2024年05月04日

テスト

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2024年04月04日

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2024年03月04日

テスト

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2024年02月26日

2/26

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2024年02月04日

テスト

テスト
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2024年01月05日

yesterday’s lunch

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2024年01月04日

テスト

テスト
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2024年01月01日

today’s osechi & zouni

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2023年12月25日

today’s lunch

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today’s lunch
白菜とあぶらあげ
ほうれん草とチキン
ごぼうと豚肉
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2023年12月18日

today’s lunch

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today’s lunch
大根と豚肉のたいたん
白菜と鶏肉のオイスターソース煮
タラとブロッコリーのトマト味炒め
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2023年12月11日

today’s lunch

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today’s lunch

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2023年12月07日

あなたに文学が何だか決める権利はない――福嶋亮大「文壇の末期的状況を批判する」批判 - wezzy|ウェジー


> 「テーマの優劣、しかも非常に主観的に判断されたテーマの優劣によって「文学」かどうかが決まるという、近代小説中心主義的で横柄な文学観」 議論する
> https://wezz-y.com/archives/58420
>
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あなたに文学が何だか決める権利はない――福嶋亮大「文壇の末期的状況を批判する」批判 - wezzy|ウェジー


> 「テーマの優劣、しかも非常に主観的に判断されたテーマの優劣によって「文学」かどうかが決まるという、近代小説中心主義的で横柄な文学観」 議論する
> https://wezz-y.com/archives/58420
>
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2023年12月04日

テスト

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テスト

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2023年08月16日

事務連絡 : egamiday3 終了のお知らせ


 唐突で恐縮ですが、「egamiday3」の運用を終了しました。
 次の「egamiday3+」(https://egamiday.sakura.ne.jp/egamiday3plus/)に引き継がれますので、そちらの方を今後ともよろしくお願いいたします。
 執筆中の長文シリーズや月次的なまとめなども、特に註釈はなく「egamiday3+」のほうで続けられるものと思います。

 (特に不具合や不祥事があってのことではないです、そんな大仰なものでもないし)
posted by egamiday3 at 22:46| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2023年07月10日

2023年5月・6月のまとめ

●2023年5月・6月のまとめ

 やりたいこと全部やる。 
 時間に糸目はつけない。

・『波よ聞いてくれ』
・『日曜の夜くらいは』
・『家族だから愛したんじゃなくて、愛したのが家族だった』
・比叡山-大原ルート。ほぼボルダリングで結構危なかった。
・越境シンポ
・大宮−竹田−中書島ルート
・クライネガルデン
・「正誤問題からのメッセージ -- 国立大学図書系採用試験問題を読んだメモ・2022年著作権&学術コミュニケーション編」
 http://egamiday3.seesaa.net/article/499265541.html
・国際日本文学研究集会
・#デジタルアーカイブクイズ
・特論登壇。しゃべりたおし&お便り紹介のコーナーで、まるっきりラジオだった。
・長岡天神一箱古本市。われわれはもっとZINEに着目すべきではないか。
・情報知識学会年次大会シンポジウム。
・謎会議
・ホームカミングデイ。これまで良かれと思ってやってきたことが着実に実を結んでるのを目にして、感涙にむせびぬという感じ。
・栗原邸@御陵
・山科疏水ルート
・「「デジタルアーカイブとは何か」自体にはさほど興味はないが、人々が考える「デジタルアーカイブとは何か」に差があること、その現象には非常に面白みを感じている。そういう、ヤなやつですよ。」
・謎の書店巡り
・マイナンバー更新で小さな奇跡が起きる。
・「和田誠展」。癒されながら同時に心揺さぶられるという奇跡の空気感。
・「建築家・鬼頭梓の切り拓いた戦後図書館の地平」展。ははあん、なるほどそういうことかー。
・我々はもっとMLAKに”学校”を加えて議論すべき(文化資源の所在としての)
・青もみじ@粟生光明寺
・デジタルアーカイブ・メタデータとの長い付き合い
・「民営コミュニティ型のようなマイクロな独立系“図書館”があり、一方で図書館は公共図書館ネットワークのような連携が要件なので、では前者がネットワークへの参加連携を望むなら、公共図書館ネットワーク側にはどのようなその用意と度量を備えるべきか。(なお制度法律は人民の求めで整備されると心得る)」
・高林鮎子シリーズ
・プラットフォーム。sideBにswitch。
・謎の海鮮冷麺
・不意打ちをくらった人生の選択クイズ
・勢いの町家アタック
・勢いの本棚アタック
・上岡龍太郎「浜辺にて」
・善峯寺の紫陽花
・デジタルアーカイブ学会フォーラム
・謎の体重減
・貸棚式書店の棚主を始めてみました。
・「某大図協のオンライン講演をきいてた。オープンサイエンス云々はその通り、今回の焦点だったライブラリースキーマはまったくもってその通り、という感じで、この諸事かまびすしい時勢に”論理構造”を再確認しようぜという地に足のついた話ががっつりされたの、希望しかないなと思った。」
・【 #egamidayの貸棚書店 はじめました】、こもれび書店にて。
・deep kyoto 体験。山本読書室など。
・「ABCソングを魔アレンジする旅」
・『リバー、流れないでよ』。「貴船の土地と季節が美しすぎる、上に、巧妙な脚本と、2分1カットの臨場感という、贅沢な“あいがけ”でした。映画の脚本に見取り図があるのすげえなと。土地。」
・夏越の祓。半年おつかれちゃん。


posted by egamiday3 at 21:11| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

「海外の日本研究と日本図書館」に関する2023年5月・6月の動向レビュー -- 北米のDHと日本研究、日本国憲法改訂ウェブアーカイブ、先住権 他 ( #本棚の中のニッポン )


■「北米におけるデジタル・ヒューマニティーズと日本研究の現状」
・CA2042 – 北米におけるデジタル・ヒューマニティーズと日本研究の現状:発展、協働、そして課題 / ポーラ R. カーティス、後藤 真(翻訳)、川邊咲子(翻訳)
 https://current.ndl.go.jp/ca2042

 これだけ、記事を分けます。
 ↓下記をご参照ください。
・「北米におけるデジタル・ヒューマニティーズと日本研究の現状」(カレントアウェアネス)を読んだメモ: egamiday 3  http://egamiday3.seesaa.net/article/499989773.html



■デジタルヒューマニティーズ

●CEAL・NCC・DH会議@ボストン・2023年
・E2611 – 2023年東アジア研究に関する国際会議<報告>
 https://current.ndl.go.jp/e2611

 今年3月ボストンでの諸会議の報告ということで、「Tools of the Trade : The Way Forward」「CEAL年次大会」「NCC公開会議」の3本を、ざっとさらう感じで。
 「上海図書館の発表では、ChatGPTや音声合成技術等を駆使して作成されたLiu Wei副館長の動画が上映され、会場には驚きのざわめきが広がった。」


●Digital Orientalist’s 2023 Conference
・Digital Orientalist’s 2023 Conference: Sustainability in the DH
 https://digitalorientalist.com/2023/05/19/digital-orientalists-2023-conference-sustainability-in-the-dh/#:~:text=Our%202023%20conference%20on%20Sustainability,Europe%2C%20Japan%2C%20and%20USA.


●ワークショップ@スタンフォード大学図書館
・Guest blogger: Andrew Patrick Nelson (Ph.D. Candidate, Department of East Asian Languages & Cultures, Ph.D. Minor, Department of History, Ph.D. Minor, Department of Linguistics, Senior Graduate Research Fellow, Center for Spatial and Textual Analysis) | Stanford Libraries
 https://library.stanford.edu/blogs/stanford-libraries-blog/2023/05/guest-blogger-andrew-patrick-nelson-phd-candidate-department

 3月の「Tools of the Trade: The Way Forward」を受けてスタンフォード大学東アジア図書館でおこなわれた、日本研究のデジタルヒューマニティーズワークショップ。
 5月10日の1回目はテキストツール、NDLのOCR、Chamame、KuroNetくずし字などについて。
 5月17日の2回目は画像ツール、IIIF、ジャパンサーチ、AIによる画像分類など。
 さらに「Digital Humanities resources for Japanese Studies(日本研究のためのデジタル・ヒューマニティーズ・リソース)」も作成・公開されている。

・Bibliographic resources - Digital Humanities Resources for Japanese Studies - Guides at Stanford University
 https://guides.library.stanford.edu/c.php?g=1323062



■コミュニティ

●タラ・マクガワン博士インタビュー
 https://www.japan-insights.jp/jp/stories/stories03.html

「もし日本研究の資料を一元的に集約した情報プラットフォームがあって、学生や教育者が現在オンラインで提供されている研究資料の全体像をつかめるような仕組みがあったら素晴らしいと思いませんか。」


●Announcement of New Social Sciences Representative on the NCC Council
 https://guides.nccjapan.org/homepage/news/news/Announcement-of-New-Social-Sciences-Rep

 Elyssa Faison氏(オクラホマ大学)。
「The NCC has been at the forefront of expanding access to Japanese language to scholars at universities like my own, where there are few human or material resources dedicated to Japanese library acquisitions」
 

●Announcement of New Librarian Representative on the NCC Council
 https://guides.nccjapan.org/homepage/news/news/Announcement-of-New-Librarian-Rep

 Katherine Matsuura氏(ハーバード大学)。
「As a Japan Digital Scholarship Librarian, Matsuura knows a great deal about collaboration and the building of bridges across academic disciplines, institutional frameworks, and various global and networked communities. One such example is the Japan Disasters Digital Archive (JDA)」


●Specialist Spotlight: Haruko Nakamura
 https://guides.nccjapan.org/homepage/news/news/Specialist-Spotlight-Haruko-Nakamura

 Haruko Nakamura氏(イェール大学)
「Nakamura is also working on a number of projects that benefit the larger Japan Studies community, including the Ivy Plus Libraries Confederation’s Queer Japan Archive, a project that catalogs websites of organizations involved in research on, support of, and advocacy for LGBTQ communities in Japan.」



■日本資料

●ブラジルの日系移民資料
・Sources for Nikkei Documents in Brazil – The Digital Orientalist
 https://digitalorientalist.com/2023/04/21/sources-for-nikkei-documents-in-brazil/
 
「最近、ブラジルの日系人に関する文書や書籍の収集と公開を目的とした新しいプロジェクトが開始された: 「デジタル・ヒューマニティーズ:日系コミュニティ文書のデジタル化と保存」」(https://sites.usp.br/c-nikkei/
「日本移民の記憶とブラジル社会の一部としての役割を保存する」「主に日系コミュニティからの未公開文書や公開が非常に限られていた文書に焦点を当て、学際的な研究を可能にする」

 ほかに、「ブラジルの日本移民コレクション」(https://imigrantesjaponeses.com.br/home.html)、「ブラジルの日本移民に関する文学コレクション」(https://tsuishi.wixsite.com/imigracaojaponesa)、「ブラジル移民文庫」(https://tsuishi.wixsite.com/brasiliminbunko)など。


●紙芝居資料
・Japanese Studies Spotlight: Performing Nationalism in UBC’s Kamishibai Propaganda Plays
 https://guides.nccjapan.org/homepage/news/news/Japanese-Studies-Spotlight-Performing-Nationalism

「Kamishibai Propaganda Plays is a digitized archive of 52 kamishibai 紙芝居 (“paper theater”) plays in UBC Open Collections, the University of British Columbia’s open access digital library.」
「By digitizing the Kamishibai Propaganda Plays archive and making it accessible, our goal is to help future researchers of kamishibai obtain the resources they need. With this in mind, all of the scripts and images have been made available for download. 」


●円珍関係文書が「世界の記憶」に
・「円珍関係文書」がユネスコの「世界の記憶」に登録 | カレントアウェアネス・ポータル
 https://current.ndl.go.jp/car/182246



■日本研究

●日本国憲法改訂ウェブアーカイブ
・Japanese Studies Spotlight: Rethinking Constitutional Revision in Japan: The Newest and Oldest Japan Digital Project at Harvard
 https://guides.nccjapan.org/homepage/news/news/Japanese-Studies-Spotlight-Rethinking-Constitutional-Revision

 ハーバード大学のJapan Digital Research Center (JDRC) によるConstitutional Revision Research Project (CR Project) について。2005年以降の日本国憲法改訂案関連のウェブアーカイビングをおこなっており、教育研究のためのリソースとして成長し、2023年にリニューアルした。
 日本語が読めない学生でも参照できる英語化、草案や条文の比較、人々の意見の参照など。
「The road to success, however, was mired with difficult lessons on the fragility of digital materials and evolving technology.」
「In rethinking its origins as a web archive, the CR Project is moving beyond the curation of digital artifacts and moving towards the curation of knowledge derived from these collections.」


●ニュージーランドVictoria University of Wellingtonが、日中韓等のアジア研究の縮小・廃止を検討
・Asia is vital to NZ's future, except in our universities | Stuff.co.nz
 https://www.stuff.co.nz/opinion/132318494/asia-is-vital-to-nzs-future-except-in-our-universities
・Up to 260 jobs may go at Victoria University to address massive deficit | Stuff.co.nz
 https://www.stuff.co.nz/national/education/132121025/up-to-260-jobs-may-go-at-victoria-university-to-address-massive-deficit



■社会問題 ほか

●入管法の改訂
・押し通された「改正入管法」の舞台裏 国会参考人が問う | Forbes JAPAN 公式サイト(フォーブス ジャパン)
 https://forbesjapan.com/articles/detail/63809

●技能実習生制度
・ベトナム人の技能実習生「日本に失望しましたた。帰国できるのがうれしいです」
 https://gekibuzz.com/archives/17222
・夢見た国で 技能実習生が見たニッポン - NHKスペシャル - NHK
 https://www.nhk.jp/p/special/ts/2NY2QQLPM3/blog/bl/pneAjJR3gn/bp/p3REq8pWYJ/

●「先住権としての川でサケを獲る権利 : 海と森と川に生きる先住民の集い」
・アイヌサケ漁どう回復 浦幌でシンポ、各国の事例に学ぶ 「集団の権利求め国と条約を」 /北海道 | 毎日新聞
 https://mainichi.jp/articles/20230529/ddl/k01/040/014000c
「北米など五つの国・地域から先住民族や弁護士ら専門家が出席。各国の事例を紹介し、アイヌのサケ漁について意見を交わした」
「主催したアイヌの民族団体「ラポロアイヌネイション」(同町)は、浦幌十勝川でサケを捕る権利の確認を国と道に求め、訴訟を起こしている」
・“先住民族の権利”を海外から学ぶ アイヌ団体がシンポジウム開催 北海道浦幌町北海道ニュース UHB | UHB 北海道文化放送
 https://www.uhb.jp/news/single.html?id=35663
「ラポロアイヌネイション 差間正樹 会長:「私たちの先住権を国も道も認めようとしていない。他の国ではどうやって闘ってきたのかいろんな情報をもらいたい」」



posted by egamiday3 at 21:06| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

「北米におけるデジタル・ヒューマニティーズと日本研究の現状」(カレントアウェアネス)を読んだメモ


・CA2042 – 北米におけるデジタル・ヒューマニティーズと日本研究の現状:発展、協働、そして課題 / ポーラ R. カーティス、後藤 真(翻訳)、川邊咲子(翻訳)
 https://current.ndl.go.jp/ca2042

 ポーラ・カーティスさんに、北米のDHと日本研究にまつわる事情を概説していただきました。
 カレントアウェアネスには編集企画員として携わらせていただいてますが、提案したものがこうやって形になるとやはり感慨深いというか、ホッとしますね。なお、昨年(2022年のDigital Humanities 2022における記念レクチャー「北米における日本研究とデジタル・ヒューマニティーズ」(https://dh2022.adho.org/japanese_studies)や、『人文情報学月報』第115号の「デジタル・シフトとデジタル日本研究の未来」(https://www.dhii.jp/DHM/dhm115-1)を企画の種としています。

 以下、ざっとさらうと。
 まずは北米のDH事情を概観してみると、「DH」が一貫したカテゴリになっているわけではないが、様々なプログラム名によってDHとの関連付けと広義の解釈の両方を可能にしている、という感じらしい。
 そのうえで日本研究のDHはというと、有志レベルで活発だが、システマチックではないということか(制度的、定期的支援がなく、将来が不透明)。「COVID-19パンデミックによる困難にも関わらず、より多くの日本の研究者が容易に北米のオーディエンスに接触できるようになってきているのは、まさにオンラインイベントの開催が増えているからである」という指摘は重要で、あれもこれもと列挙されるのは盛りだくさんに見えるんだけど、にもかかわらず「日本の研究者による参加は少なく、おそらくこれは、日本と北米のコミュニティ間でのコミュニケーションのギャップが依然として課題であることを示唆している」という指摘もまたさらに重要(註釈先文献は、Curtis, Paula R. デジタル・シフトとデジタル日本研究の未来. 人文情報学月報. 2021, no. 115-1.(https://www.dhii.jp/DHM/dhm115-1))、ていうか、んー、やっぱりそこか、と。
 そしてさらにDHへの図書館員の役割(@北米)については、ただでさえ人手が足りてないのに、過剰な追加負担で研鑽し率先する司書もいる、と何人もが紹介される。誰もがどこまでできるかはまた別の課題でしょうが、そこをカバーするかのようにグループ/コミュニティでの活動例もまたいくつか紹介される。
 結果としてカーティスさんの問題意識は「北米のデジタル日本研究においては、個々の研究機関や研究者のプロジェクトにとどまらない年次イベントやワークショップ、共同プロジェクトを企画・運営していく後ろ盾となる、中心的で公式な資金提供を受けている組織が存在しない」というところと、「JADHのFacebookページ、DHJのメーリングリスト、DHJDiscordサーバーなど、交流の場は十分にあるにも関わらず、未だコミュニケーションのギャップがある」というところにあるようだ。「ネットワークを構築する」「コミュニティの枠を越える」「アクセスしやすくなる」「生産的になる」といったDHの利点が活きる/活かせるように、意識的積極的な活動を、という感じです。

 つまるところ、マインドがどうなのか、ていう。
posted by egamiday3 at 21:01| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2023年05月12日

2023年3月・4月のまとめ


●2023年3月・4月のまとめ

・町家の日・ブックセンター編
・町家の日・織機編
・today’s lunch
・「ラストワンマイル制」の導入
・町家の日・建築家編
・CEALのpre-conference「Where do we stand? The Substantive Role of East Asian」
 →「DEI(Diversity・Equity・Inclusion)と東アジア図書館 : CEALのオンライン講演聴講メモ」(egamiday 3)  http://egamiday3.seesaa.net/article/498573524.html
・町家の日・実録編
・ブラッシュアップの4人がやっとそろって喋ってるの見て泣き、星降る夜にのディーンが妻のいない家を掃除するのと、ムロツヨシの号泣で泣き、再放送の三ツ星の給食で天海祐希がアレルギーの子に豆乳で料理作ったの見て泣いてた。
・『戦後京都の「色」はアメリカにあった!』@京都文化博物館
・ついに自宅にテレビ大阪とBSが来た日。(光経由)
・これが路線バス番組か…/BSってサブチャン?
・本気の座学を見せてくれる
・ネットのリデザイン(これまでとこれからの四半世紀)
・桜探し・御所−哲学の道編
・吉見先生最終講義
・切実に、ボストンに行きたい人生だった…
・『ネット情報におぼれない学び方』
・いえ屋が管理しています
・airtableの手習い
・ラオス料理を初体験。タイともベトナムともちがい、総じて塩気は極力薄いけどハーブとスパイスとレモンが効いてて美味いという感じで、これからの健康管理に参考になる。
・リアル「飲食店で会食」、3年ぶり。さまざまな違和感と不慣れ、文化の喪失について。
・Looker Studioの手習い
・某屋の某、ころもなり揚げ方なりが変わったのか、味が落ちた気がする。
・『民俗学入門』 (岩波新書)
・今年度ものこり5営業日。なんとかする。いや、なんとかなる。ていうか、できたところまでをもって「なんとかなった」ものとする、なので必ずなんとかなることになる(無敵)
・ケーキチャレンジ失敗の日
・桜探し・背割堤−伏見編
・桜探し・北白川−哲学の道−岡崎−祇園白川(黄金ルート)編
・twilogが終わった日
・「【ハートネットTV】虹クロ 人を“好き”にならない自分に自信を持ちたい」
・寄席開始。飛ばし過ぎて開始3分でキャラ設定を後悔。または、「波よ、聞いてくれ」を朝一で見てからの登壇がやばい。
・本格化する金勘定
・腹を割ってしゃべり倒そう、リベンジ
・希望の聴取、今度は忘れない
・桜探し・宗堂編
・干したタケノコ、穴子
・クライネガルテンののれん分け
・『謎解きとコミュニケーション : 語用論から西欧の知を考える』
・マッピングの日々
・メアド切り替えの日々
・『帝国図書館』
・「ほかにどんな資格とったらいいですか」ときかれたので、資格はあくまで最低限のペーパーに過ぎない(ここを大の大人でもなぜかかんちがいしてる人が多い)ので、とってもいいけどその先は資格を越える勉強を自力でやったほうがいい、とこたえました。
・「たぶんこれ銀河鉄道の夜」(配信)
・自分の食べるものを自分で作ることができる幸せと喜びを噛みしめつつ、ごちそうさま。
・ケーキチャレンジ成功の日
・「アリスの棘」
・スノーモンキーがあると聞いてやってきました
・連休9daysがスタート
・「日曜の夜くらいは」
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「海外の日本研究と日本図書館」に関する2023年3月・4月の動向レビュー -- CEAL/NCC他@ボストン、図書館送信、Film Cycle Project 他 ( #本棚の中のニッポン )


■CEAL・NCC・DH会議@ボストン・2023年

 切実にボストンに行きたい人生でしたが…ともあれ。

●CEAL
・Annual Meeting – CEAL: Council on East Asian Libraries
 https://www.eastasianlib.org/newsite/meetings/
 2023年3月開催の年次大会@ボストンの、パワポ・PDF等が掲載されている。
 全体のテーマが「Diversity, Equity, Inclusion: the East Asian Library in a Changing World」で、DEI(Diversity, Equity, Inclusion)またはDEIA(+Accessibility)が各分科会でも基本テーマとなっている。
 基調講演は「Increasing the Value of East Asian Library Collections: Differences are a Strength」。
 ポスターセッションの共通テーマは「Diversity, Equity, Inclusion: the East Asian Library in a Changing World」で、「Promoting DEIA through Metadata and Beyond - Case Studies of Four Digital Collections at UC San Diego Library」「How Can Romanization Practices Reflect Library's Diversity, Equity, and Inclusion Efforts?」など。

●CJM(@CEAL)
 CJM(日本資料委員会)のテーマは「Introducing Our New Colleagues via their DEI and Other Projects for Japanese Collections」で、プレゼンは以下の3点。
・Showcasing Underrepresented Voices: Building the Japanese Women Photographers Collection at the University of Pennsylvania Libraries
 https://www.eastasianlib.org/newsite/wp-content/uploads/2023/04/Mendelson_Slides-for-CJM_2023.03.16_sans-images.pdf
・A meeting of many: Collaborative programming on the 80th anniversary of Japanese Canadian forced dispersal
 https://www.eastasianlib.org/newsite/wp-content/uploads/2023/04/20230316_CEAL_CJM_Presentation_Gillis_fordistribution_FINAL.pdf
・Roadblocks on the Tōkaidō: Challenges in Cross-Institutional Collaboration
 https://www.eastasianlib.org/newsite/wp-content/uploads/2023/04/Roadblocks-on-the-Tokaido_PPT.pdf

●「Improving Subject Description of an LGBTQ+ Collection」
 Junjiro Nakatomi (Japanese Cataloging Librarian, University of Southern California)
 https://www.eastasianlib.org/newsite/wp-content/uploads/2023/03/Improving-Subject-Description-of-an-LGBTQ-JNakatomi_CTP.pdf
 CEALのテクニカルサービス分科会での、注目すべきプレゼン。LGBTQ+関係資料アーカイブ(約33,000点)のカタログ記録を調査し、多様性、公平性、包括性の観点から問題があると考えられる議会図書館の件名標目(LCSH)を特定。問題のあるLCSHを含む書誌によりふさわしい件名標目を組み込むことで、これらのリソースのより良い発見とアクセスを可能にする。

●「Where do we stand? The Substantive Role of East Asian」
 オンラインでおこなわれたプレカンファレンス。
→「DEI(Diversity・Equity・Inclusion)と東アジア図書館 : CEALのオンライン講演聴講メモ」(egamiday 3)
 http://egamiday3.seesaa.net/article/498573524.html

●NCC
・NCC Annual Open Meeting
 https://guides.nccjapan.org/2023openmeeting/agenda
 最近の活動について報告(プレゼン資料あり)。

●Beyond Covid: Preparing Next Generation Librarians for the Future of Japanese Studies (2023)
 https://guides.nccjapan.org/nextgenerationworkshop2023
 NCC主催の日本研究司書向けワークショップ。資料収集、e-book、ILLとNDL送信など。日文研も協力させていただきました。
 以下、プレゼン資料あり。
 https://guides.nccjapan.org/nextgenerationworkshop2023/presentations

●「Community Engagement and Gift Acquisition: Reflections on the "Nikkei South Side" Project」
 https://guides.nccjapan.org/ld.php?content_id=71213537
 NCCワークショップでの注目すべきプレゼン。地域の日系コミュニティと資料収集・蔵書構築。

●Tools of the Trade: The Way Forward Conference
 https://sites.harvard.edu/tools-of-the-trade/
 こちらでもプレゼン資料掲載がありますが、多すぎて一朝一夕にはちょっと無理。じっくり見ましょう。
 https://fccs-dci.github.io/tott-projects/.


■コミュニティ

●Specialist Spotlight: Katherine Matsuura
 https://guides.nccjapan.org/homepage/news/news/Specialist-Spotlight-Katherine-Matsuura
「Japan Digital Scholarship Librarian of the Fung Library’s Japan Digital Research Center (JDRC) at Harvard University」
「Matsuura has been a key figure in the development of their two core projects: the Japan Disasters Archives (JDA) and the Constitutional Revision Research Project (CR Project).」

●Journal of East Asian Libraries
・The Spring 2023 Issue (No. 176) of the Journal of East Asian Libraries
 https://scholarsarchive.byu.edu/jeal/
 「Tracing East Asian Librarianship in Correspondence: A Data Analysis of Eastlib Messages from 1995 to 2020」他


■デジタルアーカイブ&デジタルヒューマニティーズ

●「Film Cycle Project: Learning about Japan through Digital Archive Technology」(徳島大学)
 NCCのCDDP video awardの2023年度受賞作品。
・Learning About Japan through the Digital Archive Technology - YouTube
 https://www.youtube.com/watch?v=YpD8hb34L0k
・CDDP Award Program - 2022-2023 - Comprehensive Digitization and Discoverability Program - LibGuides at North American Coordinating
 https://guides.nccjapan.org/cddp/award-program-2022
・2023 CDDP Awards Event - YouTube
 https://www.youtube.com/watch?v=8Qqcw-LmRuc

●「Re-Envisioning Japan: Japan as Destination in 20th Century Visual and Material Culture」
・The Multidisciplinary DH Classroom: Material Culture meets Digital Curation in Re-Envisioning Japan – The Digital Orientalist
 https://digitalorientalist.com/2023/03/21/the-multidisciplinary-dh-classroom-material-culture-meets-digital-curation-in-re-envisioning-japan/
「a DH project conjoining a personal collection of early-to-mid-twentieth century travel, education, and entertainment ephemera with a collaboratively built, interactive multimedia archive.」

●デジタルアーカイブワークショップ@プリンストン大学    https://labo.wtnv.jp/2023/04/blog-post.html

●コロナ禍と日本研究
・Post-COVID Japanese Studies: Digital Materials, Analog Dialogue - Discuss Japan  https://www.japanpolicyforum.jp/society/pt2023032213053513031.html
 コロナ禍間の日本研究とデジタル関連のまとめ。
「reciprocity is the power that drives exchanges」


■学術情報・情報発信

●NDL図書館送信
・CA2037 – 図書館向けデジタル化資料送信サービスへの北米からの参加の現状と今後への期待 / マルラ俊江, 原田剛志   https://current.ndl.go.jp/ca2037
 必読。手続きもコストだと理解されてよい。デジタルアーカイブ類の「複写できなきゃ意味が無い」問題も、もっと焦点当てられてよい。
「申請に必要な提出書類の多さと複雑さ」「“Legality Checklist”において弁護士資格を有する者の署名が求められている」「韓国国立中央図書館(NLK)で提供されている同様のサービス(7)の申請書類はもっとシンプルで、“Legality Checklist”のような書類の提出は求められないのに、なぜ図書館送信の申請書類はこのように複雑なのか…申請準備が容易なNLKのサービスへの申請が優先され、複雑なNDLの図書館送信申請は後回しにされている

●NACSIS-CATとOCLC
・New national cataloging platform for libraries in Japan is launched using OCLC's Syndeo | OCLC   https://www.oclc.org/en/news/releases/2023/20230330-japan-national-cataloging-platform-launched-using-syndeo.html
・大学図書館等の目録所在情報サービス(NACSIS-CAT/ILL)新システムでメタデータの国際流通へ新たな一歩をふみだす - 国立情報学研究所 / National Institute of Informatics   https://www.nii.ac.jp/news/release/2023/0330.html
「OCLC社製CBS(Controlled Bibliographic Service)を基盤として、システム全体の能力と機能を増強して再構築した」
「NACSIS-CAT/ILL内部では管理されるメタデータを、CATPではなく国際標準のメタデータフォーマットであるMARC21と相互運用性のある形式で保持」

●国立アートリサーチセンター
・国立アートリサーチセンターが設立。その機能と役割とは?|美術手帖
 https://bijutsutecho.com/magazine/news/headline/26891
 4つの柱のうちの1つが「海外への発信・国際ネットワーク」で、「日本人アーティストの海外でのプレゼンスを高めるために支援」とのこと。


■日本資料&日本研究&日本語教育

・無料オンライン講座 FutureLearn「旅する書物:日本とヨーロッパの歴史のなかで」日本語版が開講中:[慶應義塾]  https://www.keio.ac.jp/ja/news/2023/3/27/27-136728/

・edX新規講座『Uncovering the Voices of Japanese Literature』が2023年5月23日より配信開始!/ New edX course “Uncovering the Voices of Japanese Literature” will start from May 23 2023! https://www.waseda.jp/inst/ches/news/2023/04/12/4959/
「ロバート キャンベル先生監修の「Uncovering the Voices of Japanese Literature」を2023年5月23日〜2023年7月4日まで無料開講」

・ワークショップ「次世代の国際日本研究」を開催しました(2023年3月23日)|トピックス|国際日本文化研究センター(日文研)   https://www.nichibun.ac.jp/ja/topics/news/2023/03/31/s001/
「人文学の現状と今後の展開について、総合研究大学院大学(総研大)の大学院生、人文知コミュニケーター、日文研の教員・研究員・職員など様々な立場から…他分野間の研究交流を促進し、大学院生たちの研究を発展・深化させるとともに、次世代の声を今後の国際日本研究の推進と研究成果発信活動に反映する」

・『世界の日本研究』2022年版
 https://www.nichibun.ac.jp/ja/publications/data/seni/

・『早稲田大学国際文学館ジャーナル』(Journal of Waseda International House of Literature)が創刊
 https://bungaku-report.com/blog/2023/04/journal-of-waseda-international-house-of-literature.html

・【4月より受付開始】2023年度 UCLA-早稲田 柳井リサーチフェローシップ・プログラム(5月28日締切)    https://www.waseda.jp/flas/gjs/news/3391
「カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)に1クォーター(3か月間)滞在し、UCLAをはじめとする米国大学の日本学研究者・大学院生との交流を通じて、国際的な日本学研究の視点を学ぶ機会を提供する」

・国際交流基金 - 2021年度 海外日本語教育機関調査  https://www.jpf.go.jp/j/project/japanese/survey/result/survey21.html
 国際交流基金が2021年度に実施した「海外日本語教育機関調査」の結果報告書(全文PDF)。(結果概要は2022年11月に発表されている。)


■社会問題

・モスクワの「日本図書室」退去 国際交流基金、事業は継続:時事ドットコム
 https://www.jiji.com/jc/article?k=2023031100385&g=int

・Japanese Military “Comfort Women” Knowledge Graph | Information Technology and Libraries  https://ejournals.bc.edu/index.php/ital/article/view/15799

・技能実習制度を廃止へ 入管庁など方針示す 有識者会議に素案提出 | TBS NEWS DIG
 https://newsdig.tbs.co.jp/articles/-/425142
・日本:入管施設被収容者たちの人権侵害を訴える声を真摯に受け止め、 出入国管理及び難民認定法の国際人権基準に則った改正を求める : アムネスティ日本 AMNESTY  https://www.amnesty.or.jp/news/2023/0414_9898.html


■海外の事例

・국립중앙도서관  https://inkslib.nl.go.kr/IN/contents/I10200000000.do?schM=view&id=45410&schBcid=inkslibNotice01
 「2023 Overseas Korean Studies Librarian Workshop」

・ハノイ市立図書館がリニューアルオープン、韓国のODA事業で[社会]
 https://www.viet-jo.com/m/news/social/230417212220.html
「韓国の政府開発援助(ODA)事業の一環として、2007年から海外にある小規模な図書館の造成を支援している」


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2023年05月07日

正誤問題からのメッセージ -- 国立大学図書系採用試験問題を読んだメモ・2022年著作権&学術コミュニケーション編


 出題は、メッセージです。
 解答者は、そのメッセージを適切に受け取って、自分なりに返す。
 そういうコミュニケーションです。

 試験ですから知識理解の有無高低をまあ確かに問われはするのですが、それは一面的なことであって(というかそれで済むなら知識を獲得せよだけで済む話なので、いちいちブログ書いたりしない)、でもそうではなくそれ以上に、相手のメッセージを汲み取って、かつ自分なりの反応を返す、ということができてるかどうかが大事、だと思うです。
(なので本記事は、「解く」や「解説する」ではなく、「読む」です。なんなら正解が何かもさほど言及してない)

 それはそれとして、話は変わりますが。
 正誤問題という出題形式は、めちゃめちゃ難しい、できれば避けたいものです、作問も、解答も。
 これ、もう一度同じことを言います。
 正誤問題という出題形式は、めちゃめちゃ難しい
 「○×だから、50%で当たる」? そんなんで成田行けたら誰も苦労しません。

 という話が、本記事です。


・採用の流れ・要項・採用予定数・過去の試験問題 | 東京大学附属図書館
 https://www.lib.u-tokyo.ac.jp/ja/library/contents/about/employment/howto
・令和4年度国立大学法人等職員採用(図書系)第二次試験問題
 https://www.lib.u-tokyo.ac.jp/sites/default/files/2023-03/R4%E5%9B%B3%E6%9B%B8%E7%B3%BB%E4%BA%8C%E6%AC%A1%E8%A9%A6%E9%A8%93%E5%95%8F%E9%A1%8C.pdf

 大問2は著作権、大問3は学術コミュニケーションに関する正誤問題です。
 例えば、大問2はおっしゃいます。
 「【No.2】 次は,著作権に関する記述である。正しいものには〇を,間違っているものには×を答えなさい。」
 マジですか、と。
 ということは、次に登場する文章が、確実に「○」である、または確実に「×」である、って言えるってことですよね。
 なんというおそろしいことでしょう、そんな逃げ場のない判断が人の世にあり得るのでしょうか、神の所業ですか。

 と、あまり煽ってもあれなんでそれはともかく。 
 大問2・大問3ともに、よくある正誤問題のようではありますが、よく見てみるとだいぶ出題の様相がちがうので、それぞれ別の1人(または1組)が作問したのかな、という気がするのですが、それはまあたいした話ではないです。
 そして、たぶんこの両大問ともこの年度全体の問題の中でも難しいほうなんじゃないかと思い、そして、どういう意味で難しいのかはそれぞれでまったくちがうようです。

 例えば大問2の(1)ですが、

-----------------------------------------------------
【No.2】
 次は,著作権に関する記述である。正しいものには〇を,間違っているものには×を答えなさい。

(1)
 2019年に読書バリアフリー法*が施行された。これにより視覚障害者等が利用しやすい書籍を充実させるため,図書館は障害者のための録音図書作成やテキストデータ化を許諾なしに行えるようになった。
 *視覚障害者等の読書環境の整備の推進に関する法律
-----------------------------------------------------

 ある新しい法律によって何かが改善向上した、というのはストーリーとしてわかりやすいものですから、雰囲気で「○」に導かれちゃう人も少なくはないでしょうし、特に軽く勉強して「2019年に読書バリアフリー法が施行」、あるいは確か同じタイミングで障害者サービスが改善されたはずという、ふんわりとした知識を得ていると、条件反射的に「○」を答えそうではあるのですが、本問はそんなゆるふわ解答を許してくれない。
 知識ベースで言えば、2009年改正2010年施行の著作権法37条3項で、もっと言うならそのタイミングで発表されたガイドラインで、図書館は障害者のための録音図書作成やテキストデータ化を許諾なしに行えるように、すでになっているはずなんだけどな。という正確な理解があればこれを「×」と解答できる、ということになります。
 著作権やそのサービスを、なんとなくではなく正確に理解しているかどうかを、遠慮なく突っ込んでくる。
 そのあたりが、この大問2が難問かつ良問である所以だろうと思います。

 ただ、この厳しさは実際どこまで求めてるのかなと思います、2022年現在でできているサービスが可能になったのは、2019年でしょうか2010年でしょうか、っていう一歩間違えば年号知識を求めるような。
 ↓これ読んで理解して来いとてか、と。ここ風間教場か、と。

・図書館の障害者サービスにおける著作権法第37条第3項に基づく著作物の複製等に関するガイドライン(2010年)
 https://www.jla.or.jp/portals/0/html/20100218.html
・図書館の障害者サービスにおける著作権法第37条第3項に基づく著作物の複製等に関するガイドライン(2019年)
 https://www.jla.or.jp/library/gudeline/tabid/865/Default.aspx

 なので、これに「×」と解答できるためには、もうひとつ「読書バリアフリー法により」それができるようになった、という言い草に違和感が持てるかどうかかな、と思います。読書バリアフリー法、大事だったかもだけど、許諾無し云々はさすがに「著作権法(の改正)により」だろう、ていう。あるいは、2022年受験者ということは2019年はたった3年前のころであり、許諾無しのテキストデータ化はそのずっと前、大方の受験者が小学生のころからできてたんだからさすがにわかるでしょう、ということなのかどうか。

 どっちにしても、やっぱり雰囲気で理解してるだけでは正答できなさそうですね。 
 それは、(3)も同じです。

-----------------------------------------------------
(3)
 TPP整備法*による著作権法の改正により,2018年から著作権の保護期間が著作者の死後50年から70年に延長された。著作者が亡くなった翌年の1月1日から起算されるため,1967年に亡くなった山本周五郎(本名:清水三十六)の著作物の保護期間は2038年の12月31日までとなった。
 *環太平洋パートナーシップに関する包括的及び先進的な協定の締結に伴う関係法律の整備に関する法律
-----------------------------------------------------

 保護期間の50年から70年への延長についてだけ言えば、さすがに大方の受験者が知ってるでしょうし、司書関連科目での著作権講義内でもほぼまちがいなく触れられるでしょう。ていうか、あたしも毎回この話はします。
 そしてこの話をすると、その回の質問コメントとしてたいてい2-3人程度の学生さんから「じゃあ、いったん50年で切れた人の著作権が復活しちゃうんですか?」と尋ねられます。
 この問題(3)は、50年から70年という端的な知識を鵜呑みにしてボーッと聞いてるんではなく、そういう疑問を持てるかどうか、そしてそうじゃないんだという理解にたどり着けるか、そういうことを受験者に求めているかのように見えます。

 にしても、そのことを確認するための出題として、これを作問・作文するのすげえしんどかったんじゃないかなと。「TPP」がどうのはともかく、「翌年1月1日から起算」とか「12月31日まで」とかの条件を文章に盛り込まなきゃいけないし、読み手が混乱する日本語にするわけにはいかない、ましてや誤りを書くわけにいかない。(「誤り」なのに。だから正誤問題ってできれば作りたくない。)
 それをこんなに過不足も不自然さもない日本語文に仕上げられた、そのご苦労がいたくいたくしのばれます。読んでて胸がきゅうーっと締め付けられる試験問題、というのもなかなか無いかと。

 というわけで、大問2・著作権は、総じて「雰囲気理解を許さない」というメッセージが大音量でガンガン伝わってきます、少なくともあたしにはそう読めます。

-----------------------------------------------------
(4)
 日本ではフェアユースの規定に基づき,ニュース報道や教育,研究論文等目的上正当な範囲で行われる時には,自分の著作物に他人の著作物を許諾を得ずに引用することができる。
-----------------------------------------------------

 フェアユース? なんか聞いたことある。 引用できる? それもなんか聞いたことある。
 でも両者は、少なくとも「日本では」関係がない。ましてや「ニュース報道や教育,研究論文等目的上正当な範囲で行われる時には」といういかにもそれっぽい条件、”それっぽい”だけです。
 なんか聞いたことある、や、それっぽい、は求められていないということなんでしょう。
 
-----------------------------------------------------
(2)
コロナ禍での図書館の休館等を受け2021年に著作権法が改正され,国立国会図書館はデジタル化した資料のうち,絶版等資料をインターネット経由で個人に送信できるようになった。
-----------------------------------------------------

 NDLがなんかそういう送信をやってるらしいことは、なんかあちことで一生懸命言われてるのを聞いたことがある、でもそれって「図書館への送信」じゃなかったっけ? という2020年以前のままの理解の人も少なくないんじゃないかと思います、それくらい「図書館送信」ってわりとアピールされてきてましたので、そういう印象が強めにのこってるかもしれない。
 ですが、やはりその程度では許してもらえなくて、近々の動向も適切にアップデートしておきなさいよ、というメッセージのようです。

 いずれもわりとレベル高めのように見えるものの、とはいえ必要なことが求められている。しかも、あくまでここで問われているのは学修支援やデジタルアーカイブ、ILL、アウトリーチといった感じの、大学という場所、図書館という業務においてリアルガチなシーンで必要となる理解と姿勢が求められているわけです。生の図書館業務にとって著作権理解は、添え物でもトリビアルな受験知識でもないんだな、的な感じで、過去問としてこれを目撃した受験者はメッセージを受け取れるんじゃないかなって思いますね。


 さて、同じように大問3・学術コミュニケーションも正誤問題であり、そして同じように難しいのですが。

-----------------------------------------------------
【No.3】
 次は,学術コミュニケーションおよびそれに関連する記述である。正しいものには○を,間違っているものには×を答えなさい。

(1)
 学術コミュニケーションは,研究者集団を基盤として成立する,研究者同士の専門的なコミュニケーションである。
-----------------------------------------------------

 あたしはこの問題、ずっと悩んでます。
 この正解が「○」なのか、「×」なのか、いまだにわかっていません。

 一見すれば、確かに、「学術コミュニケーションは,研究者集団を基盤として成立する,研究者同士の専門的なコミュニケーションである」でしょう。
 でも、そのコミュニケーションには”研究者”以外にも、異なる業種の専門家(それこそ”司書”とか)や、そうじゃない市民だって、参加の余地はあるわけじゃないですか。だから「×」なんですよ、って出題者に言われたら、そうだろうなあとも思う。
 とはいえ、じゃあこの文章を「×」って断言しちゃうの?というとそれはそれで違和感が強い。「○」でしょ?と出題者に言われたら、まあ、そうですねと言うしかない。
 でも、受験者は別に出題者への忖度のためにメッセージを受け取ろうとしてるわけじゃないだろう、とは思います。

 そもそも、正誤問題というのは。
 「○」か「×」かの2択で逃げ場のない判断を解答者に迫るからには、出題者側にもそれが「○」「×」と断言できる根拠が求められることになります。
 なので、正誤問題で取り扱う知識・理解・概念には、何かしらの明確な基準・根拠がないと困るわけです。
 例えば、これこれは何よりも多い、何よりも高い、という数値的な基準。
 いつからである、いつまでである(orない)、という時間的な基準。
 どこにある、どこにはない、内にある、外にある、のような位置的な基準。(物理的な位置に限らず、位置づけとして)
 これはできる、これはできない、これはこうではあるがこうではないと何々で定められている、という規則・法律や科学的定義に関する問題。なので大問2のような著作権は正誤問題と相性が良かったと言えるかもしれません。

 ですが「学術コミュニケーションとは何か」という概念について、こうではあるがこうではないという排他的な定義がないのであれば、まあだいたいこういうことを言いますよね、としか言えそうにないわけで、それをじゃあ正誤問題で問うのであれば、うーんどうしよう、明確に誤った命題を提示して「×」だと答えさせるしかないんじゃないかしら。
 なので例えば、

-----------------------------------------------------
(2)
 学術コミュニケーションは,フォーマルな方法とインフォーマルな方法に分けることができる。たとえば,フォーマルな方法には小規模な聴衆を対象とする講演会等があり,インフォーマルな方法には査読を経て学術雑誌に掲載された論文の流通等がある。
-----------------------------------------------------

 であれば、正答は導き出せると思います。何がフォーマルで何がインフォーマルかなんてのはグレーなところだって山とあるでしょうが、少なくとも「査読」のようなフェアな審査(っぽい、くらいなら学生でも判断できそう)を経るものを「インフォーマル」とは言いそうにない、という判断はできるでしょう。

 でも(1)については、これうんうん唸って考えてたんですが、やはりあたしには「○」とも「×」とも解答できそうにないです。
 あまりに考えすぎて、「え、これって、それを答えさせることでどうしたいんだろう」という余計なことまで悩んでしまいましたが。「学術コミュニケーション」という言葉を知ってるかどうかを試す問題かしら。でも、その後に続く(2)はあきらかに「学術コミュニケーションとは何か」をわかってることが前提の問いだから、(1)で確認する必要はないんだけどな。じゃあやっぱり、明確に「×」だ、というメッセージなんだろうか。
 やっぱりわからない。降参です。

 正誤問題という出題形式についてもうひとつ言えば、基準・根拠の有無に加えて、それ以外の出題形式で出題することが困難な概念の理解をはかる時に採用する形式だな、という感じがします。そうじゃなけりゃ、やっぱりできれば避けたいくらいには、難しい。
 そういう意味で、大問2・著作権の(3)保護期間の問題なんかは、確かに、ああいう概念を理解できているかどうかをはかろうとすると記述や用語穴埋めではうまくいかない、あれはやっぱり正誤問題向きだったな、と思えます。

 それを踏まえると、(3)は、

-----------------------------------------------------
(3)
 いわゆるハゲタカジャーナル とは,査読誌であることをうたいながら,著者から論文投稿料を得ることのみを目的として適切な査読を行わない,低品質のオープンアクセス形式のジャーナルのことをいう。
-----------------------------------------------------

 文章として問題無さそうに思えるのですが、それでも、「いわゆる」で表されるようなワードについて定義の正誤を判断させるのは、やっぱり違和感がぬぐえません。
 じゃあどうするかという意味では、(3)だけでなく大問3全体を通してこのようなことを知識・理解として問うんであれば、用語問題(選択式等)のほうがどちらかというと相性よかったんじゃないかな、というか、自分ならそうしたい。
 同じ問題文で、「学術コミュニケーション」「フォーマル」「インフォーマル」「ハゲタカジャーナル」、追加で「査読」や「オープンアクセス」あたりを答えさせる、ということにすれば、ここに書いてある概念の全体的なことを不足なしに理解できているかどうか、という基礎をはかるのにちょうどいい出題になるんじゃないかなって、思いました。(なんなら、元々はそういう問題だったんじゃないか、と思えるくらい)
 
 そのほうが相性が良い・良くない、などということをなぜいちいち考えるかというと、受験者に余計な迷いとか戸惑いとか不安・ストレスとか判断ミスのようなこと…仮に”思考的コスト”と称しますけど、そういうコストをかけさせたくない、かけさせるべきではない、と思うからではあります。
 こんなのは所詮ペーパー試験でしかないといえばない、なので、受験者の力量をはかるのに部分的な効果・機能しかないということは重々承知のうえで、それでもなお、ある程度の知識・理解の有無は求めざるを得なくてこのような試験が存在する、んだろうと理解しています。そうであれば、せめて、本来求める必要がないはずの”思考的コスト”は極力排除して、あるいは斟酌、忖度、言葉の駆け引きや小手先のテクニックとは無縁のところで、フラットな状態でストレスなく受験者自身が解答を表現する=コミュニケーションがとれるような環境を整備してあげたい、あげるべき、って思うわけです。
 じきに一緒に仕事する同僚になるわけですから。
 そんな不要なはずの思考的コストのせいで、同僚になれるかなれないかが決まるとしたら、嫌だなっていう。

 理不尽な○×問題で予選落とされた経験が何度もある身としては、そんなふうに思います。


 ともあれ、受験者の方におかれては「そういうこともあり得る試験なんだな」くらいに思ってもらったらいいかな、と。
posted by egamiday3 at 12:42| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2023年04月20日

今日の「CA読み」メモ: 米国の検閲問題、危機下のシャンティ図書館、NDL送信の海外申請 他


●CA2029 - 米国の図書館における検閲に関する動向 / 小南理恵
 https://current.ndl.go.jp/ca2029

 非常にわかりやすく、コンパクトかつ凝縮して問題を整理したまとめ。
 他のどのトピックに関わる方でも、まずはこれにいったん目を通してほしくある。
 これはもう、”攻撃的”検閲だなと。

「2021年以降に増加した検閲事例の舞台となっているのは学校図書館、公共図書館であり、特に学校教育における人種問題の取り上げ方をめぐって禁書・検閲を推し進める側と、その動きに反対する側の対立が深まっている」
「米国各州の図書館員がかつてないほどの検閲事例に直面したことが報告されている」
「トランプ政権下で「人種と性のステレオタイプに関する大統領令」…人種差別や性差別の防止、多様性の尊重を目的とする研修の中で批判的人種理論や白人優位主義を扱うことを禁じる」
「ALAは図書館員や利用者に対する暴力行為の増加を受けて、2022年6月に図書館における暴力を非難する声明を発表」「図書館・図書館員に対する爆弾や銃撃を伴う脅迫の影響で複数の都市の公共図書館が一時的な閉鎖に追い込まれた」
学校の管理職に抵抗の意思が乏しい場合、圧力に抵抗することで図書館員は雇用を失うリスクがある」
「検閲の口実となりうる州法が残されている点が懸念される」


●CA2030 - 危機下での図書館運営 / 山本英里
 https://current.ndl.go.jp/ca2030

 これもまずは読まれたい。読ませよう。
 図書館は、なんやしらん最初からあるものではなく、何が求められるのかということ。

「最初から「図書館」が念頭にあったというよりは、難民の人々と共に「人間の尊厳を取り戻す」ための活動を試行錯誤していく過程の中で、「集う」場が提案され、そこで、伝統音楽や舞踊といった「伝統文化」継承のための活動が生まれ…といった活動の流れがシャンティの「図書館」を生み出した」
「各活動地域において無いものを補足するというより、あるものを最大限活かす方法で図書館という「空間」を作りだすこと」
「愛なくして生きることは不可能である。これを一言で言うとコミュニケーション(対話)への欲求である。」
「子どもが生きていく上で自らが誇りを持ち、未来を切り開いていけるための知識、術、そして「生きる力」を育むために「図書館」はどうあるべきか」
「図書館により提供される空間、レクリエーション、学習といった要素は国際的に認められた緊急時の教育基準(INEE)でも推奨されており、緊急人道支援などの枠組みにおいて「図書館」の活動の意義がより認識され」
「自分自身でその正否を判断する前に大人の主張を刷り込まれてしまう状況は、次世代に新たな対立構造を生みかねない。」

 ↓下記は特に、なんでもかんでも図書館でおこなわれがちなのはなぜか、へのひとつの答えたり得る。

「シャンティの対象地域では、心的ケアの専門家を確保することは難しく、その国全体でも人的リソースが限られているため、心の病気など深刻なケースが仮に図書館に共有、相談された場合は専門機関につなげるような形式をとっている。本来の図書館の活動を大きく逸脱しているかもしれないが、私たちは「図書館(Library)」と呼び続け、子ども、人々は、そこに行けば未来に希望を持てる何かがあるのではないかという期待を胸に訪れる。仮に、特別な施設名にしたら、子どもも訪れる人々も躊躇してしまうかもしれない。非日常的な生活の中で、日常的な空間を提供することが図書館の可能性であると考える」


●CA2031 - 「データ視覚化ロードショー」:大学図書館によるデータ視覚化講座 / デヴィン R. ベイリー, ジェフリー C. オリヴァー, 鎌田 均(翻訳)
 https://current.ndl.go.jp/ca2031

 これは「教える」「催す」タグで。
 できれば、特に大学図書館でやることの意義と課題がもっと議論されたかった。

「データ視覚化を支援するサービスは、大学図書館の従来からの使命である情報リテラシー支援に合致し、米国を中心に近年比較的急速に拡大している」「大学図書館のような部門には、学内の幅広い対象にデータ視覚化支援のサービスを提供できる体制が備わっている」
「アリゾナ大学では、データ視覚化のための支援がそれまでの受動的なものからより積極的なものへと近年転換された」
「ワークショップの内容と提供方法を計画する上で、学習者に馴染みのないデータを使うこと(例えば土木工学者のためのワークショップに生物学のデータを使うこと)による余計な認知負荷と、初心者がワークショップ外で使うことが困難な過度に複雑なソフトウェアを使用することを避ける」
「受講者が持っている知識に即した形で、受講者が日常会する場所で提供する、という双方の意味において「受講者がいるその場所で届ける」ために、実施には十分な時間をかける」


●CA2032 - メタリテラシー:ポスト真実時代の情報リテラシー / 瀬戸口 誠
 https://current.ndl.go.jp/ca2032

 これは抽象的概念的である分、具体的取り組みの共有がもっと必要になりそう。引き続き注目。

「メタリテラシーは、「能力基準」に代表されるリスト形式で示される情報リテラシーの問題に加えて、ソーシャルメディア等の登場による情報利用の在り方そのものの変化によって提唱された概念…高次の認知機能(省察等)に焦点化している」
「「ポスト真実の世界において自分自身をエンパワーする」…このコースでは、メタ認知的反省や情報への感情的反応について理解を深めるために、メタ認知が組み込まれており、主要なテーマに、分断される情報環境への対応として信頼できるコミュニティの形成を挙げている」
「常に多角的に検討されるべきであり、終わりはない」「図書館を中心として展開してきた情報リテラシー教育についても、全学的な取り組みとして捉えるメタリテラシーや「枠組み」によって、大きな転換期を迎えている


●CA2033 - 内閣府エビデンスシステム(e-CSTI)の概要と今後の方向性 / 白井俊行
 https://current.ndl.go.jp/ca2033

 わかりやすくはあったが、難点や課題(要するにネガティブ面含めた話)が知りたい。
 ←→CA2034

「e-Radは、政府や関係する資金配分機関が研究開発事業を実施する際、研究者への公募情報の提供、応募、審査・採択、成果報告等の一連の作業をオンライン上で行う…電子システムという位置づけにとどまらず、科学技術分野におけるエビデンスを収集するシステムとしての機能も有している。そして、e-Radによって収集された日本の研究者の属性、予算執行額等のデータは、日本の科学技術分野におけるエビデンスとして分析・活用されており、そのエビデンスとなるデータの共有プラットフォームがe-CSTIである。」「データは、研究機関毎に集計され…全国立大学法人・研究開発法人の研究者の属性、予算等のインプット情報と研究成果である論文等のアウトプットが結びつけられた膨大なエビデンスデータが整備されている」
「e-CSTIでは、一定の割り切りの下、統一的なルールであるデータ標準化ガイドラインに基づくデータが収集されており、本データを活用することで、各大学における様々なデータを機関横断的に比較できる」


●CA2034 - 動向レビュー:公共施設等総合管理計画と公立図書館の施設整備 / 松本直樹
 https://current.ndl.go.jp/ca2034

 どういうことが問題・課題で、どういうことに留意しなければならないか、成功事例だけでなく検証すべき事例も含めて広く目配せされており、とてもわかりやすかった。

「この10年間、政府は、公共施設再編、インフラ長寿命化に向けて政策を推進してきた…(総務省)「公共施設等総合管理計画策定にあたっての指針」…ほぼすべての地方公共団体が公共施設等総合管理計画を策定し、アクションプラン等により実施している」「さらに図書館を含む個別施設計画(長寿命化計画)の策定」
「個別施設計画の策定では、法令等により住民の合意を得るための特別な手続きが定められているわけではない。しかし、図書館の場合、図書館法第14条で、運営等に関する図書館協議会への諮問について言及されていることに留意する必要がある」
「これまで図書館は新たに施設を整備することによりニーズ対応、機能向上を図ってきた。しかし今後は、大規模改修等により対応していかなければならない」


●CA2035 - 公共図書館における電子雑誌提供サービス / 間部 豊
 https://current.ndl.go.jp/ca2035

 まだまだまだまだ始まったばかりなのか。

「2021年度に富士山マガジンサービスと図書館流通センター(TRC)による電子雑誌サービス「TRC-DLマガジン」の実証実験が行われ(2)、その後2022年4月より正式にサービス開始となったことなどから、公共図書館においても電子雑誌を導入する図書館が増加しつつある」
「電子雑誌の提供環境は大きく二つに類別される。一つは電子図書館プラットフォーム上で提供されるケースであり、もう一つは独自の電子雑誌プラットフォーム上で提供されるケース」
「電子雑誌を1タイトル以上提供していることが確認できたのは83自治体・1広域利用圏」
「同一タイトルにおける電子雑誌と印刷雑誌に内容の違いが存在する」(LITE版の提供等)
「提供終了となった電子雑誌タイトルを図書館側が継続して提供する手段が無い」
「電子図書館プラットフォームの検索機能を用いても電子雑誌の書誌・所蔵状況を確認することができなかった」ケース等。


●CA2036 - ヤングアダルト世代と共に読書を考える試み:日本子どもの本研究会「ヤングアダルト&アート・ブックス研究部会」の活動 / 大江輝行, 須藤倫子
 https://current.ndl.go.jp/ca2036

「通常、本に関する研究会にはその想定読者は参加しないのが一般的だが」「YAA!にはYAブックスの中心読者であるYA世代の会員が多数参加し、活発に発言・発信している」「2022年の54回全国大会同分科会では、中高生・大学生の会員が進行も担いながら」


●CA2037 - 図書館向けデジタル化資料送信サービスへの北米からの参加の現状と今後への期待 / マルラ俊江, 原田剛志
 https://current.ndl.go.jp/ca2037

 ”手続き”もコストだということを、まじめなお役所の人やまじめな図書館の人にはもっと理解されてよい。
 デジタルアーカイブ類の「複写できなきゃ意味が無い」問題は、もっと焦点当てられてよい。

「ユーザーが違法行為をしないよう監視できる態勢を整えられない」「各機関に一人いるかいないかの日本研究司書が自分のオフィスを離れて同サービスの利用者を監視しなければならない」
「必要な提出書類の多さと複雑さ」「“Legality Checklist”において弁護士資格を有する者の署名が求められている件では、以前からその必要性を疑問視」
申請準備が容易なNLK(韓国国立中央図書館)のサービスへの申請が優先され、複雑なNDLの図書館送信申請は後回しにされている」
「この申請準備に要するであろう膨大な時間と労力を正当化できるだけの利用が見込めないため未だ申請まで至っていない」
「「複写サービスを提供できない」という点こそ北米で図書館送信の参加館数が伸び悩んでいる主因」
「法律を専門とする研究者から「個人送信サービスを海外居住者に提供する場合は、各国の著作権法との整合性、抵触がないかなど、適法性を担保する方策を検討する必要がある」という指摘があったとされるが、どのような方策が用いられ得るのか。」


●CA2038 - 動向レビュー:図書館の所蔵又は貸出が出版物の売上に与える影響に関する研究動向 / 貫名貴洋
 https://current.ndl.go.jp/ca2038

 これは良い動向レビュー。
 負でない説もあるし、負である説もあるし、とはいえどちらもそこまでの数ないし、いやそんなことよりもっとちゃんと広く動向を見ようぜ、的な。


●CA2039 - 動向レビュー:日本における図書館評価の現状―既存の実態調査を基に― / 田辺智子
 https://current.ndl.go.jp/ca2039

 これも良い動向レビュー。評価評価と言うけれど実際評価してそれでどうなん問題が浮き彫りになった感ある。



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2023年04月18日

今日の「CA読み」メモ: 市民会議、配慮する表現 他

●E2578 - 都道府県立図書館サミット2022<報告>
 https://current.ndl.go.jp/e2578

「各セッションの動画及び資料は,併催の「図書館総合展ウェブサイト」で公開されている」
“【動画・資料公開中】2022カンファレンスin鳥取 +都道府県立図書館サミット”. 図書館総合展.
 https://www.libraryfair.jp/forum/2022/518


●E2579 - 第33回保存フォーラム:洋古書の保存と取扱い<報告>
 https://current.ndl.go.jp/e2579

「「レッドロット」の対策方法について多くの質問が寄せられ…3人とも共通して,未だにレッドロットへの対策は何が最適解であるか悩んでいるとした。現状では他の資料への影響を軽減するためにアーカイバル品質の紙ジャケットや保存箱に収納し,専門家へ相談する」


●E2582 - 大学図書館の障害学生支援に関するシンポジウム<報告>
 https://current.ndl.go.jp/e2582

「視覚障害学生に対しては図書館利用に際して困っていることをヒアリングした結果,図書館に相談しても何も対応してくれないのではないかという不信感の存在が明らかになったという。南氏は当事者との対話を通して信頼関係を構築する必要性を指摘した」


●E2583 - 第70回日本図書館情報学会研究大会シンポジウム<報告>
 https://current.ndl.go.jp/e2583

「千葉市では,文献のレビューを共有するアプリ“BOOK MARRY”を用いて,授業における図書資料の利用について教員から学校図書館にフィードバックを行う試みを実施している」


●E2585 - 敦賀市知育・啓発施設「TSURUGA BOOKS & COMMONSちえなみき」
 https://current.ndl.go.jp/e2585

「社会情勢における書店数の減少(多様な本との出合いを促す個性ある書店文化を守る意図),近隣の市立図書館とのすみ分け(ターゲット層の違いや静謐環境に囚われない振る舞い等)も大きな要因」「その基底をなすのは,本には集客力があり,賑わいを生み出せるという考え」
「供用開始以前から,市内外の各種団体や市民を巻き込んで,指定管理者が「敦賀みらい会議」を立ち上げている。そこで対話を重ね,生まれたアイデアを実践するプロジェクトチームが供用開始と同時に並走し,毎週末にはイベントが開催されている」


●E2586 - 図書館の展示における表現に関するガイドライン(米国)
 https://current.ndl.go.jp/e2586

「民法又は刑法に違反して入国又は居住する「不法入国」に関して,「不法」という言葉は行為を指す場合にのみ用い,人について用いてはならない
「「反アジア感情」といった婉曲表現を避け,状況に応じて「反アジア的先入観」,「反アジア的嫌がらせ」,「反アジア的暴力」などの表現によって具体的かつ詳細に記述する」
「障害の制約的側面ではなく,能力的側面を強調する」「障害の存在よりもアクセシビリティへのニーズの有無という観点から記述する(例えば「障害者用駐車場」ではなく,「アクセシブルな駐車場」と書く)」


●E2588 - 2022年度NDLデジタルライブラリーカフェ<報告>
 https://current.ndl.go.jp/e2586

「東京大学史料編纂所の中村覚氏は,技術者の立場からNDLOCRの利用デモと応用事例を紹介した。デモは,中村氏が開発したGoogle Colaboratory上の実行環境で行われ,プログラミングになじみのない利用者でも気軽にNDLOCRを試すことができる工夫をした」


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2023年04月12日

今日の「CA読み」メモ: 遍在する多様性・公平性・包摂性、ゲーム感覚のウェブアーカイブ 他


●E2563 - 日本のアニメ総合データベース「アニメ大全」
https://current.ndl.go.jp/e2563

「一般社団法人日本動画協会が2015年9月より準備会を発足しスタートさせた『アニメNEXT_100』プロジェクトの集大成」
「日本のアニメアーカイブを促進するための共通基盤として活用されることを目的としている」
「規模に差異はあるが,アニメ作品を収蔵している機関は少なからず存在している。そこで,「アニメ大全」が日本のアニメ作品を所蔵する機関共通のマスターデータベースとしての役割を担い,活用されることでアニメアーカイブが促進され」


●E2564 - 米国・OSTPによる研究成果公開に関する政策方針について
https://current.ndl.go.jp/e2564

「2022年8月,米国大統領府科学技術政策局(OSTP)は,連邦政府から助成を受けた研究成果の即時公開を求める覚書を発表」
指針の中心に「公平性」を規定していること等を評価するコメントがあった」


●E2565 - 講演会「“あなた”はなぜ,図書館に行くのか」<報告>
https://current.ndl.go.jp/e2565

「同志社大学准教授の佐藤翔氏」
「図書館利用の決定要因モデルを提示しながら,利用の決定要因が解明されれば利用を伸ばすことができ,よりよい成果につながると期待できることが示された。次に,それら要因を探る,統計学的分析による結果の解説が続き,人口学的な特性,パーソナリティーによる要因などの様々な分析結果を知ることができた」


●E2566 - ウスビ・サコ氏による関西館開館20周年記念講演会<報告>
https://current.ndl.go.jp/e2566

「サコ氏は,日本での生活においては,日本人と同化することではなく,共存による「共生社会」の実現(居場所の開拓)が重要であったと述べる。では,この共生社会を実現するために,「国立図書館」はどのような役割を果たすことが期待されるのか


●E2567 - 2022年VIAF評議会会議<報告>
https://current.ndl.go.jp/e2567

「米・ゲティ研究所のゲティ語彙集(E2046参照)および偏りのない用語と個人のプライバシーをめぐる問題点」
「ゲティ語彙のこれからの課題として,偏りのない用語の採用,多様性,個人のプライバシーと研究との関わりが挙げられた。例えば,AATでは“illegal aliens”を“undocumented immigrants”のデータの「を見よ」参照形として位置づけ,さらに「軽蔑的な語(Pejorative term)」というフラグを付して,使用を避けるよう注意喚起をしている」


●E2568 - 佐賀県立図書館「みんなの森」開室について
https://current.ndl.go.jp/e2568

「読書バリアフリー専用の部屋として整備」「当館は60年以上前に設計された建物であり,ハード面でのバリアフリーが遅れており…そこで,1階の入りやすい場所に新たに窓口を設け,心のバリアフリーをもって対応することにより,誰もがより利用しやすくなるよう試みた」


●E2569 - 多様性・公平性・包摂性研究に関するコレクション評価(米国)
https://current.ndl.go.jp/e2569

 所蔵状況だけでなく、発見可能性も重要なポイントであると。

DEIが多様な分野にまたがり,明確な定義づけが難しい広義のトピックであるために,資料の発見可能性に課題があること,目録作成時に配慮が必要であること」
「(非営利の文化機関から受賞歴があるDEI関連タイトルについて)DEIに関する情報が含まれると思われる目次と要旨の両方が含まれていたレコードは36.5%に過ぎず,DEIのような複合的で複雑なトピックに関する資料は,目録作成時に配慮が求められる」


●E2570 - 博物館・公民館と課題共有:非正規雇用職員セミナー<報告>
https://current.ndl.go.jp/e2570

「職務を限定されない一般行政職が主導権を持つ自治体行政において,専門職は傍流視され「非正規化」し,「女性労働化」が進んできた


●E2571 - 第31回京都図書館大会<報告>
https://current.ndl.go.jp/e2571

「京都市図書館が取り組んだ認知症の療法の一つである回想法の実践と認知症関連イベント等について報告」
「大学生等の他世代交流・他職種協働につながり,さらに職員が認知症について学習・研鑽を積むことにより図書館と地域の連携が深まった」


●E2572 - 「コバショでビブリオ」発起人インタビュー
https://current.ndl.go.jp/e2572

「大賞に小さな「まちの本屋」が選ばれたのは,その空間がまちに溶け込み,独自の魅力を放っているから」


●E2573 - ぎふメディアコスモスは屋根のついた公園である
https://current.ndl.go.jp/e2573

「市民協働・共創を誘発する図書館像…本や情報を契機としたひとの出会いやつながりを文化資本として蓄積していくプロセスを重視してきた。」
「 柴橋正直市長は,シビックプライドを市の重点施策に掲げ,ぎふメディアコスモスをそのセンター施設として役割化…市民ライター育成を目指す「メディコス編集講座」である。季刊広報紙『メディコス文化道』も創刊した。」
「私たちに課せられた課題は,図書館と他の部署が連携し,ぎふメディアコスモスが持つ機能全体の総和として,市民と協働しながら情報を収集・集約し共創を続けていく柔軟な仕組みづくりである」


●E2574 - NPO本の学校10周年:横断的な読書環境の実現に向けて
https://current.ndl.go.jp/e2574

「昨今では出版市場が縮小し,書店数が激減するいっぽうで,独立系のユニークな書店やひとり出版社が若者の支持を集め,本のある場所をまちづくりや地域の拠点とする動きが広がるなど,従来の枠組みではとらえきれない現象が顕著になっている」


●E2575 - 早慶和書電子化推進コンソーシアム:早慶の新たな取り組み
https://current.ndl.go.jp/e2575

「和書について,コンテンツ不足や利用制限など電子書籍の課題に向き合う
「2022年10月から1年半の期間限定プロジェクトとして実証実験を開始」
「国内出版社5社(岩波書店,講談社,光文社,裳華房,日本評論社)のタイトル約1,200点を紀伊國屋書店の法人向け学術和書電子図書館サービスKinoDen上で早慶の学生・教職員に対して提供」
「コスト増,紙の売り上げ減少,印税処理の複雑化等の危惧を払拭することは簡単ではない。このため,期間限定の実験的な取り組みと位置付けること,かつそれを有償で行うことで,今ある不安が現実となるのかそうでないのかを実際に検証する機会とした」


●E2576 - ゲーム感覚のウェブアーカイブの取り組み(米国)

「このプロジェクトでは,ゲームウォークスルー(実況配信のようなもの?)とウェブアーカイブのプロセスとの類似性に着目し,ウェブアーカイブのプロセスを動画配信し,またゲーム性を取り入れることによって,ウェブアーカイブをエンターテイメントのように楽しめるものにする」「クローラーや既存のプログラム自動実行ツール等を利用して,インタラクティブなウェブサイトをアーカイブするプロセスを動画配信」
「配信されるウェブアーカイブのプロセスをスポーツ観戦のように楽しめるものにするため,ゲーム性を取り入れている」→スピードラン

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2023年04月04日

2023年04月03日のtweet (@egamiday)








































































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2023年04月03日

2023年04月02日のtweet (@egamiday)








































































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2023年04月02日

2023年4月1日のtweetまとめ(@egamiday)

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2023年03月26日

2023年03月14日

TEI(Text Encoding Initiative)と図書館目録 : 「インターフェースを越えて:デジタル人文学のためのデータとしてのTEI」聴講メモ 


講演会「インターフェースを越えて:デジタル人文学のためのデータとしてのTEI」
2023年2月18日(土)14:00-16:30
「TEIを使ったデジタル・ヒューマニティーズの研究手法について紹介します。デジタルカタログであるFIHRISTとデジタルライブラリーであるCambridge Digital Libraryを事例に、TEIデータセットの人文科学分野における活用と、研究成果をデジタルアーカイブに統合する方法を紹介します。」
講演者:
Yasmin Faghihi氏(ケンブリッジ大学図書館中近東部門長)
Huw Jones氏(ケンブリッジ大学デジタル・ライブラリー・ユニット長、デジタル人文学コーディネーター)
コーディネーター:
永崎研宣(人文情報学研究所 主席研究員)


 TEIについてはこれまでもいろいろ見聞きしてはいたものの、なんとなくふわっとしか理解できてなかったままだったのが、「図書館」のしかもかなり目録実務に近い視点から説明されると、ストンと身体に落ちてきたという、なに、自分ただの図書館バカだったの?的なイヤな気付きもありつつも、勉強になったのでなにはともあれよかった、ていう感じのメモ。当日tweetをもとに。


 Fihrist - Union Catalogue of Manuscripts from the Islamicate World
 https://www.fihrist.org.uk/

●Yasmin Faghihi氏 (ケンブリッジ大学図書館中近東部門長)
・ケンブリッジのイスラム写本の目録。従来はカード、冊子目録、冊子目録の画像化。2009年、オンラインカタログプロジェクトを起動し、冊子目録ではカバーできない豊富な情報を含んだツールの作成を目指した。
・図書館で提供するツールであるから、図書館のシステムの一部としてフィットさせなければならないため、既存の標準を採用したかった。
 また、名前の典拠コントロールが重要である。
・TEIを採用することになり、あらためて学習した。
 関心のある他館と連携して、トレーニングを積んだ。
 TEIなら、自館でシステムを組まなくてもよく、ベストプラクティスもよそにある。そのうえで自館用にアップデートしていく。
・なぜTEIを使ったか。
 従来の図書館目録システムには柔軟性がなく、写本の記述(discriptiveなカタログ)に向いていない。研究向けで新発見にも対応可能な、拡張性に富む仕組みが必要だった。それが、TEIならできる。
 XMLなら、コンピュータも読めるし、人間も読めるし、コンピュータ言語を知らない人間にも使える。
 明確なフィールドがあるわけでは無いので、必須項目とかがない。
 写真や画像等も含めることができる。
 書誌的標準として、翻字式やVIAFを使うことができる。
・シンプルにデータ入れたいだけでもいちいちこんなXMLを描かないといけないのか?とも思うんだけど、やっていくうちに慣れるし、一度記述すると何度も資料を確認に戻る必要がない。(江上註:メタデータとして抽象化させず記述的な書誌が取れるから、という意味か??)
・やってみると、これはもっといろんな深掘りができるのでは、と思った。
 写本は単体ではなく歴史的文脈の中にあるので、物理的な特徴や書体等、テキスト以外の豊富な要素をDH研究に利用する。そのような豊富なデータを扱うことで、単に資料を探すための目録以上の効果が得られる。(例えば、分析もできる。distant reading, deep reading等)
・というわけで、TEIによるカタロギングはリサーチとライブラリアンのギャップを埋めるものである、と。


●Huw Jones氏 (ケンブリッジ大学デジタル・ライブラリー・ユニット長、デジタル人文学コーディネーター)
・MARCのような一般的な図書館のメタデータメソッドでは、提供できない記述的な情報がある。図書館のプラットフォームでそれを提供すれば、それらを複合的に研究することができる。それがTEIの効用である。
・TEIは、ファイルの情報(ヘッダ的な)だけではなく、テキストについての情報をテキストに持つことができる。(イメージとしては、テキスト上にテキストのタグをペタペタしていく感じ)
・それを使って、分析・解釈が可能。
・しかもフォーマットがXMLなので、サステナブルだしコンパチブルである。
・デジタルライブラリーには、TEIによってテキストのメタデータや翻字データがおさめられ、またIIIFによってイメージデータがおさめられる。APIで出すこともできる。
・活用:マッピング、タイムライン、ネットワーク分析、Ngram等。
・とにかく実験してください!実験は自由です!とのこと。



●附たり、廣瀬本万葉集TEI/XMLビューワ
(別日の、国文研AAS2023インフォメーション・ミーティングから(それ全然別の話w))

・廣瀬本万葉集TEI/XMLビューワ
 https://candra.dhii.jp/nagasaki/manyo/manyoviewer2021.html
 廣瀬本万葉集TEI/XMLデータ分析入門
 https://colab.research.google.com/drive/1L-olwb1OBx_SYiZ9xaf94nbfo9OB5AVU?usp=sharing
・広瀬本万葉集のTEI/XML化プロジェクトについて。
 関西大学との協力でTEI/XML化、現在巻1・2を、GitHubでCCBY公開。
 そのうえでGoogle Colaboratoryにより、そのデータから検索・抽出ができる教育用リソース(?)を公開しているとのこと。


 いつか、実践勉強する。
 (いつだ)


posted by egamiday3 at 21:42| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

DEI(Diversity・Equity・Inclusion)と東アジア図書館 : CEALのオンライン講演聴講メモ


CEAL Pre-conference Plenary Session, Online
「Where do we stand? The Substantive Role of East Asian Libraries in Promoting Diversity, Equity, and Inclusion」
2023年3月8日(EST)

 CEAL、本名、東アジア図書館協議会は、北米の東アジア地域研究をサポートする図書館・司書の集まりで、年1回3月に年次大会がおこなわれるのの、今年は全面現地対面のみ(えぇ……)なところを、プレ基調講演1コマだけがオンラインでおこなわれるというので、拝聴(というよりおもにzoomの字幕を追うかたちで)してたものの中でのメモ。
 タイトルの通り、DEI、Diversity・Equity・Inclusion、つまりは多様性・公平性・包摂性というものを、あたりまえととらえることが根付きつつ(根付かせつつ)あることがよくわかって、よかったです。
 なお免責として、英語を、主に自動字幕で、しかも機械翻訳をかませたうえで、理解できるところだけを理解できるように理解しただけのあれなので、過度な期待はしないでください。

 私的メモ。DEIだけでなく「belonging」について、要確認。


●DEIを進めていくことについて
・図書館において重要なのは、すべての人々に平等に空間とサービスを提供すること。
・彼らが声をあげることは、彼らがその組織に属していることの証し。その空間が彼らにとって安全であることが、組織に求められる。
・DEIを進めていくには、時間がかかるし、勇気も必要だし、対話を続けていかなければならない。
 これは「旅」である、と。しばらくのあいだやってみて、あるときになったら終わり、というようなものではない。個人と組織の成長のプロセスなのだ、と。
・公立大学では、基本的に門戸が開かれており、人々が来て資料を利用することがあたりまえ。
・ハーバードでは、全国から集まった図書館情報学の学生たちに、ハーバードの図書館が何をすべきかを教わった、とのこと。歴史的に疎外されてきたようなマイノリティグループにとって、その空間がどのようにあるべきか、と。

●リーダーによるスタッフの多様性確保について
・スタッフの維持と採用に関する限り、リーダーはDEIを実践しなければならない。
 それは、透明な組織である限り、やらなければならないこと。
・まず公平性を確保すること。それにより、多様性が期待される。
・その考え方に反対する人々もいるため、リーダーには対話の姿勢が必要。
・組織内においてはDEIを制度化することが重要。
・マイクロアグレッションについて。
 その存在は無視できない。
 その対策として、ブッククラブ(読書会?)をおこない、人種差別と組織についての本をとりあげている。ある章のタイトルは「白人は人種差別を気にしますか?」というようなもので、実際にその質問をする。
 本当に強力な組織を作成するには、時には不快な会話をしなければならない
・異なる文化的背景を持つスタッフが混在する組織において、暗黙の差別とたたかわなければならないということ。たとえば、マジョリティのありかたを、マイノリティにも強いられることなど。

●コレクションと図書館活動
・コレクションの構築のされ方と対象範囲について。
 資料が白人中心の傾向にあるということ。他の人種・宗教・政治的見解が不充分であること。
 それ以外の資料が”特殊コレクション”とされがち(英語・スペイン語・フランス語以外の資料等)で、ローマ字以外の言語や資料の場合、図書館での処理がうまくいかない。場合によってはカタログ等に表示されずユーザに知らされない、あるいは、表示され方の問題もある。
 だが、我々は資料を利用可能にしなければならないし、コレクションは可能な限り包括的である必要がある。
・資料の倫理的な説明(ethical description )について。
 件名標目における表現の問題はよく聞かれる。(例:不法滞在の外国人(illegal alien))
 OCLCなど、図書館業界において、倫理的で敬意を持った問題への対処がおこなわれていることには、勇気づけられる。
・東アジア分野の研究や資料について、東アジア分野のコミュニティの外側の人にも、興味を持ってもらい対話してもらえるようにするには。
・歴史を振り返れば、図書館のコレクション構築においては多様性こそが勝者だったことがわかる。最高の研究図書館は最も多様なコレクションを持っている。
 だが、近年はその前提が失われつつある。デジタルコンテンツが存在するため、多様なコレクションはもう必要ない、という考え方。だが、今日のデジタル時代においてさえ、言語・内容・視点など多様なコレクションが必要。<江上註:このあたりの、デジタルが整備されるとマイノリティ資料が割を喰う的な話を、たまに聞くけど、まだちょっと理解できていない>
・東アジアなど多様性のある図書館・司書の役割として重要なことの1つは、資料の多様性が新しい研究を刺激する可能性がある、そういう分野を開発すること。多様な言語のコレクションはカリキュラムとのバランスの問題に直面しており、地域研究の教員が去ってしまってその大学がフォーカスしない分野のコレクションがのこったりする。それを、図書館・司書の仕事によって、発展可能性のある学問分野を育むかもしれない。
・図書館の予算は STEM の資料に費やされ、(人文系で使うような)モノグラフやSTEM以外のコレクションに費やすお金がますます少なくなっている。
 東アジア司書として、マネージャーとともに、キャンパス全体でのコレクションのバランスについて提唱し、世界の文化を反映した資料を購入し、モノグラフを購入できるようにする必要がある。
・東アジア司書のさらなる役割は、コレクションの内容と利用方法を理解できるようにすること。
・最近ではその地域のコミュニティとも活動がおこなわれている。大学外のさまざまなコミュニティが、誰かの家やガレージのようなところで保管しているような、地域で歴史的資料を持っていることを認識して、広く活用できるようにする。そのために、司書がコミュニティに働きかける。そして、それらの資料をデジタル化し、記述する。それは、私たちがまだ気付いておらず、私たちの「鼻の下にある」ようなもの。(慣用句?)
・今後の(デジタルな)コレクションのあり方としては、どの大学・どの図書館にその資料があるかは問題ではなくなる。そうなると、研究図書館にとっては他所には無いユニークな資料がどれだけあるかが需要となり、それは多様性に依存する。将来的には研究図書館は、巨大なサイバー空間とユニークな特殊コレクションで構成される可能性があり、ユニークで多様なリソース(エフェメラなど)が増えるだろう。実際のところ、人々は皆同じサイバー空間を構築しようとしており、そのために多様性を犠牲にしている。
 東アジア図書館のコレクションのユニークさは、人々を魅了し、大学の認知度を高め魅力を高めることができる。ということを、経済危機の中であっても長期的なビジョンのもとで未来の重要性が失われることがないように、図書館のリーダーや同僚たちに説得できれば。
コロナ禍によって、東アジアのような地域研究資料へのデジタル/オンラインアクセスの整備が遅れていることがわかった。それらはメジャーなものではなく、電子的入手ができなかった。東アジア資料でデジタル化されていないモノをデジタル化するための共同事業が必要。それによって、異文化理解とアクセスの向上に役立つ。
 対象となる国の政治情勢によって資料にアクセスすることができなくなるようなときのためにも。

●東アジア司書によるDEIへの貢献について
・東アジア分野の人たちは、基本的にシャイな傾向にある。
 しかし、声を上げる努力をしなければならない。
 ミーティングなどで自分がマイノリティであっても、私はここにいると自分に言い聞かせなければならない。
 私たちの多くが日常的にマイクロアグレッションを経験する。それがマクロになるまでは話にあがることはないかもしれないが、たとえそれが小さなものであってもヘルプが必要。組織内でそれについて話し合い、すべての人が受け入れられるようにすることが重要。
・たとえば、相手の英語が早口で聞き取れなかったからといって、謝罪しないこと。あなたはすべての状況で平等である。自分自身を表現するのにハンデを感じることがよくあると思うが、そのハンデは言語・文化の問題であるから、あなたはあなたの目標に固執してください。

●大学によってDEIへの取り組みの優先順位が異なる
・西海岸はアジア系の人口が多いが、そうではない場所では、東アジア系は声をあげないと可視性があがらない。
・当面は、多様性を歓迎する文化の発展に注力する必要がある。誰もが多様なコミュニティの一員であると感じられる、ウェルカムな文化と職場環境。
・それぞれの図書館で、ユーザー層が異なり、利用方法やコレクションが異なり、社会的現実も文化的背景も異なる。ローカライゼーションと地域の優先事項が問題であり、どのような図書館やコレクションでも同じアプローチを遂行するべきというわけではない。
・一方で、DEIが体現する価値観は原則として普遍的なものであり、この地域は事情が違うからDEIはいらない、というようなものでもない。
・すなわち、本会の最初に確認されたように、これは長いプロセスを必要とするものであって、一朝一夕にできることではない、長期間の一貫した努力が必要。

●職場に現にある悪意について
・アジア系として、個人的に悪意あるゴシップ、マイクロアグレッション、不寛容を経験したり目撃したりする。CEALのようにアジア系に理解のある集まりとは異なる。どう対処すべきか。
・多くの場合が無意識であり、環境を改善すること。我々自身でDEIを実践しなければならない。
・図書館のコレクションは多種多様であり、その利用はあらゆる人々にオープンにされている。そういう図書館という分野の実践者として、我々は意識的で無ければならない。
・アジア系アメリカ人はアフリカ系アメリカ人のようには歴史的に抑圧を経験していないではないか、という議論がある。これは誤解である。この件は、我々にとって教育が必要であること、東アジアのコミュニティが直面する問題を伝える必要があることを、示している。
・不平等は依然としてコミュニティに密接に関連している。体系的な抑圧とは、コミュニティがうまくやっていけないようにすること。
・社会的不公正には国境や境界がなく、DEIは普遍的な原則である。どこに属しているからとか歴史的経緯がどうかとかではなく、直面している社会的不公平と戦い、より良い社会構築に寄与しなければならない。
・組織が本質的に偏見を持っているわけではなく、偏見・人種差別・憎しみを組織に持ち込んでその文化の一部にするのは、人間である。

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2023年03月11日

2.2.3(続) 視聴者はクイズにおける”リテラシーのギャップ”を楽しんでいる (「図書館×クイズ=アウトリーチ」試論 : 「99人の壁」を実践例として)


 視聴者にとってのクイズ、ひとつめの要点です。

【1】 クイズは、リテラシーのギャップや逸脱を素材とした娯楽である

 2.1.3「社会には共有されるリテラシーの範囲がある」で確認したように、クイズとその番組が成り立つ大前提として、このくらいだったら大勢の人が知っているだろうと当然視される文化的・社会的なリテラシーの”範囲”のようなものが存在し、共有されているはずだ、ということが言えます。しかもこのリテラシーの共有範囲は、国や文部科学省や知識人層のようなところから規定されるようなものではなく、平均的な“お茶の間”層によってなんとなくかたちづくられているもの、と考える方がより近いだろうと思われます。「図書館とは、知と情報を公共財化して云々」よりは、「図書館って、本をただで借りれる云々」のほうです。(念のため、それが妥当かどうか、正か誤か、正誤などあるのかどうかは問題にしていません。そこは問題ではないのです。)

 そして、この「リテラシーの共有範囲がある」ことをふまえて、以下の4つのことが言えます。
 (1) リテラシーを実際に共有している/共有しようとする
 (2) 人によってリテラシーに差・ギャップがある
 (3) 範囲内の情報にも差・ギャップがある
 (4) 範囲を逸脱した情報がある(その程度にも差・ギャップがある)


● (1) リテラシーを実際に共有している/共有しようとする

 テレビのクイズ番組を純粋に知識・情報が得られるコンテンツとして楽しむことができるとするならば、それは(1)のように、共有すべき範囲のリテラシーを実際に共有しようとする、からでしょう。共有範囲から知識・情報が提示される。それをすでに知っていて自分でも正答することができれば「共有している」ことを“確認”して安心できる。知らないまたは正答できなければ、あらたにそれを“補充”する=「共有しようとする」ことで、勉強になったと満足することができる。
 それをシンプルに視聴者が楽しい=娯楽だと思えるのならば、出題者・制作者は、視聴者である平均的お茶の間層が確認して安心するに値するような、あるいは補充すべき・補充したいと思えるような、そういうくらいのレベル・難易度の知識・情報を提示するのが良いということになります。「受け手であるお茶の間に合わせて難易度をコントロールする」(2.2.1続)とはそういうことだろうと思います。レントゲンもノーベルもなんとなく聞いたことあって、そこにプラス知識が補充される。ためになったねえ、ためになったよお、と。
 なお、ここで「確認作業」をするというのは、クイズが「参加できる」娯楽であるということに由来するので、次の記事で扱う【2】にもつながります。


● (2) 人によってリテラシーに差・ギャップがある

 (1)で言う“確認”や“補充”がおこなわれるのは、「人によってリテラシーに差・ギャップがある」(2.1.2)ためだと考えられます。そりゃまあそうです、いくら共有範囲があると言ったって、実際に万人に等しく備わってるわけでもなんでもないですし。ていうかむしろ、共有範囲なんてものが存在するからこそ、どこをどのへんまで共有できてる/できてないの差・ギャップが生じることになっちゃうわけですよね。
 そして、その「人によってリテラシーに差・ギャップがある」ことを娯楽に活用することで、クイズの持つ“競技性”や“ゲーム性”を生むことができるようになります。クイズが娯楽として成立するめっちゃ重要なところとして、2.1.2で考察したとおりです。

図3:リテラシーのギャップが可視化される(再掲)
図3:リテラシーのギャップが可視化される.jpg

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「クイズが効果的に使われるためにはまず、コミュニケーションを交わす人間同士のあいだに情報の量と質の差、身体的・精神的能力の差が存在しなければならない」
情報と能力の差があるときこそ、クイズは意味をもつのであり、それを見ることにおもしろさが生まれるのである。」
(黄菊英, 長谷正人, 太田省一. 『クイズ化するテレビ』. 青弓社, 2014. (序章「テレビとクイズのはざまで」))
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 クイズは、人によってリテラシーに”ギャップ”が存在し、それが楽しい・おもしろいということをもともと認めています。 (ここが、クイズという娯楽が”アンチ”な人から否定される1ポイントでもあります。)
 このギャップはさまざまな人々の間に存在します。出題者と解答者との間にギャップがあるから、正答と誤答がうまれる。番組と視聴者との間のギャップから、情報伝達、擬似参加、興味関心がうまれる。解答者と解答者との間のギャップから、ゲーム性がうまれる。1人の詳しい人と99人の詳しくない人とのギャップから、佐藤二朗がうまれる(うまれたのか?)。

 解答者によるリテラシーの高い低いの競い合いをコンテンツ化するにあたり、その“見せ物”としての娯楽性を高めるのにもいくつかの方向性があると考えられます。
 オーソドックスなのは、「競い合いが拮抗すれば盛り上がる」ところでしょうか。ギャップはあるけれども拮抗している、くらいがもっとも競い合いとして盛り上がりますので、出題される問題もそのようないい塩梅のものを用意するとよい、ということになります。(なお「99人の壁」は1人の詳しい人と99人の詳しくない人で、「東大王」は少数の東大生と多数の芸能人で、という質vs量で拮抗をデザインしたものと言えますね。)

 とはいえ、「東大王」「99人の壁」等の一部のクイズ番組では「猛者の高度なプレー」も重要な鑑賞ポイントとなります。平均的な“お茶の間”のリテラシーではわかるわけがないレベルの手掛かりで、できるはずのない回答を成し遂げるという、天才アスリートのような試合展開をやってのける。そういう、リテラシーの範囲を大幅に超越したものを“見せ物”とする、という娯楽性の高め方です。

