2014年03月15日

《メモ》海外の日本研究・情報・図書館にまつわる、日本での動きの、2012年頃から以降のまとめ


 海外の日本研究にまつわる、資料・情報・図書館的なできごとのまとめです。
 要は、『本棚の中のニッポン』的なできごとのまとめです。
 だいたい2012年頃から以降、本書出版後的な感じです。
 日本での動きのほうです。
 まあ自分の目から見てっていう感じで。
 なんかもっといろいろあったような、頭を切り替えればちがうものを思い出せるような気もするんだけど、「これもあったよ」ていうのがあればご指摘ください。


(2011年11月23日)
●ハワイ大学マノア校図書館と琉球大学付属図書館、5年間のILL無料化を開始
−(琉球大学側からの依頼は)国内の機関に所蔵がなく、ハワイ大学マノア校図書館が所蔵している資料が対象となる。
・琉球大学附属図書館 ≫ ハワイ大学マノア校図書館とのILLの無料化について
http://www.lib.u-ryukyu.ac.jp/?p=7169

(2012年6月)
●文化庁の「現代日本文学の翻訳・普及事業」(JLPP)、事業仕分けで打ち切り
−文化庁が立ち上げたプロジェクトで、日本の現代文学の作品を翻訳して海外の出版社から出してもらうというもの。10年で123タイトルを出版。
−民主党政権時代の事業仕分けで打ち切りが決定した。
・日本文学翻訳事業に"棹さして"--事実誤認に基づく「仕分け」の愚 (加藤 典洋/早稲田大学国際学術院教授) YOMIURI ONLINE(20121001)
http://www.yomiuri.co.jp/adv/wol/opinion/culture_121001.htm

(2012年10月25日)
●Amazonが日本向け「Kindleストア」をオープン
−オープン当初は5万冊から開始。
・Amazon.co.jpが日本向け「Kindleストア」を10月25日にオープン、Kindleの国内予約販売も開始 | カレントアウェアネス・ポータル
http://current.ndl.go.jp/node/22147
・Amazon「Kindle」を日本でも11月発売、「Kindleストア」は10月25日オープン -INTERNET Watch
http://internet.watch.impress.co.jp/docs/news/20121024_568193.html

(2012年11月20日)
●第14回図書館総合展で、フォーラム「クールジャパンから リアルジャパンへ」開催
−「クールジャパンから リアルジャパンへ : グローバルな日本研究を支えるMLAコラボレーションを目指して」
−主催:北米日本研究資料調整協議会(NCC)/図書館総合展運営委員会
−第1部:ライブラリアンと語るわたくしの日本研究(ドナルド・キーン、エイミー・ハインリック)
−第2部:リアルジャパンを世界に発信!クールジャパンを超える世界的MLAコラボレーションは可能か(ヨコタ=カーター啓子「北米での日本研究資料へのアクセスマップ」ほか)
・Ustream(アーカイブ)
第1部 http://www.ustream.tv/recorded/27153562
第2部 http://www.ustream.tv/recorded/27154591
・「クールジャパンからリアルジャパンへ」 #図書館総合展 2012 #NCC サミット へ行ってきました・記録: egamiday 3
http://egamiday3.seesaa.net/article/304120663.html
・Togetterまとめ
http://togetter.com/li/410765

(2013年1月27日)
●JapanTimes、1897年創刊以降の紙面を電子化
−1897年創刊以来、約120年の歴史を持つ英字新聞。
−2013年2月から、ブルーレイディスク25枚(1セット100万円以上)として販売。
−その後2014年3月、web版の提供開始を発表。(ディスクとセット)
・ジャパンタイムズ114年分販売 真珠湾攻撃など紙面電子化 - 47NEWS(よんななニュース)
http://www.47news.jp/CN/201301/CN2013012701001489.html
・『The Japan Times』紙面115年分のアーカイブがWEB版でも誕生|株式会社 ジャパンタイムズのプレスリリース
http://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000014.000007388.html

(2013年2月19−20日)
●平成24年度「日本専門家ワークショップ」、開催
−「日本専門家ワークショップ」は、国立国会図書館・国際文化会館・国際交流基金などが共同で行なってきたもの。
−H22社会科学分野、H23人文科学分野を中心に研修が行われる。
−H24年度は過去2年間を踏まえ会議(非公開)・シンポジウム(公開)が開催される。
−1日目「日本専門家育成戦略会議」(非公開)。海外・国内の日本研究者・情報専門家が参加。
−2日目シンポジウム「なぜ今、海外日本研究支援か?」(公開)。
・E1408 - シンポジウム「なぜ今,海外日本研究支援か?」<報告> | カレントアウェアネス・ポータル
http://current.ndl.go.jp/e1408
・(メモ)日本専門家ワークショップ2013 の index: egamiday 3
http://egamiday3.seesaa.net/article/331591534.html
・#JSW2013 「いまなぜ海外日本研究支援か」 - Togetter
http://togetter.com/li/459220

(2013年3月7日)
●国立国会図書館、東日本大震災アーカイブ「ひなぎく」を公開
−国内外・官民を問わず、紙・デジタルの記録を一元的に検索・閲覧可能とする。
−ハーバード大学ライシャワー日本研究所もその対象のひとつ。
・E1413 - 国立国会図書館東日本大震災アーカイブ(ひなぎく)の公開 | カレントアウェアネス・ポータ
http://current.ndl.go.jp/e1413

(2013年6月)
●「20世紀メディア情報データベース」公開・運用開始。
−NPO法人インテリジェンス研究所 / 文生書院
−プランゲ文庫の目次データベースとして、従来無料で公開されてきたもの。(300万件以上を収録)
−2013年6月より「20世紀メディア情報データベース」として有料化。プランゲ文庫に限らず範囲を拡大する。

(2013年6月7日)
●ディスカバリーサービスSummonに、JapanKnowledge搭載
−SummonはSerials Solutions社のディスカバリーサービス。大量の文献を統合検索可能。
−JapanKnowledgeの日本語コンテンツがその対象となり、インデクシングされることが発表される。
※その他、ディスカバリーサービスと日本語コンテンツ関連
・医中誌WebがSerials Solutions社のディスカバリサービスSummonで検索可能に(2012年10月30日 http://current.ndl.go.jp/node/22195
・ジャパンナレッジのメタデータがEBSCO社のディスカバリサービス“EBSCO Discovery Service”に提供へ(2013年8月7日 http://current.ndl.go.jp/node/24109
・Serials Solutions社、ディスカバリーサービスSummonの検索対象に丸善の日本語電子書籍コンテンツの追加を公表(2013年10月25日 http://current.ndl.go.jp/node/24675
・EBSCO社、EBSCO Discovery Serviceに丸善の日本語電子書籍のメタデータの追加を発表(2014年2月19日 http://current.ndl.go.jp/node/25509

(2013年6月11−20日)
●「天理古典籍ワークショップPhase2」、開催
−海外の研究者・司書を対象に、古典籍(和古書)の目録・取り扱いについて実践的な研修を行なうもの。
−かつて3年連続で行われていたワークショップ(Phase1)の、第2回。
・山中秀夫. 「天理古典籍ワークショップPhase2を終えて」. 『ビブリア天理図書館報』. 140, 2013.10, p.95-80.
・OJAMASG - Overseas Japanese Antiquarian Materials Study Group / 在外日本古典籍研究会
http://www.jlgweb.org.uk/ojamasg/

(2013年8月15日)
●TPP著作権延長問題に関する北米日本研究資料調整協議会による意見書
−TPPによる著作権延長協議に対し、北米日本研究資料調整協議会(NCC)が、内閣官房 TPP政府対策本部に意見書を出す。(全文を下記Facebookページで公開)
−著作権保護期間の延長は、外国における日本文化研究にも大きな悪影響を及ぼす懸念があると主張。
・NCCJapan - NCC chair Kuniko Y. McVey sent a letter to the Japanese...
https://www.facebook.com/NCCJapanInfo/posts/503810106365888

(2013年9月28−29日)
●第1回 EAJS日本会議、京都大学で開催
−ヨーロッパ日本研究協会(European Assocdiation of Japanese Studies)
−ヨーロッパでの本会議のほか、日本での小規模な会議を3年ごとに開催することを始める。
−発表者 118名、参加者 250名。
・EAJS: EAJS Conferences in Japan
http://www.eajs.eu/index.php?id=630&L=1%252

(2013年10月30日)
●第1回本棚の中のニッポンの会、開催
−世界各地における日本語での学術情報発信のあり方を考える会、として呼びかけられる。
−第15回図書館総合展@横浜の夜
−当日の主なテーマは「ディスカバリーサービスにおける日本語コンテンツの乏しさ」
・本棚の中のニッポンの会
https://www.facebook.com/pages/本棚の中のニッポンの会/432675023508923
・第1回 #本棚の中のニッポンの会 @横浜(2013.10.30) - Togetterまとめ
http://togetter.com/li/583634
・#本棚の中のニッポンの会 個人的なまとめ - 変更履歴 はてな版
http://d.hatena.ne.jp/digitalnagasaki/20131030/1383157603

(2013年12月5日)
●OCLC WorldCatに雑誌記事索引(NDL)データが収録される
−国立国会図書館作成の雑誌記事索引データが、OCLCのWorldCatで検索可能になった。2013年12月の提供開始時点では約1000万件。その後、データは週次更新される予定。
・国立国会図書館月報 635(2014年2月)号(p.34)
http://dl.ndl.go.jp/view/download/digidepo_8424694_po_geppo1402.pdf?contentNo=1

(2014年1月)
●バチカン図書館で近世豊後のキリシタン関係史料約1万点
−1930-40年代に宣教師マリオ・マレガ神父が収集したもの。
−17−19世紀のキリシタンに関する史料等。
−2014年度から6年計画で調査・整理・目録化・デジタル化公開の予定。国立歴史民俗博物館、大分県立先哲史料館、東京大学史料編纂所などの共同で(マレガ・プロジェクト)。
・バチカンで近世豊後のキリシタン文書発見【大分のニュース】 大分合同新聞
http://www.oita-press.co.jp/localNews/2014_139061010816.html
・バチカン図書館で近世豊後のキリシタン関係史料1万点が発見 | カレントアウェアネス・ポータル
http://current.ndl.go.jp/node/25366

(2014年1月)
●慶應義塾大学のコレクション8万冊がHathiTrustに加わる
−著作権クリアな年代の古い資料が全文で公開。
・Catalog Search Results | Hathi Trust Digital Library
http://catalog.hathitrust.org/Search/Home?filter[]=htsource:Keio%20University
・Update on January 2014 Activities
http://www.hathitrust.org/updates_january2014

(2014年1月21日)
●国立国会図書館が、図書館向けデジタル化資料送信サービスを開始
−国立国会図書館のデジタル化資料のうち、絶版等で入手困難な約131万点を、公共図書館等で利用可能。
−著作権法第31条第1項の適用を受ける図書館等が対象のため、海外には対応せず。
・図書館向けデジタル化資料送信サービスを開始しました|国立国会図書館
 http://www.ndl.go.jp/jp/news/fy2013/1204154_1828.html
・図書館向けデジタル化資料送信サービス|国立国会図書館
 http://www.ndl.go.jp/jp/library/service_digi/index.html
・国立国会図書館デジタルコレクション - 図書館向けデジタル化資料送信サービスについて
 http://dl.ndl.go.jp/ja/about_soshin.html

(2014年1月30日)
●国立国会図書館で、シンポジウム「海外の日本研究に対して日本の図書館は何ができるのか」が開催
−基調講演:「海外の日本研究と日本の図書館の役割 −北米、及び東南アジアの事例から」
和田敦彦氏(早稲田大学教育・総合科学学術院教授)
−パネルディスカッション:「海外の日本研究のために日本の図書館は何ができるのか」
パネリスト:ウィリー・ヴァンデワラ(ルーヴェン・カトリック大学教授、EAJRS)、江上敏哲(国際日本文化研究センター)、篠崎まゆみ(オーストラリア国立図書館)、ジョ・ヘリン(韓国国立中央図書館)、マクヴェイ山田久仁子氏(ハーバード燕京図書館、NCC)
・日本研究支援シンポジウム「海外の日本研究に対して日本の図書館は何ができるのか」|国立国会図書館―National Diet Library
http://www.ndl.go.jp/jp/event/events/knssympo.html
・日本研究支援シンポジウム「海外の日本研究に対して日本の図書館は何ができるのか」20140130 #日本研究シンポ - Togetterまとめ
http://togetter.com/li/622943
・NDL日本研究支援シンポ「海外の日本研究に対して日本の図書館は何ができるのか」20140130江上
http://www.slideshare.net/egamislide/ndl-30879993

(2014年3月11日)
●はてなブックマークで、東日本大震災アーカイブ「ひなぎく」へウェブサイトを推薦
−東日本大震災に関連したwebサイトに「ひなぎくはてな」というタグをつけてブックマークすると、そのURLが記録すべき情報として「ひなぎく」プロジェクトへ推薦される。
−長期で保存すべきものを国立国会図書館とハーバード大学ライシャワー日本研究所が協力して収集する。
・株式会社はてな、東日本大震災アーカイブ「ひなぎく」に協力:専用タグ「ひなぎくはてな」 を付与してブックマークされたウェブサイトを「ひなぎく」へ推薦 | カレントアウェアネス・ポータル
http://current.ndl.go.jp/node/25675


●●GIFプロジェクトについて
(★未調査・要確認事項が多い)
−国立大学図書館協会の学術情報委員会において、平成24年度(以降?)の活動としてGIFプロジェクトチームが設置される。
−GIFプロジェクトチームの会議は、第1回・2012年10月、第2回2013年5月に開催されている。
−これまでのGIF活動の総括として「総括レポート」(?)がとりまとめられている。
−2013年11月25日、GIF参加機関(日本?)に対し、海外ILLに関するアンケート調査(?)が実施されている。
・平成24年度学術情報委員会活動報告
 http://www.janul.jp/j/projects/si/katsudo_24.pdf


posted by egamiday3 at 12:23| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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