2013年07月16日

トークセッション「新資料館に期待する」にて、極私的・心に残ったいくつか メモ (#総合資料館TS)


 京都府立総合資料館で行なわれたトークセッション「新資料館に期待する」(2013.7.14)に、発話者という立場で登壇し、いろいろ発言&ディスカッションしてきました。

●総合資料館開館50周年記念 トークセッション「新資料館に期待する」
 http://www.pref.kyoto.jp/shiryokan/50shunen_talk.html

●#総合資料館TS 50周年記念・京都府立総合資料館に期待する トークセッションまとめ(2013.7.14) - Togetter
 http://togetter.com/li/533629

●USTREAM: KPLA: 京都府立総合資料館の開館50周年事業を配信します。
 http://www.ustream.tv/channel/kpla

●2016年、京都から知的生産インフラの世界を変えていく!(総合資料館会館開館50周年記念トークセッション「新資料館に期待する」参加記録) - かたつむりは電子図書館の夢をみるか
 http://d.hatena.ne.jp/min2-fly/20130716/1373980345


 いや、純粋に楽しかった。楽しかったし、勉強になった、なかなかここまでそう言えるイベントにはそうはありつけない。

 当日の全貌は上記もろもろをご参照いただくとして、自分的に、ああこれ大事、これ要確認、など心に残ったいくつか・メモ。


・明らかにまとめるのが困難な、かたつむり殺しイベントだった件。

・資料保存には、目録・メタデータ作成による可視化が不可欠&有効、ていう話をしたです。
・文化資源・学術資源の危機や提供・運営のあり方の変容は、一政治家の問題ではなく、全国共通の問題であるということ。これはしっかりと自覚しておくべき、社会のあり方は我々の”総体”が動かしているはずのもの。
・MLA連携、ていうと、なんか骨太な連携や専門性の高さをイメージして身構えちゃうor身構えられちゃう傾向にないだろうか、っていうのをちょっと思う。あまり大きくないレベルでいいし、身構えなくていいから、もっと小ぶりの日常レベルでゆるい連携してもいいじゃないか、って思う。わからないところをちょっと教えてもらいに軽く電話やメールするとか。で、そのためのツールとしてのざっくりしたメーリングリストってないかな、ないよな、っていうのがmin2flyさんからも提唱があって、それは確かにあったほうがいいよなあ、って思う。そういった意味では(”そういった意味では”)drfのMLはその線を行ってるよな、と思う。
・今回出たMLA連携の課題は、M・L・Aの問題にはまったくかぎらない、ということ。企業、開発者、NPO、学生、寺社、云々とも。
・発話者の松岡さんの「おもしろばなし」という概念が気になっている。
・東工大の博物館では、定年後の図書館職員に再雇用で来てもらって、資料にあたってもらっている、とのこと。イイね! これが再雇用でなくて現役の横のつながりができていたらもっとイイかも。

・街と文化資源。昭和戦後の話を語れる生き証人がいなくなってきている、という危機感について、京都市景観・まちづくりセンターの方。また、”資料”は街・土地にたくさんあるはずなんだけど、その存在がわかっていない、可視化されていない、という問題の指摘も。
・日経新聞の方からの指摘。こういう問題は世間一般の人にはまったく理解してもらえてないと、自覚するべき。理解してもらうために、何かしらの目に見える成果をアウトプットしていくことが必要。←これは自分でもまったくその通りだと思う。で、世間一般の人たちの理解を得るのに必要なのは、我々自身がまずその世間一般の人たちのこと、ユーザのこと、社会の動きや世界のあり方のことをちゃんと理解して、真摯に向き合い考えること、だとあたしは考えている。多くの人たちの目に触れる場所はどこなのか。どういうポイントをどう示せば相手の目に、心に届くのか。そうすることで相手に何がもたらされ、自分に何がもたらされ、結果社会全体に何が起こるのか。思い込みや既存の枠組みをとっぱらって、ユーザ・社会を真摯に見つめないと
・公共図書館と大学・研究図書館の融合。ていうか、ヨーロッパの中規模くらいの街だと、そこの市の中央図書館と大学図書館が兼ねられてるっていうパターンをよく見るよね、という話をしました。そのへん、なんでもかんでもブレイクスルーを追い求めようとまでは言わないけど、せめて既存のモデルくらいは考慮に入れたっていいよなあとは思う。
・顧問。定義なんて生産的じゃないんだよ! むしろ、現代の京都をどう遺していくかが課題なんだ! それを社会にどう理解してもらうかがもっと課題なんだ!
・例えば、京都のまちづくり的地域活動している人たちの間でも、総合資料館のことが話題にのぼることはない、という指摘。うん・・・そういうの・・・どうにかしてかなきゃね、うちも・・・。(←身にしみています)
・文化行政から”自然・理科系の文化・学術資源”が抜け落ちてる件への指摘。いま思い至ったけど、そういう意味では”産業・工業系の文化・学術資源”もやばいんじゃないか。

・それにしても第1部に比べて、第2部のフロアのみなさんの饒舌さが尋常じゃない。がんがん手が上がる。第2部のテーマが「新資料館への注文・期待すること」。つまりは、他者への注文や批評って好き勝手言いやすい、っていうことだと思うよね。その「言うだけならタダ」精神っていうのは、すごい大事なことでしょう。そしてしかも、「他者への注文・批評」というのは実は「自分への反省」への裏返しなんじゃないか。だとしたら、こうやって集って、互いに互いへの注文や批評を「言うだけならタダ」で言い合っちゃって、それをそれぞれが持ち帰って自分のとこの見直しに役立てたらいいんじゃないか。
 ・・・だって、このままだとあきらかに京都府立総合資料館だけが最終的に得をして終わってるじゃないか!(笑)

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posted by egamiday3 at 22:54| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする