2020年05月17日
コロナ禍下の図書館(美術館・博物館)にまつわる雑感 : 観光とビール
こういうわりと特殊な環境というか時局下なので、適当に思いついたことでも記録保存の意味で、わりと軽めに書く傾向にあります。
その1。
暑いなあと思ってチョコモナカジャンボ食べながらテレビつけてたら、クローズアップ現代+の再放送をやってたので、ちょっと見てました。「観光復活のシナリオ」と題して、インバウンド需要が急減した観光業(100年に1度の危機)のあれこれを取材報告する的な感じのやつです。星野リゾートの星野さん(星野さんだから星野リゾートだったんですね)の密着とインタビューがありました。
かいつまむと。
・インバウンドの観光客は1年〜1年半は戻らない。遠く先の話。
・まず初期に戻ってくるとしたら、それは(星野リゾート現地の)近隣の人たち。その後、首都圏・関西圏、国内、海外客の順だから、インバウンドの客が戻るのは遠い話ということ。
・これまで海外客に主に目を向けてたのを、あらためて近隣地域の人向けの対応を強化する。、
特に2番目の理屈が、そりゃそうだなという感じで、同心円のモデル図がパワポで示されていてさらになるほどと思えました、説得力のある図は大事。
と思って見てたんだけど、あれっと思ったのが、一方で図書館・美術館・博物館業界の話で聞こえてくる話としては、その近隣地域の人たちを来館利用者として迎え入れ、現場で現物を提供することを再開しようとするんだけど、そのことにどこもすごく苦労してはる、ガイドライン、ソーシャルディスタンス、人数制限や時間制限、消毒除菌、果ては記名の是非まで。
あ、もちろんニーズがあるからやるのは当たり前であって、やるならやらねばとしてやった上での話ですが、じゃあ近隣地域向け対応でそんなにもコストがかかるんだったら、国内・海外遠隔地の利用者対応はさらにしんどいのか、…ていうと、あれ、そんなことはないよね、と。
その辺が、図書館美術館博物館の業界はある意味観光業と真逆で、近場の人に現地来館&現物提供(貸出/展覧)するよりも、むしろ、海外ほど遠かろうがコピーやデジタル画像やバーチャルをお届けするということができるのであって、そっちのほうがむしろ簡単だし低コストだし、必ずしも現物じゃなくて良いシーンが多かろうから結果的にコスパは高いんじゃないかなと。
むしろ、今のこの環境下でインバウンド(注:来日してないので言葉は正しくないですが)の首を狙いに行ける業界があるとするなら、まさに図書館美術館博物館、その他のコンテンツ業界なんだから、これもっとこの機会に積極的に攻めに行っても罰はあたんないよな、って思いました。
図書館美術館博物館の観光資源扱い化を(もし)否定したいんだったら、その真逆と思しき(注:ほんとに真逆かはまだちゃんと考えないとわかんないので留保)攻め方でどうかと。
と思うにつけ、日本図書館協会さんがせっかく複写がどうのと言ってくれたなと思ってたら、それについて反応はなく、言った方も「読み聞かせ大事」でスルーになってるの、あれなんだろう、よっぽどバタバタしてはるのかな。
その2。
というのを、星野リゾートの人の話と大阪観光局の人の話(不要不急と言わせない)を見ながらいろいろ考えてたところ、ふと思い出したのが、「TRANSPORTER : BEER MAGAZINE」というクラフトビールのミニコミ誌があるんですね、クラフトビール飲みに行ったらよくただでもらえる風に置いてある小冊子ですけど、それのno.26、2020年春号を見てまして、あーまだコロナなんかまったく触れられていない平和な時代のビール記事ばかりだー、と。サンディエゴだかなんだかのブルワリー巡り記事が載ってて、今度ここに行けるのはいったいいつになることかと、昔はよかったと、まあそれはそれとして。
その中にこういうタイトルのエッセイ記事がありました。
「もしかすると”ビールを作るのは難しい”という時代は終わったのかもしれない」
かいつまむと。
・クラフトビールの自作について、情報も出回り、ハードルもさがっている。
・結果、これまで醸造経験がなかったような人でもブルワリーの仲間入りするケースが増えている。
・ブルワリーはよりシビアになる。
3番目のシビア話は置いといて、2番目までの話を見たときに、これって図書館美術館博物館、特にデジタルまわり、デジタルアーカイブ関係は同じような感じで、コアな業界人だけで回していこうというような考え方はむしろ薄くなり、利用者参加型とか住民参加型とか、場をセッティングしたりデータやツールをオープンにしたりして、内外多種多様な人々に集まってもらって議論してもらってワイワイやっていく、そういう流れをつくってきたわけだから。
コロナ禍でたいへんになっちゃった、現地来館&現物提供にしろ、デジタル&遠隔にしろ。っていうのの実対応についても、同じように内外多種多様な人にワイワイ協力してもらったらいいんだよな、リアルに集合してもらう必要はない(できない)にもしろ。
だって、まあ別にそのためだったわけでもないけど、そういうことができるくらいに(少なくとも)図書館は何事によらずオープンだデジタルだって情報共有&ハードル下げをやってきたわけなんだし。
…ていうところまで考えて、あとはビール飲んでました。
それが現実問題として何にあたって、どう実現できるのかについては、また後日考えます。特に業務絡みのことであれば、勤務中に業務として考えます。
考えますが、たぶんそのひとつの種が↓これなんだろうなっていう。
https://twitter.com/archivist_kyoto/status/1261492543595790337
以上、思いつきの雑感です。
また何か思いつくまで保留。
そうだ、何かしばらく前に喫茶店で見かけたコーヒー専門雑誌みたいなのに示唆に富む記事があったので、取り寄せて読み直して、気が向いたら書きます。
追記
ここまで書いて、はっ、しまった、今日って京都市京セラ美術館のニコ生美術館やってたの、すっかり忘れてた!
まさにこれじゃないか! 見たかった!




