情報メディア学会
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情報メディア学会 第13回研究大会「デジタル化を拒む素材とアウトリーチ」 #JSIMS2014 - Togetterまとめ
http://togetter.com/li/685786
※じきに動画もアップされる予定。
当日ご来場くださった皆様、ネット等で関心を持ってくださった皆様、関係者・パネラーの皆様、どうもありがとうございました。
この記事は、初めての”コーディネータ”なる横文字仕事を、見よう見まねでなんとなく務めた自分の、極私的反省会場&ふりかえりメモ置き場です。
【準備したこと】
・「コーディネータ 心得」でググった。
・自分が聞きたいパネルディスカッションってどんなのだろう、とか、逆に過去に自分が聞いて(もしくは出て)こんなパネルディスカッションはイヤだー、ってスケッチブックめくったのはどんなのだっただろう、ていうのを思い出して考えてみる。そして結果として、こんなパネルディスカッションにしよう!ってのをなんとなく思い描く。(→後述)
・おちまさと『相手に9割しゃべらせる質問術』を読んだ(1/4くらい)。
・予稿を書いた。学会の予稿集冊子に載るA4一枚程度のもので、開催者から依頼されたもの。「デジタル化を拒む素材とアウトリーチ」というテーマに対する自分なりの考えをあらためて整理したもの。
・その予稿をブログ化して載せた(http://egamiday3.seesaa.net/article/399973311.html)。「いったんさらして、ねかす」という、精神安定のためによくやる行動。
・前々回?、宇陀先生がコーディネータをやった「ラーニングコモンズ」がテーマのパネルディスカッションが、Ustream中継されててかつアーカイブが公開されていつでも見れる状態にあったんだけど、あえてそれを最後まで見なかった。見るとたぶんつられるというか引っ張られるし、そうすると余計に緊張しそうなので。
・パネリストには1週間前をめどに、いったん事前にパワポその他を出してもらって、全員でそれを共有した。Googleドライブの共有フォルダを使用した。最終だいぶ変えはった人もいたけど、それでもないよりはずっとよかったと思う。
・リングノートをひとつ準備した。このリングノートは、事前に自分が調べたことや考えたことをメモしたり、当日の議論をメモして司会に反映させたりするために使うもので、これもやはり精神安定のために準備するもの。いつもの無印良品のやつ。
・そのリングノートに、パネリストが事前共有してくれたパワポ他を印刷したうえでぺたぺた貼って、鉛筆でいろいろ書き込む。当日話題にしたいこととか質問したいこととか、注意すべき点だなとおもったところとか、自分の考えなんかを、メモとして書き込む。
・なんでわざわざノートに貼るの?ってことなんだけど、やっぱり、あのリングの、前ページ後ページを瞬時にめくって参照できるスピード感と、常に180度開いてくれる安定感と、いつでも片ページサイズにも両ページサイズにも瞬時にトランスフォームしてくれるフレキシブル感が、リングノートならではだなっていう。これだなって。無印のリングノート最強伝説。
・ノートには、各パネリストのプロフィールや業績や文献リストみたいのも書いてた。なぜそんなことしたかは、自分でもわかんないけど、なんか、あ、自分ちゃんと準備してるなっていう、精神安定。とにかく精神安定。
・各パネリストの過去の発表文献なんかのうちで今テーマに関わりそうなのを、2つ3つ読んでおく。あまり多く追いかけると逆にあかんので、ほんとに最近のをちょっとだけ。それで、自分なりの理解にストックを持たせる感じ。
・以上の、自分の予稿+パネリストのパワポ+パネリストの過去の業績+それ以外の若干の参考文献、をもとに、このテーマでディスカッションするならこういう話題が提供できたらいいんじゃないか、こういう問いが投げられたらいいんじゃないか、という”話題案”のストックを、ずらずらずらっと書き出して、ざっくりとカテゴリ分けや並べ替えをして、まとめておく。それもまたリングノートにぺたぺた貼り付けて、さらに鉛筆でいろいろ書き込んだりして、当日当時にそれをベースというか拠り所にして司会・質問・話題提供なんかをしていこう、っていうもくろみ。
・その中で、たとえばパネリストが自分のスピーチでこれに言及しなかったら、あたしのほうから直後に補足して、のちのディスカッションでそれが活きるようにしておこう、みたいなのをチェックしておくとか。
・小ネタやキーフレーズはいくつかストックしておいて、要所要所で出せるようにしておく。
・会の冒頭〜自分のミニスピーチ〜1人目のパネリストに渡す、くらいまではシナリオを頭の中に全部書いておいて、真っ白になっても脊髄反射でセリフがしゃべれるようにしておく。会の途中・中盤で多少フリーズしても、聞いてるほうはそれほど気にしないだろうけど、会の冒頭や開始直後くらいでフリーズするようなことがあるとその後の全体を見る目が変わってきちゃうので、そこはつまずかないようにしておく。
・とはいえ、正直事前にいろいろ考えすぎない、というのが一番だったなと。進め方やまわし方なんか、当日の客数、会場の広さ、パネリスト同士の位置や座る向き、マイクの本数などなどに左右されることの方がよっぽど大きいと思うので、そういう不確定要素は山のようにあると思っておかないとやってられないです。
・だから、上記のような準備をしてるっぽく見せといて、正直、すべてがダメでもともと・無駄になってもともとの手すさびみたいなもんです。実際、このリングノート上に事前準備しておきながら、本番でその通り活用できたネタなんか、1割の毛ほどもないくらいです、でもそれでいいんだと思います。ただ、もしかして話題がネタ切れしてしまったり、頭が真っ白になっちゃったよ、ってなったときに、ぱっと見て、ぱっと次のまわしに移れる、というような命綱になったらなったでラッキー、くらいのあれで。
【こんなパネルディスカッションにしよう!って思い描いたこと】
・フロア質問に一問一答で終わるのは論外。質問に答えるのが目的のディスカッションじゃないんだ、ということ。
・ましてやその質問が、誰々さんへの質問、誰々さんへの質問、と個別限定で終わるのは、ディスカッションの意味がない。
・パネラー同士のコメント・論説・考えが絡み合ってリンクしていってほしい。
・絡み合ってリンクしあって、新しい論説が組み上がるとかだとうれしい。
・だから、『王様のレストラン』みたいなんがいい。(どんなだ(笑))
・結論めいたことは、出なくていい。むしろディスカッションしたことが、会場で聴いてる人たちの心や思考をざわざわと掻き乱すようでないと。
・だから、着地はしないつもり。
【反省点と課題】
・(主に自分が)しゃべりたりない。><;
・自分がしゃべりたい!という衝動を始終抑えつけている感じ。
・話題提供にムチャぶりが多すぎて迷惑をかけた。というのも、あまり限定的な質問・話題にすると答えるの難しいんじゃないかなあ、と思ったので、できるだけ広くオープンな問いにして投げかけたら、やっぱり答えるの難しかった、というパターン。これはたぶん、問い自体は広くオープンなものを投げかけといて、その上で補足として「例えば、○○とか**とか@@とかいったことが考えられるんじゃないかと思うんですが、まあそれに限らず」みたいに具体的な語句を司会から提示すると、答えやすくなったのかなあ、っていう反省。
・時間配分の失敗。ほんとはもっとアウトリーチやユーザのことを話したかったのだ・・・。
・ていうか、パネリストのみなさんのスピーチでもっといろんな大事なこと触れてくれてたはずなのに、ぜんぜん取り上げられなかった・・・時間が足りなかったというより、時間のかけ方がちょっとおかしかったと思うな・・・。
・フロアに名指しで話題をふる、みたいなことも本当は考えていたんだけど、その余裕がなかった。まあこれは、余裕がなかったからなのか、あるいはそんなことしてる暇が惜しいくらいにパネリストの話を聞きたかったからなのか、など。
・そういった意味では「司会の江上はどう思ってるの?」とか「その質問はこうしたらいいのでは?」とか「それについてはフロアの誰それさんにきいてみようよ」とかいうような”プチ司会”的発言を、パネリストの人が気兼ねなく言ってくれるように、場の作り方とか事前の根回し的なのがいるんだなあ、と。
・図書館系・人文系の住人ならあたりまえだろうと思えるような語句でも、ある程度の注釈をつけながらしゃべらないと、理工系情報系の人もたくさんいるここでは伝わらなかったりするだろうな、ということは一応気をつけてやってたつもりですが、実際ちゃんとできてたかは不明。
とりあえずこれから”答え合わせ”として、宇陀先生の回のパネルディスカッションを見なきゃです。
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