・情報管理56(2)(2013.5)「所蔵目録からアクセスツールへ:RDAが拓く新しい情報の世界」
・IAALでNCのRDA化に向けての調査作業に協力し、レポートを作成した。@RDAベースの流用ファイル参照ファイルのデータをNCにどう取り込んだらいいのか、の調査。ANCのRDA化のためにはCMをどう改訂していったらいいか。
・RDA講習会(2012.12〜)。盛況すぎて追いつかないよ!京都では2014.2.22、3.9に開催予定。
・講習会やってて思うのが、RDAって「NCで言えばこういうことですよ」とひとこと言い添えればストンと落ちる、っていうところが多々あるということ。
・RDAって、データはこうじゃなきゃいけない、ってことは言ってなくて、カード目録にも適用できるものではある、という話。
1. RDAの実体-関連
・実体について
・RDAでは、”情報の宇宙”を、3つの実体グループからなるもの、と考えている。@資源(著作・表現形・体現形・個別資料)、A個人・家族・団体、B概念・物・出来事・場所。
・「表現形」の「属性」である、版、出版者、日付、言語などは、同じ「著作」の区別・同定のためにある。ので、区別・同定ができるようなら必ずしも”版”でなくていい。
・「個別資料」の「属性」で書くべき情報については、NCではだいぶ限定されている。RDAではもっと多彩。”和漢古書”なら多彩側だろう。
・関連について
・「実体」と「実体」との互いの関係性をあらわすのが「関連」である。
・「関連」を記述する方法。関連相手のIDor典拠形を記述することで、相手と関連がありますよと宣言する。または、もう記述しちゃう。
・個人・家族・団体の「関連」をIDで記述する際に、LCCNやLCANでもいいんだけど、wikpediaの該当記事のURLでもいいんじゃないか、とティレットさんは言ってるらしい。いや、いいけど・・・
・関連を構造化して記述する=ISBD記述文法でもって記述する。
・関連を非構造化のまま記述する=NOTE記述。
・つまり、関連とはリンク”だけ”じゃないよ、ということ。
・関連に、意味を与えるのが、関連指示子。「abstract of」とか「contained in」とか。
・結果的にこういうリンク構造の世界観になりますよ、という話。
2. NACSIS-CATのレコード構造
・統一書名典拠レコード
・日本古典籍総合目録データベース
・ティレット「「竹取物語||タケトリモノガタリ」という併記はおかしいのではないか。表記が違うと言うことは、ひとつの標目に併記すべきではなく、別々の標目形なのではないか。」
→回答「日本では、同じ漢字でも異なるヨミをもつことがあるから、セットでひとつの標目にしないと通じないんだ。」
→<江上>というより、別言語による表記ではなくて、発音符号ということなんじゃないか。または区別同定のために用いるとすれば、生没年付記等に近くないか。
3.NACSIS-CATのレコードとRDA
・親書誌=体現形(出版事項があるので体現形だろう、著作ではなく)
・子書誌=体現形+表現形
・所蔵=個別資料
・統一書名典拠=著作
・概念・物・出来事・場所、は、レコードとしてはNCにはないが、レコード内にデータとして記述されている。
・表現形の属性は、UTLフィールドのその他の情報(付記事項など)に記述されている。ほか、VTTL、形態事項の付記(ill.)など。表現形はレコードのあちこちにちりばめられてる感じ。
・表現形っていう概念がやっぱり一番難しくて、いままでデータ上でもレコード上でもきっちり整理されて扱われてなかったから。
<江上?>・「体現形」の出版者と「個人家族団体」とのリンクが、NCにはない。→ALに入れてはいけないんだっけ??
<江上?>・関連指示子は??
・NCには、
・表現形のレコードがない。
・個人家族団体のうち家族がない(会議がある)。
・体現形と個人家族団体との関係(出版者リンク)がない。
・関連指示子がない
・リンクの構造自体は似ているものの、リンクの種類が足りていない、のがNCである。実装をどうするかが問題。
Q&A
Q:NCのRDA対応のロードマップは?
A:必要は認識されているが、見えてない。いまのままであってもそれほど大きな問題はない、特にユーザ目線で見て。RDAは、情報の世界観と管理の再構成の文脈の中にあるものなので、その世界的な潮流からNCが取り残されることは問題である。
Q:表現形のレコードは?
A:レコードの構造を大幅に変えることも念頭におく必要がある。
<江上>各社のシステム改変がヤバイ!
<江上>・これだから、NCがどうRDA対応するか、が問題なんじゃなくて、NCはNC以外のデータ・情報の世界とどう関わりを持っていくつもりなのか、という問題なんだろうと思う。
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