2016年04月22日

201603us@シアトルのメモ・旅情編

 
 CEAL2016@シアトルの番外編。
 なお、休憩時間や食事時間などのすきまなプライベートしかなかったわけなので、おおむね旅行事務か飲食か街の印象、的な話しかないです。


●総評
・シアトル、8年ぶり2度目。ただし1度目は(米国内からの)弾丸的な行き帰りだったためあまり印象がなかったのですが、正直、こんなに居心地のいい街だったとは!という感じでした。山紫水明だし、街もそこそこ都会だし、でも混んでなくてぎすぎすしてない、人々はものすごく愛想がいいし、アジアフードが美味い、シーフードが美味い、カフェいくらでもあるし、実はビールどころだし、日本から近いし、紀伊國屋と宇和島屋があって、移住には最高レベル。坂と、天気の悪ささえなければか。


●シアトル
・着陸寸前の窓からの景色は、「山紫水明」のひとことだった。立派な山々の雪景色、針葉樹の凜としたの、海または湖のたっぷりとしたの、からの、街並み。
・滞在中ずっとほぼ快晴に近かった。これははっきり言ってシアトルにはあり得ない珍事じゃないのかと思った、シアトルはだいたい天気の悪い土地柄なはず。
・相変わらず坂の街だった、そりゃそうだけど。スタバ行くのにめっちゃ急な坂を登らされて、そしてその次にめっちゃ急に下らされた、要するに別の道行けばよかったんじゃんっていう。そういうのをGoogleマップさんは知らんぷりしてるから、やっぱ限界あるんじゃないのと思った。
・これまで訪れたどの街よりも、路上者が多い街だった、という印象。宿所の周辺も結構なところで何度かヒヤッとした。そして、シアトルは全米でもトップレベルに治安がいい街だと聞いていたので、これは要するに、路上に居てられるほど安全だということなのか、と理解している。別の米国在住者も同様の感想だった。
・移動中にバスから見た風景。キャピタルヒルの左京区感はあらためて滞在しに来たい。湖が見えた時はさすがに目をひいてきれいだった。
・マウントレーニアが相当見目美しかった。これが、おお、マウントレーニアよー、か、と思った。日系移民からタコマ富士と賞され愛されるほどの美形が、雪をかぶった様で、しかも奇跡的な快晴でくっきり見えて、おまけに桜という。

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・なおワシントン大学へはつい前週に地下鉄(LINK)が延伸開通したとのことで、これで空港から大学まで一本で行けるという立地になってる。
・朝に港あたりを散歩していたら、船通勤の人たちがわっと降りて歩いてくるのを目撃した。そういえばシアトルを舞台にしたビジネス書を日本で読んでたけど、その主人公もフェリーに自転車で乗ってきてた。あの人たちが住んでるのはどのあたりになるんだろう。

・というか、シアトルはどこも居心地がいい。というのも、不思議なことにというか、どこも混んでいない。人がそんなに多くなくて、場所に余裕があって、スタバに行ってもスタバ以外のカフェに行っても食事処に行っても、混んでてきゅうきゅうしなきゃいけないっていうような思いをすること、空間的にも時間的にも窮屈な思いをすることが、ほとんどない街だった。そういった意味ではいっさいギスギスしてなかった。
・唯一混んでて居場所を得られなかったのが、ワシントン大学の図書館内カフェ。みんな勉強してて居場所なんかどこにもなかった。
・そして、人々がびっくりするほどものすごく愛想がいい。「愛想いい」と言えばアイルランドにしくはなしと思ってたけども、そのアイルランドと同等かヘタをすればそれ以上レベルで、みな優しいし人あたりがいいし、買い物でもカフェでもどこかしこでもイヤな思いをすることがほとんどなかった。なんなら空港の入国審査も若干人あたりよかったんじゃないかと想い出補正されるくらい。
・シアトルが日本から近い話としては、米国内東海岸の人が国内線乗り継いで10時間かかった、と言っている一方で、成田からここへは直行便8時間台だったという。


●書店・図書館・大学
・宇和島屋と紀伊國屋書店。2度目の訪問で特に大きく変わりはなかったけど、印象としてはさすが地元日本語フリーペーパーが充実してた。
・シアトル公共図書館。オランダでもデンマークでも、旅行中に手詰まるとだいたい公共図書館に来る。居心地のいい図書館ほどビバークしやすい。ただ、あまりに居心地がよすぎて3時間くらいいたのと、セキュリティ的にあまりよろしくない行動をとってしまってたので、要注意。
・なお、職場への土産はシアトル公共図書館モデルのアヒルちゃん人形だった模様。
・うわさのAmazon実店舗がワシントン大学隣接のショッピングエリアにあるというので立ち寄ってみた。ふつーの書店とどうちがうんだろうと思ってたけど、値段がサイトのデータベースでリアルタイムに管理される”時価”なんだな、と。それは確かにふつーのリアル書店とはちがうことになる、このちょっとしかちがわないはずの概念ってもしかしてそうとうちがうものへの第一歩なんじゃないの、という印象。そこが自分にはまだうまく言語化できない。
・ワシントン大学キャンパス。Amazon実店舗側から徒歩よりアクセスしようとすると、まあまあの坂道だった。途中でハイキングのグループとすれちがったほどだった。キャンパスまで山紫水明が過ぎるだろうと思った。
・ワシントン大学キャンパスでは、各国・地域のアジア、タイといい中国といいベトナムといい台湾といい、その学生のコミュニティ活動が盛んな様子があった。日本を見かけなかったのはあれは気のせいなんだろうか。


●カフェ・スターバックス
・コーヒー・シティを飲む。
・スタバ1号店は、もはやお土産を売るためのキオスクと化していた。まあそれはそれでいいんじゃないか。
・「Starbucks Reserve Roastery & Tasting Room」というなにやらプレミアムな店舗があるんだよと聞いていたので、行ってみたら、むき出しのロースト工場施設を眺めながら居られるプチ・テーマパーク的なところだった。そして居心地がいい。ソファでだらっとしてられるし、香りがいいし、雰囲気がいいし。極私的・世界お気にスタバがまたひとつ増えた感じ。ただし、どうやら価格が若干高い。ドリップで5.50ドルもする。
・チェーンじゃない地元カフェは、あたりはずれあり。例えば、各書で評判のよかったカフェのひとつは、トイレの芳香剤の臭いが店内に強すぎて、エスプレッソ味わうどころじゃなくてとっとと出て来た。
・ワシントン大学近所のカフェ・Cafe Allegroが、いい感じのネイティブなカフェだった。古い木造の内装で、サブカルなチラシがわっと貼ってあったり、まさに左京区然とした感じの。ずっと居てられる。学生がうるさめかなとも思うけど、席は2階の方にも広くあるみたいで、時間さえタイミング良ければ居心地よく過ごせる場所なんじゃないかしら。
・最終日に空港へ向かう直前に名残の一杯と思って入った、街中のスタンドだけの狭い狭いPegasus Coffeeが、たぶん一番美味かった。本当にたまたま、通りすがりに数秒で見つけて適当に入っただけの店だけど、タトゥーだらけのロックなお姉さんがエスプレッソ用の粉をぼろぼろこぼしながらがさつに詰めつつ「for hereかtogoか」をきいてくるようなところで、そのエスプレッソが超絶に濃くて血圧が上がるロックな朝だった。


●食
・ほんとはキッチン付きの宿がよかったんだけども、なくて、流しと冷蔵庫と電子レンジまではあるという宿だった。それでも、電子レンジがあるのとないのとではクォリティオブライフがとんでもなく違った。ので、今後も電子レンジだけでもあるほうがいい。
・宇和島屋(シアトルのかなり大きい日本食ショッピングセンター)で、タイ料理のランチと韓国料理のランチをいただいた。1勝1敗。タイはだいたいハズレない。
・あと宇和島屋にはおーいお茶濃いめがあったので、天国かと思った。荷物が許せば2L買いかねなかった。

・ローカルビールを探して、とりあえずパイクプレイスのガイドブックに載ってるくらいの適当なビール処(Pike Brewing Company in Seattle)に入ったら、ほかのお客が利き酒セットを呑んでるのを見つけて、こういうことに。以下、その際のもっともらしいツイート集。

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2028 ローカルビールを探してたらなぜかこうなった。 https://t.co/SUbQWSeqBz
2030 1は、ごく軽い、歩いてきて渇いたのどにうれしいかんじんやつ。それでも苦味がしっかりしてて美味い。これ、秀吉の一杯目やないか。
2038 2はペールエールで、ブラウンさが、日常飲むときにはこれが一杯目やな、ていう感じのやつ
2040 あれこれもしかして日本的にはビールテロですか・・・
2044 3、IPA来た。でもちょっと甘みがあるんじゃないかなっていう感じ。 https://t.co/iHU9IKuln2
2048 日本、ランチタイムじゃないか、ごめんなさい
2051 4、キルト・リフター。少々のピートなスコッチウィスキーモルトがどうのと書いてあるので、何言ってるんだろうと思って一口飲んだら、思っきしスモーキーフレーバーだった。マッサン、わしゃどうしたらええんじゃ。 https://t.co/pafdGpd1Xd
2054 何このビールすげえピート臭
2055 びっくりぽんや
2056 悲報、このあとのこり2杯がスタウトと修道院
2103 5、あースタウト美味いわーやっぱスタウトでええわぁ終わってるわ
2110 6、修道院。甘ったるいw でもなんだろう、なんかクセのあるにおいが最後にふわっと残るの。なんかこう、脱酸した資料についたにおい的な。

・このあと、宿近くのちっちゃい荒物屋みたいなグロッサリーに行ったら結構な種類数のローカルなクラフトビールがあって、パッとえらんだスタウトがこれも甘濃くてすごく美味かった。まともに予習してなかったんだけど、実はシアトルのあるワシントン州は、ホップ生産量が全米1位、ブリュワリー数が2位で、コーヒーシティ以前にビールシティじゃないか、と。
・ピートなビールは、最終日夜遅くのミーティングのあとでライブラリアンの方々とホテルのバーに行ったところでもいただきました。なんだかんだいって呑んでる。

・シアトルで人気店だというドーナツのカフェで朝食をいただいたんだけど、ドーナツはまあ美味いほうのドーナツだなという感じではあるんだけど、コーヒーが薄くてつらかった残念賞。シアトルまできてこんなコーヒー飲みたかったんじゃないという感じ。美味い店開拓はなかなか難しい。
・それから地産地消が売り的なカフェで、ホットサンドイッチ。1回目はアボカドまじりっぽいマヨネーズソースのサンドイッチ。2回目は有名店チーズを使ったらしいがあまりピンとはこなかったベーコンサンドイッチ。まあよかったです。
・朝、パイクプレイスマーケットのあたりを散歩していたら、小さな店に軽い行列ができていて、ピロシキって書いてあって、野菜とキノコのピロシキとか、チーズとサーモンのとか、そういういろんなピロシキというか包み焼きが朝食として売っておられて、日本ももっとピロシキの概念を破壊して売ってくれたらいいのにって思った。
・昼食のカフェで、あ、カニのサンドイッチあるんだ、さすが海鮮処シアトル、と思って注文したら、クラブハウスサンドイッチが出てきて、ああー自分このミスするのいったい何度目なんだ、って嘆くあるある。いい加減学習しろ、自分。(でもtunaの上にclubって書いてあったら、crabと見間違えないですかね・・・)
・夕食その1。パイクプレイスマーケットの、海が望める、トムハンクスが映画ロケしたという観光地的なシーフードレストランだったけど、シーフードラザニアなるものをいただいたところ、アタリだった。トマトとチーズの下に、サーモンと小エビと貝柱でいい感じだったので、これはシアトルのシーフードの良質さがなせるわざか、イタリア料理のハズレなさがなせるわざなのか。
・夕食その2。北米ライブラリアンの方と、ピア的なところにあるオイスターハウス。オイスターはいただかなかったものの、フィッシュケーキ、ブイヤベース的なの、カラマリ(イカ)の唐揚げ、野菜のトマト煮的なの、どれも実に美味しうございました。これはまた行きたい。美味しいから話も弾むし。

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・総じて、「シアトルは美味い」評で良いと思います。


●旅行事務全般
・今回のシアトル行きはデルタで、関空→成田→シアトルという、いったん国内移動するパターン。だけど、関空の時点ですでに出国させられるらしいことがわかって、これは成田で買い増ししようと思ってたユニクロに行けなくなるんじゃないかと察知して、無理してセキュリティ・出国前にユニクロに行って買い増しした。そしたら、関空出国後エリアにもユニクロあった。ユニクロとスタバはもはやユビキタスかと。
・出国審査でもわざわざ「成田で外に出れませんよ」的なこと言われた。デルタの関空→成田は前日から始まったらしいので、混乱があったのかも。
・なんにせよ、直行便がじりじりと減っていく感じになってる。そのうちあっちの会社の便じゃなくても、上海やソウルを経由しないと行けなくなる、ことも増えてくるんだろうなと。
・空港の書店に期待する方が愚かだった。Kindle万歳。
・さすがデルタさんは、国際便・国内便ともに機内wifiふつーに使えてすばらしかった。エコノミーでも電源あるとか、さすがUSA、パワーネイション、と思った。しかもたぶん2011年渡米の時に作ったアカウントが残ってた。
・そのかわり機内食がさすがにひどかった。さすがUSA。例:夕食が、牛丼・巻き寿司・パン・焼き菓子。半分くらい食べ残した。お好み焼きでご飯食べる人でもここまで炭水化物とらないんじゃないかと。朝なんか、寝ててスルーされたんだけど、まあ別にいいやとしか思わなかった。
・窓際なら足下広い席でないとつらいだろうけど、通路側なら足下狭い席でもまあまあいける説。
・機内では、クスリ服用したにもかかわらず、だましだましで4時間程度しか寝られなかった。その後、帰国まで時差ボケにはずっと苦しめられる。
・時差ボケ症例。午後2時か3時頃のセッションはだいたい「お察しください」になる。午後10時11時台にようやく帰宿して、無理やりお酒飲んで、3時間か4時間くらいだましだまし寝て、午前2時か3時頃には起き出して、眠れないので業務メール打ち返しとかしてる。そういう生活が数日積もったところで反動が来て、10時間くらい寝てたりする。それでも、5日程度しか滞在せずまた日本に戻るわけだから、こっちに慣れている場合ではないんだ、という苦痛。
・最終日はもはや自分の体内時計がいまどこをさしているのかさっぱりわからず、かろうじて腹時計に頼って生活しているというありさま。
・ちなみに、帰国後はわりとあっさり日常サイクルに戻りました。やっぱり西向き<東向き問題は相当切実。
・シアトル空港のセキュリティ並びすぎだろうと思った。デルタさんがわざわざメールで「3時間前に来い」って追加アラート出してはって、早すぎるだろうと思ったけど、まったく正しかった。いろいろ謎の多いセキュリティチェックだった。ボードパススキャンしたらピー音が鳴って、掌をなにかでぬぐわれてスキャンされた、調べたら爆発物薬品類を取り扱った手かどうかがわかるらしい。あとは全身X線の機械に入ろうとしたら、おまえはこっちって言われて金属探知機のほうを通らされた。いろいろ謎。


●雑ネタ
・アメリカのライブラリアンと、日本は年度替わりにあたるから日本からあまり来ていないのでは、という話になって、なぜなら新年度で人事異動するかどうかが直前までわからないから、と言ったら、1ヶ月前くらいまでわからないのか?と問われたので、短いときは1週間前って言ったら、HAHAHAHAHA!!って高笑いしてはった。笑えるもんなら笑いたい。

posted by egamiday3 at 08:11| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする