海外の日本図書館・日本研究、要は#本棚の中のニッポン的なトピックの中で、極私的にではありますが書きとどめておきたいものを、時系列でピックアップした感じです。
おもにはてなブックマークの「JLA短信」タグから。ちなみに今年だけでも800件近くあった・・・しんどかった・・・なのですが、自分の情報収集の下手さというか偏りを反省させられた感じです。こんな大事なことあったのに、が入ってないような危惧はあるのでまた追って更新するでしょう。
そのトピックがその後重要になっていくのか否か、っていうのは、その時点ではなかなか判断しがたいです。発生・発表された当時に★がつく/つかない、2014年12月時点で★がつく/つかない、5年後10年後ふりかえってみたときあの話はすごい重要だった、ってなるかも/ならないかもしれない。
でもまあこうやって毎年まとめていけば、そのうち点が線になりかたちができていくのでは。という感じです。
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2014年"海外の日本図書館・日本研究" 極私的まとめ
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・OCLC WorldCatに雑誌記事索引(NDL)データが収録される(2013年12月)
−国立国会図書館月報 635(2014年2月)号(p.34)
http://dl.ndl.go.jp/view/download/digidepo_8424694_po_geppo1402.pdf?contentNo=1
・大英博物館「春画展」終了。(2014年1月)
・バチカン図書館で近世豊後のキリシタン関係史料約1万点(2014年1月)
−http://current.ndl.go.jp/node/25366
−2014年度から6年計画で調査・整理・目録化・デジタル化公開の予定。国立歴史民俗博物館、大分県立先哲史料館、東京大学史料編纂所などの共同で(マレガ・プロジェクト)。
・慶應義塾大学のコレクション8万冊がHathiTrustに加わる(2014年1月)
−Catalog Search Results | Hathi Trust Digital Library
http://catalog.hathitrust.org/Search/Home?filter[]=htsource:Keio%20University
−Update on January 2014 Activities
http://www.hathitrust.org/updates_january2014
−HathiTrustへのデジタル化資料の登載について
http://www.lib.keio.ac.jp/jp/hathitrust/
−HathiTrustの慶應義塾大学のコレクション
http://xiaodong.hatenablog.com/entry/2014/03/17/023838
・国立国会図書館が、図書館向けデジタル化資料送信サービスを開始(2014年1月)
−http://www.ndl.go.jp/jp/news/fy2013/1204154_1828.html
−著作権法第31条第1項の適用を受ける図書館等が対象のため、海外には対応せず。
・国立国会図書館で、シンポジウム「海外の日本研究に対して日本の図書館は何ができるのか」が開催(2014年1月)
−http://www.ndl.go.jp/jp/event/events/knssympo.html
・コロンビア大学東アジア図書館の牧野コレクション、CLIRからの助成で目録作成へ(2014年1月)
−http://current.ndl.go.jp/node/25393
−日本・東アジアの映画関係資料約8万点。
・「大浮世絵展」、東京・名古屋・山口で開催(2014年1月から)
−国際浮世絵学会創立50周年記念として。海外美術館からも多数出展。
・「海外源氏情報」webサイト公開される(2014年2月頃?)
−http://genjiito.org/
・EBSCO Discovery Serviceに丸善の日本語電子書籍のメタデータの追加
−http://current.ndl.go.jp/node/25509
・はてなブックマークで、東日本大震災アーカイブ「ひなぎく」へウェブサイトを推薦できるようになる(2014年3月)
−長期で保存すべきものを国立国会図書館とハーバード大学ライシャワー日本研究所が協力して収集する。
−http://current.ndl.go.jp/node/25675
・「今後のGIFプロジェクトの在り方について : 検討結果報告書」が、国立大学図書館協会学術情報委員会GIFプロジェクトチームほかにより刊行される(2014年3月頃?)
−2013年11月25日、GIF参加機関(日本?)に対し、海外ILLに関するアンケート調査(?)が実施されている。
−ネット公開なし?(要調査)
・2014年CEAL年次大会・NCC公開会議、フィラデルフィアにて開催される(2014年3月)
−http://current.ndl.go.jp/e1558
−国文研・歴史的典籍のプロジェクトについてほか
・本棚の中のニッポンの会(第2回) in Philadelphiaが開催される(2014年3月)
−https://www.facebook.com/events/264477257054574/
・プランゲ文庫等約14,000点を国立国会図書館デジタルコレクションに追加(2014年3月)
−http://www.ndl.go.jp/jp/news/fy2013/1204748_1828.html
・JapanKnowledgeとJK BooksのメタデータをWorldCatで提供へ(2014年3月)
−http://current.ndl.go.jp/node/25797
・『世界の読者に伝えるということ』(河野至恩)刊行される(2014年4月)
−http://www.amazon.co.jp/gp/product/4062882558
・『クール・ジャパンはなぜ嫌われるのか』(三原龍太郎)刊行される(2014年4月)
−http://www.amazon.co.jp/gp/product/4121504917
・「ボストン美術館浮世絵名品展 北斎」、神戸・東京・北九州で開催(2014年4月から)
・ウェブ展示「描かれた日清戦争〜錦絵・年画と公文書〜」、国立公文書館アジア歴史資料センターと大英図書館が共同企画として公開する。(2014年5月)
−http://www.jacar.go.jp/jacarbl-fsjwar-j/
−このプロジェクトの詳細が、EAJRS2014年次集会で発表される。
http://eajrs.net/files-eajrs/ohtsuka.pdf
−「E1630 - ウェブ展示「描かれた日清戦争」:アジ歴とBLの共同企画」(カレントアウェアネス・ポータル)
http://current.ndl.go.jp/e1630
・メディアドゥ、OverDrive社と戦略的業務提携について基本合意(2014年5月)
−http://current.ndl.go.jp/node/26119
−「日本コンテンツをoverdrive経由で海外図書館に配信」とのこと。
・立命館大学アート・リサーチセンター、「日本文化資源デジタル・アーカイブ研究拠点」として文部科学省から「共同利用・共同研究拠点」に認定される。(2014年6月)
−http://current.ndl.go.jp/node/26258
・「ボストン美術館 華麗なるジャポニスム展」、東京・京都名古屋で開催。(2014年6月から)
−http://www.boston-japonisme.jp/
・情報メディア学会第13回研究大会「デジタル化を拒む素材とアウトリーチ」(2014年6月)
−http://www.jsims.jp/kenkyu-taikai/yokoku/13.html
・東北大学災害科学国際研究所(IRIDeS)とハーバード大学ライシャワー日本研究所(RIJS)が、災害科学およびデジタルアーカイブ分野においての学術協力協定を結ぶ。(2014年6月)
−http://current.ndl.go.jp/node/26395
・ハワイ大学マノア校図書館所蔵の阪巻・宝玲文庫(Sakamaki/Hawley Collection)のデジタルアーカイブが琉球大学により公開。(2014年9月)
−http://www.lib.u-ryukyu.ac.jp/?p=11842
−http://manwe.lib.u-ryukyu.ac.jp/d-archive/sakamaki-hawley.htm
−http://www.hawaii.edu/asiaref/okinawa/collections/sakamaki_hawley/index.html
・EAJRS年次集会、ルーベンにて開催(2014年9月)
−http://eajrs.net/
・雑誌『跨境(こきょう) 日本語文学研究』創刊される(2014年9月)
−https://www.facebook.com/journal.border.crossings
・日本マンガの海外出版状況調査(手塚治虫・海外出版作品リスト調査)報告書が公開される(2014年9月)
−http://mediag.jp/project/project/list.html
・「CA1827 - ウェブスケールディスカバリと日本語コンテンツをめぐる諸課題―海外における日本研究の支援を踏まえて / 飯野勝則」(カレントアウェアネス)(2014年9月)
http://current.ndl.go.jp/CA1827
−日本語コンテンツの貧弱さと海外日本研究の危機を指摘したもの。
・パリのグラン・パレ・ナショナル・ギャラリーで「北斎」展、国際交流基金との共催で。(2014年10月から翌年1月)
−http://www.grandpalais.fr/fr/evenement/hokusai
−海外最大規模との評価。このほか同じくパリ市内で、ジブリ、芸者、川端康成などの展示開催あり。
・紀伊國屋書店と図書館流通センター、世界標準の書誌データ対応に向けた共同プロジェクトを発足(2014年10月)
−http://ebook.itmedia.co.jp/ebook/articles/1410/06/news067.html
・雑誌『専門図書館』No.268 特集「外国から見た日本の専門図書館」(2014年11月)
−http://www.jsla.or.jp/publication/bulletin/no268/
・北京大学外国語学院に「漫画図書館閲覧室」設立される(2014年11月)
−http://www.47news.jp/CN/201411/CN2014112801001491.html
−「明治大学マンガ図書館北京大学閲覧室の設立に合意しました」
http://www.meiji.ac.jp/koho/hus/html/dtl_0007086.html
・『本棚の中のニッポン』、電子書籍発売開始。(2014年11月)
・海外日本美術資料専門家(司書)研修(JALプロジェクト)、東京国立近代美術館らにより初年度研修が実施される(2014年12月)
http://www.momat.go.jp/art-library/JAL/JAL2014.html
・ワークショップ「日本美術の資料に関わる情報発信力の向上のための提言」(2014年12月)
−JALプロジェクト「海外日本美術資料専門家(司書)の招へい・研修・交流事業」の初年度成果報告。報告書等は後日公開予定か。
−http://www.momat.go.jp/art-library/JAL/JAL2014_WS_v01.pdf
・国際シンポジウム「日仏交流の過去と現在―国立国会図書館・フランス国立図書館の所蔵資料から」(2014年12月)
−http://www.ndl.go.jp/jp/event/events/20141211lecture.html