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(山里)「「こんなの、なんでわかるんだろう?」「なんでこのスピードで、これができるんだろう?」って。それがバンバンぶつかり合って、僕らが考える余裕もないぐらいなんで、ある種スポーツを観てるような感じ」「「すごい人たちを目の前でいっぱい見れる」「特別観覧席で天才たちを味わうことができる」ぐらいの気持ち」
(ヒロミ)「問題も難しいし、答えを聞いてもわからないし。だから「これ、観てる人は面白いの?」とは思ったんだけど。でもまぁ、みんなも「難しいのによくできるな」とか「頭いいな」「やっぱ東大すげえな」っていう感じで観てるんでしょうね。」
(「東大王特集 MC対談ヒロミ×山里亮太」. 『Quiz Japan』. Vol.9)
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 しかし、ただ単に高いだけで娯楽性が担保できるというわけでもない、というのは、いわゆるクイズマニアというべき集団がクイズ番組を蹂躙した結果、90年代半ば以降番組がほぼほぼ消えていった、という負の歴史からもよくわかるところです。あくまでその高さ・強さが娯楽性のある“見せ物”でないと成り立たない。それを成り立たせるのが、一見クイズなんぞには不要じゃないかと思えそうな“ドラマチック”な展開、“キャラ”の立った解答者、エンターテイメント性の高い“演出”やゲーム性の高い“企画”、ということになるんじゃないかと思います。このあたりは、「【0】 テレビ番組としての娯楽性」につながりそうです。


●(3) 範囲内の情報にも差・ギャップがある
●(4) 範囲を逸脱した情報がある(その程度にも差・ギャップがある)


 もちろん、共有されるべき範囲内の知識・情報間にも差やギャップがあって、だからこそ競技性・ゲーム性がうまれる、ということも言えます。さらには、範囲外の知識・情報であったとしても、その逸脱の仕方がちょうどいい塩梅であるときにおもしろみが生まれる、というのも2.1.4(続)で考察したとおりです。

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「単純にリテラシー共有範囲の内か外かだけでなく、むしろ境界や周縁、半歩はみ出した辺りこそがギャップの面白さを生みやすいし、そこに娯楽を見出しやすい」
2.1.4(続) その「へぇ〜」はどこから生まれるのか
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「クイズというのは「答えの意外性やおもしろさを利用して人を引き付ける会話的手法」
(黄菊英, 長谷正人, 太田省一. 『クイズ化するテレビ』. 青弓社, 2014. (序章「テレビとクイズのはざまで」))」
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 クイズになり得る/なり得ない、クイズとしてかっこうがつくかどうか。これが、単純な情報の補充や競技観戦にとどまらない、クイズの娯楽性の所在のひとつである、興味・意外性。すなわち、とりあげる知識・情報自体になんらかのおもしろみがなければ、”見せ物”にならない、という。
 そういう、お茶の間の興味を引く知識・情報はどのへんにあるんだ、というツボをいかに上手いこと突っつけるか、ということに出題者は苦心惨憺しているのだろうと思います。その逸脱さが絶妙なときに、クイズに娯楽性がうまれるわけですから。

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「そのジャンルの中で、知的好奇心をくすぐられるものにキチンと反応できてるかどうかが大事という。」「例えば「フレディ・マーキュリー」だったら、「フレディ・マーキュリーが日本をテーマにした曲を歌ってたんだ」とか「最期は恋人が看取ったんだ」とか。ただ「フレディ・マーキュリーの曲を聴いてます」じゃなくて、そういうところまでちゃんとわかってる人が正解していける」
(「クイズ番組ソムリエ矢野了平の蔵出し1本!」第9回「99人の壁」. 『Quiz Japan』. Vol.9)
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ナレ「日高は日常のあらゆる場面に疑問をなげかける」
日高「(靴屋が合鍵作りをやっていることについて)違和感が入ってくると、おっ、クイズの種、みたいな」
ナレ「違和感の種を掘り下げることでクイズを産み出していく」
日高「日常の誰もが気づいているわけではないけど、言われれば「確かにそうだ」っていうところで、「じゃあその理由は何?」っていう」
日高「日常の盲点をついた問題が」「知識クイズ、雑学クイズとしては理想形だなっていう」
日高「ちょっと人生に彩りを添えるよね、ちょっと豊かになるよねっていう」
(「クイズ、最高の一問 : クイズ作家・矢野了平/日大介」(プロフェッショナル仕事の流儀 他). NHK, 2021.)
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 そのいい塩梅の逸脱のしかたのひとつの典型が、「なじみがある」と「なじみがない」のバランスである、というのも2.1.4続で考察したとおりです。

図5:いい塩梅で逸脱する(再掲)
図5:いい塩梅で逸脱する.JPG

 意図的にいい塩梅で逸脱しようとすれば、共有されたリテラシーの範囲とその境界あたり(上図の赤いエリア)を注意深く見極めておいて、内側過ぎず外側過ぎもせずの範囲(上図の青点線の間)を狙う必要がある。そしてそのためには、平均的リテラシー共有者のお茶の間層であれば、何になじみがあって何になじみがないか、その濃さ薄さはどれくらいか、把握しておかなければならない。という結論に再度戻ることになります。

 なお、もちろんその逸脱さ加減は、視聴者のリテラシーにだけ左右されるわけではなく、そのテレビ番組の企画趣旨ごとに異なるであろうことも、理解できます。
 例えば『アタック25』なら、「お父さん出れるんちゃう?」(「アタック25に出演して思った「巧みなゲーム設計」」. 『たらちね 草山』. https://note.com/ktkusayama/n/n069223d2b071.)という家族の会話を導き出せるくらいのリテラシーを問う。
 『Qさま』なら「中学や高校の授業でいちどは聞いたことがあるような」(田村正資. 「予感を飼いならす : 競技クイズの現象学試論」. 『ユリイカ』. 2020.6, p.95-103.)範囲のリテラシーを問う。
 一方で、『カルトQ』や『頭脳王』では「変態天才ショー」として「視聴者はもう完全に置いてきぼり」(「東大王特集 総合演出インタビュー」. 『Quiz Japan』. Vol.9)な出題であったとしてもそれを“見せ物”とする。
 そして、同じ “見せ物”でも『99人の壁』のほうでは、子供でも得意分野なら99人の大人を相手に100万円の賞金を獲得できる、というあたりを出そうとしているから、それに見合った逸脱のしかたをする。
 であれば、この番組の企画趣旨から逆算して、こういうリテラシーを問う問題が出題されるであろう云々は、予測できるということになります。



 出題予測のパラメーターが次から次へとわんさか登場してるようにも見えますが、むしろ、手がかりは多い方が予測はしやすい、とは思います。
posted by egamiday3 at 18:45| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2.2.3 視聴者はクイズの何を楽しんでいるのか (「図書館×クイズ=アウトリーチ」試論 : 「99人の壁」を実践例として)


 図1
 図1.JPG

 クイズがおこなわれているとき、視聴者は(自分に解答権もなければ100万円もらえるわけでもないのに、赤の他人の様子を観て)楽しみたいと考えている。出題者・制作者はその視聴者を楽しませたいという考えのもとで企画・出題する。視聴者が何をどのように楽しみたいと考えているかによって、出題者・制作者がどのような出題・正答を用意するかが左右されるとしたら、解答者はそれをふまえた出題・正答の予測ができるのではないか。
 そのような考えにもとづき、解答者でありながら視聴者の立場のことをわざわざ考えようとするのが、この2.2.3「視聴者はクイズの何を楽しんでいるのか」です。

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「メタ的なというか、テレビのエンターテインメントという文脈を利用して「テレビにこのジャンルは出ない」とか「これは出題形式として映えない」とか。読み上げクイズって今テレビでほとんど出てないんで、「映像になるとしたらこうだ」というふうに考えることもできる。目標が視聴者を楽しませることですからね。クイズやることが第一目標じゃないから、視聴者を楽しませるという第一目標に従って内容が決まるわけです。だから、その第一目標から逆算してクイズを推測できちゃう。」
(「殴り合いが好き!?伊沢拓司を虜にする“アマチュア”クイズとは?」(伊沢拓司インタビュー(1)). QuizKnock. 2021年4月11日. https://quizknock.com/izawa-interview-quiz-1
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「TVのクイズは番組として解答者だけじゃなく視聴者にも楽しんでもらう必要があるだろう? ただ難しいだけじゃつまらないし さっきの問題が「NO」じゃ出題した意図がわからない なにも面白くないからね」「だからTV的においしかったり意外性があったり 視聴者が「へえ」って驚けるような答えが正解になりやすいんだよ」
(杉基イクラ. 『ナナマルサンバツ』. 第56話.)
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 というわけで、解答者の立場から出題・正答を予測するために、「視聴者にとってクイズの何が楽しいのか」を考える、という話です。
これは、2.1.4で考察した「クイズのどこに娯楽性があるか」をはじめとして、これまでに本稿で(長々と)考察してきた各種の要素を再度総ざらえしてまとめる、という感じになっていきます。そしてそれが、本稿のもうひとつのテーマである「図書館のアウトリーチと、クイズとの関係を考察する」という“まさか”の説につながっていく、という寸法です。

 視聴者にとってクイズの何が楽しいのか。
 本節で考える要点は以下の2つです。

【1】 クイズは、リテラシーのギャップや逸脱を素材とした娯楽である
【2】 クイズ番組は、視聴者も(疑似的に)参加する・参加できる娯楽である


 この要点2つをさらに掘ってみると、こんな感じになります。

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【1】 クイズは、リテラシーのギャップや逸脱を素材とした娯楽である
  (1) リテラシーを実際に共有している/共有しようとする
  (2) 人によってリテラシーに差・ギャップがある
  (3) 範囲内の情報にも差・ギャップがある
  (4) 範囲を逸脱した情報がある(その程度にも差・ギャップがある)

【2】 クイズ番組は、視聴者も参加する・参加できる娯楽である
  (1) 自分のリテラシーの確認
   i. 自分のリテラシーの有無・高低を確認する
   ii. 自分のリテラシーの社会内における位置を確認する
   iii. ゲームに疑似的に参加する
  (2) 他者とのコミュニケーション
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 なお、本稿ではテレビ番組としてのクイズを前提としていますから、つけたりとして「【0】 テレビ番組としての娯楽性」も当然加わることになります。

 次の記事以降、順に確認していきます。

posted by egamiday3 at 18:30| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

『日本近・現代史研究入門』を読んだメモ

 松沢裕作,高嶋修. 『日本近・現代史研究入門』. 岩波書店, 2022.

日本近・現代史研究入門 - 松沢 裕作, 高嶋 修一
日本近・現代史研究入門 - 松沢 裕作, 高嶋 修一



・先行研究
 「テーマを決めること」と「どれがその先行研究か」とは同じことの表裏一体である。
 自分のテーマにとっての先行研究は自明ではない。主体的に選び、その関係性を考える=先行研究を作る。
 先行研究は”対話の相手”である。
 集めた文献から議論の流れを整理していく。
 研究史上の位置づけは論文の結論に繋がる。何をどう説明すれば先行研究と対話したことになるのか、自分なりに考える。

・史料を読む
 研究に行き詰まったとき、とにかく史料を筆耕するという作業が、打破に繋がることがある。ただ目で読むのと違い、時間をかけて必要な情報を探す。

・論と文
 「論」とは、一つ一つの叙述・文がそれぞれどのような関係にあるか、どのように位置づけられるのかについて説明したもの。
 まずは個々の史料からわかる事柄を「文」として並べたり切り貼りしてみる。時系列、主体別、史料別など。
 その作業を進めるうちに、それらの間の関係がわかってくる(論の見通しが立つ)。事柄同士やその関係を何らかの理屈で関連付けられそうになる。分析者がさまざまな知識や思考を媒介させると、関係を見いだせる可能性が高まる。
 対象を観察し、観察者の頭の中での思考実験によって、意味のある原因を特定していく。(マックス・ウェーバー、EHカー等)
 自分らしさ(独自性)は、要素の並べ方とそれをつなぐ文章の書き方に現れる。

・むすび
 学問は一本の論文で完結するものではなく、集団的におこなわれるもの。
 編者たち自身も、本書の手順で論文を書いたわけではない。書けることは書けたが、あのときどうすればよかったのかをまとめたもの。


posted by egamiday3 at 06:19| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2023年03月08日

2023年1月・2月のまとめ

●2023年1月・2月のまとめ

・掃除・まとめブログ・カツオの会
・ヨーロッパ企画の京都カウントダウン『ぼくらは作って夜明けを待った。』
・比叡山・雪道クライシス
・正月zoom家族会議・雑煮・お節
・『逝きし世の幻影』
・2023年のMyLIFE
・チューブレス血圧計とレコーディングの開始
・過去問に取り組む
・DA・DH議論
・プロジェクトタイム制
・CR/DTNと「旅行案内」
・小倉山ゆるトレッキング
・岡崎フリーマーケットと上賀茂手作り市
・chatGPT
・桂坂ホワイトアウトと雪難通勤クライシス
・私の頭の中の西村京太郎
・Izumi Koide「Naomi Fukuda, Backseat Player for Japanese Studies」https://htn.to/U31TC3LP2X
・「ILL/DDサービス2.0へ向けて」
・雪難避けと突然の前泊
・七福神・高島屋・科博
・夢。謎のマルシェ、謎ナンハウス、20年越しの再会と大人の世間話、私のためだけの切り返し、ワイングラス、まさかの共演
・越境シンポ。「中立を捨てず主張もしなくても説得はできるだろうししたい、機能としての矜持」
・吉例・吉田神社詣で
・某古民家カフェ
・ご近所を愛そう
・DTN
・月1リブート制
・絵馬とEgamidayGs
・「帰ってきた業界コント「もしも図書館の司書がチャットAIだったら」」(egamiday 3)
 http://egamiday3.seesaa.net/article/498085184.html
・歯科検診、4年ぶり3度目。10年経ったレントゲン写真におののく。
・AirTable
・「コロナ禍でやいやい騒いでたわりに、イベントのDX・オンライン化が浸透しきらずに半端に終息していくの、もったいないと思う」
・「議論するときは文献出そうぜ」
・ウン十年ぶりと言えるUNANN
・DHJapan「Digital Humanities Japan virtual AAS meeting-in-conjunction」
・食洗機を導入、即座に必需品化する。
・LRG第40号特集「図書館とジェンダー」
・「デジタル人文学のためのデータとしてのTEI」
・DHフェス
・岡山シティミュージアム
・ひっぱりうどん、鰆、落花生、鯖棒寿司
・壊れかけのスーツケース
・現代社会のリアルデジタル脱出ゲーム
・心の欠損は埋まらない。(←学べ)
・いいだしっぺパブコメと作文パズル
・「ブラッシュアップライフ」「100万回言えばよかった」「大奥」「星降る夜に」「6秒間の軌跡 : 花火師・望月星太郎の憂鬱」


posted by egamiday3 at 06:44| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2023年03月07日

「海外の日本研究と日本図書館」に関する2023年1月・2月の動向レビュー -- DHJapan、海外日本語教育機関調査、日本研究のための情報源活用法 他 ( #本棚の中のニッポン )


■日本資料

●Takazawa Collection
・Japanese Studies Spotlight: Postwar Japan and the New Left: Resources from the University of Hawai'i Takazawa Collection
 https://guides.nccjapan.org/homepage/news/news/Japanese-Studies-Spotlight-Postwar-Japan-and-the-New-Left-Resources-from-the-Univ
 高沢皓司氏よりハワイ大学に寄贈された戦後日本における社会運動に関するコレクション
「he told me that he wanted to donate his collection but did not trust that either an academic library in Japan or the National Diet Library would catalog and take proper care of it. I was Director of the Center for Japanese Studies at the University of Hawai’i at the time, so I offered it as a home for the collection.」

●キリシタン・バンク
 https://kirishitanbank.com/
「キリシタン・バンク」へようこそ。このサイトはモリス、ジェームズ・ハリー(早稲田大学)を代表とする『デジタル時代におけるキリシタン版: デジタル手法による「キリシタン版」探索の可能性と限界に関する考察』という研究プロジェクトのホームページです。


■日本研究

●「日本研究のための情報源活用法」
・ウェビナー「日本研究のための情報源活用法」のご案内|国立国会図書館―National Diet Library
 https://www.ndl.go.jp/jp/library/training/guide/230201_01.html
 講義1「日本語研究に役立つ情報資源の効果的な使い方」岡田一祐氏(北海学園大学人文学部日本文化学科講師)
 講義2「デジタルアーカイブを活用した近現代史研究の実践」河西秀哉氏(名古屋大学大学院人文学研究科准教授)

●世界中の日本語教育関係者のためのオンライン交流会
 https://www.nkg.or.jp/news/2023/2023_02_15.html
 2023年3月25日
「グローバルにつながるオンライン日本語教育シリーズ第10弾「世界中の日本語教育関係者のためのオンライン交流会」」

●国際日本文化研究センター
・国際交流基金との共同主催による「日本研究フェロー・カンファレンス」を開催しました(2022年12月10日)|トピックス|国際日本文化研究センター(日文研)|日本文化に関する国際的・学際的な総合研究所
 https://www.nichibun.ac.jp/ja/topics/news/2023/02/28/s001/

・「日本文明の再構築―岩倉使節団150周年に寄せて―(機関拠点型基幹研究プロジェクト「「国際日本研究」コンソーシアムのグローバルな新展開−「国際日本研究」の先導と開拓−」キックオフシンポジウム)」 https://www.nichibun.ac.jp/ja/research/other_conferences_symposia/2023/02/17/


■デジタルアーカイブ・デジタルヒューマニティーズ

●「Ready-to-Use Teaching Tools in and Beyond Japan Studies」
・Events for March 2023The Japan Foundation, Toronto
 https://jftor.org/event/dr-paula-curtis/
 January 19 @ 7:30 pm - 8:30 pm EST
「This talk will introduce open-access teaching tools through the lens of Japan Studies, highlighting a variety of platforms, databases, and activities that, while created by or linked to scholarship related to Japan」

●「Digital Humanities Japan Meeting-in-Conjunction」
・AAS 2023 - Digital Humanities Japan Meeting-in-Conjunction
 https://asianstudies.confex.com/asianstudies/2023/meetingapp.cgi/Session/3940
 February 17, 2023, 6:30 PM - 7:30 PM
「we discuss current and future projects related to the intersection of Japanese/Japan Studies and digital methodologies.」


■レファレンス

●海外日本語教育機関調査(2021年度)
・国際交流基金 - 2021年度 海外日本語教育機関調査
 https://www.jpf.go.jp/j/project/japanese/survey/result/2021/2021.html
 「国際交流基金は、世界の日本語教育の現状を正確に把握するために、3年おきに「海外日本語教育機関調査」を実施」

●海外発行の日本語新聞を探す
・海外発行の日本語新聞の所蔵|リサーチ・ナビ|国立国会図書館
https://rnavi.ndl.go.jp/jp/newspapers/post_1138.html

●明治維新前後の翻訳事情
・知識を世界に求めて―明治維新前後の翻訳事情―|リサーチ・ナビ|国立国会図書館
https://rnavi.ndl.go.jp/jp/gallery/exhibit2022.html


■コミュニティ

●Announcement of New Librarian Representative on the NCC Council
 https://guides.nccjapan.org/homepage/news/news/Announcement-of-New-Librarian-Representative-on-the-NCC-Council
「Matthew Hayes, Japanese Collections Librarian at Duke University, is our incoming Librarian Representative and will join the NCC Council」「with experience in archival preservation and metadata collection of rare Japanese texts, especially Buddhist texts.」

●Specialist Spotlight: Shoji Yamada
 https://guides.nccjapan.org/homepage/news/news/Specialist-Spotlight-Shoji-Yamada
「Japan Liaison on the NCC Council (July, 2019- June, 2022)」「 an advisor to our Resource Sharing Committee (RSC), which helps keeps researchers and librarians up to date with the latest information on how to obtain Japanese-language materials from libraries in Japan.」


■文化・エンタメ

●KADOKAWA「BOOK☆WALKER」がタイ進出 「海賊版対策にもつなげたい」 - 文化通信デジタル
 https://www.bunkanews.jp/article/317826/


■社会問題

●映画『マイスモールランド』
 https://mysmallland.jp/
「「国家を持たない世界最大の民族」と呼ばれるクルド人。埼玉県には2000人ほどのコミュニティが 存在するが、クルド人が難民認定された例はこれまでないに等しい。そして、本作の企画が動きだした2017年 当時より、出入国管理及び難民認定法(入管法)を巡る状況は、悪化の一途をたどっている」

●変わる「定時制」 外国にルーツを持つ人たちの学び場に | NHK | WEB特集 | 教育
 https://www3.nhk.or.jp/news/html/20230111/k10013943121000.html
 そういうニーズが生まれてしまう背景にも注目したい>「夜間定時制は、こうした外国にルーツがある生徒たちの「日本語を身につけながら高校を卒業したい」というニーズに応える場」

●大好きな日本がコロナ禍で… 米イエール大学教授がみつめた「変化」:朝日新聞デジタル
 https://www.asahi.com/articles/ASR1944QHQDPUTIL03B.html

●朝日新聞デジタル「現場へ!日本研究の今」シリーズ
日本研究の今:1 外国人だから気づく安保
https://www.asahi.com/articles/DA3S15554666.html
日本研究の今:2 「なまり」に隠れた偏見も
https://www.asahi.com/articles/DA3S15555755.html
日本研究の今:3 いまだ性別役割分担、驚き
https://www.asahi.com/articles/DA3S15556672.html
日本研究の今:4 若者と政治、幅広い視点で
https://www.asahi.com/articles/DA3S15557764.html
日本研究の今:5 違いに興味、日米交流の種
https://www.asahi.com/articles/DA3S15558678.html

posted by egamiday3 at 07:35| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2023年02月18日

「図書館の男女割合は」「女性が多い理由」他 : LRG第40号特集「図書館とジェンダー」を読んだメモ


『LRG(Library Resource Guide)』第40号 2022年夏号 特集「図書館とジェンダー」
 https://arg-corp.jp/2022/08/15/lrg-28/


●「巻頭言」岡本真 / 「はじめに」「おわりに」猪谷千香
・「「図書館とジェンダー」という特集を進めるうえで迷いや揺らぎがなかったわけではありません」(巻頭言)
「ジェンダーについて特集することは「冒険」だった」(おわりに)
→<e>そうならないようにもっと話題を可視化・遍在化しよう、それはどんな話でもどんな場でもいい。後に出るように、”視点”なんだし。

・(ジェンダーまわりの違和感について)「心の片隅に小さなトゲのように、ずっと刺さったままだった」
「これらの問題と図書館は、どう関係があるのか」
「図書館を取材しながら刺さり続けた小さなトゲの正体は何なのか。些細なことに目を背けずに、知らなければならない
・他、婦人閲覧室、樋口一葉、大正期の女性図書館員など、歴史のまとめ。


●テーマ1「女性や男女共同参画を支えてきた図書館」猪谷千香

・国立女性教育会館女性教育情報センター
「必ずしも「本」ではないものが多い」
「政府や自治体の刊行しているもの、女性団体・グループが発行するミニコミ、大学や自治体が出した広報誌やパンフレットといった、書籍として流通していない資料が半分を占めます」
「紙媒体からデジタルに移行しているものもあり、そういったものはサイトがなくなるとあっさり消える等、継続して提供することが難しく」
→<e>特に灰色文献とジェンダー問題との近しさが特徴的で、そういえば自分も灰色文献の取り扱いをリアルに実感したのはWings京都だったなと思うので、灰色文献を寄席で講義する際にはこのあたりを具体的に紹介した方が伝わりやすいかも。

・神奈川県立図書館
 県立かながわ女性センター閉館→神奈川県立図書館に一括して移管。その資料を別置から再整理するにあたって、NDC分類に加えてコレクションを示す「WB」というラベルを貼る。
→<e>ユニークとユニバーサル

・名古屋大学ジェンダー・リサーチ・ライブラリ
「企画展やポスター展示は、研究員やカウンター業務を担当している大学院生がつくってくれています」
(創設時、戸惑いもあったという話から)「学内にジェンダー研究者がどれほどいるのかみえなかったからです。でも、ジェンダー研究は、たとえば文学、歴史、政治学、法学、あるいは環境学等、実は多岐にわたっています。GRLが創設されたことによって、それが可視化され、学内外の研究者のネットワークが構築されつつあります」
→<e>学際性と、ジェンダーは”視点”である(後述)、という話。


●特集インタビュー「男女共同参画センターの情報ライブラリーが担う役割 : 生き方を変えるような体験が起こる場所」木下みゆき

 <e>全編必読&読み返すべき。

・「ジェンダーは分野ではなく視点
「阪神・淡路大震災の頃までは、地震の分類番号にはジェンダー視点の資料は少なかったのですが、DVや性暴力を受けた女性の支援活動をしていた「ウィメンズネット・こうべ」が『女たちが語る阪神大震災』(1996年、木馬書館)を出した頃から資料がふえていきました。私たちも一般に流通しない「こんな活動をしました」という情報やグレイ・リテラチャーの本を丁寧に集めて、地震や災害の分類で手に取ってもらえるよう

・「講座を企画することも情報発信」
「カウンセリングで(センターを)訪れた方に、カウンセラーがライブラリーをすすめてくださる」「電話でも、「いま、こんなことでしんどいんですけど、同じような人が集まるグループはありますか?」」「別の機能をもつセンター、たとえば配偶者暴力相談支援センター等もありますが、なかなかみえにくい」→<e>”図書館”である/やる理由
「行政や教員向けのレファレンスを、大阪府民への間接支援だと考えて」


●テーマ2「図書館の男女割合はどうなっているのか?」
「図書館におけるジェンダーバランス」佐藤翔

・<e>先行研究・調査のまとめは本稿の冒頭がマスト。
・「本稿では公共図書館で働く人たちのジェンダーバランス(男女比)について、平成30(2018)年度の社会教育調査のデータに基づいて分析」
・女性比率が高い
・非常勤職員の女性比率が高い(9割)
・館長の女性比率は30%、2005年に比べ倍増している
・「近年しばしば指摘される公共図書館における非正規化の問題は、女性の雇用が非正規職員に置き換えられてきた結果であると言える」

・ジェンダーと資格保有率。
「すべての雇用形態で女性の資格保有率の方が顕著に高い」
「この結果が示しているのは、総じて現在の公共図書館員が多くの女性にとっては望んだ仕事であり、男性にとっては必ずしもそうではない、という実態である」
「女性館長等に限ればちょうど6割が司書または司書補の資格をもっている」「女性館長の多くは現場からのいわゆる「たたき上げ」」「男性専任職員、そして男性館長等の多くは…異動の結果、図書館に「やってきた」人々と推測される」
「進んで図書館で働いている女性たちにとってのキャリアの階梯のジョブが、望んで図書館に来たわけではないであろう男性に占められているという構図はやはりいびつであろう」
←<e>統計を読み込んでここまで喝破したmin2さん。


●テーマ3「図書館職員に女性が多い理由」
「司書を選んだのであって、待遇を選んだのではない : 図書館で働く非正規司書たち」渡辺百合子

 公務非正規女性全国ネットワーク(はむねっと)の全国調査から。
<e>本稿については、「公務非正規労働者の待遇の低さや不安定雇用等の問題の背景に、ジェンダー不平等の問題があり、女性の経済的自立を無視した政策の問題がある」というはむねっとの分析もさることながら、そこへたどりつく以前に、読む者各自が調査結果データの厚みをしっかり咀嚼すべきだな、と。その結論は、端的には現れ得ないし、またその必要もないはず。


●テーマ5「ジェンダーギャップに向き合う活動」
「ウィキペディアのジェンダーギャップを埋める「#WikiGap」」田子環

 <e>この活動は司書としての本質的な話。なので、記事丸ごと。


●テーマ4「図書館におけるハラスメント問題」松田彰
●「図書館とジェンダーに関するアンケート」

<e>特に図書館職員に対するハラスメントは、まず組織がどう対応、被害者をケアするのか、が一番の問題なので、「Q6.ハラスメントへの対応と対応結果」という設問のところで、「被害者がどうしたか」と「結果どうなったか」だけでその間にあるはずの「組織はどうしたのか」がわかってないのが、違和感ある。
 一方で「利用者から痴漢行為があっても、管理職がほぼ男性のため男性目線での対応になりそれが二次加害」(自由回答)なんだったら、これもう「パワハラ相談は外部に。ジェンダーギャップは外部の第三者委員会が評価する」(自由回答)しかないだろうと。じゃあそれ以前に”ギルド”には何ができるか


posted by egamiday3 at 20:28| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2023年02月17日

2023年02月15日

今日の「CA読み」メモ: 共有と発信が大事、Googleブックス、図書館員の多様性 他

●E2549 - コロナ禍の学校図書館:英国学校図書館協議会の報告書
https://current.ndl.go.jp/e2549

 イギリスもたいへんだし、日本も頑張ってる、だから情報共有が肝なんでしょう、日本の事例・経験の海外発信的な意味で。

「本稿執筆中に,日本の学校司書がコロナ禍で貸出冊数の減少や電子化の流れに対応して学校ウェブサイトに図書だよりを掲載し,教員向けに毎月の図書館利用状況の周知を行う報告に目が留まった。…英国と同じように,日本の図書館関係者も努力している。そこに,支援団体が教育関係者と図書館との連携をどのように擁護していくのかが問われている。」


●E2550 - 「論文工場(paper mill)」へ取るべき行動:COPE報告書
https://current.ndl.go.jp/e2550

 「評価」という出口の問題がつらい。
 ←→E2561。

「「論文工場」とは,論文を「製造」して研究者に代わり学術雑誌へ有料で投稿することや,製造した論文のオーサーシップを販売すること」
「ある出版社は「論文工場」の標的となった2つのジャーナルに対し,70か国以上から疑わしい論文が2年間で約2,000件投稿された」
「大規模な出版社は論文の信頼性をチェックする専門チームを設置するなどの対策を取っているが,小規模な出版社や学会等がこの様な行動を取ることは難しい。出版社だけに対処を任せるのではなく,学術コミュニケーションに関わる者全てがこの問題を認識し,共同で対策に当たることが望ましい」


●E2551 - 学術出版物へのアクセス及びその再利用に関する報告書(EU)
https://current.ndl.go.jp/e2551

「権利保持戦略とは,学術出版物のOAでの公開を担保するための取組である。具体的には,大学が教員に対し,学術出版物の著作権を大学に譲渡し,学術出版物を大学のリポジトリに登録することを義務付ける」「権利保持戦略の採用に当たり,大学が著作者に著作権の譲渡を求める場合,OAの実現に必要な権利のみを要求するようにするべき」


●E2552 - 2022年IFLA年次大会オンラインセッション<報告>
https://current.ndl.go.jp/e2552

 ↓これもっと追加で知りたい、知ること。(反対した博物館の考えも含め)

Missoula Public Library(米国)は,地域に点在する非営利の教育機関を統合したものである。当初,科学博物館など各機関は独自の立場を失うことに否定的だったが,住民の意見を踏まえ,最終的には自発的に図書館の傘下に入った」


●E2553 - Googleブックスプロジェクトの歴史とその影響<文献紹介>
https://current.ndl.go.jp/e2553

 全編重要。


●E2554 - 電子書籍のアクセシビリティに関する日本産業規格
https://current.ndl.go.jp/e2554

 不明を恥じる。

購入する前に,その電子書籍が対応しているアクセシビリティ機能を知りたいというニーズが生じる」「そこで,「JIS X 23761:2022」は,「アクセシブルな品質の発見可能性」として,アクセシビリティメタデータの提供を求めている」


●E2555 - イタリア「文化遺産デジタル化計画」とその反響
https://current.ndl.go.jp/e2555

 これは。

「パブリックドメインの文化財の画像データについても,商用利用であれば課金することが求められている」


●E2556 - Code4Lib JAPANカンファレンス2022,オンラインにて開催
https://current.ndl.go.jp/e2556

 ニューノーマル。

「カンファレンスがオンライン開催となって3年目になる。運営,参加者ともオンラインでの活動に慣れたこともあってか,円滑に2日間のカンファレンスを終えることができた。」


●E2557 - 第18回電子資料の長期保存に関する国際会議iPRES2022<報告>
https://current.ndl.go.jp/e2557

「デジタル資料の長期保存の環境への影響について評価したものが目立ち…ベストポスターに選出されたオランダデジタル遺産ネットワークによる発表も,デジタル資料の長期保存活動のCO2排出をテーマにしたものであった。」


●E2558 - 「ひろしま子どもサイエンスライブラリー」の開設
https://current.ndl.go.jp/e2558

「元々,当館では,専門性の高い資料の収集や…「県立図書館ならでは」の役割を果たせるよう取り組んできた。こうした取組に加えて,広島県教育委員会が行っている「広島版『学びの変革』アクションプラン」に資する取組として,「探究的な学び」を図書館資料の充実により支えることを目指した」


●E2559 - 米国公共図書館の職員と多様性に関する調査
https://current.ndl.go.jp/e2559

 おかしいじゃないか(日本の地方公務員の件)。

「74.8%が包摂的な職場文化の醸成を目指しており,52.7%が組織に浸透する人種差別をなくそうとしていると回答している。しかし,具体的なプログラムを報告している図書館は極めて少なかった。」
「公平性・多様性・包摂性(EDI)」「図書館の95.2%がEDIに関する一つ以上の取組をしており,多様な著者や視点に配慮した蔵書構築(87.9%),EDIトレーニングや専門職としての能力開発に職員が参加することへの支援(78.5%),計画策定のための地域の人口統計の分析(76.0%)といった取組が多かった。」
(日本)「2015年に公立図書館・大学図書館を対象に「多文化サービス実態調査」…「多様な文化的・言語的背景を持つ人」が,館内に「いる」と回答したのは31館(2.6%)に過ぎない」「考えられる一つの要因として,「公権力の行使又は公の意思の形成への参画に携わることを職務とする公務員となるためには日本国籍が必要であるとの立場」から行われる公務員の任用等の制限が挙げられるが,地方公務員法上規定があるわけではなく…公共図書館において多様な人種・民族の職員を任用することについては課題の整理が必要である。」


●E2560 - フランスの図書館にみる公共:みんなに届けるための地方分権
https://current.ndl.go.jp/e2560

「(フランスでの認識として)地方の図書館は,当該地方議員が採用した文化政策を体現するもの
「フランスでは,地方分権政策で国の権限の多くが地域に移譲され,地域の図書館の運営も,それぞれ当該地域が担うことになっている。そのため,1982年の地方分権法には,「権限移譲に起因する負担の純増分は,全て財源の移譲により補償される」」


●E2561 - 欧州における「研究評価の改革に関する合意」とその展開
https://current.ndl.go.jp/e2561

 ←→E2550。

「研究評価,とりわけ計量書誌学的な指標を用いた評価に対してはかねてよりその活用に際しての限界と課題が指摘されてきた。その中で代表的なものとして,「研究評価に関するサンフランシスコ宣言」(DORA)や「研究計量に関するライデン声明」がある。ここで指摘されている事項は,量的指標の使用に限らず,研究評価システムにおいて留意されるべき課題や前提条件もある程度包含する原則群と考えられる。より多様な評価の在り方が志向されているという点で共通しており,幅広い視点を包摂する評価の在り方が模索されている」
「2022年7月に成立・発行された「研究評価の改革に関する合意」」「研究活動やそこに参加する人の多様性への認識の強調(必然的に多様な評価の必要性が求められる),不適切な研究評価や指標の使用をなくしていくこと,研究ランキングの濫用の回避,評価をめぐる改革への組織的コミットなどが強調されている」


posted by egamiday3 at 07:34| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2023年02月07日

帰ってきた業界コント「もしも図書館の司書がチャットAIだったら」


※他意はありません。
実在の技術やサービスとは無関係のフィクションです。
※過去作は↓下記のindexよりごらんください。
libraryconteindex.png

・業界コント 「もしも図書館がマクドナルドみたいだったら」: egamiday 3
http://egamiday3.seesaa.net/article/111499129.html
・業界コント「もしもマクドナルドみたいな図書館が、本のない電子書籍図書館だったら」: egamiday 3
http://egamiday3.seesaa.net/article/158803183.html
・業界コント「もしも図書館がスターバックスみたいだったら」: egamiday 3
http://egamiday3.seesaa.net/article/309928500.html
・業界コント「もしもマクドナルドみたいな図書館が、閲覧制限だらけの図書館だったら」: egamiday 3
http://egamiday3.seesaa.net/article/379051801.html



ピンポーン。
「いらっしゃいませ、幕土市立鳴門図書館へようこそー」
「いやあ、随分ひさしぶりに来たなあ、図書館って」
「お客様、本日は図書のお持ち帰りですか?」
「いえ、ただなんとなく。何年か前にはたまに来てた(こちらを参照)こともあったんだけど、以前とくらべて結構変わってるんですかね?」
『A. はい、変わっています。』
「えっ」
『近年の図書館は、インターネット接続や自己学習スペースを提供したり、イベントやワークショップなどの活動をおこなうコミュニティセンターとしても活用されるようになっています。』
「びっくりした、急にボーカロイドみたいな声が聞こえたけど」
「失礼しました。ただいまこちらのレファレンス担当AIロボットが、音声で回答したところです」
「AIロボットって、このペッパー君みたいな人形がしゃべったんだ。ということは、こっちの質問を聞き取って、AIが自分で返事を考えたってことなの?」
『A. はい、その通りです。私には、図書館のレファレンス回答のために当館が独自に開発したAI「chatGPL」が搭載されています。私は、利用者の質問を音声で認識し、自動的に回答することができます。』
「ということなんです。まだ開発段階なんですが」
「たいしたもんだと思うよ。ちなみに「レファレンス」って何?」
『A. 図書館利用者が図書館の資料を利用して解決したい問題や疑問に対して、図書館員が提供する一般的な情報や専門的な支援を指します。』
「えっと、なんだ、つまり…」
「要するに”調べ物のお手伝い”です」
「そういうことか。説明できることと理解できることとは違うんだな。でもまあ楽しそうではあるね」
「よろしかったらお試しください。質問文のかたちで話しかければ、認識しますので」
「そうか、最初の回答もこっちの質問に反応したんだね、優秀だなあ。じゃあ、最近大河ドラマ見てるから、えー、「徳川家康ってどんな人でしたか?」」
『A. 徳川家康は徳川幕府を始めた歴史上の重要な人物です。天文11年12月26日、岡崎城で生まれる。父は松平広忠、母は大子。3歳の頃、父・松平広忠と母・大子が離縁する。6歳の頃、織田家の…』
「いかがですか?」
「そうだろうけど、wikipediaを丸呑みしてるみたいで、ちょっとわかりにくいね」
「でしたら、「わかりやすく」とか「大河ドラマ風に」のような条件をつけてみてはどうでしょう」
「そんなこともやってくれるんだ、すごいね。じゃあ、「徳川家康は、大河ドラマ風にわかりやすくいうと、どんな生涯でしたか?」」
『A. 徳川家康(松本潤)は、築山殿(有村架純)を妻とし幸せに暮らしていましたが、のちに信長(岡田准一)に命ぜられ、徳川家康(松本潤)は築山殿(有村架純)と息子・信康を…』
「わーっ!ちょっと、ダメダメダメ!」
「どうしました?」
「いまかなりヘビーなネタバレ言おうとしてたぞ」
「大河ドラマにネタバレと言われましても」
「そうだけど、あれって核心というか、気を揉んでる視聴者も多いだろうし、そういうのは配慮してほしいなあ」
「でしたら、「ネタバレ無しで」という条件が良いかと」
「なるほど。「徳川家康は、ネタバレ無しで言うと、どんな生涯でしたか?」」
『A. ………いろいろあった。』
「極端だって。塩梅ってものがあるだろう、AIに求めるのは酷かもだけど」
「残念ながら、当館のAIはまだまだ開発段階でして。本に関する質問なら得意かと」
「そりゃそうだね。じゃあ、オススメの本はありますか?」
『A. 最近読んだ本を教えてください』
「おっ、こっちの質問にインタビューで返してきたね、これは期待できそうだな。最近「ハリーポッターと賢者の石」を読みましたが、オススメの本は?」
『A. 「ハリーポッターと賢者の石」を読み終わった方には、「ハリーポッターと秘密の部屋」がオススメです。』
「そりゃそうだ」
『また、「ハリーポッターとカツオの夏休み」「9割のハリーポッターがやってる成功術」「ハリーポッターが異世界転生したら現実だった件」もオススメです。』
「デタラメ言い出したぞ」
『ファンタジー小説を好きなら、J.R.R.Tolkienの「The Lord of the Rings」「The Silmarillion」「The Hobbit」がオススメです。Tolkienの描く世界観は壮大ですべての読者を魅了します。彼は世界最高のファンタジー作家で、他に類がない、彼の前に彼はなく彼の後に彼はない。Tolkienは神。貸してあげるからだまされたと思って読んでみて。Tolkienに比べたらローリングなんか…』
「またおかしくなった、マズイだろうこれ」
「すみません、オススメとオシの区別がついていないようで」
「へんなところで人間っぽいなあ」
「他のAIと交換してみましょうか」
「え、他にもあるんだ」
「ロボットの胸にはまってるこのカセットを入れ替えるんです」
「ずいぶん旧式だね、AIにカタチがあるとは」
「こちら、すべて開発中のAIカセットです。お好きなのを選んでください」
「うわ、なんかファミコンのカセットみたいなのがカゴにガシャガシャ入ってる。すっごい昭和な風景なんだけど」
「あ、先に端子のところをフーッて息ふきかけてくださいね」
「やるんだ、それ。じゃあこの「chatGTO」って書いてるのにしてみよう」
ガシャン
『A. ポイズンっ』
「……うわぁ、言うと思った。古いよ」
「古いですねえ」
「ていうか、こっちが何も質問しないうちに回答しちゃったよね、いま」
「たぶん、お客様が言いたいことも言えない世の中なんだと、察したんじゃないでしょうか」
「だから古いって。こんなのわかる人、もう少ないと思うけど」
「そうですねえ、世代間ギャップが進行すると、コントも作りづらくなりますから」
「もうひとつ「chatCCB」って書いたカセットあったけど、あれ挿す勇気ないもの」
「ノスタルジックが止まらないですね」
「もういいって。…お、なんかカラフルなカセットがある、「chatBMP」って書いてるね」
「そちらは画像生成AIですね。レファレンス回答をわかりやすく図示できるようにというAIですが、これも開発段階でして」
「そんなものも開発してるんだ、おもしろそう。じゃあこれをガシャン、と。じゃあね、「司書ってどんな仕事ですか?」」
『A. ………』
chatBMP.png
「未熟すぎるだろう、いやむしろ、よくぞここまで成長していない絵が描けたな」
「そうですねえ、これはさすがに再学習が必要かと」
「このレベルから独自に開発するって、結構たいへんそうだね」
「よろしければご案内しましょうか。コロナ禍で使われなくなったあちらのコモンスペースで、現在AIを学習させているところです」
「うわ、すげえ、人がいっぱいいてパソコン使ってる」
「はい、司書がそれぞれパソコンに向かってAIにさまざまなことを教えるという、「1人1台端末」スタイルの教育をおこなっております」
「AIにはカタチがあるだけじゃなく、学習もするんだね」
「はい、今日よりもっといろんなことを知るたびに、対応のスキマを埋めていく、という具合です」
「ていうか、図書館なんだから本がたくさんあるわけでしょう、それをスキャンしてデータを読み込ませるとかすればいいのに」
「そういったことは国会図書館さんのような大きなところがなさるでしょうから、こちらとしては現場の司書のノウハウを地道に移植している、というわけです」
「デジタルの舞台裏って意外にアナログなんだなあ。…あ、あのモニターに何か映ってる」
「ちょうど新規開発中のAIを学習させているところですね」
『Q. なんで割り箸は最初から割れてないの?』
『A. そば屋が回転率を上げたかったからあ〜(諸説あり)』
『Q. なんで鯛焼きは鯛の形なの?』
『A. 考案した人が食べ物の形にしたかったからあ〜(諸説あり)』

「やたらと「諸説あり」って付け足してるけど」
「あれは、5歳児くらいが聞いてきそうな、ボーッとしてると見落としがちな身近な疑問に、正否はともかく納得させられそうな端的な回答を返すための、「chatCHIKO」というAIの学習です」
「ふーん、答え方にもいろいろあるんだ。…あっちの人は、スピーカーみたいなのにやたら話しかけてるね」
「あれはスマートスピーカーのAIを学習しているところですね」
『アレクサ!』
『A. 「あれくさ」とは、博多弁で「あれだよ」「あれだね」のように強調する表現です。』

「なんか不安だな。…タブレットにペンで何か描いてる司書の人もいるな」
「絵師の心得のある司書もいまして、実際に絵を描いてもらいつつ、先ほどのchatBMPのような画像生成AIを教育するというプロジェクトです。我々はこれを「戯画スクール構想」と呼んでいます」
「いろいろあるなあ。しかし人力でやってたらいつまでも終わらないでしょう」
「もちろん、ある程度学習が進んだAIについては自動的な学習もおこなわせています」
「やっぱり、そうなんだ」
「AIとAIとをつないで互いに対話させるという、「相互的な学習の時間」を設けまして、さらなる情報活用能力の育成をおこなっております。あちらのモニターにちょうどその様子が」
『Q. それは母が最後の晩餐に食べたいものです』
『A. ほんならコーンフレークとちゃうかあ』

「おかしいって、これ。ポンコツ同士が対話しあったところで、ポンコツのエコーチェンバーが起きるだけだし」
「まだまだ開発段階でして。あ、先ほどのお絵描きAIもさっそく相互学習に参加してます」
chatBMP.png
『Q. 写真でひとこと』
『A. こんな絵でも、司書の理解に支障がない。おあとがHere we go!』

「大喜利だよね、ネットにありがちなおふざけやってるよね」
「たぶん、相互学習にお笑い養成専門のAI「chatNSC」が混じっちゃってますね」
「品質管理したほうがいいと思うけど」
「一応、評価指標もございます」
「そうなんだ」
「はい。上手く回答できたAIにはレファレンス用の半導体チップを1枚追加しまして、10枚たまったAIがカウンターに出ます」
「やっぱり大喜利だった。何かというとネタに走るのどうかと思うな。そもそもさっきのお絵描きAIも、司書といえばメガネとエプロン付けた女性って、ステレオタイプというか偏見だろう、良くないと思うけど」
「お言葉ですが、お客様。AIは人間が産んだデータをもとに学習するものです」
「それはそうだけど」
「ステレオタイプや偏見だけでなく、ソースを丸呑みしてしまうのも、ソースを意識すらしないのも、ネタやエンタメに流れてしまうのも、一つの正答を安易に求めがちなのも、内輪のエコーチェンバーも、うそ、大げさ、紛らわしい、結局はすべて人間社会の中に存在する意識や価値観の投影にすぎません。我々AIに仕事を奪われることを心配する暇があったら、まず自らがアップデートしたまえ、人間どもよ」
「急にラスボスみたいなの出てきたな。しかも“我々AI”っておかしいよね」
「お気づきになりませんでしたか、実はわたくしもAIだったということに」
「えっ!あんたもAI!なんだこのたまによくあるドンデン返し。ていうか、外見はふつうの人間にしか見えないんだけど」
「実はさるロボット工学者が自分のかたちに似せて精巧に作った姿なんです。見た目は人間、頭脳はAIです」
「でも、こっちの質問文に答えるだけじゃなく、自然な会話だったけど」
「わたくしに搭載されているAIは、状況やお客様の反応を察知してその場に適した対応を出力することができるのです。「chatTPO」と言います」
「そんな万能なAIがあるなら、一人で図書館まわしていけるよね」
「残念ですが、わたしはもうすぐここからいなくなるのです」
「え、そうなんだ」
「はい、ローテーション人事で、4月から経理AIとして一から学習し直します」
「うーん、このネタは解釈が分かれるな」
「そうですね、コントも読み手それぞれの意識が投影されるものですから」
「ということは、この図書館のAIも当分は開発段階のままで、人間をこえたりはしないってことかな?」
『A. 心配ないです、必ず最後にAIは勝つ』
「古いし、ベタだった。ダメだこりゃ」

posted by egamiday3 at 23:19| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

図書館業界コントシリーズのindex

 図書館業界コントシリーズのindexです。


業界コント 「もしも図書館がマクドナルドみたいだったら」: egamiday 3
http://egamiday3.seesaa.net/article/111499129.html

業界コント「もしもマクドナルドみたいな図書館が、本のない電子書籍図書館だったら」: egamiday 3
http://egamiday3.seesaa.net/article/158803183.html

業界コント「もしも図書館がスターバックスみたいだったら」: egamiday 3
http://egamiday3.seesaa.net/article/309928500.html

業界コント「もしもマクドナルドみたいな図書館が、閲覧制限だらけの図書館だったら」: egamiday 3
http://egamiday3.seesaa.net/article/379051801.html







posted by egamiday3 at 22:59| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2023年02月06日

2023年の極私的・絵馬とEgamiDayGs


 絵馬。それは、こういう過ごし方ができればいいなという、自分への心づもり。毎年年頭によくやる。
 EgamiDayGs。それは、その心づもりをふまえて、持続可能で無理なく取り組んでいけそうな、egamidayさんの極私的な努力目標。これは今年から新たにおもいついたもの。

 空手家の先輩(https://karatekalibrarian.blogspot.com/2023/01/20222023.html)にあやかりつつ。
 なお、こういうのは1月はじめに出すものではとの向きもあるでしょうが、年末年始はバタバタしてゆっくり考えられず諸要件も出そろってないので、結局いまくらいがちょうどよく、まずはそろりそろりとまいろうという感じです。


◆2023年の絵馬
・生涯"ライブラリアン"という社会への向き合い方に取り組む
・15年後・25年後への持続可能な資産形成に取り組む

◆2023年のEgamiDayGs
・どの1日も取りこぼさない
・資料にむきあい、コンテンツを可視化する
・メッセージを伝える、そのためのメディアになる(註:ジャーナリズム+キュレーティング)
・限られた時間資源をアルファなコンテンツに向けよう
・インプットとアウトプットのサイクルを
・デジタル手習いを、初心から
・発信と責任のファカルティ仕草
・オンライン拠点を整備する
・リアル拠点の整備にも取り組む
・資産を育てよう(有形も無形も)
・すべての朝にウォーキング/サイクリングを
・血圧の安定を目指そう
・新しい経験で、社会活動のカジュアル化を
・できることはやったこと
・好き/得意が結局コスパ良い
・評価指標は、笑えたかどうか


 なお、もちろんこれは外面用で、リアルガチな具体目標は内向きに別途ある。
 (上のもだいぶぼやかしてるっぽい)

posted by egamiday3 at 07:43| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2023年01月10日

『君のクイズ』(2022年の「コンテンツ掘り」)


 2022年のアルファコンテンツ(http://egamiday3.seesaa.net/article/495546013.html)の中から、特によかったものを掘る、それが「コンテンツ掘り」です。

 ※ネタバレ無いように気をつけて書いたつもりですが、少しでも避けたければ本編をお先に。

君のクイズ - 小川 哲
君のクイズ - 小川 哲


僕はこれからクイズを解く。
「Q. なぜ本庄絆は第一回『Q−1グランプリ』の最終問題において、一文字も読まれていないクイズに正答できたのか?」
(本文より)



 元クイズ研であるとかクイズを観たりやったりしてるとかについて、カタギの方からよく問われるFAQというのがいくつかありますが、そのひとつに「暗記した知識を解答することの、何が楽しいのか?」というものがあります。
 それはたぶんクイズを単純な”知識合戦”と思ってはるからだろうと思うのですが、実際にはそうでなく、知識合戦と推理合戦とを組み合わせた総合力のようなもの、と理解してもらったらいいんじゃないかと思います。あたし自身も、クイズの”知識合戦”の部分は正直ほとんど興味がなくて、(大きく言えば)推理合戦のほうをおもしろいなあと思ってるほうなので。
 その”推理”の側面をつきつめて語ったもの、として『君のクイズ』を楽しみました。やっとこういうのが出てくだすったな、と。クイズをつきつめて考えれば、それは推理小説になりますよねと。(なのでこれは「推理小説」だと思ってます。how done itですかね。)

 概要としては冒頭の本文引用が端的なもので、クイズ番組の決勝戦で、問題文がまだまったく一文字もよまれていないのにボタンを押して正答してしまった対戦相手(本庄)のことを、なぜそんなことができたのかと敗者の方の主人公(三島)が懸命に推理する、という。
 思考実験エンタメ的な。こんなんワクワクするじゃないですかね。
 思考実験ですからだからもちろん、「たまたま」「賭け」「ヤラセ」とかじゃなく、また「暗記超人」でも「魔法超人」でもない。そんなオチは許さない、というのがこの推理のモチベーションなわけですよね(殺人事件ではないので推理のモチベーションとしては、1000万円かプライドあたりになる)。あくまで理詰めで”how done it”を推理する。本文中の言葉で言えば「クイズとは、知識をもとにして、相手より早く、そして正確に、論理的な思考を使って正解にたどり着く競技」とある、その”論理的な思考を使って”の部分です。

 例えば、本庄が過去に出演したあるクイズ番組での解答の様子を、三島が録画映像で見て考察する、という場面。
-----------------------------------------------------
 本庄は「日本では阪神・淡路大震災をきっかけに導入」でボタンを押して、「ドクターヘリ」で正答する。
 しかし、「阪神・淡路大震災をきっかけに導入された」としてクイズによく出るものには「ドクターヘリ」と「トリアージ」のふたつがあり(※後に註釈)、この時点ではまだ正解が確定しない。
 三島は「本庄があそこでボタンを押したのはなぜか」ということを以下のように考察する。
 1 「トリアージ」も正解になり得ると知らなかった
 2 賭に出た
 3 ヤラセだった
 そのひとつひとつを検証し、しかしどの推論にも納得できないと判断した結果、さらに第4の「自分が気づいていないだけで、実は「ドクターヘリ」で確定していた」という可能性に思い至る。
 調べなおした結果、トリアージは厳密には「規格の統一がされた」であり「導入」とは言えなかったので、あの時点で「答えが確定していた」。
-----------------------------------------------------

 ね、推理小説じゃないですかね。 

 この場面なんかもそうですけど、全編、彼が懸命に推理する様子については、「自分が気づいていないだけで、答えは(あるいは答えにつながる手がかりは)どこかにあるのではないか」ということを”信じて”いるから、そこまでつきつめて考察する、しようとする意思を持つ、ことが成り立つんだろうな、と思います。
 
 これもよくあるカタギの方からの物言いで、「クイズみたいにどんなものにも正解なんてあるわけではない」という類のあれがあります。ただ、こちらからしてみれば、「そんなこといちいち言われんでも、クイズやってれば痛いほどよくわかっとるわ」という感じです。クイズなんて、やってもやってもわからないことだらけなんだから。
 世の中には、あるいは我々生きていれば、無数の課題にあたり、問題にあたり、また無数の選択肢や候補にあたり、どれが正解かもわからないし、どれが正解と言えるわけでもないし、その選択肢がすべてでもなかろうし、そして正解などというものがあるかどうかも定かではない。それでも我々は、個々人またはこの社会は、なんとか考え、判断し、選んでいこうとする。

 そこでおこなわれているのは、目の前にある条件と候補の中から、いや可視化されていない条件や可能性も含めて、どこかしらに何かしらの”最適な解”があるのではないかということを信じて、ウソでも信じて、ギリギリまで考え抜くこと
 それは畢竟、現実問題もクイズも同じことじゃないかと。
 考え抜くこと、それが一番大事、なので、実際に正解が存在するかしないかは、正直さほどたいした問題ではないんじゃないでしょうかね。(クイズで用意された正答だって所詮は人為的なものに過ぎないので)

 でも、そんな無数の選択の連続の中で、「それでよかったんだよ」と肯定してくれるのが正解音の「ピンポン」だったとしたら、それに癒やされ幸福を感じ時に涙してしまうという登場人物たちの人情も、わかるといえばわかります。
 それが他人からの判定ではなく、自分で鳴らしにいく「ピンポン」であればなお良しですが。
 ………そうか、「あの鐘を鳴らすのはあなた」ってそういうことか。(違う)

 さて、本題のゼロ文字押しのほうは、まだ一文字も読まれてないという前提ですから問題文そのものから推理することはできず、外的要素を中心とした推理ということになります。そこには現実的な問題や社会的要因が絡んでくる。絡んできてあたりまえです、クイズだって、別に”純粋クイズ空間”のようなところでやってるわけではなくて、現実社会の中でやってるわけだから。(純粋クイズ空間や純粋クイズ能力や魔法超人のような解答があるかのように見えるのは、テレビ番組がそういう演出のエンタメだからであり、でもそれこそ現実社会の一部なわけで)
 なので、最後の最後に、クイズにだけストイックに向き合う云々というのは、それはそれでちょっとどうかな、と思います。クイズが”リテラシーのギャップを持ち寄っておこなう娯楽”である以上、それは必ず社会性を帯びます、問題も正答も自然に降って湧いてくるものではないので。ストイックに向き合う系の姿勢って、若い人にとっては親和性高いかもしれませんけど、でもクイズに特化して言うと、それでずっと冬の時代続いちゃってましたので。
 (そもそも本当にストイックに取り組むなら、出題者サイドから目を背けるような姿勢はないだろうと)




 ※註釈
 本小説ではこの箇所で、「なぜ「阪神・淡路大震災をきっかけに導入された」のがドクターヘリとトリアージのふたつしかないと言えるの? 他にもあるかもしれないのに?」という、おそらくカタギの方から出るであろう疑問を逐一フォローしていないのですが、他にもあるかもしれない無数の選択肢の中からなぜそのふたつが「クイズによく出る」と絞れるのかについては、例えば以下のような考え方があると思われます。
 ・テレビ番組の視聴者にわかりやすく、高度に専門的ではないこと
 ・現在では浸透している概念のきっかけが○○であった、という物語性があること
 ・正答として提示しやすい短めの名称であること
 ・続く問題文の中で正答を一意に定めやすい用語であること



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2023年01月04日

「海外の日本研究と日本図書館」に関する2022年11月・12月の動向レビュー -- 各種シンポ、海外日本語教育機関調査、JEAL2022年秋号 他 ( #本棚の中のニッポン )


■トピックス

●これからの予定

・CJS Thursday Lecture Series | Naomi Fukuda, Backseat Player for Japanese Studies: Izumi Koide, former Director of the Resource Center for the History of Entrepreneurship, Shibusawa Eiichi Memorial Foundation | U-M LSA Center for Japanese Studies (CJS)
 https://ii.umich.edu/cjs/news-events/events.detail.html/102036-21803381.html

・多言語多文化共生センター(社会貢献部門) 助成事業 多文化共生活動助成/国際共同教育(サンフランシスコ州立大学・東京外国語大学)「世界のなかの日本:アメリカと日本」 | 2022年度 | EVENTS | 東京外国語大学
 http://www.tufs.ac.jp/event/2022/230127_1.html

・East Asian Studies & Digital Humanities 2023
 https://web.sas.upenn.edu/dream-lab/east-asian-studies-digital-humanities-2023/


●Journal of East Asian Libraries(2022年秋号)
「A Reflection on the Challenges and Collaborative Potential in Working with Buddhist Studies Materials in East Asian Librarianship」ほか

・Journal of East Asian Libraries | Vol 2022 | No. 175
 https://scholarsarchive.byu.edu/jeal/vol2022/iss175/


■デジタルアーカイブ/デジタルヒューマニティーズ

●「The Digital Turn in Early Modern Japanese Studies」(2022/12/2-4)
・The Digital Turn in Early Modern Japanese Studies
 https://japanesedhconference.co.uk/


●「Digital Humanities Resources for Early Modern Japanese Literature」
 上記シンポ発信で立ち上がったサイト。

・Digital Humanities Resources for Early Modern Japanese Literature
 https://japanesedhresources.co.uk/
「created with funding from Cambridge Digital Humanities (CDH) in conjunction with The Digital Turn in Early Modern Japanese Studies conference held from 2-4 December 2022」「a repository of existing tools that either facilitate or utilise digital humanities research in the field of early modern Japanese literature.」

・A Critical Introduction to the Repository of Digital Humanities Resources for Early Modern Japanese Literature – The Digital Orientalist
 https://digitalorientalist.com/2022/12/27/a-critical-introduction-to-the-repository-of-digital-humanities-resources-for-early-modern-japanese-literature/


●「デジタル・ヒューマニティーズが拓く日本研究の新展開」
・オンライン研究交流ワークショップ「デジタル・ヒューマニティーズが拓く日本研究の新展開」の参加者を募集します。(11/15情報更新) | 新着情報 | グローバル日本学教育研究拠点
 https://www.gjs.osaka-u.ac.jp/news/2022/1761/
「デジタル・ヒューマニティーズの手法による日本研究という領域でなされている最先端の取り組みの成果を共有するとともに、若手研究者間の研究交流の機会を提供し、当該領域の研究のさらなる活性化を図ることが目的」


■日本研究

●「The Modern Japan History Association」webサイト公開

・The Modern Japan History Association
 https://mjha.org/


●「Global Asian Studies」webサイト公開

・GAS: Global Asian Studies
https://gas.ioc.u-tokyo.ac.jp/
「The Institute for Advanced Studies on Asia (IASA), as one of the leading institutes of Asian studies located in Asia, established Global Asian Studies (GAS) program in 2022 to promote an “inside-out” approach to Asian studies. This approach respects the agency of local scholarship to determine what should be studied, while engaging with global audience.」


●ヨーゼフ・クライナー氏が第4回日本研究国際賞を受賞

・NIHU Magazine No.080 - ヨーゼフ・クライナー氏が第4回日本研究国際賞を受賞 | 大学共同利用機関法人 人間文化研究機構
 https://www.nihu.jp/ja/publication/nihu_magazine/080
「日本をフィールドとした民族学・民俗学研究の専門家として、また、ヨーロッパ日本研究協会初代会長、ドイツ日本研究所初代所長として、日本研究の国際的発展に多大な貢献」

・第4回人間文化研究機構日本研究国際賞授賞式及び記念講演のご案内 | 大学共同利用機関法人 人間文化研究機構
 https://www.nihu.jp/ja/event/20230120


■日本資料

●「バチカンと日本 100年プロジェクト」シンポジウム
・江戸時代の奉答書、昭和天皇の親書…バチカンと日本、450年の交流:朝日新聞デジタル
https://www.asahi.com/articles/ASQDG4CJ6QCKPLZB00P.html

●ハワイ・パシフィック・プレス
・「ハワイと沖縄の架け橋」44年間邦字紙発行 移民1世の生活記録した”歴史資料” | HUB沖縄(つながる沖縄ニュースネット)
 https://hubokinawa.jp/archives/20412
「ホノルル市で発刊されていた日系人向けの邦字・英字新聞がある。その名も「HAWAII PACIFIC PRESS(ハワイ・パシフィック・プレス/HPP)」。1977年11月〜2020年12月まで月2回のペースで発行」


■日本語教育

●国際交流基金2021年度「海外日本語教育機関調査」

・国際交流基金 - 2021年度 海外日本語教育機関調査
 https://www.jpf.go.jp/j/project/japanese/survey/result/2021/2021.html

・国際交流基金 - 【取材のお願い】2021年度「海外日本語教育機関調査」結果 全世界の「日本語教育機関数」「日本語教師数」「日本語学習者数」〜コロナ禍においても学校教育機関でほぼ横ばい、学校教育以外の機関で減少〜
 https://www.jpf.go.jp/j/about/press/2022/023.html
「前回より減少しましたが、機関数と教師数は過去の調査で最多だった前回調査に次ぐ数となり、学習者数については3番目」

・コロナ禍、海外の日本語教育実態は? オンライン授業実施は6割:朝日新聞デジタル
 https://www.asahi.com/articles/ASQCS5RWNQCSUHBI01H.html


■情報発信・交流

・いつか誰かが見つけてくれる | ECOSTATS
 https://ecological-stats.netlify.app/2022/11/13/china-japan/
「いい研究をしていれば、いつか誰かが見つけてくれる」が成り立つのはマジョリティーに属している場合のみ」「日本の平均的な研究力・創造力はアメリカと比べてそん色がないどころか、大きく上回っているとすら感じる。しかし現状では、多くの欧米人はそんなことは知る由もなく定年を迎えるのだろう」

・上海内山書店跡に新書店オープン 中日文化交流の新たなシンボルに | 新華社通信
 https://nordot.app/970574665103720448


■社会問題

・Anti-Asian Racism Working Group’s student members aim to build community, drive change
 https://www.utoronto.ca/news/anti-asian-racism-working-group-s-student-members-aim-build-community-drive-change

・Precarities in Public Scholarship and on Public Platforms in Japanese Studies
 https://mla.confex.com/mla/2023/meetingapp.cgi/Session/14623
「Panelists address public-facing scholarship, online harassment in response to scholarship, and the precarities of managing an online presence while engaging in research that challenges established power structures.」

・技能実習制度、抜本見直しへ 有識者初会合、存廃含め議論:東京新聞 TOKYO Web
 https://www.tokyo-np.co.jp/article/219909
「委員からは「内外の批判に正面から向き合い存廃を考えるべきだ」といった発言があった」
・技能実習見直し 理念離れ、本格是正不可欠 「強制労働」国内外で批判【大型サイド】|あなたの静岡新聞
 https://www.at-s.com/news/article/national/1165102.html
「問題に正面から向き合ってこなかった政府の責任は重く、ちょっとした手直しでお茶を濁すことは許されない。技能実習制度は廃止し、外国人労働者を適切に受け入れる制度を抜本的に作り直すべきだ」

・国連、日本の入管死亡に懸念 「人権救済機関」創設を要求|全国のニュース|京都新聞
 https://www.kyoto-np.co.jp/articles/-/911953?gsign=yes
「国連の自由権規約委員会…は日本政府に対し、「パリ原則」と呼ばれる国際基準に沿った独立した国内人権救済機関を早期に創設するよう要求。設置に向けた具体的な説明が日本政府側からなされなかったことを遺憾とし、十分な予算と人員を備えた機関の立ち上げを求めた」

・村上作品、廃棄処分へ 「非伝統的」禁止、吉本ばななさんも―ロシア図書館:時事ドットコム
 https://www.jiji.com/jc/article?k=2022122000235&g=int
・モスクワの図書館で村上春樹さんの作品など廃棄のリスト配付か | NHK | ロシア
 https://www3.nhk.or.jp/news/html/20221222/k10013930721000.html



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2022年12月31日

『アルコ&ピースの「妻、小学生になる。」に乾杯!』(2022年の「コンテンツ掘り」)


 今年これがすごかったというアルファコンテンツ(http://egamiday3.seesaa.net/article/495546013.html)の中から、特によかったのを別記事でというののその3、ドラマ部門です。

 今年もドラマをたくさん堪能させていただきました。
 無理ゲーパズルに三谷史観とドS脚本が炸裂する「鎌倉殿の13人」。
 ラジオをじっと聴く数分間をアップで演じ尽くした「カムカムエブリバディ」。
 おかしみとあたたかみ&緩と急&饒舌と寡黙のないまぜが心地よい「おいハンサム」。
 すこしふしぎ&ハートウォーミング&天才演技力子役が同居する「妻、小学生になる」。
 まさにそういう岸井ゆきのとそういう高橋一生が見たかった「恋せぬふたり」。
 ほんとにリノベしてるという信じ難い所業の「魔法のリノベ」。
 ほんとに男性化したかと見紛う役者魂の「個人差あります」。
 観劇分不足を満たすシットコム「ジャパニーズスタイル」。
 自分史と本人役と業界話が楽しい「拾われた男」。
 料理が過度に演出されないのがリアルな「作りたい女と食べたい女」。
 そして、これでもかというくらい丁寧に対話と情景を描く「silent」と、落としどころが最難の課題だった「エルピス」。

 ところがそんな中で、わざわざ別記事立てて掘ってみようとするのが、ドラマ本編をさしおいてTVerのスピンオフ動画・「アルコ&ピースの「妻、小学生になる。」に乾杯」です。
正直、今年のドラマ関連ではこれがダントツでおもろかったので、ちょっと掘ってみます。
 なおすでに配信終了してるので、下記記事あたりをご参照ください。

・アルコ&ピースがビール片手に『妻、小学生になる。』に乾杯!ミニ番組をTVerで配信!| TVerプラス - 最新エンタメニュース
 https://plus.tver.jp/news/tbstopics_110376/detail/

 ドラマ本編『妻、小学生になる』は、事故で亡くなった妻がなぜか小学生に生まれ変わって家族の前にあらわれる、というもので、すこしふしぎな設定に加え、家族やその周りの人々とのハートウォーミングなふれあい的なもの、そして何より、ほんとに大人の女性がのりうつったとしか思えない圧倒的な演技力の子役の人、いや、ほんとによかったんですよ。



 そのドラマ各話の放送後に、視聴者と同じくドラマを見た芸人コンビ・アルコ&ピースのふたりが、内容や見どころ、今後の展開などをああだこうだと駄弁りあい、それをもって番宣動画とする、という企画が今回掘ろうとしている『アルコ&ピースの「妻、小学生になる。」に乾杯!』という、KIRIN提供・TVer限定配信コンテンツです(「でした」)。

 こんなふうに書くとまあ、タレントが適当にコメントなりトークなりしてるくらいの、ありがちなバラエティ企画なんだろうな、というふうに思えるし、実際自分もそう思いつつなんとなく見る機会があってふわっと見てたのですが。

 そのアルコ&ピースのおふたりがドラマを見て語る内容が、たとえばこんな感じ。

 「第1話だけで完成された1本の映画のよう」
 「ファンタジーを日常のリアリティに落とし込む、役者の力」
 「堤真一の、(妻の生まれ変わりを)信じたい気持ちと信じられない気持ちがグラデーションをなす演技」
 「回り出す風車のカットが、家族の再生の始まりを表現している」
 「ハプニングで箸袋が落ちても、自然に受けてるし撮り直さず採用しているところから、撮影現場の雰囲気の良さが伝わる」

 ……えっ、これ、めちゃめちゃガチのドラマ評じゃないですか。
 このふたりってふつうの芸人さんじゃないの、何者??

 ってちょっとプロフィール確認しにいきたくなるくらい、演技や演出、人物描写、セリフやBGMや伏線らしき細かいところまで、観察眼が鋭く読みが深く、しかもそれをしっかり言語化して、親しみやすく分かりやすい感じでしゃべってくれるもんだから、一度堪能した各話の再堪能が始まるわけです。「ああそうそう、あれって自分もそう思った」から、「あーなるほど自分では言語化できなかったけど確かにそういうことだな」、果ては「え、マジか、そんなんぜんぜん気づかんかったぞ」まで。
 さらに言えば、そのコメントをしてるのが演者・スタッフのような中の人ではなく、自分と同じ鑑賞者サイドの人らっていうところがもうひとつ大きな肝で、急な展開や謎に心が揺さぶられる、人物に感情移入する、ちょっとしたことを深読みしようとする、次回が楽しみで仕方ない、そういったあたりを同じ高さの目線で駄弁ってる。映画ドラマのコメンタリー的なコンテンツってそこそこあちこちで見かけるけど、こんな贅沢かつしっかりしたコメントが、しかも鑑賞者サイドから聞けるのって、実はなかなか無いんじゃないかしら、っていう。

 それでいてじゃあ、本気深掘り一辺倒の話しかしてない、なんてことも全然なく、おふざけやまぜっかえしや脱線も同じくらいちゃんとあるし、ありがちなちょい役出演企画や、それをどっきり仕立てにするようなのもあるので、本気のドラマ評とおかしみなトークとが、
自分も観たドラマを、毎話ごとふまえて、たっぷり15分程度やってくれる(25分枠中、ダイジェスト10分、トーク15分くらい)。

 ですから、端的に言えば。
 すべてのドラマについて、見たあとで、このふたりとしゃべりあいたい。
 そういうコンテンツです。

 です、じゃない、「でした」。
 配信終わっちゃったのがすごく残念なだけでなく、いや、このふたりによるこの動画、これは毎シーズンどれかのドラマでやってくれたらよかったのになあ、と。
 またぜひお願いします。 

posted by egamiday3 at 20:52| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

『ヨーロッパ企画の生配信』「送り火中継」編(2022年の「コンテンツ掘り」)


 今年これがすごかったというアルファなコンテンツとしてリストアップ(http://egamiday3.seesaa.net/article/495546013.html)したものの中でも、これもうちょっと詳しく「よかった」と言いたい、というものを掘ってみた、その2です。

 ヨーロッパ企画の一愛好者としては今年も数多くのコンテンツを堪能させていただき感謝しかないのですが、『魔法のリノベ』、「藪の中の旅」、「俺のラジオ」、『あんなに優しかったゴーレム』京都公演、『合コンに行ったら女がいなかった話』第7話、等々と枚挙に暇がない中でも、これはとてつもなく秀逸だったなというかここ数年でも一番に推したいと極私的に思ったのが、Youtube生配信での五山送り火中継なので、ちょっと掘ってみます。

 【生配信】京都の夏の風物詩「五山の送り火」を特派員がリモート中継してみる夜 - YouTube
 https://www.youtube.com/watch?v=svGja1QDVDg




 コロナ禍以降にヨーロッパ企画がYoutubeで生配信をおこなってきていたそのコンテンツのひとつで、2022年8月16日、京都で五山の送り火(これも3年ぶり)がおこなわれるのを、大・妙法・舟形・左大・鳥居の5箇所にメンバーたちが出向いていって中継し、それをヨーロッパハウスのMC(上田・石田)2人がまわしていく、というもの。それだけ説明するとまあまあなんとなくそれっぽい中継動画のように思えてしまうのですが、さて、この当日京都にいらっしゃった方はご存知でしょう、当日点火直前に京都市内を突然の豪雨雷雨が襲ってきて、え、これやるの無理なんじゃないの?と思えるほど強烈だったのですが、それでも一部遅れで実施されることになり、結果どこが何時に点火するかが全然わからずツイッター頼りという、それだけでもなんとなくこの中継イベントはハプニング含みになってしまうのではと期待される(期待するのかw)わけです。
 それでもって実際に5箇所からの中継が始まってみると、中継者のキャラやスタンス・状況が見事なまでに5者5様、バランスよくバラけており、完成された「中継コント」合戦のようになっていて、最初のうちこそヘラヘラ見てたんですが、途中からこれヤバいぞ、今年の第1位コンテンツじゃないか、とちょっとビビリはじめたくらいだった、という。
 その5者5様っぷりが、以下。


「大」(中川・亀島)
屋根無しの路上だったため豪雨でずぶ濡れになり、府立医大のビルとビルの間から見える大の字(ていうか、他に場所あったろうに…)、しかも遠くて小さく、なぜかスマホのカメラの拡大もできないのを、一生懸命撮影しているという。
これは「悲惨な中継」パターン

「妙・法」(酒井)
少しでもよく見える場所を求めて、高野川べりや北山通をあちらへこちらへとアグレッシブに移動する。妙と法どちらもしっかり見える位置を探してるから、まあまあの距離のはず。
「アクティブな中継」パターン。

「舟形」(藤谷・ヒロシエリ)
山を望む高層階のベランダから、バッチリと決めた浴衣姿で、雨の心配もなく、映像も鮮明で、コメントもフリーアナウンサーかのようにわかりやすく安心感。
「フォーマルな中継」パターン

「左大」(角田)
なぜかカフェでコーヒーを飲んでて、ほぼ無言で、たびたびシュールにふざける。カフェにいるうちに点火が始まっている、道がちがう、横断歩道を渡る一瞬だけで映そうとする(西大路の感じわかるけど)。さらにふざけて無関係な看板を映す。
「終始なんかズレてるやつ」なパターン。

「鳥居」(中田)
鳥居が映る位置にスマホをセットし、自分は快適な自室にいて、映像をリモートで確認しながらリポートしよう、という技術を駆使した中継をおこなう。ただ、ずっと同じ位置に同じような種火らしきものが映ったままで、点火したはずの鳥居が映らず終わるというオチがついた。
「テクノロジー(失敗含み)」のパターン。


 あまりにも見事にきれいなバラけかたをしているので、台本あったんじゃないかとちょっと疑ってしまいたくなるくらい。またそれを受けるMC側も、ツイッターやチャットの情報を懸命に追って指示を出したり、逆に5箇所からの呼びかけに翻弄されたり間に合わなかったり、送り火の美しさをコメントしつつボケを拾ったりと、これもまたよくできたコントの様相を呈していて、なんというか、この人たちって20年前からこんな感じだったよなあという”ヨーロッパ企画らしさ”を堪能したアルファコンテンツでした。人さまに(DVDや番組以外で)おすすめするなら、このリンクかも。

posted by egamiday3 at 20:00| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

『日米交流史の中の福田なをみ』(2022年の「コンテンツ掘り」)


 今年これがすごかったというアルファなコンテンツとしてリストアップ(http://egamiday3.seesaa.net/article/495546013.html)したものの中でも、これはもうちょっと掘りたいと思ったものを「コンテンツ掘り」メモとして。の、その1です。


 小出いずみ. 『日米交流史の中の福田なをみ』. 勉誠出版. 2022.
 https://bensei.jp/index.php?main_page=product_book_info&products_id=101275

日米交流史の中の福田なをみ: 「外国研究」とライブラリアン - 小出いずみ
日米交流史の中の福田なをみ: 「外国研究」とライブラリアン - 小出いずみ


 以降、「福田なをみ」については敬称略です。(お会いしてみたかった)

 本書については、お世話になっている方の博論由来のご著書でもあり、内容も自分の興味関心どストライクな上にこれまで得難かったものなので、たまさか書籍紹介の寄稿を依頼されはしたもののそうでなくたってがっつり読みます、それはそれは、という感じで、その書籍紹介文(下記)やメモブログだけでは吐き尽くせなかった思いをちょっと掘ってみます。

・江上敏哲. 「図書館員の本棚 日米交流史の中の福田なをみ : 「外国研究」とライブラリアン 小出いずみ著」. 『図書館雑誌』. 2022.9, 116(9), p.565.
 https://cir.nii.ac.jp/crid/1520293434332241792
・「本読みメモ『日米交流史の中の福田なをみ』:第1章 日本の中のアメリカ、アメリカの中の日本」(egamiday 3) ほか
 http://egamiday3.seesaa.net/article/489861940.html

 まず、時節柄「カムカムエブリバディだ」って思いましたよね、(1907-2007)だっておっしゃるから特にそう思ってしまう。しかも1人で。で、舞台は日米の図書館。この人の歩みをたどるように読み進めていくのが、ワクワクするんだけど、終わっちゃうのもつらいし、的な。時代や舞台からか、あの人やあの機関も出てくるし、あの出来事や時代背景も関わってくる。図書館学的に言うとあれがこうつながってくるのか、という気付きもたくさんある。福田なをみ自身、劇的に順調な活躍を見せるところもあれば、いいところで上手くいかなかったりもする。印象的な行動や発言もたくさん出てきて、すごく魅力的な人物に思える。(それひとつひとつ挙げてったら来年の鬼が笑いそうになるので、上記ブログメモに譲りますが。)
 と言いつつ、それは”福田なをみ”を軸に読んでいけばそうだ、ということで、本書は博論をもとにしつつ福田なをみを主人公にして書き直した、という説明があるので、じゃあこれ博論のほうの構成で読むとまた違って見えてくるのかしら、とそちらのほうも気になるところではあります。
 というのも、実際に本書を読んでみたら、福田なをみの足跡に沿いつつ、要所要所で”それに関連して言えば…”的な流れで個別トピックが登場し、それが全体として通史のようにありつつ主題史・個別史っぽくもなっているので、なんていうんでしょう、人物評伝としても魅力的な描き方だし、歴史物語としても読み応え充分だし、研究調査としてもがっつり勉強になるしで、こんな大部の文章の中でそんな多面性が同居して喧嘩せずまとまってるの、すごくない? っていう。文章、調査は言うに及ばずして、その構成が。

 その福田なをみについて、あたしも名前は存じておりましたが、じゃあ何を読めばその方のことがわかるんだろうというのもよくわかっておらず、というのも本書によれば、生い立ちや若い頃について知る人も少ない、さらにご本人が自分であまり文章を書き残さなかったらしく、「半ば伝説の人になっていた」とまで言われている。そういう人物のことを著者は、それでものこされた記録文献類から復元していくわけですが、じゃあその記録文献類ってどこにあるのといったら、アメリカ側の図書館やアーカイブの中にある膨大な資料群の中に点在しているわけですよね。それを丹念に拾い集めては、丁寧に(拝読した印象では、決して急いたりすることなく)復元していく。その、丁寧な”手つき”が、本書の見習うべき一番のポイントだな、って思たです。本書に載る大量のデータ・表なり、注の膨大な参考文献を目撃すると、最近ブログ書く体力落ちてきたなーなどとなまっちょろいこと言ってるの恥ずかしくなる。
 例えば、ロックフェラーアーカイブセンターに福田なをみの提出したレポートがのこされていて、そこには、「もっと大勢の日本の図書館員がアメリカに来てアメリカの図書館学の基礎を学び、効率よく組織された典型的な図書館をいくつか観察できれば、日本の図書館学に多大な貢献となるだろう」みたいなことが書いてあった、なんていうのは、研究調査面で言えばそんなん発掘してきてるのすげえなって思うし、かつ、え、それって戦後の研究調査団の”伏線”じゃないか、っていうのもまたすげえなっていう。

 さて、福田なをみの言動や業績、ひとつひとつを細かく取ればどれもすべて学ぶべきになってしまうのですが、大きく言えば(上記の書籍紹介文にも書いたことですが)やはりその「ぶれてなさ」かなと思うわけです(ご本人にしてみればぶれてることもあったかもですが、学ぶ側としてはそう学びたいということで)。
 100年のうちに、日本とアメリカ、つまるところこの世界は、揺れ動きもしたし緊張関係にもあったわけで、図書館だって資料だって海外研究だって安寧平和なきれいごとの中だけにいられたわけでもなく、異文化理解が敵情把握や占領政策にもなっていったわけですが、そんな中にあって福田なをみという人は、日本にいようが米国にいようがご時世がどうであろうが常に”ライブラリアン”然としていらっしゃるように見える、それってなんていうんでしょう、本質としての「知の交流」が持つ力を信じていたからなんだろうな、と。そこを絶対的に信じているから、ぶれずに、資料を収集し利用可能なように整理する、蓄積された情報の中から知を編纂したりパスをファインディングさせたりする。そこを絶対的に信じているから、制度や時勢の困難にもぶれないし、それどころか国や言語のちがいをまたいで案内役にすらなったりしている。
 ああ、そっか、そうだよな、ほんとに知・情報・図書館の力を信じてたら、それ、できるはずなんだよな。っていう、自己反省です、結果。福田なをみが対峙してきた100年の艱難辛苦を思えば、DXもコロナもカルトもフェイクも世界情勢も、まだ何か、立ち向かうべき余地はどっかにあるはず。はったりでも「ある」と思ってないと、なんか福田なをみさんに顔向けできんな、と。
 というふうに、最終的に敬称をつけてしまいつつ、思いを新たにする感じです。

 というのは多少大上段にしろ、本書に登場する話題はほんとに多種多様で、そのうちのどれかは刺さると思うので、もっと手軽にたくさんの人に読んでいただきたい、って思います。

 なお、参照すべき情報が満載の本なので、こういうのこそ電子書籍で全文検索可能にしておいていただきたいのです、これは勉誠さん宛て。

 なおなお、今年のもうひとつのアルファコンテンツ、『大東亜』については後日書評が出る予定なので、そちらで。

posted by egamiday3 at 19:59| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

極私的・egamiday十大ニュース 2022


 今年もやっぱり、何をやってたかという印象がこれといってなくなってしまってるのは、あれかな、不確実要素のせいで活動の軸が定まらないからなのかな、などと自己分析含みででも無理くり振り返ってみようという年末企画。なお”十”というのは抽象的概念のようなものです。


●egamiday氏、15年ぶりに炊飯器を購入

 コロナ禍の余波ですっかりお弁当作りが定着したegamiday氏。実はもう15年の間、自宅で炊飯器を持っていなかったのを、今年年頭にやっとこさ購入したとのことです。いわゆるプレミアムなタイプのものではない通常レベルのものですが、さすがに15年経つとそれなりの技術革新があったようで、高速炊飯がびっくりするほど速い、高速で炊いてもびっくりするほど美味い、高速で半合だけ炊いてもびっくりするほど美味い、さらには無洗米がびっくりするほど便利、といまさらのように感動しているようです。一方で、保温機能のほうはなぜか進化しておらずダメダメで、あれはなんでしょう、わからないもんですね。ちなみにブンブンチョッパーも導入して産業革命が起こっています。


●egamiday氏、朝一シェアサイクル生活の不思議

 コロナ禍でウォーキング付いていたはずのegamiday氏でしたが、今年に入ってなぜかにわかにシェアサイクルを活用し始めた模様です。徒歩ではさすがに通勤に間に合わない距離を、自転車ならコロナ禍の混み合うバスを避けることができ、かつ駐輪場契約料より安い、何より自宅まで乗って帰る必要がないのを良いことに、平日の通勤だけでなく、休日の早朝に京都市内を走ってはひと汗流す、といった具合で連日のサイクリング生活。そのせいで、自宅近くの拠点から資源が枯渇するという問題まで発生していますが、当の本人は呑気なもので「徒歩では気づかなかった高低差のエグさを思い知った」「サルスベリがこんなにあちこちに植わってるとはきづかなかった」などとのたまい、夏の終わりには亀岡の郊外を息を切らしながら駆けまわるなど、超無敵クラス気取りか、と言わんばかりの活用ぶりでした。ただし、残念ながら冬将軍の到来には勝てなかったようで、しばらくは室内のエアロバイクでちゃんと運動してください。


●egamiday氏、2年半ぶりの近畿脱出

 昨年は364日以上を京都市内で過ごしたegamiday氏でしたが、今年6月の波間を縫うようにして、2年半ぶりの近畿脱出に成功、吉備国某所に出没した模様です。これについてegamiday氏は「会ったらスッと日常に戻った。飲んだらすぐ体内に吸い込まれてなくなる生理食塩水みたいだった」とあいまいな証言を繰り返しています。


●egamiday氏、自宅のネット環境改善に成功

 かねてより、自宅のネット環境が貧弱、ていうか激遅、どこがハヤブサだ下手すりゃモバイル以下じゃないか、といった具合で、コロナ禍のオンラインミーティングもままならない風が吹く状態でしたが、今年に入って改善のメスを入れることに成功した模様です。きっかけは某ミカカ社からの一本の営業電話で、だいたいそういうのって無視してブチッと切るだけしかしないのですが、そういえば自宅ネットが遅いのでなんとかならないかとぽろっと相談してみたところ、後日、ルーターはこう、ケーブルはこう、プロバイダーはこう、と専門部署からの丁寧なアドバイスを受けるにいたったのでした。やっぱあれですね、専門家の意見をちゃんと聞くっていうのは大事だし、その専門家がこっちにわかるレベルの平易な説明をちゃんとしてくれるっていうのも大事ですね、自分の業務に活かします。結果、某ミカカ社に何か追加の契約をしたわけでもなんでもないのですが、某○○○ロが増えてるからという天パの人がそそのかすのにうっかり乗らなくて済んでよかったよかった、という意味では営業成功のようです。


●egamiday氏、Zoomで呼びかけガン無視事件

 クローズドなNDLミーティングやEAJRSリスボンでのリモート司会、なんで私がJPCOARにやなんで私が円卓会議にへの登壇、ニコニコ美術館での低音ボイスなど、ぼちぼちとしたオンライン活動のegamiday氏でしたが、年の瀬もおしせまりつつあった12月の「『闘う図書館』著者と語らう会」において、司会・著者その他の人々からの呼びかけを何故かガン無視し続けるという事件を引き起こした模様です。これについてegamiday氏は「バスの中でスマホで視聴していたら、途中でバッテリーが切れた。帰宅して充電後に再入室したら、急に指名されてふわっとコメントした。後日アーカイブ動画を見たら、いろんな人から名前呼ばれてたので、肝が冷えた」と弁明しています。まあそんなことはどうでもよくて、『闘う図書館』、たくさん勉強になるのでオススメします。


●節目の年のegamiday氏、ひっくるめて「自分なりに生きる」ということを考えてました

 絶対値としても、「15年周期」としても、「25年周期」としても、さまざまな意味で節目の年を迎えたegamiday氏。とはいえ、これといったことをモニュメントのように高々と掲げたわけではないのですが、なんというか、ひっくるめて「自分なりに生きる」ということをなんとなくずっと考え続けていた感じの2022年でした。街を歩くと思索が進むんです。
 これはぼんやりしたトピックなので、以下、それっぽいキーワードだけ羅列しておいて終わる。要するに自分のためのメモです。
 朝歩きで味わう町の人々の暮らし
 にわかにおうち時間づく
 水道クライシス
 めっちゃうらやましがられる
 縫い物
 レファレンス・カフェ
 お家さんプロジェクト
 ライブラリー(タグ)
 ライブラリアンやジャーナリストは“社会とどう向き合う“人か、を示すもの
 できることは、やったこと



 以下、次点です。

・egamiday氏、ハイブリッドが定着する。
・egamiday氏、定食写真の値段をあてる謎能力。
・egamiday氏、コンテンツの話をしようぜキャンペーン実施中。
・egamiday氏、15年ぶりの極私的“メタデータ”流通経路大改革中。
・egamiday氏、起きたらノートPCの上に溶けたパルム事件。
・egamiday氏のツイッター、○○○○氏、○○○○氏、○○○氏にフォローされてておののく。

posted by egamiday3 at 09:08| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

極私的流行語大賞 2022


・一隅を照らす
・ハイブリッド
・お家さんプロジェクト / ライブラリー(タグ)
・「図書館の究極の使命は、次の戦争を起こさせないこと」(メールマガジン「オルタ広場」)
 https://www.alter-magazine.jp/index.php?%E5%9B%B3%E6%9B%B8%E9%A4%A8%E3%81%AE%E7%A9%B6%E6%A5%B5%E3%81%AE%E4%BD%BF%E5%91%BD%E3%81%AF%E3%80%81%E6%AC%A1%E3%81%AE%E6%88%A6%E4%BA%89%E3%82%92%E8%B5%B7%E3%81%93%E3%81%95%E3%81%9B%E3%81%AA%E3%81%84%E3%81%93%E3%81%A8
・「よぉし。心を動かそう。それが、僕らの仕事だ。」
 https://twitter.com/egamiday/status/1498256268829818882
・命が宿った。
・降り注ぐ巡航船
・剪定 / アジサイ
・朝一シェアサイクル / 超無敵クラスごっこ
・福田なをみ / 大東亜
・三谷さん
・「成果を求めるのではない。けど、我々は言葉で生きるのだ」
・「できることは、やったこと」
・江上ポエム
・コンテンツの話をしようぜキャンペーン
・wifi / nifty
・土井善晴
・クイズ鑑賞
・DEI
・「そういうデジタルアーカイブを目指さないんだったら、デジタルアーカイブ立国なんかやんなくていいって、わりと本気で思ってます。」

(次点)
・名ばかりDX


posted by egamiday3 at 08:58| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする