2014年07月13日

201405IRL・3日目その1「バス・エーレンに、乗るっ」(5/3 ダブリン→アーマー)

 5/3、3日目。
 このプチ場末の宿、真下がパブで、金曜の夜で、ロックがガンガンかかるわ酔っ払いが明け方まで奇声を上げ続けてるわけで、夜中に叩き起こされてます。しかも「時差ボケは2日目以降の方がキツい」の法則も効いてる・・・。

 今日からダブリンを離れてアイルランド周遊の途につきます。
 おおむね考えてるのはこんな感じ。

5/1 入国・ダブリン着
5/2 ダブリン観光
5/3 ダブリン発→北アイルランド方面(ルート未定)→デリー泊
5/4 デリー発→(ルート未定)→ゴールウェイ着
5/5 アラン島観光
5/6 ゴールウェイ発→(未定)
5/7 (未定)
5/8 (未定)
5/9 ダブリン発 → 5/10 日本着

 今日はダブリンから北上して、北アイルランドに入り、最終的にデリーで宿泊することを目指します。
 じゃあそのデリーへ行く途中はどうしようか、ベルファストに鉄道で入るかしら、などなど、ガイドブックやバス時刻検索などとがっつり取り組みした結果、アーマーという小さな町に立ち寄ってみることになりました。

 アーマーの町へは、ダブリン・コノリー駅横のバスセンターから長距離バスが出てます。
 朝7時発のでとっとと出たろうということで、6時過ぎに宿出。まだ無人のバスセンターで、券売機からあっさりとアーマー行きチケットを入手。
 
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 この旅で1発目の、「バス・エーレンに、乗るっ」です。
 旅程では、Dublin 0700発 → Newry 0830着/0855発 → Armagh 0945着、の予定。

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 ダブリンを発って、ちょっとするともう緑、緑、緑の草っぱらばっかりです。
 この後の数日間、ダブリンに戻ってくるまで延々と、車窓はだいたい↑こんな感じです。
 草地と石組みと牛・羊。あと、なんかわかんない黄色い花。

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 アイルランドのいたるところで見かけるこの黄色い花はゴースとかハリエニシダとか呼ばれるらしくて、緑と石しかないと思ってたアイルランドにもこんな色彩鮮やかな花があちこちに咲いてるんだなあ、なんて思ってたのですが。聞くところによればこの花は、非常に繁殖力が高い、つまりどんな荒れ地にも花を咲かせる、つまりこの花が咲いてる土地は荒れた土地なんだ、ということで、ああそうか、アイルランドさんやっぱり農作では苦労してるんだね・・・と気持ちがさがる感じにちょっとなる、そういうあれみたいです。

 ともあれ、アーマー到着まで結構な時間があるからというんで、iPhoneでアイリッシュ音楽を聴きながら、アーマーについての予習をしています。

 アーマーについてわかろうとすると、まず、セント・パトリックのことを知らないといけない。
 アイルランドは国民の約95%がカトリック教徒という、キリスト教に篤い篤いお国柄なんですが、そのキリスト教を5世紀にこの島にもたらした大聖人・守護聖人が、セント・パトリックさんです。だからもう、カリスマですよね、この国では何かといえばパトリックさんパトリックさん言うてはる。ていうか神話化してて、魔術師と戦って勝ったとか、復活祭の日に丘に火をつけたとか、島から毒蛇を追い払ったとか、日本でいえば聖徳太子と弘法大師と菅原天神が合体したくらいな勢い。最近日本でも3/17にはやたらとセント・パトリックデーを宣伝するようになってきましたが、そのお祭りの対象がまさにこのパトリックさんなわけです。
 で、アーマー(Armagh)というこの町は、そのセント・パトリックさんが初めてキリスト教の教会=セント・パトリック大聖堂をお建てになった場所ということで、まあ、斑鳩なり高野山なりにいまから行こうとしてるわけです。セント・パトリック大聖堂が建てられたのが445年で、もちろんいまに現存しているわけではないですが、いまのだって13世紀というから充分すごいなと。
 総じて奈良・飛鳥に行く感がしてる、そういう町です。

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 そのアーマーは、アイルランドではなく、北アイルランドにあります。
 アイルランド島の上のほう、アップル社のマークをもうちょっと左にかじり進めた感じの部分に、赤い国境線がひかれてあってそこが「北アイルランド」、イギリスの領土になってます。(註:イギリスの正式名称=グレートブリテンおよび”北アイルランド”連合王国)つまり、これからあたしは”違う国”へ行こうとしてる、国境を越えようとしてるわけです。
 つったって、今日現在はパスポートチェックなり何なりというものはなくって、バスや電車に乗ったままふつーに、というかまったく知らされないうちにぼんやり入国してる、という感じです。ただ、あれ、なんかさっきまでの道路とか看板とか遠くに見える建物の雰囲気が変わったかな、景色の中にすうっと人工物が増え始めてきたかな、緑の田舎に”郊外”っぽさが若干加わったかな、もしかしてそれが国を越えたってことなのかな、くらいの印象はある。

 で、バスを乗り換えるニューリー(Newry)という町の人っ気ないバスセンターに到着したわけですが。

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 もはやここはアイルランドではないってことをすっかり意識してなくて、売店で朝食代わりのブラウニーを買うのに10ユーロ札出したら、ねえさんに「ユーロで払うの?」と言われてそこで初めて気がついた、っていう。やばい、あたしポンドなんかいっこも持ってへん! と思ったけどその辺はたぶん向こうも当たり前のような感じで、2.50ポンドに10ユーロ札出したら5.50ポンドお釣りかえってきましたよ、ていう。その手の簡易計算式みたいなんがあるんでしょう、たぶん。
 もうひとつ。まったくうっかりしていたことに、日本から”アイルランド用”で契約して持ってきたポケットwifiが、国境越えるとつながってくれない、ていう。iPhoneみたらはっきり「vodafoneUK」って出てるし。

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 乗り換えてニューリー→アーマーへ向かうバスになると、これはもはや地元路線的なやつになってて、高速道路のときとは比べものにならないくらいローカル感が増してきます。乗り合わせてるのが音楽聴いてる地元のヒマそうなにいちゃんだし、車内なんか散らかってるし、車窓も風光明媚よりはリアル田舎の生活感が出てるし。
 たまに集落みたいなところに着いて、まっ白なあごひげに緑の帽子のおじいさんが、道端の小屋みたいなバス停で降りるんだけど、降り際で運転手とダラダラしゃべっててしばらく停車したままとか。そしてそのささやかな集落を離れると、また丘があって草っ原があって、たまに民家があって牛がいる。
 とても、観光客が来るようなところじゃないような。

 そして、アーマーのバスセンターに着きはしたけど、土曜だからなのか客にしろ職員にしろ人がいないし窓口も何も開いてなくて、見知らぬ町に取り残されました感が満載で、ここから帰れる気がしない・・・。

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 旅行事務的な付記メモ。
・Bluetoothじゃないイヤホンは、あったほうがはかどる。
・飲み残したワインを空のペットボトルに詰め替えてカバンに忍ばせるというライフハックを実行。
・スーパー(TESCOとか)行くと、つまみや非常食的になんか袋入りナッツを買っちゃうんだけど、ナッツって、買うけど結局食べない。
・福岡であんなに軽かった荷物が、一日ダブリンにいただけで一気に重くなってる。こんなもん背負ってアーマーなんか歩けるわけないので、捨てられるものは捨て、そして"捨てたい時はいつでも捨てる"袋を作り、その中で重さの原因になってるものを特定する、など。
・アイルランドの高速バス、バス・エーレンは無料のwifiを搭載。ブラウザで若干の操作をすれば、その場でネットにつなげることができる。そういえばダブリンでは市バスも公衆無線LANを使えて、旅行者でも何でもとりあえずその場でメアドを入力するだけで、つながる。こういうのをこそ"公衆"無線LANと言うんだと思うのです、どこぞの国の新幹線のような事前契約してる人しか使えない「名ばかり公衆無線LAN」とはちがう。


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posted by egamiday3 at 13:13| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする