E3%81%99%E3%82%8B%E5%9B%B3%E6%9B%B8%E7%9B%AE%E9%8C%B2/47106290
・初めてのハイブリッド寄席。要はインフラ次第。「メディアと空間の在り方が多様になっただけで特に問題はない。必要なのは対面ではなく対話であって、それはオンラインでもオンデマンドでもやったらいい。」
・「NCC 2.0: Envisioning the 4th Decade」
https://guides.nccjapan.org/30th-anniversary/schedule#s-lg-box-wrapper-32143474
・「Dear Scholars locked *out* of Japan: Scholars *in* Japan are organizing to get you the materials you need. Please fill out the google form we've created here」
https://twitter.com/egamiday/status/1468708760910954501
・「メタデータの話しかしないんだったら、メタデータの話する意味ないのだよ!」
・なぜか俄にSPRING VALLEY豊潤づく。
・ヨーロッパ企画第40回公演「九十九龍城」
http://www.europe-kikaku.com/e40/
・約2年ぶりの観劇に、リアルガチでむせび泣く事件が発生。「2年近くもかんげきできなかったのは、過去30年で初めてのことだったからなあ。欠乏していたのだ、精神が。」
・CA2007 - 動向レビュー:図書館を内側から問いなおす―米国社会とライブラリアンシップのゆくえ― / 吉家あかね | カレントアウェアネス・ポータル
https://current.ndl.go.jp/ca2007
「図書館を批評すること、ときにはそれが痛烈な批判ともなることは、すなわち図書館の機能を否定することでも価値を貶めることでもない。図書館の可能性を模索することである」
・「モダン建築の京都」@京都市京セラ美術館
・俺の反・歴史修正主義
・謎を謎のままで終わらす「最愛」
・もはやホラーに近い「カムカムエブリバディ」とその振り幅について。
・急遽の帰省オン、からの急遽オフ
・年末年始17days
・一期一会の会。その物怖じの無さと表現力の豊かさについて。
・極私的・長尾先生を偲んで文献渉漁。
・『京都と近代』
・吉例・鰹の会。鰹は藁焼き&塩に限ると判明、町の巨匠がおったな。
・(たぶんこれから)おせちとお雑煮を仕込む
posted by egamiday3 at 08:10| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年12月19日

今日の「CA読み」メモ: 「図書館を批評すること、ときにはそれが痛烈な批判ともなることは、すなわち図書館の機能を否定することでも価値を貶めることでもない。図書館の可能性を模索することである」 他



●CA2002 - 図書館をテーマにした同人誌即売会「としょけっと」の開催から / みさき絵美
 https://current.ndl.go.jp/ca2002

「図書館に関わる人が作品を通じて声を上げる場になることを意図した。図書館員がひとりつぶやくだけでなく、広く訴えたいと思った際に、所属や立場をフラットにして意見を述べられる場は、そう多くない」


●CA2003 - 公立図書館における補助金・交付金の活用 / 小泉公乃
 https://current.ndl.go.jp/ca2003

 ↓「図書館は「図書館のため」にあるのではない」と、暗に社会から諭されてる気になる。

「置戸町立図書館は新図書館建設にあたり、過疎債対象施設に公立図書館が含まれていなかったことから、図書館条例を廃止し「生涯学習情報センター」と名称を変更して財源確保に努めた。同時に町議会で過疎法における補助対象に図書館を含めるよう政府に要請するなど、図書館復活に向けた活動を展開した。2021年4月に「過疎地域の持続的発展の支援に関する特別措置法」が制定され、現在は公立図書館が整備の対象に含まれている。」
「地方公共団体への補助事業については、内閣府のウェブサイトでまとめられているが、現在明示的に公立図書館を対象としたものは見受けられない。この中でも、まちづくりや社会教育をキーワードとしているものについては、補助事業の内容をよく精査し自らの図書館が必要とする新しい事業に適合する場合には、地方公共団体内の関連部局などとも事前によく調整し活用することができるだろう。このためには日頃より経営努力にいそしみ、地域に密着し市民のニーズをくみ取ることで、将来的に自館がどのような新しい事業を創造していくべきかを検討しておく必要がある。」


●CA2005 - DORAから「責任ある研究評価」へ:研究評価指標の新たな展開 / 林 隆之, 佐々木 結
 https://current.ndl.go.jp/ca2005

 ↓制度ではなく意識を変えよと。

「DORAは2012年12月の米国細胞生物学会(ASCB)の年次大会において、学術雑誌の編集者や研究者が議論した内容をもとにまとめられた。論文の質を測る尺度としてIFが誤用されている科学界の現状を内省し、採用・昇進・助成等個別の研究者や研究内容の評価においてIF等雑誌ベースの数量的指標を用いないことを勧告した」
「ライデン声明は、科学計量学の研究者らが、DORAの問題提起をより広い研究評価の文脈で捉え直し、ビブリオメトリクスの適正な利用を求めるとともに、研究評価設計の原則を述べたものである。定量的評価は、専門家による定性的評定の支援として用いるべきであること、英語以外の言語による研究や多様な引用慣行等に配慮し、データによる単純比較ができないことに留意すべきこと等、研究評価における定量的データの使用に関する10の原則を提唱した」
 ↓
「単なる提言から、専任スタッフを抱えた積極的なキャンペーン活動へと展開することとした。設置されたDORA運営委員会は2018年、宣言の内容を現実の評価実践の変化に結びつけ、「学術文化を変える」ことを目的とする指針を定めた」
「近年、そのような考えを総称して「責任ある研究評価(Responsible Research Assessment:RRA)」という用語が用いられている」「多様で包摂的な研究文化のもとで、複数の異なる特性を有する質の高い研究を促し、把握し、報奨するような評価のアプローチを指す包括的用語」と定義」
「IFの不適切利用を中心とした問題設定は、次第に、「責任ある研究評価」として、評価システムの在り方、ひいては研究文化のあり方を問う運動になっている。」
「人文・社会科学を含めた「総合知」に基づく社会変革型のイノベーション創出が求められている。これは、多様な分野に適応しうる測定や評価の設計だけでなく、研究の社会的インパクトを、これまで以上に総合的な形で測定していく必要性も提起する」


●CA2006 - 「国立国会図書館書誌データ作成・提供計画2021-2025」の取組事項 / 大原裕子
 https://current.ndl.go.jp/ca2006

 全編大事。


●CA2007 - 動向レビュー:図書館を内側から問いなおす―米国社会とライブラリアンシップのゆくえ― / 吉家あかね
 https://current.ndl.go.jp/ca2007

 全編超大事。全員必読でお願いします。

「各々の資料に付与される件名標目は、それを作成して使用する主体が、その概念をどのように把握したかを示す。2021年3月、米国議会図書館件名標目(LCSH)の件名標目“Tulsa Race Riot”(タルサ人種暴動)が“Tulsa Race Massacre”(タルサ人種虐殺)に変更されたことの意義は、その点にある」
「LCが設立したイニシアティブ“Of the People: Widening the Path”も、その流れを目立って象徴するものであろう。LCはこのイニシアティブによって、資料の収集枠を拡大するのみならず、インターンシップや、デジタル面での組織間協力などを通して黒人やヒスパニック、先住民のほかマイナーなコミュニティとの関係を深め、あらためて“the People”の図書館として、米国の過去と現在を捉えなおし、包摂的な文化の共有を目指す」

「クリティカル・ライブラリアンシップは、図書館が構造化するものと、その基礎となるイデオロギーを検証」「図書館業務は決して中立的ではない。図書館業務のあらゆる過程が、一見認識しにくい形で支配的なイデオロギーに支えられている
「蔵書の偏りは容易に起こり得るが、その背景には意図的か否かを問わず、何らかのイデオロギーがある」「分類規則や件名標目も、世界を認識するにあたって「標準」とみなされた型を基に定められている」
「図書館の常態において、何が(誰が)どう作用するのか、何を(誰を)どう利する/害するのかという力学関係を具体的に把握した上で、倫理的な改善を図り、さらには、よりよい図書館と社会の構築を目指す」
「目録作成領域に特化した派生タグ「#critcat」では、LCSHの日系人収容に関する件名標目に含まれる細目“Evacuation and relocation”(退避と移動)を“Forced removal and incarceration”(強制退去と収容)に変更する提案がLCの LCSH再検討リストに掲載された」
「ライブラリアンシップにおいて図書館を批評すること、ときにはそれが痛烈な批判ともなることは、すなわち図書館の機能を否定することでも価値を貶めることでもない。図書館の可能性を模索することである。米国の図書館員が、図書館の制度に怒りと苛立ちを見せるとき、そのすき間からは図書館が社会にもたらす未来への期待がはっきりうかがえる。」

posted by egamiday3 at 09:45| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

今日の「CA読み」メモ: らしくない図書館、すべてがIAになる、デジタルアーカイブを日常にする 他


●E2426 - 「らしくない図書館」をまじめにめざしています
 https://current.ndl.go.jp/e2426

 ↓ああ、これはいいですね、非常にいい。

「富士吉田市立図書館」
「図書館は図書館である前に公共施設であること。特定の人だけでなく,多くの人が楽しめる場所でなければならない。少し乱暴な言い方だが,本を読まなくたっていい,本を好きな人も苦手な人も楽しめる空間づくり」
「じっくり練っていたら意味はなく,数日から数週間で形にするというスピード感を大切に動いていく」


●E2428 - オンライン診療はお近くの公共図書館で(米国)
 https://current.ndl.go.jp/e2428

「ノウハウ共有のためのウェブページも立ち上げ,オンライン診療に関する図書館コミュニティの構築にも乗り出している。すでにデラウェア州やノースカロライナ州,ハワイ州の公共図書館でも類似の取組が発表されており,米国内で徐々に広がりを見せつつある」


●E2432 - 米国の公共図書館電子化プロジェクト“The Palace Project”
 https://current.ndl.go.jp/e2432

「パレスプロジェクトは,電子書籍やオーディオブックといったデジタルメディアを配信するための安定した一連のコンテンツ・サービス・ツールを開発し規模を拡大する」
「パレスプラットフォームによって,図書館は,利用者のプライバシーを保護しつつ,電子書籍やその他の電子コンテンツを,迅速かつ容易に利用者のために購入,整備,配信することが可能」
「利用者用アプリ(Palace app)は,iOSやAndroid向けの電子閲覧アプリであり,これによって,ソースの異なるあらゆる電子コンテンツを,単一のインターフェイスで表示させることができる


●E2433 - IAによる地域ウェブ情報収集支援の取組Community Webs
 https://current.ndl.go.jp/e2433

 ↓今年一くらいの記事では。まさに「すべてがIAになる」。

「ウェブ上に公開された歴史的価値がある資料をアーカイブし,コレクションを構築するスキルを習得するための研修やインフラを提供する」
地域の情報に焦点を当てることで,これまで歴史資料に残らない傾向にあった社会的弱者の人々の生活や文化の記録の保存も可能になる。」
ウェブサイトの収集,保存にはIAが提供するサービス,Archive-Itを用いる
「参加館が作成したコレクションは,Archive-Itの公式サイトで閲覧できる。例えば,オハイオ州のコロンバス・メトロポリタン図書館では,同州中部の移民コミュニティの活動や文化に関する数種類のウェブサイトを毎月アーカイブし,「移民の経験」としてコレクションを作成している」
「こうしたIAの取り組みは,ウェブアーカイブのためのインフラやスキルを元来持たない公共図書館にとって,重要な意味を持つ。近年,情報の公開先が紙からウェブへと移行する流れが強まる中,ウェブ上の情報をアーカイブしたいと考える公共図書館が出てくることは自然なことである


●E2434 - ニュージーランド国立図書館の外国資料の除籍とIAへの寄贈
 https://current.ndl.go.jp/e2434

 スキャンがダークでもアーカイブされていて、原本が地球上のどこかに1冊あったらそれでいい、感。
 ていうか、わりとリアルに考えたほうがいいなこれは…。

「IAに寄贈された書籍はフィリピンの施設にてデジタル化され,2年以内にIAが運営するOpen Libraryにおいて,同時に「1部1ユーザー」までという制限で貸し出す“Controlled Digital Lending(CDL)”のもとで閲覧可能になる」
世界各地の図書館で,行き場を失った資料のIAへの寄贈とデジタル化の動きが見られるが,今回のNLNZの決定は,国立図書館がIAに非常に大規模な寄贈を行うという点において影響が大きい」


●E2435 - 大学図書館の来館利用を促す要因を探るSCONULの報告書
 https://current.ndl.go.jp/e2435

「4.空間利用の効率化のため学部のスペースが減少した結果,図書館利用が増加した。
 5.運営効率化のため,図書館に学生サービスが集約されている。」


●E2436 - Code4Lib JAPANカンファレンス2021,オンラインにて開催
 https://current.ndl.go.jp/e2436

「福島氏の巧みなファシリテーション・スキルが功を奏し」
「大向氏から「すべてがNDLになる」と題する報告があった。現在のGAFAなどのプラットフォームを図書館の世界に置き換えて考えたとき,個別の図書館で取り扱う情報が複雑化するにつれて,主要なプラットフォームの大規模化は避けられなくなる。その役割は,日本においてはNDLであり,例えば重点事業にも取り上げられているデジタル化,オープン化,デジタル収集と長期保存など,どこまでも行きつく所まで行けば,NDLにつながっている」


●E2440 - 歴史的建造物を図書館に再利用した事例集<文献紹介>
 https://current.ndl.go.jp/e2440

「古い建物だからこそ新たな図書館が生きているということを示している。建造物の構造を大きく変えられないことは時に制約にもなり得るが,歴史的建造物を再利用することは,その建造物の歴史によってより地域に愛される図書館となる可能性も秘めている」


●E2443 - ミュージアムにとってのジャパンサーチ<報告>
 https://current.ndl.go.jp/e2443

 ↓「デジタルアーカイブを日常にする」って、こういうことですよね。

「JPSというプラットフォームの上で何かをすることだけに囚われるのではなく,自分たちの活動を再定義したり,可能性を探ったりするツールとして柔軟に使ってもらいたい」


●E2444 - 第29回文化遺産国際協力コンソーシアム研究会<報告>
 https://current.ndl.go.jp/e2444

「日本の経験を国際協力にどう生かすか」をテーマに,データベース作成を通じた国際協力の可能性について意見が交わされた。日本が有する文化遺産データベースの多言語化を進めることが国際的な連携や共同研究へのきっかけとなり得ることや,国際協力を介して外部者の視点が持ち込まれることで現地に新たな文化遺産保護の機運が生まれる可能性など」


●E2445 - 第31回日本資料専門家欧州協会(EAJRS)年次大会<報告> https://current.ndl.go.jp/e2445



●E2447 - 学認+eduGAINでリモートアクセスの選択肢が広がる
 https://current.ndl.go.jp/e2447

「学術機関(IdP)にとっては,学認という単一のしくみに参加するだけで広くSSOが可能となるのが利点である。他方,出版社(SP)の立場としては,自社の電子リソースを日本の研究者にSSOで利用してもらうためには学認の基準に合わせてシステムやルールの対応が必要になり,加えて,世界の研究者をターゲットにするならば,諸外国にも多数存在する学認のような認証フェデレーション(米国のInCommon Federarion,英国のUK federation等)にもひとつひとつ対応していく必要が出てくる」
「この対応コストを軽減するしくみとして,eduGAIN(エデュゲイン)がある。2011年に運用を開始したeduGAINは,世界各国のフェデレーションを相互に連携・接続させるインターフェデレーションと呼ばれるもので,サービスやリソースへの容易なアクセスをグローバルに実現することを目的としている。」


●E2452 - パンデミック下のEuropeanaの教育活用事例から惟う日本の課題
 https://current.ndl.go.jp/e2452

「自館資料の教育活用を望まない機関は多くないはずである。この障壁を乗り越えるためには,まずは学校関係者とMLA関係者の対話の場が必要である。また,そうしたコミュニケーションから創発・協創される教材をボトムアップに蓄積し,共有する仕組みが必要である。」


●E2453 - 第69回日本図書館情報学会研究大会シンポジウム<報告>
 https://current.ndl.go.jp/e2453

「米国ではオンラインで利用できる情報資源が豊富なだけでなく,キャンパスプログラム(residency)の実施により,学生同士,学生と教職員との交流が図られ,専任のインストラクショナルデザイナーがさまざまな支援を実施している」


●E2455 - 大学図書館の予算面からみたCOVID-19の影響(北米)
 https://current.ndl.go.jp/e2455

「削減割合が少ない図書館や予算が維持された図書館でもビッグディールの解体を選択している」

posted by egamiday3 at 09:34| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

今日の「CA読み」メモ: 神奈川大学、中村哲著述アーカイブ、著作権法改正 他

 殿、滞架でござる。


●E2400 - 人文学資料デジタル化の国際的な枠組みが日本語ルビを導入
 https://current.ndl.go.jp/e2400

「日本語文化圏において不可欠のものとして根付いているテキスト構造としてのルビは,TEIガイドラインの国際化を推進するにあたり議論に値するセマンティクスの一つであった。」
「ルビが正式に位置づけられたことで,日本語のテキストデータの作成においても様々な処理に際し,ルビを前提として国際的なデジタル人文学コミュニティと協働できることになった。」


●E2401 - NDL,デジタル資料長期保存基本計画 2021-2025を策定
 https://current.ndl.go.jp/e2401

「本計画では引き続き,パッケージ系電子出版物の保存対策の実施を中心に掲げている」


●E2402 - NDL,「デジタルコレクション活用フォーラム」を開催<報告>
 https://current.ndl.go.jp/e2402

 ↓デジコレで自主的に目指す資料を探しあてられるユーザって限られるだろうな、と思うので。

「デジコレに収録されている絶版等資料をめぐっては,個人への送信を可能にする改正著作権法が2021年5月26日に成立し,実施に向けた検討が進んでいる。しかし,個人への送信が始まったとしても,図書館で資料を探す利用者,デジコレになじみのない利用者,インターネット接続環境をもたない利用者に対して資料を提供する方法の一つとして,図書館送信は今後も存在価値がある」


●E2405 - 学術論文における著者名表記の変更:主に性自認をめぐって
 https://current.ndl.go.jp/e2405

(Wiley社)「(1)既発表論文の著者名表記を変更した場合,更新後の論文に修正した旨を掲載しないこと,(2)共著の場合,著者名表記の変更を共著者に連絡しないこととなった。この改訂により,氏名を変更した者のプライバシーが確保されることとなった。著者名表記変更の申請に際し,氏名の変更に関する証拠等の提出は不要である」「性自認の問題に限らず,氏名の変更がセンシティブかつ私的な性質のもの」
(COPE)「著者の同一性を著者名表記に依存するのは印刷出版時代の伝統的慣習であること,人名がジェンダー等の理由で変わり得ることに鑑みれば著者の同一性の管理はORCID(CA1740参照)のような単一の識別子に基づくべきこと」


●E2407 - 神奈川大学における貸出スマートフォンアプリの導入について
 https://current.ndl.go.jp/e2407

 これはすごい、ICタグ+ビル型キャンパスなら書架がユビキタス(物理的に)な大学になる。大学図書館の最終理想形じゃないかな。


●E2408 - 「中村哲著述アーカイブ」の公開と今後の展望
 https://current.ndl.go.jp/e2408

 ↓デジタルアーカイブってこうすれば良かったんだ大賞。

「本アーカイブは,本学構成員の研究成果等あらゆる著作物を蓄積・発信する「九州大学学術情報リポジトリ(QIR)」上に構築している。QIRは本学の図書館システム内に組み込まれており,配下に複数のデータベースを設けることが可能な設計になっているため,その拡張性を利用して,新たな費用をかけず比較的容易に構築することが可能」


●E2409 - 日本の学術機関に向けた研究データ管理サービスGakuNin RDM
 https://current.ndl.go.jp/e2408

「全国の学術機関に向けた研究データ管理(RDM: Research Data Management)サービスである。研究データ公開基盤JAIRO Cloud,検索基盤CiNii Research(E2367参照)と合わせて,NIIの研究データ基盤NII Research Data Cloud(NII RDC)における提供サービスの一つという位置づけ」


●E2410 - デンマークの公共図書館による新たな図書館評価手法の提案
 https://current.ndl.go.jp/e2410

「公共図書館における利用や貸出の状況を専ら定量的に評価することから脱却し,公共図書館が利用者および非・未利用者に与えるさまざまな影響について,より深く理解するための新たな評価手法を確立する」
「「図書館は何点の資料を貸し出したか」から,「資料は利用者個人にどのような影響をもたらしたか」へのシフトである」
「(1)アンケート調査,(2)インタビュー調査および観察調査,(3)公共図書館のもたらす影響に関する分析枠組みの開発,という3つの方法論的アプローチ」
「ロスキレ中央図書館の調査は,一貫して利用者個人の経験を中心に置き,定性的な見解を定量的に示して影響をみる点で,従来のパフォーマンス測定とは異なり新規性が高い。」


●E2412 - 令和3年著作権法改正:図書館関係の権利制限規定の見直し
 https://current.ndl.go.jp/e2412

「令和3年著作権法改正には,図書館に関する著作権の制限規定である31条の見直しが含まれており,(1)国立国会図書館による絶版等資料のインターネット送信(31条4項等(※31条2項等の改正後は31条8項等へ移動)),(2)図書館等による図書館資料のメール送信等(31条2項等)に関する内容が盛り込まれている。」
((1)は)「国立国会図書館が一定の条件のもと,入手困難な資料のデータを利用者に直接インターネット送信することを可能とした」
((2)は)「著作物の一部分(政令で定める場合には全部)をメールなどにより直接送信すること(公衆送信のための複製,及び公衆送信)を可能とした」
「(1)については公布から1年以内,(2)については公布から2年以内で政令が定める日から施行される。」



●E2413 - 公共図書館への投資が近隣の子どもにもたらす影響(米国)
 https://current.ndl.go.jp/e2413

「公共図書館は公共サービスの提供者としてその有用性が認められているものの,その有用性を定量的に評価することにはさまざまな困難が伴う。本報告書は,公共図書館への投資の効果を,利用者数や貸出点数の増加等の直接的な影響にとどめず,近隣の子どもの学力という指標を用いて広く地域コミュニティへの影響として把握しようとした点に特徴がある。このような試みは多角的な図書館評価に資する」


●E2415 - 新規利用開拓の試みを評価するIFLA国際マーケティング賞 | カレントアウェアネス・ポータル
 https://current.ndl.go.jp/e2415

 まず日本からは応募無しなのをなんとかできれば。


●E2419 - オランダの公共図書館内メイカースペースに関する調査 | カレントアウェアネス・ポータル
 https://current.ndl.go.jp/e2419

「KB(オランダ王立図書館)は,他者とともに知識を集合させ,共有し,発展させる「作業場」(werkplaats)としての図書館の役割を想定してきた。また,吉田(2018)は「(メイカースペースは)オランダの図書館でももっともホットな話題となっている。大きめの図書館を訪問すると,必ずご自慢のメイカースペースに通された」(p.108-109)と記述している。」


●E2420 - ビッグディール契約キャンセルの影響調査(米国) | カレントアウェアネス・ポータル
 https://current.ndl.go.jp/e2420

 ↓インフラの評価はそんなものかも。

「リポジトリについてはOAのアプローチとしては言及されず,各機関のウェブサイトそれぞれにアクセスする必要があるリポジトリより学術ソーシャルネットワークResearchGate(CA1848参照)の方が便利であるという意見があった」



●E2421 - 子どもの読書活動における電子書籍活用の現状 | カレントアウェアネス・ポータル
 https://current.ndl.go.jp/e2421

令和2年度「子供の読書活動の推進等に関する調査研究」調査報告書. リベルタス・コンサルティング, 2021, 80p., (令和 2 年度文部科学省委託調査).
https://www.mext.go.jp/content/20210610-mxt_chisui02-000008064_0201.pdf

「これらの事例から見えてくる電子書籍の導入と活用のポイントは次の5つである。すなわち,(1)電子書籍を「作る」「触る」「体験する」,(2)公立図書館と学校の連携,(3)電子書籍に簡単にアクセスできるような工夫,(4)コンテンツ不足問題への対応,(5)予算不足問題への対応,である」


●E2422 - ライセンスは誰のために:電子書籍をめぐる米国州法の動向 | カレントアウェアネス・ポータル
 https://current.ndl.go.jp/e2422

「本法案は,一般向けに電子書籍のライセンス提供を行う出版社に「合理的な条件」で当該ライセンスを州内の公共図書館に提供するよう求めるほか,それらのライセンスを図書館に販売しない期間の設定を禁じている」
「紙資料と違い基本的なアクセス権や保存権がない電子書籍は図書館にとって重い負担になっている。図書館向け価格は一般向け価格より高額な場合が多い上,Big5と呼称される大手出版社5社は契約期間,貸出回数などの条件を満たすと追加で更新料が必要になるビジネスモデルを採用している(CA1978参照)」


●E2423 - 図書館におけるメディアリテラシー教育のガイド(米国) | カレントアウェアネス・ポータル
 https://current.ndl.go.jp/e2423

 ↓対人レファレンスがいかに求められるか、いまこそもっとレファレンスにスポットが当てられて良いはず、と思える話。

「例えば「どうして○○なんかに投票する人がいるのか?」という質問に対しては「そのテーマについては多くの議論がなされており,さまざまな見方があるようですね。そういった情報を探すお手伝いをいたしましょうか。」「投票する人々の動機は何だと思いますか。さまざまな視点の情報源を確認してみましょう。」というように切り返し,メディアリテラシーのスキルを伝える方向へ会話を発展させること」

posted by egamiday3 at 09:21| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年10月と11月のまとめ

■2021年10月のまとめ

●総評
 PCの不調&急遽代替えとタスクのばたばたで、本気出し損ねた感。

●10月のまとめ
・「オリバーな犬、(Gosh!!)このヤロウ」第3話
・未踏の領域へたびたび。調整活動を要する。
・「親ガチャをリセットするための公共図書館論」
・「ヨーロッパ企画より2つの発表(いいお話です)」【YouTube Live 「ヨーロッパ企画の生配信」】
 https://www.youtube.com/watch?v=CQFs0-F0a9Y
・NCC「30th Anniversary | Round Table: Celebrating Past Achievements and Establishing a Path Forward」
 https://www.youtube.com/watch?v=KgqzvRgT7Uo
・復活してからもバンガロー。
・レッツノート、またも不調になる(半年ぶり2回目、5年半使用)。復活に手こずる。
・「サマータイムマシン・ハズ・ゴーン」
・楽しいメタデータ談義。
・寄席が急遽対面に戻る。まあ、めでたいのでは。
・急遽フリースがいるくらい寒くなる。
・『批評の教室 : チョウのように読み、ハチのように書く』(ちくま新書)
・急遽エアコンで暖房をつけるくらい寒くなる。
・突如、高音が二重に歪み、コンビニで流れる今井美樹が地獄のカテドラルのように聞こえる症状を発症する。
・深刻な過疎化。
・レッツノート、復活はしたものの、急遽の買い換え判断。理由は、CF-RZ自体が廃盤と知って(知らなかった)、即、在庫を漁る。
・ビア活からの、パンダボーナス。
・急遽フリースでは足りないくらい寒くなる。
・『世界史とは何か』(岩波講座 世界歴史 第1巻)
・「おかえりモネ」、あらためての高評価。最終週は「嘘みたいだろ、残り2話なんだぜこれ。」
・初めての胸骨圧迫。
・レッツノート(CF-RZ8)、うやうやしくセットアップの儀。
・「時間をかけて腐ってきてるんだから、時間をかけて治していくしかないじゃないですかね。」
・図を引く、仕事。(線引き屋か?)
・「あたしはただデジタルアーカイブのメタデータを効率的に流通させたいだけだよ…」
・最後の在宅勤務(と信じている)、最後の二条城まで歩き
・「ヨーロッパ企画の暗い旅」オンライン11年祭
・世界中のどこにいるのかわからないマイクロソフト社員と自動翻訳チャット。
・「マイクロライブラリーサミット」。本業、社会貢献、ワクワクのベン図。
・結局厚めのパーカーがいるくらい寒くなる。
・『消えた初恋』第3話
・我が輩はどう生きるか。

●10月の進捗
 ・寄席アップデート → なかなか…
 ・QoLを上げる → なかなか…
 ・11月先取り → 全然…


■2021年11月のまとめ

●総評
 「息切れ」としか言えない。

●11月のまとめ
・これからのメタデータとデジタルアーカイブの話をする月間。
・呪われた買い物。
・「図書館総合展が何を追っかけたらいいかようわからんくなってつらい。自分の登壇が図書館総合展のうちかと思ったらそうじゃなかったりした。」
・『人形の家』
・「入江 伸氏(元慶應義塾大学メディアセンター本部)が隠さず話す。これまでのこと。これからの大学図書館のこと。」
・高雄〜清滝・ラピュタルート。またはひこうき雲ルート。
・なんで私が「メタデータ☆トワイライト」に?
 https://togetter.com/li/1800843
・配置クライシス。
・「GIGAスクールへの道は1人1台端末で舗装されている」
・トショカンノスゴイタカイホンダナ問題
・「自分の行動原理の深いところに、寂聴さんの言葉がくさびのように刺さってたりする」
・NCC「30th Anniversary 2nd Event: Current State of Japan Studies and Information Resources」
 https://www.youtube.com/watch?v=SaFzDIuDZ48
・初めてのリアルタイムオンライン授業。
・叡電〜鞍馬〜貴船ルート。+一乗寺。
・ビデオテープを知らない子供たち。(註:なんならもうすぐDVDも知らなくなる)
・なんで私が「JPCOARセミナー」に?
 第2回学術コミュニケーションセミナー(月刊JPCOAR)「チャプターレベルのメタデータ流通」 - YouTube
 https://www.youtube.com/watch?v=ruxsP7z7rXU
・「東大王」11/17回。「クイズ見てた。あのね、エモかった。あれはね、エモいとしか言いようがない。」
・THERMOS。QOL(quality of lunch)が上がるアイテム。
・堀川新文化ビルヂング
・ガスストーブ登場。
・庭の椿にメジロ。
・「仕事は追われるとしんどいけど、追うようにすれば楽しくなるね。」
・龍安寺
・デジタルアーカイブネタましまし寄席
・志賀高原「ゆるブルWheat」他、ウィートIPAまたはホワイトIPA
・LODIトーク「源氏物語の知識グラフ」 - YouTube
 https://www.youtube.com/watch?app=desktop&v=pSrIFqxSt70
・年に一度のディズニーランド=人間ドック。「これ以上はダメ。」
・「情報管理組織のミッションと専門職養成」。情報専門職と社会正義の話、等。
 シンポジウム : 情報管理組織のミッションと専門職養成 - 九大コレクション | 九州大学附属図書館
 https://catalog.lib.kyushu-u.ac.jp/opac_detail_md/?lang=0&amode=MD100000&bibid=4738541
・「司書等に求められるのは、司書としての専門性というより、(何かしらの)専門性の”司書的”な“運用”ということなんじゃないか」
・愛と哀しみの清滝〜落合ルート(西村京太郎風に)。または、ゆず。

posted by egamiday3 at 09:15| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする