リーガル・ハイ、というドラマの中で演説された、伊東四朗のセリフを文字おこししました。
忘れるな自分、忘れてはいけない、という想いで。
世界的に評価を得ている天才アニメーション映画監督・伊東四朗は、非常にストイックかつ厳格で、その名声とは裏腹な厳し過ぎる指導と劣悪過ぎる労働環境を理由に、アシスタント・穂積から訴えられます。訴えた穂積に対して、裁判所にて、語りかけるというシーンです。
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穂積くん。
私の本当の心を伝える。
私は、君に、才能があると思ったことは一度もない。
本心だ。
細川にしても梅田にしてもそうだ。(※先に卒業して成功を収めたアシスタント)
私の目から見たら、才能のある奴なんて一人もいない。
どいつもこいつも馬鹿ばっかりだ。
そもそも才能なんてものはな。
自分で掘りおこして、つくりあげるものなんだよ。
俺だって、天才なんかじゃない。
誰よりも必死に働き、階段をひとつひとつ踏みしめてきただけだ。
振り向いたら誰もついてきてない。
怠けた連中がふもとでこうつぶやく。
「あいつは天才だから」。
冗談じゃない!
ゆとりで育ったのんびり屋どもが本当に嫌いだ。
俺より時間も体力も感性もある奴が、なんで俺より怠けるんだ!
だったら、くれよ。
無駄遣いするんだったら、俺にくれ。
もっともっと創りたいものがあるんだ。
俺にくれ!!
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